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数
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かぞ
ふりがな文庫
“
数
(
かぞ
)” の例文
旧字:
數
数
(
かぞ
)
え
歳
(
どし
)
の二つにしかならない
男
(
おとこ
)
の
児
(
こ
)
であるが、あのきかない
気
(
き
)
の
光子
(
みつこ
)
さんに
比
(
くら
)
べたら、これはまた
何
(
なん
)
というおとなしいものだろう。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
あや
子
(
こ
)
は
車屋
(
くるまや
)
から
四軒
(
けん
)
めの
家
(
うち
)
を
数
(
かぞ
)
えてゆきますと、その
家
(
うち
)
は、はや、
戸
(
と
)
が
閉
(
し
)
まっていました。が、
戸
(
と
)
のすきまから
燈火
(
あかり
)
がさしていました。
海ほおずき
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
数
(
かぞ
)
ふる道楽のうちで、殿様は一番変り種の小鳥や
獣
(
けもの
)
が好きで、自分の力で手に入れる事が出来る限り、いろんな物を飼つて
娯
(
たの
)
しんでゐた。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
動物学上から云へば、猫の立つて歩くのも
或
(
あるい
)
は当然の事かも知れぬ。
併
(
しか
)
し我々俗人は
之
(
これ
)
をも不思議の一つに
数
(
かぞ
)
へるのが
慣例
(
ならい
)
だ。
雨夜の怪談
(新字旧仮名)
/
岡本綺堂
(著)
一つずつ
数
(
かぞ
)
えたら、
爪
(
つめ
)
の
数
(
かず
)
は、百
個
(
こ
)
近
(
ちか
)
くもあるであろう。
春重
(
はるしげ
)
は、もう一
度
(
ど
)
糠袋
(
ぬかぶくろ
)
を
握
(
にぎ
)
りしめて、
薄気味悪
(
うすきみわる
)
くにやりと
笑
(
わら
)
った。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
一つ二つと三十ばかり
数
(
かぞ
)
うると、取り下ろして、ぐっと一気に飲み
乾
(
ほ
)
した。やわらかな天水である。二たび三たび興に乗じて此大
觴
(
さかずき
)
を重ねた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それどころか、
湖
(
みずうみ
)
じゅうに
住
(
す
)
んでいる、それこそ
数
(
かぞ
)
えきれないほどたくさんの鳥が、いっせいに悲しい鳴き声をあげているではありませんか。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
僕は彼が
傍若無人
(
ぼうじゃくぶじん
)
にこう言ったことを覚えている、それは
二人
(
ふたり
)
とも
数
(
かぞ
)
え
年
(
どし
)
にすれば、二十五になった冬のことだった。……
彼 第二
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
彼らがざっと
数
(
かぞ
)
えただけでも、次の日へかけて、ここをひがしへ通って行った船影は大小四百余そうをくだっていない。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
此所
(
こゝ
)
迄考へた時、代助の
頭
(
あたま
)
の
中
(
なか
)
に、突然
三千代
(
みちよ
)
の
姿
(
すがた
)
が
浮
(
うか
)
んだ。
其時
(
そのとき
)
代助はこの論理中に、
或
(
ある
)
因数
(
フアクター
)
を
数
(
かぞ
)
へ込むのを忘れたのではなからうかと
疑
(
うたぐ
)
つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
跡に
遺
(
のこ
)
るは母一人に子供五人、兄は十一歳、私は
数
(
かぞ
)
え年で三つ。
斯
(
か
)
くなれば大阪にも居られず、兄弟残らず母に連れられて藩地の中津に帰りました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
わしは、戸口のところから、手さぐりに、一人、二人と、人間の身体を
数
(
かぞ
)
えて行った。彼等は、わしの手が
触
(
さわ
)
る
度
(
たび
)
に、非常に
驚愕
(
きょうがく
)
している様子であった。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
活栓は一分間に二百五十回の割で動きましたから、脈搏の
数
(
すう
)
を
数
(
かぞ
)
えることは出来ませんが、血液が無事に巡回して居ることは、はっきり感ぜられました。
人工心臓
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
博士
(
はかせ
)
は
片手
(
かたて
)
で
眼鏡
(
めがね
)
を
持
(
も
)
つて、
片手
(
かたて
)
を
帽子
(
ばうし
)
にかけたまゝ
烈
(
はげ
)
しく、
急
(
きふ
)
に、
殆
(
ほと
)
んど
数
(
かぞ
)
へる
遑
(
ひま
)
がないほど
靴
(
くつ
)
のうらで
虚空
(
こくう
)
を
踏
(
ふ
)
むだ、
橋
(
はし
)
ががた/\と
動
(
うご
)
いて
鳴
(
な
)
つた。
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
T
女
(
じょ
)
に
斯
(
こ
)
うした
能力
(
のうりょく
)
が
初
(
はじ
)
めて
起
(
おこ
)
ったのは、
実
(
じつ
)
に
大正
(
たいしょう
)
五
年
(
ねん
)
の
春
(
はる
)
の
事
(
こと
)
で、
数
(
かぞ
)
えて
見
(
み
)
ればモー二十
年
(
ねん
)
の
昔
(
むかし
)
になります。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
ある
時
(
とき
)
弁慶
(
べんけい
)
がとって
来
(
き
)
た
刀
(
かたな
)
を
出
(
だ
)
して
数
(
かぞ
)
えてみますと、ちょうど九百九十九
本
(
ほん
)
ありました。
弁慶
(
べんけい
)
はよろこんで
牛若と弁慶
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
道子
(
みちこ
)
は
小岩
(
こいは
)
の
色町
(
いろまち
)
へ
身売
(
みうり
)
をした
時
(
とき
)
の
年季
(
ねんき
)
と、
電話
(
でんわ
)
の
周旋屋
(
しうせんや
)
と一
緒
(
しよ
)
に
暮
(
くら
)
した
月日
(
つきひ
)
とを
胸
(
むね
)
の
中
(
うち
)
に
数
(
かぞ
)
へ
返
(
かへ
)
しながら
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
之
(
これ
)
が
為
(
ため
)
に無けなしの
懐裏
(
ふところ
)
を百七十円ほど
傷
(
いた
)
めて、
吽
(
うん
)
と参つた、
仮
(
かり
)
に
小文学
(
せうぶんがく
)
をも
硯友社
(
けんいうしや
)
の
機関
(
きくわん
)
に
数
(
かぞ
)
へると、
其
(
それ
)
が第七期、
是
(
これ
)
が第八期で、
未
(
ま
)
だ第九期なる者が有る
硯友社の沿革
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
三日
(
みつか
)
とも
数
(
かぞ
)
へずして
驚
(
おどろ
)
くばかりに
成
(
なり
)
ぬ、
秋
(
あき
)
かぜ
少
(
すこ
)
しそよ/\とすれば
端
(
はし
)
のかたより
果敢
(
はか
)
なげに
破
(
やぶ
)
れて
風情
(
ふぜい
)
次第
(
しだい
)
に
淋
(
さび
)
しくなるほど
雨
(
あめ
)
の
夜
(
よ
)
の
音
(
おと
)
なひこれこそは
哀
(
あは
)
れなれ
雨の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかしそんな難題は生涯に何回と一本か二本の
指
(
ゆび
)
で
数
(
かぞ
)
えつくせるくらいなものである。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
問
(
と
)
われて、アンドレイ、エヒミチは
黙
(
もく
)
したまま、
財嚢
(
さいふ
)
の
銭
(
ぜに
)
を
数
(
かぞ
)
え
見
(
み
)
て。『八十六
円
(
えん
)
。』
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
主人はこれとこれとと、つぎつぎ
数
(
かぞ
)
えてつごう十
余頭
(
よとう
)
が
乳
(
ちち
)
のでるのだ。それからこの
西側
(
にしがわ
)
から三つめの黒白まだらが足をあげるから、
飼
(
か
)
い
葉
(
ば
)
をやっておいて、しぼらねばいかぬとつげる。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
津軽海峡
(
つがるかいきょう
)
、トラピスト、
函館
(
はこだて
)
、
五稜郭
(
ごりょうかく
)
、えぞ
富士
(
ふじ
)
、
白樺
(
しらかば
)
、
小樽
(
おたる
)
、札幌の大学、
麦酒
(
ビール
)
会社、
博物館
(
はくぶつかん
)
、デンマーク人の
農場
(
のうじょう
)
、
苫小牧
(
とまこまい
)
、
白老
(
しらおい
)
のアイヌ
部落
(
ぶらく
)
、
室蘭
(
むろらん
)
、ああ
僕
(
ぼく
)
は
数
(
かぞ
)
えただけで
胸
(
むね
)
が
踊
(
おど
)
る。
或る農学生の日誌
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
数
(
かぞ
)
え年五つぐらいから彼女は子守り役を引きうけさせられていたのだ。家へ帰って
相談
(
そうだん
)
すれば、とてもゆるされる見こみはなかった。そしてまた、それは早苗や松江や小ツルも同じであった。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
辞世
(
じせい
)
とて
口碑
(
こうひ
)
につたふる哥に「岩坂の
主
(
ぬし
)
を
誰
(
たれ
)
ぞと
人
(
ひと
)
問
(
とは
)
ば
墨絵
(
すみゑ
)
に
書
(
かき
)
し松風の音」
遺言
(
ゐげん
)
なりとて
死骸
(
なきから
)
を
不埋
(
うづめず
)
、今天保九をさる事四百七十七年にいたりて
枯骸
(
こがい
)
生
(
いけ
)
るが如し。是を越後廿四奇の一に
数
(
かぞ
)
ふ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
土
(
つち
)
や
空気
(
くうき
)
や水のいぶき、または
闇
(
やみ
)
の中にうごめいてる、
飛
(
と
)
んだりはったり
泳
(
およ
)
いだりしている
小
(
ちい
)
さな
生物
(
いきもの
)
の、歌や
叫
(
さけ
)
びや音、または
晴天
(
せいてん
)
や雨の
前兆
(
ぜんちょう
)
、または
夜
(
よる
)
の
交響曲
(
シンフォニー
)
の
数
(
かぞ
)
えきれないほどの
楽器
(
がっき
)
など
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
汽車の乗客は
数
(
かぞ
)
ふるばかり。余の入つた室は余一人であつた。
空知川の岸辺
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
けふ咲ける桜はわれに
要
(
えう
)
あらじひとの
嘘
(
うそ
)
をばひたに
数
(
かぞ
)
ふる
桜
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
この人にしてかくの如し、その他は
数
(
かぞ
)
うるまでもなけん。
吉田松陰
(新字新仮名)
/
徳富蘇峰
(著)
有用植物の一に
数
(
かぞ
)
うることができるわけだ。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
たのみつる年の若さを
数
(
かぞ
)
へみて
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
すると、そのうちに
雲
(
くも
)
が
出
(
で
)
てきて
星
(
ほし
)
の
光
(
ひかり
)
を
隠
(
かく
)
してしまいました。
兄
(
あに
)
は、がっかりして、また
明
(
あ
)
くる
日
(
ひ
)
の
夜
(
よ
)
も、
木
(
き
)
の
下
(
した
)
にすわって
数
(
かぞ
)
えました。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手廻しのいい家は月初めに片付けてしまうが、もう
数
(
かぞ
)
え
日
(
び
)
という二十日過ぎになってトントンバタバタと
埃
(
ほこり
)
を掃き立てている家がたくさんある。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
そのぐるりの
壁
(
かべ
)
に
貼
(
は
)
りめぐらした
絵
(
え
)
の
数
(
かず
)
が、一
目
(
め
)
で
数
(
かぞ
)
えて三十
余
(
あま
)
り、しかも
男
(
おとこ
)
と
名
(
な
)
のつく
者
(
もの
)
は、
半分
(
はんぶん
)
も
描
(
か
)
いてあるのではなく、
女
(
おんな
)
と、いうよりも、
殆
(
ほとん
)
ど
全部
(
ぜんぶ
)
が
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
それから
数
(
かぞ
)
えてももうずいぶんの
星霜
(
つきひ
)
が
積
(
つも
)
ったであろう。一たん
神木
(
しんぼく
)
となってからは、
勿体
(
もったい
)
なくもこの
通
(
とお
)
り
幹
(
みき
)
の
周囲
(
しゅうい
)
に
注連縄
(
しめなわ
)
が
張
(
は
)
りまわされ、
誰一人
(
たれひとり
)
手
(
て
)
さえ
触
(
ふ
)
れようとせぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
其処
(
そこ
)
へ、
影
(
かげ
)
のさすやうなのは、一つ一つ、百千と
数
(
かぞ
)
へ
切
(
き
)
れない
蛙
(
かはづ
)
の
声
(
こゑ
)
である。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
辞世
(
じせい
)
とて
口碑
(
こうひ
)
につたふる哥に「岩坂の
主
(
ぬし
)
を
誰
(
たれ
)
ぞと
人
(
ひと
)
問
(
とは
)
ば
墨絵
(
すみゑ
)
に
書
(
かき
)
し松風の音」
遺言
(
ゐげん
)
なりとて
死骸
(
なきから
)
を
不埋
(
うづめず
)
、今天保九をさる事四百七十七年にいたりて
枯骸
(
こがい
)
生
(
いけ
)
るが如し。是を越後廿四奇の一に
数
(
かぞ
)
ふ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
今日は粕谷か、
明日
(
あす
)
は
廻沢
(
めぐりさわ
)
烏山
(
からすやま
)
は何日で、給田が何日、船橋では、上下祖師ヶ谷では、八幡山では、隣村の北沢では、と皆が
指折
(
ゆびおり
)
数
(
かぞ
)
えて浮き立つ。彼方の村には太鼓が鳴る。
此方
(
こち
)
の
字
(
あざ
)
では
舞台
(
ぶたい
)
がけ。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
おかあさんは
指
(
ゆび
)
を
折
(
お
)
って日を
数
(
かぞ
)
えながら
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
夜
(
よ
)
が
明
(
あ
)
けると、
沖
(
おき
)
は
真
(
ま
)
っ
暗
(
くら
)
で、ものすごい
景色
(
けしき
)
でありました。その
夜
(
よ
)
、
難船
(
なんせん
)
をした
船
(
ふね
)
は、
数
(
かぞ
)
えきれないほどであります。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
広々
(
ひろびろ
)
と
庭
(
にわ
)
を
取
(
と
)
ってはあるが、
僅
(
わず
)
かに三
間
(
ま
)
を
数
(
かぞ
)
えるばかりの、
茶室
(
ちゃしつ
)
がかった
風流
(
ふうりゆう
)
の
住居
(
すまい
)
は、ただ
如何
(
いか
)
にも
春信
(
はるのぶ
)
らしい
好
(
この
)
みにまかせて、
手
(
て
)
いれが
行
(
ゆ
)
き
届
(
とど
)
いているというだけのこと
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
こちらには
昼
(
ひる
)
も
夜
(
よる
)
もないのですから、
現世
(
げんせ
)
のようにとても
幾日
(
いくにち
)
とはっきり
数
(
かぞ
)
える
訳
(
わけ
)
には
行
(
ゆ
)
かないのでございます。その
辺
(
へん
)
がどうも
話
(
はなし
)
が
大
(
たい
)
へんにしにくい
点
(
てん
)
でございまして……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「もう大抵判っているんだから、きょうはこのくらいにしておこう。おめえも
数
(
かぞ
)
え
日
(
び
)
にここでいつまでも
納涼
(
すず
)
んでもいられめえ。家へ帰って
嬶
(
かかあ
)
が
熨斗餅
(
のしもち
)
を切る手伝いでもしてやれ」
半七捕物帳:17 三河万歳
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「
桜
(
さくら
)
の
花
(
はな
)
の
散
(
ち
)
るのを
数
(
かぞ
)
へ、
舞
(
ま
)
ひ
来
(
く
)
る
蝶
(
てふ
)
の
翼
(
つばさ
)
を
算
(
よ
)
んで、
貴僧
(
あなた
)
、
私
(
わたし
)
と
順々
(
じゆん/\
)
に。」
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
兄
(
あに
)
は、一つ、二つと
数
(
かぞ
)
えました。しまいには、
指
(
ゆび
)
が
疲
(
つか
)
れ、
目
(
め
)
が
疲
(
つか
)
れましたけれど、
我慢
(
がまん
)
をして、「
財産
(
ざいさん
)
がもらえるのだ。」と
思
(
おも
)
って、かぞえました。
星と柱を数えたら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その席上でわたしがひそかに筆記したもの、あるいは記憶にとどめて書いたもの、
数
(
かぞ
)
うればまだまだたくさんあるので、その拾遺というような意味で更にこの「近代異妖編」を
草
(
そう
)
することにした。
こま犬
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
他
(
た
)
には
数
(
かぞ
)
うるほどの
乗客
(
じようかく
)
もなさゝうな、
余
(
あま
)
り
寂
(
さび
)
しさに、——
夏
(
なつ
)
の
夜
(
よ
)
の
我家
(
わがや
)
を
戸外
(
おもて
)
から
覗
(
のぞ
)
くやうに——
恁
(
か
)
う
上下
(
あとさき
)
を
見渡
(
みわた
)
すと、
可
(
か
)
なりの
寄席
(
よせ
)
ほどにむら/\と
込
(
こ
)
む
室
(
へや
)
も、さあ、
二
(
ふた
)
つぐらゐはあつたらう。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
の
乗
(
の
)
っている
汽車
(
きしゃ
)
は、
幾
(
いく
)
百マイルも
先
(
さき
)
までゆき、その
間
(
あいだ
)
に、
数
(
かぞ
)
えきれないほどの
停車場
(
ていしゃば
)
を
通過
(
つうか
)
するのですから……。
青いボタン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
師走
(
しわす
)
もだんだんに
数
(
かぞ
)
え
日
(
び
)
に迫ったので、混雑もまた予想以上である。
綺堂むかし語り
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
「これから、
街
(
まち
)
の
中
(
なか
)
は、こんなパラソルがいくつ
通
(
とお
)
るか、
数
(
かぞ
)
えきれないくらいだ。」と、
耳
(
みみ
)
の
遠
(
とお
)
い
娘
(
むすめ
)
はいいました。
日がさとちょう
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“数”の解説
数(かず、すう、en: number)とは、
ものの順序を示す語。また、その記号・数字。
個々の物(もの)や事(こと)が、(全体または一定の範囲で)いくつあるか(あるいは何回おきるか)ということを表すもの。
ITなど特定の分野においては「数値(すうち)」ともいう。
(出典:Wikipedia)
数
常用漢字
小2
部首:⽁
13画
“数”を含む語句
数多
数々
珠数
多数
数珠
数度
数奇
多人数
数行
珠数繋
因数
数回
人数
手数
家数
御手数
桁数
数字
数年前
巻数
...