“因数”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ファクター40.0%
フアクター20.0%
ファクトー20.0%
フアクトー20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
何故なら、元来恒数コンスタントと云うものは、常に最初の出発点形式は仮定であり、しかる後に、常住不変の因数ファクターを決定するのだからね
黒死館殺人事件 (新字新仮名) / 小栗虫太郎(著)
此所こゝ迄考へた時、代助のあたまなかに、突然三千代みちよ姿すがたうかんだ。其時そのとき代助はこの論理中に、ある因数フアクターかぞへ込むのを忘れたのではなからうかとうたぐつた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
脚本と批評はこれに次ぐべき重要の因数ファクトーに相違ないが、分量からいっても、一般の注意をく点からいっても、遂に小説には及ばない。
文芸委員は何をするか (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
このふたつの因数フアクトーは、何処どこかで平衡を得なければならない。けれども、貧弱な日本が、欧洲の最強国と、財力に於て肩をならべる日のる迄は、此平衡は日本に於てられないものと代助は信じてゐた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)