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繪
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ゑ
ふりがな文庫
“
繪
(
ゑ
)” の例文
新字:
絵
と
呼
(
よ
)
んだ。
繪
(
ゑ
)
で
見
(
み
)
せないと、
手
(
て
)
つきや
口
(
くち
)
の
説明
(
せつめい
)
では、なか/\
形
(
かた
)
が
見
(
み
)
せられないのに、この、とさか
鷄頭
(
けいとう
)
、やり
鷄頭
(
けいとう
)
は、いひ
得
(
え
)
てうまい。
木菟俗見
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手
(
て
)
ならひが
能
(
よ
)
く
出來
(
でき
)
たれば
此次
(
このつぎ
)
には
文
(
ふみ
)
を
書
(
か
)
きて
見
(
み
)
せ給へと
勿体
(
もつたい
)
ない
奉書
(
ほうしよう
)
の
繪
(
ゑ
)
半切
(
はんき
)
れを
手遊
(
おもちや
)
に
下
(
くだ
)
された
事
(
こと
)
忘
(
わす
)
れはなさるまい
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「
是
(
これ
)
でも
可
(
い
)
い
繪
(
ゑ
)
なんでせうかね」と
聞
(
き
)
いた
事
(
こと
)
があつた。
其
(
その
)
時
(
とき
)
宗助
(
そうすけ
)
は
始
(
はじ
)
めて
抱一
(
はういつ
)
の
名
(
な
)
を
御米
(
およね
)
に
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
自體
(
じたい
)
周三が、此の
繪
(
ゑ
)
を
描
(
か
)
き始めた時の
意氣込
(
いきごみ
)
と謂ツたら、それはすばらしい
勢
(
いきほひ
)
で、何でもすツかり
在來
(
ざいらい
)
の藝術を
放擲
(
うつちや
)
ツて、
新
(
あたら
)
しい藝術に入るのだと
誇稱
(
こしよう
)
して
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
お
前達
(
まへたち
)
はあの
繪馬
(
ゑま
)
を
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ますか。
馬
(
うま
)
の
繪
(
ゑ
)
をかいた
小
(
ちひ
)
さな
額
(
がく
)
が
諸方
(
はう/″\
)
の
社
(
やしろ
)
に
掛
(
か
)
けてあるのを
知
(
し
)
つて
居
(
ゐ
)
ますか。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
我々は是に
膏藥
(
こうやく
)
の類を入るる事有れどコロボツクルは之を以て
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
入れとせしなり。
赤色
(
あかいろ
)
の
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を入れたる
儘
(
まま
)
のはまぐり貝は大森
貝塚
(
かいづか
)
より數個
發見
(
はつけん
)
されたり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
で、
仕
(
し
)
方なく小西、
淺沼
(
あさぬま
)
、
進
(
しん
)
々
堂
(
どう
)
あたりから
寫眞器
(
しやしんき
)
の目
録
(
ろく
)
を
取
(
と
)
りよせたりして、いはば高
根
(
ね
)
の花のいゝ
寫眞器
(
しやしんき
)
の挿
繪
(
ゑ
)
や
説明
(
せつめい
)
などを
讀
(
よ
)
むことによつて、
氣
(
き
)
持を慰さめてゐた。
写真と思ひ出:――私の写真修行――
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
形
(
かたち
)
に
現
(
あら
)
はされたもので、
最
(
もつと
)
も
古
(
ふる
)
いと
思
(
おも
)
はれるものは
山東省
(
さんとうしやう
)
の
武氏祠
(
ぶしし
)
の
浮彫
(
うきぼり
)
や
毛彫
(
けぼり
)
のやうな
繪
(
ゑ
)
で、
是
(
これ
)
は
後漢時代
(
ごかんじだい
)
のものであるが、
其
(
その
)
化物
(
ばけもの
)
は
何
(
いづ
)
れも
奇々怪々
(
きゝくわい/\
)
を
極
(
きは
)
めたものである。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、『
繪
(
ゑ
)
もなければ
會話
(
はなし
)
もない
書物
(
ほん
)
が
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つだらうか?』と
思
(
おも
)
ひました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
乘
(
の
)
り、
宙
(
ちゆう
)
を
飛
(
と
)
ぶこと
西遊記
(
さいいうき
)
の
繪
(
ゑ
)
のごとく、
一晝夜
(
いつちゆうや
)
にして
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
物の
象
(
かたち
)
も筋めよく、ビザンチン
繪
(
ゑ
)
の
式
(
かた
)
の
如
(
ごと
)
。
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
衣類
(
きもの
)
より
足袋
(
たび
)
は
目
(
め
)
に
着
(
つ
)
く。
江戸
(
えど
)
では
女
(
をんな
)
が
素足
(
すあし
)
であつた。
其
(
そ
)
のしなやかさと、
柔
(
やはら
)
かさと、
形
(
かたち
)
の
好
(
よ
)
さを、
春信
(
はるのぶ
)
、
哥麿
(
うたまろ
)
、
誰々
(
たれ/\
)
の
繪
(
ゑ
)
にも
見
(
み
)
るが
可
(
い
)
い。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其中
(
そのうち
)
には、さすが
御大名丈
(
おだいみやうだけ
)
あつて、
好
(
い
)
い
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を
惜氣
(
をしげ
)
もなく
使
(
つか
)
ふのが
此
(
この
)
畫家
(
ぐわか
)
の
特色
(
とくしよく
)
だから、
色
(
いろ
)
が
如何
(
いか
)
にも
美事
(
みごと
)
であると
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な、
宗助
(
そうすけ
)
には
耳
(
みゝ
)
新
(
あた
)
らしいけれども
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは、
※
(
ねえ
)
さんと
堤
(
どて
)
の
上
(
うへ
)
にも
坐
(
すわ
)
り
勞
(
つか
)
れ、その
上
(
うへ
)
、
爲
(
す
)
ることはなし、
所在
(
しよざい
)
なさに
堪
(
た
)
へ
切
(
き
)
れず、
再三
(
さいさん
)
※
(
ねえ
)
さんの
讀
(
よ
)
んでる
書物
(
ほん
)
を
覘
(
のぞ
)
いて
見
(
み
)
ましたが、
繪
(
ゑ
)
もなければ
會話
(
はなし
)
もありませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
それで
神々
(
かみ/\
)
の
内
(
うち
)
で
別段
(
べつだん
)
異樣
(
いやう
)
な
相
(
さう
)
をしたものはない。
猿田彦命
(
さるたひこのみこと
)
が
鼻
(
はな
)
が
高
(
たか
)
いとか、
天鈿目命
(
あまのうづめのみこと
)
が
顏
(
かほ
)
がをかしかつたといふ
位
(
くらゐ
)
のものである。
又
(
また
)
化物思想
(
ばけものしさう
)
を
具體的
(
ぐたいてき
)
に
現
(
あら
)
はした
繪
(
ゑ
)
も
餘
(
あま
)
り
多
(
おほ
)
くはない。
妖怪研究
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
父
(
とう
)
さんの
幼少
(
ちひさ
)
な
時分
(
じぶん
)
には、
今
(
いま
)
のやうに
少年
(
せうねん
)
の
雜誌
(
ざつし
)
といふものも
有
(
あ
)
りませんでした。お
前達
(
まへたち
)
のやうに
面白
(
おもしろ
)
いお
伽噺
(
とぎばなし
)
の
本
(
ほん
)
や、
可愛
(
かあ
)
いらしい
繪
(
ゑ
)
のついた
雜誌
(
ざつし
)
なぞを
讀
(
よ
)
むことも
出來
(
でき
)
ませんでした。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
お
前
(
まへ
)
は
浦山
(
うらやま
)
しいねと
無端
(
そゞろ
)
に
親
(
おや
)
の
事
(
こと
)
を
言
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
せば、それ
繪
(
ゑ
)
がぬれる、
男
(
をとこ
)
が
泣
(
な
)
く
物
(
もの
)
では
無
(
な
)
いと
美登利
(
みどり
)
に
言
(
い
)
はれて、
己
(
お
)
れは
氣
(
き
)
が
弱
(
よわ
)
いのかしら、
時々
(
とき/″\
)
種々
(
いろ/\
)
の
事
(
こと
)
を
思
(
おも
)
ひ
出
(
だ
)
すよ、まだ
今時分
(
いまじぶん
)
は
宜
(
い
)
いけれど
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
右の下の隅に
圖
(
づ
)
したるは
土瓶形
(
どびんかた
)
土器の
横口
(
よこくち
)
にして。
模樣
(
もよう
)
は赤色の
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を以て
畫
(
ゑが
)
きたり。右の上の三個は、土器
表面
(
ひやうめん
)
に在る押紋を其
原
(
もと
)
に還したるものにして、
取
(
と
)
りも直さず
紐
(
ひも
)
細工の裝飾なり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
時
(
とき
)
に——
今
(
いま
)
渡
(
わた
)
つた
橋
(
はし
)
である——
私
(
わたし
)
は
土産
(
みやげ
)
に
繪
(
ゑ
)
葉
(
は
)
がきを
貰
(
もら
)
つて、
此
(
こ
)
の
寫眞
(
しやしん
)
を
視
(
み
)
て、
十綱橋
(
とつなばし
)
とあるのを、
喜多八
(
きたはち
)
以來
(
いらい
)
の
早合點
(
はやがてん
)
で、
十網橋
(
とあみばし
)
だと
思
(
おも
)
つた。
飯坂ゆき
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
色
(
いろ
)
は
普通
(
ふつう
)
黒
(
くろ
)
であるが、
手加減
(
てかげん
)
次第
(
しだい
)
で
赤
(
あか
)
にも
青
(
あを
)
にもなるから
色刷
(
いろずり
)
抔
(
など
)
の
場合
(
ばあひ
)
には、
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を
乾
(
かわ
)
かす
時間
(
じかん
)
が
省
(
はぶ
)
ける
丈
(
だけ
)
でも
大變
(
たいへん
)
重寶
(
ちようはう
)
で、
是
(
これ
)
を
新聞
(
しんぶん
)
に
應用
(
おうよう
)
すれば、
印氣
(
インキ
)
や
印氣
(
インキ
)
ロールの
費
(
つひえ
)
を
節約
(
せつやく
)
する
上
(
うへ
)
に
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
裝飾 衣服の
裝飾
(
そうしよく
)
は
紐
(
ひも
)
を
縫
(
ぬ
)
ひ付け、又は糸にて縫ひ取り、又は繪の具にて
塗
(
ぬ
)
りて作りしと思はる。土偶中には
上着
(
うはぎ
)
の所々に赤き
繪
(
ゑ
)
の
具
(
ぐ
)
を付けたるも有り、股引に數個の横線 畫きたるも有るなり。
コロボックル風俗考
(旧字旧仮名)
/
坪井正五郎
(著)
此處彼處
(
こゝかしこ
)
に
地圖
(
ちづ
)
も
見
(
み
)
えれば、
木釘
(
きくぎ
)
には
數多
(
あまた
)
の
繪
(
ゑ
)
も
掛
(
かゝ
)
つて
居
(
ゐ
)
ました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
肩
(
かた
)
を
揃
(
そろ
)
へて、
雛
(
ひな
)
の
繪
(
ゑ
)
に
見
(
み
)
る……
袖
(
そで
)
を
左右
(
さいう
)
から
重
(
かさ
)
ねた
中
(
なか
)
に、どちらの
手
(
て
)
だらう、
手燭
(
てしよく
)
か、
臺
(
だい
)
か、
裸火
(
はだかび
)
の
蝋燭
(
らふそく
)
を
捧
(
さゝ
)
げて
居
(
ゐ
)
た。
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
町
(
まち
)
の
中
(
なか
)
には
何
(
なん
)
にもないとさ。それでも、
人
(
ひと
)
の
行
(
ゆ
)
かない
山寺
(
やまでら
)
だの、
峰
(
みね
)
の
堂
(
だう
)
だのの、
額
(
がく
)
の
繪
(
ゑ
)
がね、
霰
(
あられ
)
がぱら/\と
降
(
ふ
)
る
時
(
とき
)
、ぱちくり
瞬
(
まばた
)
きをするんだつて……
霰ふる
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
伸上
(
のびあが
)
る
背戸
(
せど
)
に、
柳
(
やなぎ
)
が
霞
(
かす
)
んで、こゝにも
細流
(
せゝらぎ
)
に
山吹
(
やまぶき
)
の
影
(
かげ
)
の
映
(
うつ
)
るのが、
繪
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いた
螢
(
ほたる
)
の
光
(
ひかり
)
を
幻
(
まぼろし
)
に
見
(
み
)
るやうでありました。
雪霊記事
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「あの……
實
(
じつ
)
は
貴方
(
あなた
)
が、
繪
(
ゑ
)
を
遊
(
あそ
)
ばすつて
事
(
こと
)
を
存
(
ぞん
)
じて
居
(
を
)
りましたものですから、……お
恥
(
はづ
)
かしうござんすわね……」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
手鍋
(
てなべ
)
提
(
さ
)
ぐる
意氣
(
いき
)
に
激
(
げき
)
して、
所帶
(
しよたい
)
の
稽古
(
けいこ
)
に
白魚
(
しらうを
)
の
魥
(
めざし
)
造
(
つく
)
る
也
(
なり
)
。
然
(
しか
)
も
目
(
め
)
を
刺
(
さ
)
すがいぢらしとて、ぬきとむるは
尾
(
を
)
なるを
見
(
み
)
よ。
絲
(
いと
)
の
色
(
いろ
)
も、こぼれかゝる
袖口
(
そでくち
)
も、
繪
(
ゑ
)
の
篝火
(
かゞりび
)
に
似
(
に
)
たるかな。
婦人十一題
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
たちは、
蝙蝠傘
(
かうもりがさ
)
を、
階段
(
かいだん
)
に
預
(
あづ
)
けて、——
如何
(
いか
)
に
梅雨時
(
つゆどぎ
)
とはいへ……
本來
(
ほんらい
)
は
小舟
(
こぶね
)
でぬれても、
雨
(
あめ
)
のなゝめな
繪
(
ゑ
)
に
成
(
な
)
るべき
土地柄
(
とちがら
)
に
對
(
たい
)
して、かう
番
(
ばん
)
ごと、
繻子張
(
しゆすばり
)
を
持出
(
もちだ
)
したのでは
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
又
(
また
)
地獄
(
ぢごく
)
の
繪
(
ゑ
)
といふと、
意固地
(
いこぢ
)
に
女
(
をんな
)
が
裸體
(
はだか
)
ですから、
氣
(
き
)
に
成
(
な
)
りましたよ、ははは。
深川浅景
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
淺草
(
あさくさ
)
でも、
銀座
(
ぎんざ
)
でも、
上野
(
うへの
)
でも——
人
(
ひと
)
の
往來
(
ゆきき
)
、
店
(
みせ
)
の
構
(
かま
)
へ、
千状萬態
(
せんじやうばんたい
)
、
一卷
(
ひとまき
)
に
道中
(
だうちう
)
の
繪
(
ゑ
)
に
織込
(
おりこ
)
んで——また
内證
(
ないしよう
)
だが——
大福
(
だいふく
)
か、
金鍔
(
きんつば
)
を、
豫
(
かね
)
て
袂
(
たもと
)
に
忍
(
しの
)
ばせたのを、ひよいと
食
(
や
)
る、
其
(
そ
)
の
早業
(
はやわざ
)
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一度
(
いちど
)
は、たとへば、
敦賀灣
(
つるがわん
)
でありました——
繪
(
ゑ
)
にかいた
雨龍
(
あまりよう
)
のぐる/\と
輪
(
わ
)
を
卷
(
ま
)
いて、
一條
(
ひとすぢ
)
、ゆつたりと
尾
(
を
)
を
下
(
した
)
に
垂
(
た
)
れたやうな
形
(
かたち
)
のものが、
降
(
ふ
)
りしきり、
吹煽
(
ふきあふ
)
つて
空中
(
くうちう
)
に
薄黒
(
うすぐろ
)
い
列
(
れつ
)
を
造
(
つく
)
ります。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ぺたんことも
曲
(
ゆが
)
んだとも、
大
(
おほ
)
きな
下駄
(
げた
)
を
引摺
(
ひきず
)
つて、
前屈
(
まへかゞ
)
みに
俯向
(
うつむ
)
いた、
瓢箪
(
へうたん
)
を
俯向
(
うつむき
)
に、
突
(
つ
)
き
出
(
で
)
た
出額
(
おでこ
)
の
尻
(
しり
)
すぼけ、
情
(
なさけ
)
を
知
(
し
)
らず
故
(
ことさ
)
らに
繪
(
ゑ
)
に
描
(
か
)
いたやうなのが、ピイロロロピイと
仰向
(
あふむ
)
いて
吹
(
ふ
)
いて、すぐ
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
草花
(
くさばな
)
の
繪
(
ゑ
)
の
蝋燭
(
らふそく
)
が、
月
(
つき
)
の
桂
(
かつら
)
の
透
(
す
)
くやうに。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
繪
部首:⽷
19画
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