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泊
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とま
ふりがな文庫
“
泊
(
とま
)” の例文
それで、その山へ登るつもりで
嘉義
(
かぎ
)
という町へ行ったのだが、嘉義で
無駄
(
むだ
)
に二日
泊
(
とま
)
って、朝の五時半ごろに汽車でその町を出発した。
蝗の大旅行
(新字新仮名)
/
佐藤春夫
(著)
「ねえ、」とお
母
(
かあ
)
さんが
言
(
い
)
った。「あの
子
(
こ
)
は
田舎
(
いなか
)
へ
行
(
ゆ
)
きましたの、ミュッテンの
大伯父
(
おおおじ
)
さんのとこへ、
暫
(
しばら
)
く
泊
(
とま
)
って
来
(
く
)
るんですって。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
さうして
座敷
(
ざしき
)
の
隅
(
すみ
)
に
居
(
ゐ
)
た
瞽女
(
ごぜ
)
が
代
(
かは
)
つて
三味線
(
さみせん
)
の
袋
(
ふくろ
)
をすつと
扱
(
こ
)
きおろした
時
(
とき
)
巫女
(
くちよせ
)
は
荷物
(
にもつ
)
の
箱
(
はこ
)
を
脊負
(
しよ
)
つて
自分
(
じぶん
)
の
泊
(
とま
)
つた
宿
(
やど
)
へ
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
徐々
(
そろ/\
)
脱
(
ぬぎ
)
かけ座敷へ上らんとするに下男の彌助心の
内
(
うち
)
彌々
(
いよ/\
)
迷惑
(
めいわく
)
に思ひ
奴
(
きやつ
)
に何とか云て何れにも
泊
(
とま
)
らぬやう追出して
仕廻
(
しまは
)
んともじ/\手を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
むら
雨
(
さめ
)
を
吹通
(
ふきとほ
)
した
風
(
かぜ
)
に、
大火鉢
(
おほひばち
)
の
貝殼灰
(
かひがらばひ
)
——これは
大降
(
おほぶり
)
のあとの
昨夜
(
さくや
)
の
泊
(
とま
)
りに、
何
(
なん
)
となく
寂
(
さみ
)
しかつた——それが
日
(
ひ
)
ざかりにも
寒
(
さむ
)
かつた。
十和田の夏霧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
▼ もっと見る
三三
白望
(
しろみ
)
の山に行きて
泊
(
とま
)
れば、深夜にあたりの
薄明
(
うすあか
)
るくなることあり。秋のころ
茸
(
きのこ
)
を採りに行き山中に宿する者、よくこの事に逢う。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
そしてその爲めの支度が、困難ではあるが出來なくはないと分つたので、私は彼女に
泊
(
とま
)
りたいと云つた。丁度その時客間の
呼鈴
(
ベル
)
が鳴つた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
汽車の中で小倉の宿は満員らしいと聴いたので、
別府
(
べっぷ
)
の温泉宿に
泊
(
とま
)
り、そこから毎朝一番の汽車で小倉通いをすることにした。
競馬
(新字新仮名)
/
織田作之助
(著)
もう宿の
善悪
(
よしあし
)
は
択
(
えら
)
ぶに
暇
(
いとま
)
なく、
只
(
ただ
)
泊めて呉れさえすれば宜しいと
云
(
い
)
うので
無暗
(
むやみ
)
に
歩行
(
ある
)
いて、
何
(
どう
)
か
斯
(
こう
)
か二晩
泊
(
とま
)
って三日目に小倉に着きました。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
これから半町ばかり跡へ
帰
(
けえ
)
ると寮が有りやすが、其の寮へ往ってお
泊
(
とま
)
んなんしよ、
婆
(
ばア
)
さまが一人居て、困る人は
皆
(
みな
)
其処
(
そけ
)
え往って泊りやんすよ
塩原多助一代記
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
今夜はね、
根岸
(
ねぎし
)
の
里
(
さと
)
へ行って来るって
胡魔化
(
ごまか
)
して来たのよ。私だって、たまにはゆっくり
泊
(
とま
)
って見たいもの。——大丈夫よ。
白蛇の死
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
商売に来たのも、見物に来たのも、
泊
(
とま
)
り客は
大抵
(
たいてい
)
外出してしまう。下宿している
勤
(
つと
)
め
人
(
にん
)
たちも勿論午後までは帰って来ない。
母
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
『この
家
(
うち
)
に
泊
(
とま
)
れるかね。疲れちまつて、暗いところを歩くのも
厭
(
いや
)
だから、今夜泊つて、
明日
(
あした
)
の一番で歸へらうと思ふんだが、
何
(
ど
)
うだらうね。』
東光院
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
だが、どうせ歩く道はひとつなので、その晩は須原の駅に
泊
(
とま
)
りをとって、同じ部屋にくつろぐと、
晩酌
(
ばんしゃく
)
の話にまた源内流の旅行要心談がでる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
父
(
とう
)
さんもその
書院
(
しよゐん
)
に
寢
(
ね
)
ましたが、
曾祖母
(
ひいおばあ
)
さんが
獨
(
ひと
)
りで
寂
(
さび
)
しいといふ
時
(
とき
)
には
離
(
はな
)
れの
隱居部屋
(
ゐんきよべや
)
へも
泊
(
とま
)
りに
行
(
い
)
くことが
有
(
あ
)
りました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
夜遅く下関へ着いて、駅前の名もない宿へ
泊
(
とま
)
る。すぐ前は、何とかホテルという大きい洋館だった。暗い
電燈
(
でんとう
)
の下で、教室の連中へ葉書を書く。
由布院行
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
それで
坊
(
ぼう
)
さんも、
見
(
み
)
かけによらないこれはいい
家
(
うち
)
に
泊
(
とま
)
り合わせたと、すっかり
安心
(
あんしん
)
して、くり
返
(
かえ
)
しくり
返
(
かえ
)
しおばあさんにお
礼
(
れい
)
をいっていました。
安達が原
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
そして踊り
済
(
す
)
まってがら家さ
連
(
つ
)
れで来ておれ
実家
(
じっか
)
さ行って
泊
(
とま
)
って来るがらうなこっちで泣いて
頼
(
たの
)
んでみなよ。おれの妹だって云えばいいがらよ。
十六日
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
二人
(
ふたり
)
の
少年
(
せうねん
)
が
泊
(
とま
)
つた
家
(
いへ
)
は、
隣村
(
りんそん
)
にも
名
(
な
)
だたる
豪家
(
がうか
)
であつた。
門
(
もん
)
のわきには
大
(
おほ
)
きな
柊
(
ひいらぎ
)
の
木
(
き
)
が、
青
(
あを
)
い
空
(
そら
)
にそヽりたつてゐた。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
一首の意は、今、参河の
安礼
(
あれ
)
の
埼
(
さき
)
のところを
漕
(
こ
)
ぎめぐって行った、あの
舟棚
(
ふなたな
)
の無い小さい舟は、いったい何処に
泊
(
とま
)
るのか知らん、というのである。
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
これを
泊
(
とま
)
り山といふ。(山にとまりゐて㕝をなすゆゑ也)さて夏秋にいたれば
積
(
つみ
)
おきたる
薪
(
たきゞ
)
も
乾
(
かわく
)
ゆゑ、
牛馬
(
ぎうば
)
を
駆
(
つか
)
ひて
薪
(
たきゞ
)
を家に
運
(
はこ
)
びて用にあつる也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
そして気味わるく
物凄
(
ものすご
)
い顔をした、雲助のような男たちに
脅
(
おび
)
やかされたり、
黒塚
(
くろづか
)
の
一軒家
(
いっけんや
)
のような家に
泊
(
とま
)
って、
白髪
(
しらが
)
の
恐
(
おそ
)
ろしい
老婆
(
ろうば
)
に
睨
(
にら
)
まれたりした。
小泉八雲の家庭生活:室生犀星と佐藤春夫の二詩友を偲びつつ
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
若園君
泊
(
とま
)
る。私は一夜ねむり得ず、若園君又ねつかれざるものの如し。深夜に至るも全く暑熱が衰えざる
為
(
ため
)
である。
戯作者文学論:――平野謙へ・手紙に代えて――
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
「喜八郎と入れ
換
(
かは
)
つたのだよ、喜八郎は百人町の百兵衞のところに
泊
(
とま
)
つて、俺は此處へ戻つて來たまでのこと、喜八郎の
聲色
(
こわいろ
)
を使ふのに骨を折つたぞ」
銭形平次捕物控:246 万両分限
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
一体
疳性
(
かんしょう
)
だから
夜具
(
やぐ
)
蒲団
(
ふとん
)
などは自分のものへ楽に寝ないと寝たような心持ちがしない。小供の時から、友達のうちへ
泊
(
とま
)
った事はほとんどないくらいだ。
坊っちゃん
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それはさて
置
(
お
)
き、
命
(
みこと
)
はその
際
(
さい
)
は
二晩
(
ふたばん
)
ほどお
泊
(
とま
)
りになって、そのままお
帰
(
かえ
)
りになられましたが、やがて
帝
(
みかど
)
のお
裁可
(
ゆるし
)
を
仰
(
あお
)
ぎて
再
(
ふたた
)
び
安芸
(
あき
)
の
国
(
くに
)
にお
降
(
くだ
)
り
遊
(
あそ
)
ばされ
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
その頃、東国から大番(京都守衛の役)のために上京する武士達が、日高い頃に、かいづに
泊
(
とま
)
った。そして、乗って来た馬どもの
脚
(
あし
)
を、湖水で冷していた。
大力物語
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
彼は千葉に
泊
(
とま
)
って、翌朝房総線の一番に乗った。停車場に下りると、お馨さんの兄さんが待って居た。兄さんは赤い紙に書いた葛城から来た電文を見せた。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
陸
(
りく
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
ると、いつしか
我
(
わ
)
が
船
(
ふね
)
は
港
(
みなと
)
目近
(
まぢか
)
に
進
(
すゝ
)
んで、
桑港
(
さうかう
)
の
町々
(
まち/\
)
はつい
鼻
(
はな
)
の
先
(
さき
)
に
見
(
み
)
える。
我等
(
われら
)
の
泊
(
とま
)
るべきフェアモント・ホテルは
高
(
たか
)
い
丘
(
をか
)
の
上
(
うへ
)
に
突
(
つ
)
ツ
立
(
た
)
つて
居
(
ゐ
)
る。
検疫と荷物検査
(新字旧仮名)
/
杉村楚人冠
(著)
余
(
よ
)
は
折角
(
せつかく
)
着込
(
きご
)
んで
行
(
い
)
つた
探檢服
(
たんけんふく
)
に、
少
(
すこ
)
しも
泥
(
どろ
)
を
附
(
つ
)
けずして
宅
(
たく
)
へと
引揚
(
ひきあ
)
げた。
大學連中
(
だいがくれんぢう
)
は
皆
(
みな
)
泊
(
とま
)
り
込
(
こ
)
みである。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
二人
伴
(
づれ
)
の労働者のような酔っぱらいをやり過して、歩こうとして右側を見ると赤いにじんだような
行燈
(
あんどん
)
が眼に
注
(
つ
)
いた。それは昔
泊
(
とま
)
ったことのある旅館であった。
水郷異聞
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
自分の
泊
(
とま
)
つて居る家には主婦の外に三四人も若い女が居るが、お天気の
好
(
い
)
い日の朝などは皆庭へ出て
附髷
(
つけまげ
)
を膝に載せて結ひ替へて居る事なども目に附いて来た。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
パレスといふ
小岩
(
こいは
)
の
遊
(
あそ
)
び
場
(
ば
)
に
身
(
み
)
を
沈
(
しづ
)
めてゐた
頃
(
ころ
)
、
折々
(
をり/\
)
泊
(
とま
)
りに
来
(
き
)
た
客
(
きやく
)
なので、
調子
(
てうし
)
もおのづから
心
(
こゝろ
)
やすく
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
足
(
あし
)
を
取
(
と
)
られて
幽靈
(
ゆうれい
)
ならぬ
身
(
み
)
の
戸
(
と
)
のすき
間
(
ま
)
より
出
(
いづ
)
る
事
(
こと
)
もなるまじとて
今宵
(
こよひ
)
は
此處
(
こゝ
)
に
泊
(
とま
)
る
事
(
こと
)
となりぬ、
雨戸
(
あまど
)
を
鎖
(
とざ
)
す
音
(
おと
)
一しきり
賑
(
にぎ
)
はしく、
後
(
のち
)
には
透
(
す
)
きもる
燈火
(
ともしび
)
のかげも
消
(
き
)
えて
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
今夜は、私の所にお
泊
(
とま
)
よ。明日になったら、印度の小父さんの所へ伴れて行くつもり。私はお前を
小公女
(新字新仮名)
/
フランシス・ホジソン・エリザ・バーネット
(著)
一三八
さるから消息をしり侍らねど、など今まで
活
(
い
)
きては侍らじ。
今夜
(
こよひ
)
の御
泊
(
とま
)
りに、
一三九
かの
菩提
(
ぼだい
)
をとぶらひ給へ。誰も
一四〇
随縁
(
ずゐえん
)
したてまつらんといふ。禅師いふ。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
この小女力者、大女力者を試すのに、
蛤
(
はまぐり
)
五十斛を捕つて、船に
載
(
の
)
せてゆき、少川の
市
(
まち
)
に
泊
(
とま
)
つた。
春宵戯語
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
ずっと前の
或
(
ある
)
夜、私は友の家の離れの
茶室
(
ちゃしつ
)
に
泊
(
とま
)
りました。私は夜中にふと目をさましました。
病房にたわむ花
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
普通の女にとってたゞ男が
泊
(
とま
)
るということでも、それは
只事
(
ただごと
)
ではなかったのであろう。
党生活者
(新字新仮名)
/
小林多喜二
(著)
漸く帰りかけると、もう遅いから
泊
(
とま
)
っていらっしゃいと保子が云った。いや帰りますと彼は答えた。そんなら幾日に来て頂戴と保子は云った。その日に障子を張りかえるのだった。
反抗
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
天皇
(
てんのう
)
は、
神樣
(
かみさま
)
でいらつしやる。それでこの
普通
(
ふつう
)
ならば、
空
(
そら
)
の
雲
(
くも
)
の
中
(
なか
)
で
鳴
(
な
)
つてゐる
雷
(
かみなり
)
、その
雷
(
かみなり
)
であるところの
山
(
やま
)
の
上
(
うへ
)
に、
小屋
(
こや
)
がけをして、お
泊
(
とま
)
りになつてゐることよ。えらい
御威勢
(
ごいせい
)
だ。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
知縣
(
ちけん
)
の
官舍
(
くわんしや
)
で
休
(
やす
)
んで、
馳走
(
ちそう
)
になりつゝ
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
ると、こゝから
國清寺
(
こくせいじ
)
までは、
爪先上
(
つまさきあが
)
りの
道
(
みち
)
が
又
(
また
)
六十
里
(
り
)
ある。
往
(
ゆ
)
き
著
(
つ
)
くまでには
夜
(
よ
)
に
入
(
い
)
りさうである。そこで
閭
(
りよ
)
は
知縣
(
ちけん
)
の
官舍
(
くわんしや
)
に
泊
(
とま
)
ることにした。
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
彼女
(
かのじょ
)
はデムート館というホテルに
泊
(
とま
)
っていたのである。
昔
(
むかし
)
の思い出が、わたしの胸の中でうごめき始めた。……わたしは、あくる日すぐにも、かつての『想
いびと
(
パッシア
)
』を訪ねようと心に
誓
(
ちか
)
った。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「
珍
(
めずら
)
しかとじゃろな、二三日
泊
(
とま
)
って見たらどうかな」
風琴と魚の町
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
泊
(
とま
)
る
処
(
ところ
)
ぞ
見
(
み
)
よや
横浜市歌
(新字新仮名)
/
森林太郎
(著)
泊
(
とま
)
りし宿屋の
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
武生
(
たけふ
)
の
富藏
(
とみざう
)
が
受合
(
うはあ
)
ひました、
何
(
なん
)
にしろお
泊
(
とま
)
んなすつて、
今夜
(
こんや
)
の
樣子
(
やうす
)
を
御覽
(
ごらう
)
じまし。
此
(
こ
)
の
雪
(
ゆき
)
の
止
(
や
)
むか
止
(
や
)
まぬかが
勝負
(
しようぶ
)
でござります。
雪の翼
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
今度
(
こんど
)
お客が
泊
(
とま
)
つたら
茗荷
(
めうが
)
を
喰
(
く
)
はせよう、さうしたら
無闇
(
むやみ
)
に物を忘れて
行
(
ゆ
)
くだらう、ナニ
此方
(
こつち
)
は
泥坊
(
どろばう
)
を
仕
(
し
)
たのぢやアないから
罪
(
つみ
)
にはならねえや。
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
赤
(
あか
)
らめイヱ/\五ヶ
年
(
ねん
)
前私し
在所
(
ざいしよ
)
柏原の宿へ一夜
泊
(
とま
)
りたれども
其節
(
そのせつ
)
父銀五郎病中にて私しは十二
歳
(
さい
)
一夜の
旅宿
(
はたご
)
に
爭
(
いかで
)
然樣
(
さやう
)
の
儀
(
ぎ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
「ええ、
何
(
なん
)
ですか、
大
(
たい
)
へん
行
(
い
)
きたがって、わたしに、六
週間
(
しゅうかん
)
だけ、
泊
(
とま
)
りにやってくれッて
言
(
い
)
いますの。
先方
(
むこう
)
へ
行
(
い
)
けばきっと
大切
(
だいじ
)
にされますよ。」
杜松の樹
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
泊
常用漢字
中学
部首:⽔
8画
“泊”を含む語句
漂泊
淡泊
宿泊
夜泊
梁山泊
御泊
碇泊
寝泊
一泊
大泊
停泊
漂泊者
寺泊
漂泊人
飄泊
泊客
安泊
旅泊
小泊瀬山
宿泊人
...