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しんぱい
ふりがな文庫
“
心配
(
しんぱい
)” の例文
太郎
(
たろう
)
は、もしや、おじいさんが、この
真夜中
(
まよなか
)
に
雪道
(
ゆきみち
)
を
迷
(
まよ
)
って、あちらの
広野
(
ひろの
)
をうろついていなさるのではなかろうかと
心配
(
しんぱい
)
しました。
大きなかに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何
(
なに
)
しろ
西
(
にし
)
も
東
(
ひがし
)
も
分
(
わ
)
からない
原中
(
はらなか
)
の一
軒家
(
けんや
)
に
一人
(
ひとり
)
ぼっちとり
残
(
のこ
)
されたのですから、
心細
(
こころぼそ
)
さも
心細
(
こころぼそ
)
いし、だんだん
心配
(
しんぱい
)
になってきました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
こうして、
心配
(
しんぱい
)
なことは、すっかりなくなってしまいました。それからは、みんなで、ほんとうにたのしく、なかよくくらしました。
ヘンゼルとグレーテル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
昨日
(
きのふ
)
の
朝
(
あさ
)
千葉
(
ちば
)
が
私
(
わたし
)
を
呼
(
よ
)
びまして、
奧樣
(
おくさま
)
が
此
(
この
)
四五
日
(
にち
)
御
(
お
)
すぐれ
無
(
な
)
い
樣
(
やう
)
に
見上
(
みあ
)
げられる、
何
(
ど
)
うぞ
遊
(
あそば
)
してかと
如何
(
いか
)
にも
心配
(
しんぱい
)
らしく
申
(
まをし
)
ますので
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
心配
(
しんぱい
)
さうに
木々
(
きゞ
)
の
間
(
あひだ
)
を
覗
(
のぞ
)
き
廻
(
まは
)
つてゐましたが、
軈
(
やが
)
て
其頭
(
そのあたま
)
の
眞上
(
まうへ
)
にあつた
小
(
ちひ
)
さな
尖
(
とが
)
つた
木
(
き
)
の
皮
(
かは
)
に、ひよいと
眼
(
め
)
が
着
(
つ
)
きました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
▼ もっと見る
何
(
なん
)
となく
心配
(
しんぱい
)
さうな
顏
(
かほ
)
で、
左樣々々
(
さやう/\
)
、
々々
(
/\
)
、と、
打濕
(
うちしめ
)
つて
云
(
い
)
つてるかと
思
(
おも
)
ふと、やれヴオツカを
止
(
よ
)
せの、
麥酒
(
ビール
)
を
止
(
や
)
めろのと
勸
(
すゝめ
)
初
(
はじ
)
める。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「
知
(
し
)
りませんよ。お
母
(
っか
)
さんが
風邪
(
かぜ
)
を
引
(
ひ
)
いて、
独
(
ひと
)
りで
寝
(
ね
)
ててござんすから、ちっとも
速
(
はや
)
く
帰
(
かえ
)
らないと、あたしゃ
心配
(
しんぱい
)
でなりませんのさ」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
又
賞
(
め
)
で
喜
(
よろこ
)
ばるゝと
雖
(
いへ
)
ども
親
(
おや
)
の
因果
(
いんぐわ
)
が
子
(
こ
)
に
報
(
むく
)
ふ
片輪
(
かたわ
)
娘
(
むすめ
)
の
見世物
(
みせもの
)
の如く
賞
(
め
)
で
喜
(
よろこ
)
ばるゝの
謂
(
いひ
)
にあらねば、決して/\
心配
(
しんぱい
)
すべきにあらす。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
全速力
(
ぜんそくりょく
)
で走ってる汽車をとめるのは、よういなことではありません。あまり
急
(
きゅう
)
にとめますと、
脱線
(
だっせん
)
してひっくりかえる
心配
(
しんぱい
)
があります。
ばかな汽車
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
いきなりシューラの
両肩
(
りょうかた
)
を
掴
(
つか
)
んで、自分の
寝室
(
しんしつ
)
へ引っぱって行った。シューラは
心配
(
しんぱい
)
になって、
胸
(
むね
)
がどきりとした。ママはこういった。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
「
熊
(
くま
)
さん、どうです、
今日
(
けふ
)
あたりは。
雪
(
ゆき
)
の
唄
(
うた
)
でもうたつておくれ。わしあ、
氷
(
こほり
)
の
塊
(
かたまり
)
にでもならなけりやいいがと
心配
(
しんぱい
)
でなんねえだ」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
春枝夫人
(
はるえふじん
)
は
痛
(
いた
)
く
心配
(
しんぱい
)
して『あまりに
御身
(
おんみ
)
を
輕
(
かろ
)
んじ
玉
(
たま
)
ふな。』と
明眸
(
めいぼう
)
に
露
(
つゆ
)
を
帶
(
お
)
びての
諫言
(
いさめごと
)
、
私
(
わたくし
)
は
實
(
じつ
)
に
殘念
(
ざんねん
)
であつたが
其儘
(
そのまゝ
)
思
(
おも
)
ひ
止
(
とゞま
)
つた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
は
喜
(
よろこ
)
びも
心配
(
しんぱい
)
も、たゞそのためにのみして
書
(
か
)
き
入
(
い
)
れた
努力
(
どりよく
)
の
頁
(
ページ
)
をあらためて
繰
(
く
)
つてみて
密
(
ひそ
)
かに
矜
(
ほこ
)
りなきを
得
(
え
)
ないのであつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
其
(
それ
)
を——
時計
(
とけい
)
の
針
(
はり
)
が
一
(
ひと
)
つ
打
(
う
)
つて、あとへ
續
(
つゞ
)
くほどの
心配
(
しんぱい
)
もさせないで、あつと
思
(
おも
)
ふと、
直
(
す
)
ぐに
拾
(
ひろ
)
つて
置
(
お
)
いて
下
(
くだ
)
すつたのが
分
(
わか
)
つた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
十
幾年前
(
いくねんまへ
)
には一
切
(
さい
)
を
死
(
し
)
んだお
袋
(
ふくろ
)
が
處理
(
しより
)
してくれたのであつたが、
今度
(
こんど
)
は
勘次
(
かんじ
)
も
居
(
ゐ
)
ないしでお
品
(
しな
)
は
生計
(
くらし
)
の
心配
(
しんぱい
)
もしなくては
居
(
ゐ
)
られなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
不幸
(
ふかう
)
にも、
此
(
この
)
心配
(
しんぱい
)
が
暮
(
くれ
)
の
二十日過
(
はつかすぎ
)
になつて、
突然
(
とつぜん
)
事實
(
じじつ
)
になりかけたので、
宗助
(
そうすけ
)
は
豫期
(
よき
)
の
恐怖
(
きようふ
)
に
火
(
ひ
)
が
點
(
つ
)
いた
樣
(
やう
)
に、いたく
狼狽
(
らうばい
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
呼
(
よび
)
に
遣
(
つかは
)
したり必らず/\
心配
(
しんぱい
)
するに及ばず早々
此所
(
ここ
)
へ
合
(
あふ
)
べき
鑰
(
かぎ
)
を持參して
此錠前
(
このぢやうまへ
)
を
開
(
あけ
)
よと申されしかば
漸々
(
やう/\
)
吉五郎はホツと
太息
(
といき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
返事
(
へんじ
)
が
無
(
な
)
いから二
度
(
ど
)
掛
(
か
)
けましたがそれでも
返事
(
へんじ
)
が
無
(
な
)
いから
塾
(
じゆく
)
ではどうなつた
事
(
こと
)
かと
非常
(
ひじやう
)
に
心配
(
しんぱい
)
して
責任
(
せきにん
)
を
持
(
も
)
つたものは一
夜
(
や
)
睡
(
ねむ
)
らなかつた
位
(
くらゐ
)
。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
袖子
(
そでこ
)
は
物
(
もの
)
も
言
(
い
)
わずに
寝苦
(
ねぐる
)
しがっていた。そこへ
父
(
とう
)
さんが
心配
(
しんぱい
)
して
覗
(
のぞ
)
きに
来
(
く
)
る
度
(
たび
)
に、しまいにはお
初
(
はつ
)
の
方
(
ほう
)
でも
隠
(
かく
)
しきれなかった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
世人
(
せじん
)
は
金解禁
(
きんかいきん
)
が
出來
(
でき
)
たならば、
正貨
(
せいくわ
)
が
急激
(
きふげき
)
に
巨額
(
きよがく
)
に
積出
(
つみだ
)
され、
其結果
(
そのけつくわ
)
は
經濟界
(
けいざいかい
)
に
非常
(
ひじやう
)
な
打撃
(
だげき
)
を
與
(
あた
)
へると
云
(
い
)
つて
心配
(
しんぱい
)
して
居
(
ゐ
)
るが
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
しかしわたしには、また
考
(
かんが
)
えがあるから、そんなに
心配
(
しんぱい
)
しないでもいいよ。お前たちは
霧
(
きり
)
でお
互
(
たが
)
いに顔も見えずさびしいだろう
シグナルとシグナレス
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
お前お
母
(
っか
)
さんに
斯
(
こ
)
う
心配
(
しんぱい
)
を掛けて、お
母様
(
っかさん
)
がお食を勧めるのにお前は何故
喫
(
た
)
べない、段々疲れるよ、詰らん事をくよ/\してはいけませんよ
真景累ヶ淵
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それでは、
伊那丸
(
いなまる
)
たちへ、
合図
(
あいず
)
をするたよりがないので、かかるまも、竹童の腹のなかは、引っくり返るような
心配
(
しんぱい
)
である。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
でも、お
母
(
かあ
)
さんに、ほんとうのことをはなしたら
心配
(
しんぱい
)
するので、きゅうな
用事
(
ようじ
)
ができたことにして、
見物
(
けんぶつ
)
をやめ、いそいで
東京
(
とうきょう
)
にかえりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それがだん/\つのつて、
七月
(
しちがつ
)
の
十五夜
(
じゆうごや
)
などには
泣
(
な
)
いてばかりゐました。
翁
(
おきな
)
たちが
心配
(
しんぱい
)
して、
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
ることを
止
(
や
)
めるようにと
諭
(
さと
)
しましたけれども
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
ですから、やつが凶器を持ってあるく
心配
(
しんぱい
)
はありませんが、凶器につかわれそうな物は、どの家でも、かくしておくように知らせてもらいたいのです
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
ニールスだけは、目をさましていられましたが、だんだんあたりが
暗
(
くら
)
くなってくるにつれて、
心配
(
しんぱい
)
になってきました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
その
心配
(
しんぱい
)
は
要
(
い
)
らぬ。
今日
(
きょう
)
は
神界
(
しんかい
)
からのお
指図
(
さしず
)
を
受
(
う
)
けて
尋
(
たず
)
ねるのであるから、
立派
(
りっぱ
)
なお
客様扱
(
きゃくさまあつか
)
いを
受
(
う
)
けるであろう。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
じっと突っ立って、二分間ほど考えこんでいた先生は、
心配
(
しんぱい
)
そうにとりまいている生徒たちに気がつくと、
泣
(
な
)
きそうな顔で笑って、しかし声だけは
快活
(
かいかつ
)
に
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
いくら
立
(
た
)
つても
望生
(
ぼうせい
)
が
戻
(
もど
)
つて
來
(
こ
)
ぬ。これに
心配
(
しんぱい
)
しながら
二人
(
ふたり
)
で
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
大變
(
たいへん
)
だ。
殺氣立
(
さつきだ
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
探検実記 地中の秘密:07 末吉の貝塚
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
所
(
ところ
)
が
困
(
こま
)
つた
事
(
こと
)
にア
身躰
(
からだ
)
が
惡
(
わる
)
く、
肺病
(
はいびよう
)
と
來
(
き
)
てゐるから
僕
(
ぼく
)
も
殆
(
ほと
)
んど
當惑
(
とうわく
)
する
僕
(
ぼく
)
だつて
心配
(
しんぱい
)
でならんから
其
(
その
)
心配
(
しんぱい
)
を
忘
(
わす
)
れやうと
思
(
おも
)
つて、つい
飮
(
の
)
む、
飮
(
の
)
めば
飮
(
の
)
むほど
心配
(
しんぱい
)
する。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
「それは
大變
(
たいへん
)
よ。」といひました。
何
(
なに
)
が
大變
(
たいへん
)
なのか
牝牛
(
めうし
)
と
小鳥
(
ことり
)
が
心配
(
しんぱい
)
さうにきくと、
蛙
(
かへる
)
はいひました。
お母さん達
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
また
日本
(
につぽん
)
は
島國
(
しまぐに
)
であつて、
外國人
(
がいこくじん
)
から
攻
(
せ
)
められるといふ
心配
(
しんぱい
)
もありませんでしたから、
城
(
しろ
)
を
築
(
きづ
)
く
必要
(
ひつよう
)
も
少
(
すくな
)
くなかつたので、さうした
種類
(
しゆるい
)
の
遺蹟
(
いせき
)
もたくさんはありません。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
しかし
娘
(
むすめ
)
はどうなりましたやら、
壻
(
むこ
)
の
事
(
こと
)
はあきらめましても、これだけは
心配
(
しんぱい
)
でなりません。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
今にも、わたしがどうかなってしまいはしないかと、それが
心配
(
しんぱい
)
でたまらないらしいのです。
百姓マレイ
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
夢
(
ゆめ
)
に
一個
(
ひとり
)
の
風采
(
ふうさい
)
堂々
(
だう/\
)
たる
丈夫
(
ますらを
)
が
現
(
あらは
)
れて、自分は
石清虚
(
せきせいきよ
)
といふものである、
決
(
けつ
)
して
心配
(
しんぱい
)
なさるな、君と
別
(
わか
)
れて居るのは一年
許
(
ばかり
)
のことで、明年八月二日、
朝
(
あさ
)
早
(
はや
)
く
海岱門
(
かいたいもん
)
に
詣
(
まう
)
で
見給
(
みたま
)
へ
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
というのは、そんな
挙動
(
きょどう
)
を
見
(
み
)
せて
老人
(
ろうじん
)
が
私
(
わたし
)
を
警戒
(
けいかい
)
したら、という
心配
(
しんぱい
)
があつたからです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
ただ、どこの家にもいろんな
心配
(
しんぱい
)
ごとがあるものだろう。それでおとっつあんとおっかさんがいいあいするんだろうけど、そんなこと子どもは知らないふりをしていればいいのよ。
あたまでっかち
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
「そんなに
心配
(
しんぱい
)
しなくったっていいわよ。こっちでかってにくさらしたんだから、またいくらでもとってあげるわよ。お金さえ
払
(
はら
)
やぁ、おまえさんの商売に
損
(
そん
)
はないじゃあないの。」
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
然
(
しか
)
しわれは
人
(
ひと
)
を
傷
(
きずつ
)
け
害
(
そこな
)
ふ
党
(
やから
)
とは
違
(
ちが
)
ふ。
幼児
(
をさなご
)
の
眼
(
め
)
を
剞
(
く
)
り
抜
(
ぬ
)
き、
足
(
あし
)
を
断
(
た
)
ち、
手
(
て
)
を
縛
(
しば
)
つて、これを
曝物
(
さらしもの
)
に、
憐愍
(
あはれみ
)
を
乞
(
こ
)
ふ
悪人
(
あくにん
)
どもが
世間
(
せけん
)
にある。さればこそ
今
(
いま
)
この
幼児等
(
えうじら
)
を
観
(
み
)
て、
心配
(
しんぱい
)
いたすのだ。
浮浪学生の話
(新字旧仮名)
/
マルセル・シュウォッブ
(著)
だから
山
(
やま
)
に
森林
(
しんりん
)
が
茂
(
しげ
)
つてさへゐれば、
決
(
けつ
)
して
洪水
(
こうずい
)
の
出
(
で
)
る
心配
(
しんぱい
)
はないのです。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ところが、この
心配
(
しんぱい
)
もモコウの頭からきえるときがきた。ゴルドンはある日、だちょうの森を散歩したとき、一むらの木のその葉、うすむらさきの色をなせるのを見ておどりあがって喜んだ。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
『そりや
心配
(
しんぱい
)
無用
(
むよう
)
だ。ではすぐにでも
出発
(
しゆつぱつ
)
しようか。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
ほんとに
心配
(
しんぱい
)
したわ でも
仲直
(
なかなほ
)
りしてよかつたわ
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
心配
(
しんぱい
)
そうに顔をあげて
対手
(
あいて
)
の
赤良顔
(
あからがほ
)
を
眺
(
なが
)
めた
夜汽車
(新字旧仮名)
/
尾崎放哉
(著)
サン
心配
(
しんぱい
)
すない。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「
母親
(
ははおや
)
がよくならなければわかりませんね。あの
子
(
こ
)
も、かわいそうです。いろいろ
心配
(
しんぱい
)
して。」と、お
母
(
かあ
)
さんは、おっしゃいました。
雪の降った日
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
何
(
なん
)
となく
心配
(
しんぱい
)
そうな
顔
(
かお
)
で、
左様々々
(
さようさよう
)
、
左様
(
さよう
)
、と、
打湿
(
うちしめ
)
って
云
(
い
)
ってるかと
思
(
おも
)
うと、やれヴォッカを
止
(
よ
)
せの、
麦酒
(
ビール
)
を
止
(
や
)
めろのと
勧
(
すすめ
)
初
(
はじ
)
める。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
木こりは、
晩
(
ばん
)
に
寝床
(
ねどこ
)
へはいってからも、あれやこれやと考えると、
心配
(
しんぱい
)
で心配でねむることもできず、ねがえりばかりうっていました。
ヘンゼルとグレーテル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
そこで、
私
(
わたくし
)
の
心配
(
しんぱい
)
するのは、
義侠
(
をとこぎ
)
な
大佐閣下
(
たいさかつか
)
は、
吾等
(
われら
)
の
大難
(
だいなん
)
を
助
(
たす
)
けやうとして、
御自身
(
ごじしん
)
に
危險
(
きけん
)
をお
招
(
まね
)
きになる
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
はあるまいか。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
“心配(
不安
)”の解説
不安(ふあん、en: anxiety, uneasiness)とは、心配に思ったり、恐怖を感じたりすること。または恐怖とも期待ともつかない、何か漠然として気味の悪い心的状態や、よくないことが起こるのではないかという感覚(予期不安)である。
(出典:Wikipedia)
心
常用漢字
小2
部首:⼼
4画
配
常用漢字
小3
部首:⾣
10画
“心配”で始まる語句
心配事
心配家
心配性
心配相
心配筋
心配負
心配遊
心配無用