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足
>
た
ふりがな文庫
“
足
(
た
)” の例文
子供
(
こども
)
たちは、かってな
理屈
(
りくつ
)
をつけて、さおにさおを
継
(
つ
)
ぎ
足
(
た
)
して、どうかして
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
の
枝
(
えだ
)
までとどくようにしたいと
苦心
(
くしん
)
していました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
明けくれば 国のかためを 身もあらに
瞑想
(
おも
)
ひこらしつ
天皇
(
すめらぎ
)
の ま
幸
(
さき
)
く
坐
(
ま
)
せと
臣
(
おみ
)
なべて 和ぐ日をや 民なべて
足
(
た
)
らふ時を
大和古寺風物誌
(新字新仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
その想像を
足
(
た
)
して有村に
逐一
(
ちくいち
)
のことを話していると、さらにまた五、六騎、大地をうってくる
蹄
(
ひづめ
)
の音が、闇の街道を乱れあってきた。
鳴門秘帖:06 鳴門の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
機械
(
きかい
)
の
轟
(
とどろき
)
、
勞働者
(
ろうどうしや
)
の
鼻唄
(
はなうた
)
、
工場
(
こうば
)
の
前
(
まへ
)
を
通行
(
つうかう
)
する
度
(
たび
)
に、
何時
(
いつ
)
も耳にする響と聲だ。
決
(
けつ
)
して
驚
(
おどろ
)
くこともなければ、
不思議
(
ふしぎ
)
とするにも
足
(
た
)
らぬ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
「大河内家には年頃の娘がある、
尤
(
もつと
)
もこいつは恐ろしい不縹緻だ。人三化七と言ひ度いが、人一化九で、少々智惠の方も
足
(
た
)
りない」
銭形平次捕物控:162 娘と二千両
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
海の上ではそんな事は薬の
足
(
た
)
しにしたくもない。真裸な実力と天運ばかりがすべての漁夫の頼みどころだ。その生活はほんとに悲壮だ。
生まれいずる悩み
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
また人の
昇降
(
のぼりくだり
)
するに當りて自然に從ふ處なるこの下界にては、動くこといかに速かなりともわが翼に
此
(
たぐ
)
ふに
足
(
た
)
らじ 一〇三—一〇五
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
それでもまだ金の
足
(
た
)
りない時には赤い
色硝子
(
いろガラス
)
の
軒燈
(
けんとう
)
を出した、人出入の少い
土蔵造
(
どぞうづく
)
りの
家
(
うち
)
へ大きい画集などを預けることにした。
十円札
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
みんな
足
(
た
)
しない
身銭
(
みぜに
)
を切って菓子だの果物だのと持って来ては、医員に叱られるような大きな声で愉快な話をして慰めてくれた。
枯菊の影
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
この先生の言としては怪むに
足
(
た
)
らない、もし
理窟
(
りくつ
)
を言って対抗する積りなら初めからこの家に
出入
(
でいり
)
をしないのである。と彼は思い返した。
富岡先生
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
ヴィクトリヤで用を
足
(
た
)
して、テート画館の
傍
(
はた
)
を
河沿
(
かわぞい
)
にバタシーまで来ると、今まで
鼠色
(
ねずみいろ
)
に見えた世界が、突然と四方からばったり暮れた。
永日小品
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
きのう
迄
(
まで
)
の僕とは、ちがうのだ。自信を
以
(
もっ
)
て
邁進
(
まいしん
)
しよう。
一日
(
いちにち
)
の
労苦
(
ろうく
)
は、
一日
(
いちにち
)
にて
足
(
た
)
れり。きょうは、なんだか、そんな気持だ。
正義と微笑
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
『
私
(
わたし
)
は
賣
(
う
)
る
爲
(
ため
)
にそれを
持
(
も
)
つてるのです』と
帽子屋
(
ばうしや
)
が
説明
(
せつめい
)
のやうに
言
(
い
)
ひ
足
(
た
)
しました、『
自分
(
じぶん
)
の
物
(
もの
)
は
一個
(
ひとつ
)
も
持
(
も
)
ちません。
私
(
わたし
)
は
帽子屋
(
ばうしや
)
ですもの』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
太綱
(
ふとづな
)
の
一端
(
いつたん
)
を
前齒
(
まへば
)
に
銜
(
くは
)
へてする/\と
竿
(
さを
)
を
上
(
のぼ
)
りて
直
(
たゞち
)
に
龍頭
(
りうづ
)
に
至
(
いた
)
る。
蒼空
(
あをぞら
)
に
人
(
ひと
)
の
點
(
てん
)
あり、
飄々
(
へう/\
)
として
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かる。これ
尚
(
な
)
ほ
奇
(
き
)
とするに
足
(
た
)
らず。
唐模様
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
人
(
ひと
)
の
生血
(
いきち
)
をしぼりたる
報
(
むく
)
ひか、五十にも
足
(
た
)
らで
急病
(
きうびやう
)
の
腦充血
(
のうじうけつ
)
、一
朝
(
あさ
)
に
此世
(
このよ
)
の
税
(
ぜい
)
を
納
(
をさ
)
めて、よしや
葬儀
(
さうぎ
)
の
造花
(
つくりばな
)
、
派手
(
はで
)
に
美事
(
みごと
)
な
造
(
おく
)
りはするとも
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
六
箇月
(
かげつ
)
足
(
た
)
らずの
短時日
(
たんじじつ
)
に
於
(
おい
)
て
斯
(
かく
)
の
如
(
ごと
)
く
目
(
め
)
の
前
(
まへ
)
に
好結果
(
かうけつくわ
)
を
現
(
あらは
)
したと
云
(
い
)
ふことを
考
(
かんが
)
へると、
國民自體
(
こくみんじたい
)
も
非常
(
ひじやう
)
に
喜
(
よろこ
)
んで
宜
(
よ
)
いことであらうと
考
(
かんが
)
へる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
この書
一度
(
ひとた
)
び世に
出
(
い
)
でてより、
天下
(
てんか
)
後世
(
こうせい
)
の
史家
(
しか
)
をしてその
拠
(
よ
)
るところを
確実
(
かくじつ
)
にし、
自
(
みず
)
から
誤
(
あやま
)
りまた人を誤るの
憂
(
うれい
)
を
免
(
まぬ
)
かれしむるに
足
(
た
)
るべし。
瘠我慢の説:05 福沢先生を憶う
(新字新仮名)
/
木村芥舟
(著)
地震
(
ぢしん
)
に
出會
(
であ
)
つた
一瞬間
(
いつしゆんかん
)
、
心
(
こゝろ
)
の
落着
(
おちつき
)
を
失
(
うしな
)
つて
狼狽
(
ろうばい
)
もすれば、
徒
(
いたづ
)
らに
逃
(
に
)
げ
惑
(
まど
)
ふ
一方
(
いつぽう
)
のみに
走
(
はし
)
るものもある。
平日
(
へいじつ
)
の
心得
(
こゝろえ
)
の
足
(
た
)
りない
人
(
ひと
)
にこれが
多
(
おほ
)
い。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
あえて
咎
(
とが
)
むるに
足
(
た
)
らずといえども、これを文字に
記
(
しる
)
して新聞紙上に
公
(
おおやけ
)
にするに至りては、
伝
(
つた
)
えまた伝えて或は世人を
誤
(
あやま
)
るの
掛念
(
けねん
)
なきにあらず。
瘠我慢の説:04 瘠我慢の説に対する評論について
(新字新仮名)
/
石河幹明
(著)
と、使者はそう云う口上を述べたが、なお附け
足
(
た
)
して、時平が正月の三箇日のうちに、大納言の
館
(
やかた
)
へ年賀に見えるであろうと云う意を伝えた。
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
毎日こゝかしこの木を心のまゝに
伐
(
きり
)
とりて
薪
(
たきゞ
)
につくり、小屋のほとりにあまた
積
(
つみ
)
おき、心に
足
(
た
)
るほどにいたればそのまゝに
積
(
つみ
)
おきて家に
皈
(
かへ
)
る。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
一般の英国人は
其
(
それ
)
等の点に
仏蘭西
(
フランス
)
人程の興味を持つて居ないらしく、一
時
(
じ
)
の
嗜欲
(
しよく
)
を
満
(
みた
)
せば
足
(
た
)
ると云つた風に食事の時間迄が何となく
忙
(
せは
)
しげだ。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「家主と喧嘩ばっかりするのもええけんど、まあ、きれいに、一ぺん、払いなさい。それから、新聞の方に廻しても、
足
(
た
)
しにはなるじゃろ?」
花と龍
(新字新仮名)
/
火野葦平
(著)
足
(
た
)
し出たる
後
(
のち
)
に
淨水
(
てうづ
)
に
困
(
こま
)
る
節
(
をり
)
から
斯々
(
かく/\
)
の娘を見染ぬ世に二個となき美人なれば
漫
(
そゞろ
)
に戀しく思ひつゝ
此美婦人
(
このびふじん
)
に
比
(
くら
)
ぶれば櫻も
爭
(
いか
)
で物かはと花見を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ストーヴの火をどんどん焚き
足
(
た
)
して長時間吹雪のなかにさすらってこごえて来た乞食の老爺の体をあたためて遣りました。
慈悲
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
幸い
此家
(
ここ
)
で逢うて見て私は大いに満足した。確かにあなたなれば信ずるに
足
(
た
)
るから、どうか私を日本へ連れていって貰うことが出来ないだろうか
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
彼
(
かれ
)
は
殆
(
ほと
)
んど
動
(
うご
)
かぬやうにして
棄
(
す
)
てゝ
置
(
お
)
けばすつと
深
(
ふか
)
く
沈
(
しづ
)
んで
畢
(
しま
)
つたやうに
冷
(
さ
)
めて
行
(
ゆ
)
く
火
(
ひ
)
へぽちり/\と
麁朶
(
そだ
)
を
足
(
た
)
して
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
冬時
(
とうじ
)
此
(
この
)
河
(
かは
)
に
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふには、
豫
(
あらかじ
)
め
身體
(
しんたい
)
を
入
(
い
)
るゝに
足
(
た
)
る
孔穴
(
こうけつ
)
を
氷
(
こほり
)
を
破
(
やぶ
)
りて
設
(
まう
)
け
置
(
お
)
き、
朝夕
(
あさゆふ
)
此
(
この
)
孔穴
(
こうけつ
)
に
身
(
み
)
を
沒
(
ぼつ
)
して
灌水
(
くわんすゐ
)
を
行
(
おこな
)
ふ。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
泊った浪人が路銀に困っているときけば三十石の船代はとらず、何かの
足
(
た
)
しにとひそかに紙に包んで渡すこともあった。
蛍
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
のようなもので、これがよいと
思
(
おも
)
ふようでは、あなた
方
(
がた
)
の
文學
(
ぶんがく
)
を
味
(
あぢは
)
ふ
力
(
ちから
)
が
足
(
た
)
りないのだと
反省
(
はんせい
)
して
貰
(
もら
)
はねばなりません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
曾
(
かつ
)
てそれらの
刺戟
(
しげき
)
に心を動かされたこともなかったと言って見たところで、それが何の弁解の
足
(
た
)
しにも成らないのみか
新生
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
母
(
っか
)
さまが長い間お眼が悪く、
貴方
(
あなた
)
も御苦労をなさいますと承わりましたから、お
足
(
た
)
しになるようにと思いますが、思うようにも
行届
(
ゆきとゞ
)
きませんが
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
良人
(
をつと
)
の収入の
足
(
た
)
そくにと思つて手内職をしようにも、「奥さん」と呼ばれてみると、さうもならず、つい小猫を相手にぶらぶら日を送る事になる。
茶話:03 大正六(一九一七)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
すなわち万民
安堵
(
あんど
)
、腹を
鼓
(
こ
)
して
足
(
た
)
るを知ることなれども、その足るを知るとは、
他
(
た
)
なし、足らざるを知らざりしのみ。
教育の目的
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
おくみはさういふ得手勝手なわけからではもとよりない。かうして何一つおかみさんの
足
(
た
)
しにもならないのが済まないから色々に考へるのであつた。
桑の実
(新字旧仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
こちらからよっぽどお
足
(
た
)
しが行かにあ勘定にならん……受判頼んで先へ先へ借りてくるもんで、順に困るばっかりな!
夏蚕時
(新字旧仮名)
/
金田千鶴
(著)
したが、
此
(
この
)
戀
(
こひ
)
の
一卷
(
ひとまき
)
に
只一
(
たゞひと
)
つ
足
(
た
)
らはぬことゝいふは、
表紙
(
おもてがみ
)
がまだ
附
(
つ
)
かず、
美
(
うつく
)
しう
綴
(
と
)
ぢても
無
(
な
)
い。
魚
(
うを
)
はまだ
沖中
(
おきなか
)
にぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
お
爺様
(
じいさま
)
の
御指導
(
ごしどう
)
のお
蔭
(
かげ
)
で
近頃
(
ちかごろ
)
のあなたはよほど
立派
(
りっぱ
)
にはなりましたが、まだまだあきらめが
足
(
た
)
りないように
思
(
おも
)
います。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お
前
(
まえ
)
のお
宅
(
たく
)
にくらべたら、
物置小屋
(
ものおきごや
)
にも
足
(
た
)
りない
住居
(
すまい
)
でござんすが、ここばっかりは、
邪間
(
じゃま
)
する
者
(
もの
)
もない
二人
(
ふたり
)
の
世界
(
せかい
)
。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
電光艇
(
でんくわうてい
)
には
試運轉式
(
しうんてんしき
)
の
時
(
とき
)
に
積入
(
つみい
)
れた
發動藥液
(
はつどうやくえき
)
が、
今
(
いま
)
も
多少
(
たせう
)
は
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
るが、
艇
(
てい
)
に
殘
(
のこ
)
つて
居
(
を
)
る
丈
(
だ
)
けでは、一千
海里
(
かいり
)
以上
(
いじやう
)
を
進航
(
しんこう
)
するに
足
(
た
)
らぬ
程
(
ほど
)
で
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
次
(
つぎ
)
に
申
(
まを
)
したいのは
責任
(
せきにん
)
を
自
(
みづ
)
から
知
(
し
)
るといふの
點
(
てん
)
であります。
英學塾
(
えいがくじゆく
)
の
寄宿舍
(
きしゆくしや
)
には
唯今
(
たゞいま
)
五十
名
(
めい
)
足
(
た
)
らずの
生徒
(
せいと
)
が
居
(
ゐ
)
ます。
女教邇言
(旧字旧仮名)
/
津田梅子
(著)
「絵は無理だよ。僕は見るのは好きだが、手は出せない。書だと
何人
(
だれ
)
でも子供の時分の下地があるから、いつ始めても
継
(
つ
)
ぎ
足
(
た
)
し
普請
(
ぶしん
)
になるけれどもね」
好人物
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
また
新石器時代
(
しんせつきじだい
)
のつゞいた
年代
(
ねんだい
)
は
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
に
比
(
くら
)
べて
大
(
たい
)
へん
短
(
みじか
)
く、
舊石器時代
(
きゆうせつきじだい
)
の
十分
(
じゆうぶん
)
の
一
(
いち
)
にも
足
(
た
)
りないくらゐです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
演説の良否よりも、内容が半分も
解
(
わか
)
れば、それで
足
(
た
)
るくらいに思うであろう。また恐らくは
傍聴
(
ぼうちょう
)
の半数以上は聴くよりも日本人を見に来たのであろう。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
わが
輩
(
はい
)
のこの
所見
(
しよけん
)
に
對
(
たい
)
して、
或人
(
あるひと
)
はこれを
學究
(
がくきう
)
の
過敏
(
くわびん
)
なる
迂論
(
うろん
)
であると
評
(
へう
)
し、
齒牙
(
しが
)
にかくるに
足
(
た
)
らぬ
些細
(
ささい
)
な
問題
(
もんだい
)
だといつたが、
自分
(
じぶん
)
にはさう
考
(
かんが
)
へられぬ。
誤まれる姓名の逆列
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
ここを宿にして用
足
(
た
)
しをしてゐること。晝間から飮んでゐて、もう、二三十本平らげたこと。自分がつきツ切りは面倒だから、藝者を呼ばしてあること。
泡鳴五部作:04 断橋
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
この
地下茎
(
ちかけい
)
を
蒸
(
む
)
せば食用にするに
足
(
た
)
るとのこと、また地方によりこれから
澱粉
(
でんぷん
)
を
採
(
と
)
って
食
(
しょく
)
しているところがある。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
わたしはしぜんかれらの
首領
(
しゅりょう
)
ではあったが、この重大な場合に当たって、かれらに死生をともにすることを
望
(
のぞ
)
むだけの
威望
(
いぼう
)
の
足
(
た
)
りないことを感じていた。
家なき子:01 (上)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
古
(
いにしえ
)
より今に至るまで、
成敗
(
せいばい
)
の跡、禍福の運、人をして
思
(
おもい
)
を
潜
(
ひそ
)
めしめ
歎
(
たん
)
を発せしむるに
足
(
た
)
るもの
固
(
もと
)
より多し。されども人の奇を好むや、
猶
(
なお
)
以
(
もっ
)
て足れりとせず。
運命
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「その
足
(
た
)
りない品ものというのは、一たいなんですか。たべものとか、水とかが足りないのではないのですか」
豆潜水艇の行方
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
“足”の解説
足(あし、foot)は、くるぶし以下接地部の身体の一部である。
(出典:Wikipedia)
足
常用漢字
小1
部首:⾜
7画
“足”を含む語句
足下
跛足
洗足
御足
足音
発足
足拵
一足飛
一足
足掻
満足
百足
急足
四足
足手纏
足代
足拍子
日足
足趾
跣足
...