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後
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のち
ふりがな文庫
“
後
(
のち
)” の例文
後
(
のち
)
に僕の死んでゐるのが、そこで見出されるだらう。長椅子に掛けてある近東製の
氈
(
かも
)
を、流れ出る僕の血が
汚
(
けが
)
さないやうにする
積
(
つもり
)
だ。
不可説
(新字旧仮名)
/
アンリ・ド・レニエ
(著)
(七)
舜禹
(
しゆんう
)
の
間
(
あひだ
)
(八)
岳牧
(
がくぼく
)
咸
(
みな
)
薦
(
すす
)
む。
乃
(
すなは
)
ち
之
(
これ
)
を
(九)
位
(
くらゐ
)
に
試
(
こころ
)
み、
職
(
しよく
)
を
典
(
つかさど
)
らしむること
數
(
すう
)
十
年
(
ねん
)
、
(一〇)
功用
(
こうよう
)
既
(
すで
)
に
興
(
おこ
)
り、
然
(
しか
)
る
後
(
のち
)
政
(
まつりごと
)
を
授
(
さづ
)
く。
国訳史記列伝:01 伯夷列伝第一
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
此
(
こ
)
の一
歩
(
ぶ
)
に
身
(
み
)
のかはを
剥
(
は
)
がれたために
可惜
(
をし
)
や、お
春
(
はる
)
と
云
(
い
)
ふ
其
(
そ
)
の
娘
(
むすめ
)
は
繼母
(
まゝはゝ
)
のために
手酷
(
てひど
)
き
折檻
(
せつかん
)
を
受
(
う
)
けて、
身投
(
みな
)
げをしたが、
其
(
それ
)
も
後
(
のち
)
の
事
(
こと
)
。
二た面
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上から土をかけられてしまつたのでそれから
後
(
のち
)
月をながめることはできなかつたが、それでも陽気に馬賊の首は歌をうたひ続けてゐた
小熊秀雄全集-15:小説
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
とその
家庭
(
かてい
)
の
苦痛
(
くつう
)
を
白状
(
はくじやう
)
し、
遂
(
つい
)
にこの
書
(
しよ
)
の
主人公
(
しゆじんこう
)
、
後
(
のち
)
に
殺人
(
さつじん
)
の
罪人
(
ざいにん
)
なるカ……イ……を
伴
(
ともな
)
ひて
其
(
その
)
僑居
(
けうきよ
)
に
歸
(
かへ
)
るに
至
(
いた
)
る
一節
(
いつせつ
)
極
(
きは
)
めて
面白
(
おもしろ
)
し。
罪と罰(内田不知庵訳)
(旧字旧仮名)
/
北村透谷
(著)
▼ もっと見る
能く心して
生活
(
なりわい
)
の道を治めよ、と
苦
(
ねんご
)
ろに説き示しければ、弟はこれを
口惜
(
くちおし
)
く思ひてその
後
(
のち
)
生活の道に心を用ひ、
漸
(
ようや
)
く富を
致
(
いた
)
しけるが
印度の古話
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
この
三
(
みつ
)
つの
句
(
く
)
の
形
(
かたち
)
の
歌
(
うた
)
を、
後
(
のち
)
には、
片歌
(
かたうた
)
といつてゐます。これは、
歌
(
うた
)
の
半分
(
はんぶん
)
といふことでなく、
完全
(
かんぜん
)
でない
歌
(
うた
)
といふことであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
銀次はそれから
後
(
のち
)
、商売にばかり身を入れて一歩も
家
(
うち
)
を出ないせいか、見る見る色が白くなって、役者のようないい男になって来た。
骸骨の黒穂
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
わたしは、おふくろがなくなった
後
(
のち
)
、どうすることもできず、おなじ
長屋
(
ながや
)
にすんでいた、あんまさんのところで、せわになりました。
はたらく二少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
『列車は
過
(
あやま
)
って
軌道
(
レール
)
を滑り出した
後
(
のち
)
、数百ヤードの間
軌道
(
レール
)
に沿うて流れておるランカシアー運河の中へ陥没してしまったものだろう』
臨時急行列車の紛失
(新字新仮名)
/
アーサー・コナン・ドイル
(著)
とにかく彼はえたいの知れない
幻
(
まぼろし
)
の中を
彷徨
(
ほうこう
)
した
後
(
のち
)
やっと
正気
(
しょうき
)
を恢復した時には××
胡同
(
ことう
)
の社宅に
据
(
す
)
えた
寝棺
(
ねがん
)
の中に横たわっていた。
馬の脚
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
通りかかるホーカイ
節
(
ぶし
)
の男女が二人、「まア御覧よ。お月様。」といって
暫
(
しばら
)
く立止った
後
(
のち
)
、山谷堀の
岸辺
(
きしべ
)
に曲るが否や
当付
(
あてつけ
)
がましく
すみだ川
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
受け御
手當金
(
てあてきん
)
百兩と
御墨附
(
おすみつき
)
御短刀まで
後
(
のち
)
の
證據
(
しようこ
)
に
迚
(
とて
)
下されしこと
逐
(
ちく
)
一
物語
(
ものがた
)
ればお三
婆
(
ばゝ
)
は大いに
悦
(
よろこ
)
び其後は
只管
(
ひたすら
)
男子の
誕生
(
たんじやう
)
あらんことを
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
わが年はまだ十三にて、
初
(
はじめ
)
は何事ともわきまへざりしが、
後
(
のち
)
には男の顔色もかはりておそろしく、われにでもあらで、水に
躍入
(
おどりい
)
りぬ。
うたかたの記
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
コックス説に古アリア人の神誌に、春季の太陽を紅また金色の卵と見立て、
後
(
のち
)
キリスト教興るに
迨
(
およ
)
びこれを復活の印相としたという。
十二支考:02 兎に関する民俗と伝説
(新字新仮名)
/
南方熊楠
(著)
一つの場合を
挙
(
あ
)
げるならば、
袋中上人
(
たいちゅうしょうにん
)
の『
琉球神道記
(
りゅうきゅうしんとうき
)
』に、姿を隠して
後
(
のち
)
三十二年目に、海から戻ってきた若い妻の話を載せている。
海上の道
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
『それから
後
(
のち
)
は』と
帽子屋
(
ばうしや
)
は
悲
(
かな
)
しげな
調子
(
てうし
)
で、『
私
(
わたし
)
の
云
(
い
)
ふことを
聞
(
き
)
かなくなつて
了
(
しま
)
つて!まァ、
何時
(
いつ
)
でも六
時
(
じ
)
のところに
止
(
とま
)
つてゐる』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
お勢
母子
(
ぼし
)
の者の出向いた
後
(
のち
)
、文三は
漸
(
ようや
)
く
些
(
すこ
)
し
沈着
(
おちつい
)
て、
徒然
(
つくねん
)
と机の
辺
(
ほとり
)
に
蹲踞
(
うずくま
)
ッたまま腕を
拱
(
く
)
み
顋
(
あご
)
を
襟
(
えり
)
に埋めて
懊悩
(
おうのう
)
たる物思いに沈んだ。
浮雲
(新字新仮名)
/
二葉亭四迷
(著)
「はは、予をむごいと言うか。久安百首にも選まれたほどの人びとが、これほどのことを詠み煩ろうては
後
(
のち
)
の世の聞こえもあろうぞ」
玉藻の前
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
食堂が
開
(
あ
)
いて乗客の多数が
朝飯
(
あさめし
)
を済ました
後
(
のち
)
、自分は母を連れて昨夜以来の空腹を
充
(
み
)
たすべく細い廊下を伝わって後部の方へ行った。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
市「これは殿さま、其の
後
(
のち
)
は誠に御無沙汰を致しやした、ちょいと上らねえばなんねえが、
遂々
(
つい/\
)
御無沙汰になりまして相済みません」
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
後
(
のち
)
何回
(
なんかい
)
斯
(
こ
)
うした
儀式
(
ぎしき
)
に
臨
(
のぞ
)
んだか
知
(
し
)
れませぬが、いつもいつも
同
(
おな
)
じ
状態
(
じょうたい
)
になるのでございまして、それは
全
(
まった
)
く
不思議
(
ふしぎ
)
でございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
釘抜きの勘次郎の手先部屋は、以前は京橋のお
竹蔵
(
たけぐら
)
でありましたが、
後
(
のち
)
に南の附属となってから浅草千束村の桐畑に移っていました。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
このことはジャン・コクトオが日本へ来て、詩人堀口大学氏にあちこち案内せられ、
後
(
のち
)
かえって発表した日本印象記をよんで痛感した。
日本の秋色:世相寸評
(新字新仮名)
/
宮本百合子
(著)
一身の私徳を
後
(
のち
)
にして、交際上の公徳を先にするものの如し。即ち家に
居
(
お
)
るの徳義よりも、世に処するの徳義を
専
(
もっぱ
)
らにするものの如し。
日本男子論
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
読みて
大尉
(
たいゐ
)
の
壮行
(
さうかう
)
と
予
(
われ
)
も
共
(
とも
)
にするの感あり、
其
(
そ
)
は
此日
(
このひ
)
より
後
(
のち
)
の
事
(
こと
)
にして、
予
(
よ
)
は
此日
(
このひ
)
只一人
(
たゞひとり
)
嬉
(
うれ
)
しくて、ボンヤリとなり、社員にも
辞
(
じ
)
せず
隅田の春
(新字旧仮名)
/
饗庭篁村
(著)
後
(
のち
)
十年、桑は郷試に及第して挙人となったので、家も漸く
裕
(
ゆたか
)
になった。狐児は頗る
慧
(
りこう
)
であったが、どうも体が弱くてよく病気に罹った。
蓮香
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
五番
(
ごばん
)
めの
石上
(
いそのかみ
)
の
中納言
(
ちゆうなごん
)
は
燕
(
つばめ
)
の
子安貝
(
こやすがひ
)
を
獲
(
と
)
るのに
苦心
(
くしん
)
して、いろ/\と
人
(
ひと
)
に
相談
(
そうだん
)
して
見
(
み
)
た
後
(
のち
)
、ある
下役
(
したやく
)
の
男
(
をとこ
)
の
勸
(
すゝ
)
めにつくことにしました。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
王子
(
おうじ
)
はこういう
憐
(
あわ
)
れな
有様
(
ありさま
)
で、
数年
(
すうねん
)
の
間
(
あいだ
)
、
当
(
あて
)
もなく
彷徨
(
さまよ
)
い
歩
(
ある
)
いた
後
(
のち
)
、とうとうラプンツェルが
棄
(
す
)
てられた
沙漠
(
さばく
)
までやって
来
(
き
)
ました。
ラプンツェル
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
眩
(
まぶ
)
しいものが一
閃
(
せん
)
、
硝子
(
ガラス
)
を
透
(
とほ
)
して
私
(
わたし
)
の
眼
(
め
)
を
射
(
い
)
つた。そして一
瞬
(
しゆん
)
の
後
(
のち
)
、
小松
(
こまつ
)
の
枝
(
えだ
)
はもう
無
(
な
)
かつた。それは
光
(
ひかり
)
の
中
(
なか
)
に
光
(
ひか
)
り
輝
(
かゞや
)
く
斑點
(
はんてん
)
であつた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
相変らず宗匠、駄弁を
弄
(
ろう
)
している間に、酔が好い心持に廻ったと見えて、コクリコクリ。
後
(
のち
)
には胴の間へ行って到頭横になって
了
(
しま
)
った。
悪因縁の怨
(新字新仮名)
/
江見水蔭
(著)
その
後
(
のち
)
二月ばかり
経
(
た
)
った。その間僕は毎日のように今井の叔父さんの家に遊びに行って、叔父さんの鳥打ちにはきっとお
伴
(
とも
)
をした。
鹿狩り
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
余り無造作なので、あれで無事に配達してくれるかと思う事もあるが、三、四時間の
後
(
のち
)
にたしかに先方で受取ったという電話がかかる。
丸の内
(新字新仮名)
/
高浜虚子
(著)
その
後
(
のち
)
、
新院
(
しんいん
)
はおとらわれになって、
讃岐
(
さぬき
)
の
国
(
くに
)
に
流
(
なが
)
され、
頼長
(
よりなが
)
は
逃
(
に
)
げて
行
(
い
)
く
途中
(
とちゅう
)
だれが
射
(
い
)
たともしれない
矢
(
や
)
に
射
(
い
)
られて
死
(
し
)
にました。
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
但
(
ただ
)
し、その子供はわずかに六カ月の
後
(
のち
)
に死んだので、おそらく後見人夫婦のために冷遇と虐待を受けたせいであろうと想像された。
世界怪談名作集:02 貸家
(新字新仮名)
/
エドワード・ジョージ・アール・ブルワー・リットン
(著)
即
(
すなは
)
ち
一時
(
いちじ
)
活動
(
かつどう
)
した
後
(
のち
)
は、
暫時
(
ざんじ
)
休息
(
きゆうそく
)
して、
或
(
あるひ
)
は
硫氣孔
(
りゆうきこう
)
の
状態
(
じようたい
)
となり、
或
(
あるひ
)
は
噴氣孔
(
ふんきこう
)
となり、
或
(
あるひ
)
はそのような
噴氣
(
ふんき
)
も
全
(
まつた
)
くなくなることがある。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
安子穴
(
やすこあな
)
というのがあった。
白狗
(
はくぐ
)
と
白馬
(
はくば
)
との天正時代の伝説がある。
後
(
のち
)
、お
安
(
やす
)
という女人が
零落
(
れいらく
)
してここに玉のような童子を育てた。
木曾川
(新字新仮名)
/
北原白秋
(著)
だが、それは
後
(
のち
)
のお話。我々はゴリラ男が捕縛された翌日、Dという大百貨店内に起った、奇々怪々の出来事について語らねばならぬ。
恐怖王
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
夕御飯の
後
(
のち
)
お歌さんは客間に入った。女学校の先生が遊びに来たんだ。此先生は男の癖にチョクチョクお歌さんの
許
(
ところ
)
へ訪ねて来る。
いたずら小僧日記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
それ無智のために生くる間も死に臨みてもこの罪を悔ゆるあたはず、
後
(
のち
)
髮を削りて起き出づるにいたる者その數いくばくぞ 四六—四八
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
さ
候
(
さふら
)
へど、この日は浪やや高く、
殊
(
こと
)
に
昨日
(
きのふ
)
より
今日
(
けふ
)
まで
一日一夜
(
いちにちひとよ
)
の静止の
後
(
のち
)
に
候
(
さふら
)
へば、
客人
(
まろうど
)
達は船酔ひがちに食事も進まぬ
様
(
やう
)
に
候
(
さふら
)
ひき。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
二十五
年間
(
ねんかん
)
教育
(
きょういく
)
に
尽
(
つく
)
して
職
(
しょく
)
を
退
(
しりぞ
)
いた
後
(
のち
)
、
創作
(
そうさく
)
に
心
(
こころ
)
をうちこんで、千九百二十七
年
(
ねん
)
になくなるまで、じつに二十
巻
(
かん
)
の
著作
(
ちょさく
)
を
残
(
のこ
)
した。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
ですから
彼等
(
かれら
)
のゐる
村落附近
(
そんらくふきん
)
の
山林
(
さんりん
)
は、
後
(
のち
)
にはだん/\に
狹
(
せま
)
く、まばらになつて
來
(
き
)
て、つひには
薪
(
まき
)
の
材料
(
ざいりよう
)
にも
不足
(
ふそく
)
するようになりました。
森林と樹木と動物
(旧字旧仮名)
/
本多静六
(著)
ところが二三日
後
(
のち
)
、よく
主顧
(
とくい
)
にしていた、
大仏前
(
だいぶつまえ
)
の
智積院
(
ちしゃくいん
)
という寺へ、用が出来たので、例の如く、私は書籍を
背負
(
しょ
)
って行った。
子供の霊
(新字新仮名)
/
岡崎雪声
(著)
そこで、その首を沼に投げ棄てて、更に一首をひっさげて来たが猶許されなかった。
後
(
のち
)
森部の戦に一番乗りして、始めて許されたと云う。
桶狭間合戦
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
怪
(
あや
)
しや三
郎
(
らう
)
の
便
(
たよ
)
りふつと
聞
(
きこ
)
えず
成
(
な
)
りぬ
待
(
ま
)
つには
一日
(
ひとひ
)
も
侘
(
わび
)
しきを
不審
(
いぶか
)
しかりし
返事
(
へんじ
)
の
後
(
のち
)
今日
(
けふ
)
や
來給
(
きたま
)
ふ
明日
(
あす
)
こそはと
空
(
そら
)
だのめなる
日
(
ひ
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
しかるに
初雪
(
しよせつ
)
の
後
(
のち
)
十月のころまでにこの
二条
(
ふたすぢ
)
の
小流
(
こながれ
)
雪の
為
(
ため
)
に
降埋
(
ふりうめ
)
られ、流水は雪の下にあり、
故
(
ゆゑ
)
に
家毎
(
いへごと
)
に
汲
(
くむ
)
べき
程
(
ほど
)
に雪を
穿
(
うがち
)
て
水用
(
すゐよう
)
を弁ず。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
之
(
これ
)
が
俗
(
ぞく
)
に
謂
(
い
)
ふ
虫
(
むし
)
の
知
(
し
)
らせとでもいふものであらうかと、
後
(
のち
)
に
思
(
おも
)
ひ
當
(
あた
)
つたが、
此時
(
このとき
)
はたゞ
離別
(
りべつ
)
の
情
(
じやう
)
さこそと
思
(
おも
)
ひ
遣
(
や
)
るばかりで、
私
(
わたくし
)
は
打點頭
(
うちうなづ
)
き
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
花の
後
(
のち
)
には
子房
(
しぼう
)
が成熟して果実となり、果中に一種子があり、種皮の中には二
子葉
(
しよう
)
を有する
胚
(
はい
)
がある。春にこの種子を
播
(
ま
)
けば
能
(
よ
)
く生ずる。
植物知識
(新字新仮名)
/
牧野富太郎
(著)
「気保養だなんて、まだ/\そんな気楽な真似は出来ないよ。これからうんと稼いで金でも
蓄
(
た
)
まつた
後
(
のち
)
の事なんだね、それは。」
茶話:05 大正八(一九一九)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
“後(
前後
)”の解説
前後(ぜんご・まえうしろ)とは、六方位(六方)の名称の一つで、縦や奥行を指す方位の総称。この内、進む方向を前(まえ)、これと対蹠に退く方向を後(うしろ)という。
古くは「まへ」・「しりへ」とも呼ばれた。「へ」は方向を指し、「まへ」は目の方向、「しりへ」は背の方向である。
(出典:Wikipedia)
後
常用漢字
小2
部首:⼻
9画
“後”を含む語句
後退
最後
後妻
午後
背後
後日
後生
後方
其後
以後
後継
後日譚
前後
後裔
後々
向後
後見
後宮
後来
明後日
...