“無端”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
そゞろ66.7%
あじきなき16.7%
そぞろ16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
など打返うちかへそのむかしのこひしうて無端そゞろそでもぬれそふ心地こゝちす、とほくよりおとしてあゆるやうなるあめちか板戸いたどうちつけのさわがしさ、いづれもさびしからぬかは。
雨の夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
いしかはらの如く取扱ふ事偖々さて/\渡世とせい貧福ひんぷくは是非もなし我に八十兩の金あれば主人に不自由もさせず一ツには勘當かんだうわびたねにもなり二ツには妻につらき奉公はさせまじと倩々つく/″\思ひめぐらほど世の無端あじきなき
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
とつさんは在るけれど田舎の実家へ帰つてしまつたから今は祖母おばあさんばかりさ、お前は浦山うらやましいねと無端そぞろに親の事を言ひ出せば、それ絵がぬれる、男が泣く物では無いと美登利に言はれて
たけくらべ (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)