“富藏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
とみぞう66.7%
とみざう33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あとさがって傷口を押えると、額から血がダラ/\流れて真赤になり、真実ほんとうの金太郎の様になります。続いてにげたらと隠れていた捕者の上手な富藏とみぞうと云う者が
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
これから見ると富藏とみぞうばアさんなぞは五十八で身体が利かねえって、ヨボ/\して時々もらしますから、の人の事を思えば達者だ……是は汚いが茶碗は清潔きれいなのと取換えておくれよ
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
武生たけふ富藏とみざう受合うはあひました、なんにしろおとまんなすつて、今夜こんや樣子やうす御覽ごらうじまし。ゆきむかまぬかが勝負しようぶでござります。
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
富藏とみざううたがはないでも、老夫婦らうふうふこゝろわかつてても、孤家ひとつやである、この孤家ひとつやなることばは、昔語むかしがたりにも、お伽話とぎばなしにも、淨瑠璃じやうるりにも、もののほんにも、年紀とし今年ことし二十はたちになるまで、民子たみこみゝはひつたひゞきに
雪の翼 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)