“威望”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
いぼう66.7%
ゐぼう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
わたしはしぜんかれらの首領しゅりょうではあったが、この重大な場合に当たって、かれらに死生をともにすることをのぞむだけの威望いぼうりないことを感じていた。
徳川幕府の威望いぼう日に衰えて、勤王論者の諸方に蜂起するあり、その上久しい鎖国のために鬱勃うつぼつたる雄心を揮っていた国民の目の前に、西洋の文明がようやくその威力を見せようとしていたときである。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)
平素いつも威望ゐぼうと、蒼白な其時の父の顔の厳粛さがひとりでに群集の同情に訴へたのである。二人は歩き進んだ。そして、私ははつきり父の顔を見る事が出来た。
父の死 (新字旧仮名) / 久米正雄(著)