威望いぼう)” の例文
わたしはしぜんかれらの首領しゅりょうではあったが、この重大な場合に当たって、かれらに死生をともにすることをのぞむだけの威望いぼうりないことを感じていた。
徳川幕府の威望いぼう日に衰えて、勤王論者の諸方に蜂起するあり、その上久しい鎖国のために鬱勃うつぼつたる雄心を揮っていた国民の目の前に、西洋の文明がようやくその威力を見せようとしていたときである。
青年の天下 (新字新仮名) / 大隈重信(著)