“織込”の読み方と例文
読み方割合
おりこ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その虚構うその天国を構成する材料に織込おりこんで来たつもりで、却って一種の戦慄せんりつすべき脅迫観念の地獄絵巻を描き現わして来ました彼女は、遂に彼女自身を
少女地獄 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
几帳きちやうとも、垂幕さげまくともひたいのに、うではない、萌黄もえぎあを段染だんだらつた綸子りんずなんぞ、唐繪からゑ浮模樣うきもやう織込おりこんだのが窓帷カアテンつた工合ぐあひに、格天井がうてんじやうからゆかいておほうてある。
人魚の祠 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
淺草あさくさでも、銀座ぎんざでも、上野うへのでも——ひと往來ゆききみせかまへ、千状萬態せんじやうばんたい一卷ひとまき道中だうちう織込おりこんで——また内證ないしようだが——大福だいふくか、金鍔きんつばを、かねたもとしのばせたのを、ひよいとる、早業はやわざ
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)