“後:のち” の例文
“後:のち”を含む作品の著者(上位)作品数
芥川竜之介123
小川未明65
泉鏡花60
夢野久作39
永井荷風28
“後:のち”を含む作品のジャンル比率
芸術・美術 > 演劇 > 大衆演芸43.5%
文学 > 日本文学 > 小説 物語13.1%
文学 > 日本文学 > 小説 物語(児童)12.6%
(注)比率=対象の語句にふりがなが振られている作品数÷各ジャンルの合計の作品数
夫人は三分二十五秒ののち、きわめて急劇なる夢遊状態に陥り、かつ詩人トック君の心霊の憑依ひょういするところとなれり。
河童 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やっぱり眼のせいだったかしら、――そう思いながら、鏡へ向うと、しばらくののち白い物は、三度彼女のうしろを通った。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
家康は花鳥かちょう襖越ふすまごしに正純の言葉を聞いたのち、もちろん二度と直之の首を実検しようとは言わなかった。
古千屋 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
やっと三幕目みまくめが始まったのは、それから十分ののちだった。今度は木がはいっても、兵卒たちは拍手を送らなかった。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三十分ののち、中佐は紙巻をくわえながら、やはり同参謀の中村なかむら少佐と、村はずれの空地あきちを歩いていた。
将軍 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あれからのち、お便り一つ致しませずに姿をかくしました失礼のほど、どんなにかおぼし召しておいでになりますでしょう。
押絵の奇蹟 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
それから数時間ののち、私は今川橋行きの電車の中で、福岡市に二つある新聞の夕刊の市内版を見比べて微笑ほほえんでいた。
空を飛ぶパラソル (新字新仮名) / 夢野久作(著)
彼は微笑びしょうしないように努力しながら、Sの五六歩へだたったのちにわかにまた「おい待て」と声をかけた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
タメルランののち哈里ハリ(Hali)雄志ゆうし無し、使つかいあんに伴わしめ方物ほうぶつこうす。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
……ところが、それからのち、四五年経つと流石さすがの生蕃小僧も諦らめたと見えて、バッタリ脅迫状を寄越さなくなった。
二重心臓 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
お祖父様は、そののち、前記の洋傘こうもりと、鼈甲縁の折畳眼鏡と、ラッコの帽子を大自慢にして外出されるようになった。
父杉山茂丸を語る (新字新仮名) / 夢野久作(著)
余り僕等が注視するのでその女も気が附いたらしく、のちには僕等の下を通る度にわざわざ見上げて微笑ほゝゑんで居た。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
一時間ののちドオ〓アに着いて海峡の夜明よあけの雲の赤くそまつたもとで更に倫敦ロンドン行の汽車に乗移つた。
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
ゆうべ何もかも過ぎ去ったように思ったのは、おこりの発作ののちに、病人が全快したように思うるいではあるまいか。
青年 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
ところが、それからのちのサイレンやら照空灯のものものしい騒ぎがはじまるに及んで、彼はやっと或る疑惑を持ったのである。
空中漂流一週間 (新字新仮名) / 海野十三(著)
裁判の執行ほ数日のかんあり、乞ふ今夜ただちに校訂に着手して、之を両兄に託さん入獄ののち之を世に出だせよ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
誰か又バリイののちに出でて、バリイを抜く事数等なる、あたかもハヴアナのマニラに於ける如き煙草小説を書かんものぞ。
我我の姉妹たるお菊さんだの或は又お梅さんだのは、ロテイの小説を待つたのち巴里パリの敷石の上をも歩むやうになつた。
続野人生計事 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
君も知ってる、生命いのちは、あの人も助かったんだが、そののち影を隠してしまって、いまだにようとして消息がない。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
のちのものは時代の要求によって生れて来たとはいえ、彼女の成功を見せた事が刺戟しげきになっている事はいうまでもない。
マダム貞奴 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ロミオ ねんにはおよばぬ。いまこの憂苦勞うきくらうは、のちたのしい昔語むかしがたりぢゃ。
花ののちには子房しぼうが成熟して果実となり、果中に一種子があり、種皮の中には二子葉しようを有するはいがある。
植物知識 (新字新仮名) / 牧野富太郎(著)
その松の蔭に、そののち、時々二人してたたずむように、民也は思った、が、母にはそうした女のつれはなかったのである。
霰ふる (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
相かはらずの太子・中ノ大兄おいねとして、かつて母后の住まはれたのちノ飛鳥ノ岡本の故宮ふるみやで済ましてをられる。
春泥:『白鳳』第一部 (新字旧仮名) / 神西清(著)
「じゃ……。」といって暫く黙ったのち、「いやだろうけれど当分辛抱しなさい。親孝行して置けば悪いむくいはないよ。」
すみだ川 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
それからのちのことです。げんさんのいえでは、お菓子屋かしやをはじめました。さんはりょうちゃんに、
クラリネットを吹く男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そののち、四、五にちたってからです、いさむちゃんは学校がっこうへゆくときに、としちゃんにかって、
子供の床屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
手毬てまりがこのように美しいものになったのは、木綿機もめんばたが家々で織られるようになってからのちのことである。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
僕はその時三人の夫に手代の鼻を削ぎ落したのち、ダアワの処置は悔恨かいこんの情のいかんにまかせるという提議をした。
第四の夫から (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
身仕度みじたくを整えた伝吉は長脇差ながわきざしを引き抜いたのち、がらりと地蔵堂の門障子かどしょうじをあけた。
伝吉の敵打ち (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
何分かの沈黙が過ぎたのちゆかの上の陳彩は、まだ苦しそうにあえぎながら、おもむろふとった体を起した。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「やっぱり消化不良ですって。先生ものちほどいらっしゃいますって」妻は子供を横抱きにしたまま、怒ったようにものを云った。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
譚はこう言う通訳をしたのち、もう一度含芳へ話しかけた。が、彼女は頬笑ほほえんだきり、子供のようにいやいやをしていた。
湖南の扇 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しかし尼提は経文きょうもんによれば、一心に聴法ちょうほうをつづけたのち、ついに初果しょかを得たと言うことである。
尼提 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
すると半三郎は××胡同ことうの社宅の玄関を飛び出したのち、全然どこへどうしたか、判然しないと言わなければならぬ。
馬の脚 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
Mの次のへ引きとったのち、僕は座蒲団ざぶとんを枕にしながら、里見八犬伝さとみはっけんでんを読みはじめた。
海のほとり (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
(何でございますか、私は胸につかえましたようで、ちっとも欲しくございませんから、またのちほどに頂きましょう、)
高野聖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
二三度この不思議な町を立ちながら、見上みあげ見下みおろしたのち、ついに左へ向いて、一町ほど来ると、四ツ角へ出た。
永日小品 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
引き掛った男は夜光のたまを迷宮に尋ねて、紫に輝やく糸の十字万字に、魂をさかしまにして、のちの世までの心を乱す。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
Kの来たのちは、もしかするとお嬢さんがKの方に意があるのではなかろうかという疑念が絶えず私を制するようになったのです。
こころ (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
あるいは雲雀ひばりに化して、の花のを鳴き尽したるのち、夕暮深き紫のたなびくほとりへ行ったかも知れぬ。
草枕 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
彼は今から数時間ののちまた年中行事のうちで、もっとも人の心を新にすべく仕組まれた景物に出逢わなければならなかった。
(新字新仮名) / 夏目漱石(著)
太鼓を打ち切ってしばらくののちに、看護婦がやっと起きてへやの廊下の所だけ雨戸を開けてくれるのは何よりも嬉しかった。
思い出す事など (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
それから三四日たったのち、二万噸の××は両舷の水圧を失っていたためにだんだん甲板かんぱん乾割ひわれはじめた。
三つの窓 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
近づいて見ると「この草取るべからず」という制札を立ててあって、のち月見つきみの材料にと貯えて置くものと察せられた。
綺堂むかし語り (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
朱能のち龍州りゅうしゅうに死して、東平王とうへいおう追封ついほうせらるゝに至りしもの、あに偶然ならんや。
運命 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
いとまを告げて助七は立帰り、翌日桑の板を持たせて遣りましたが、其ののち長二からなんの沙汰もございません。
名人長二 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
さうしてはしいたのちやうや身體からだこゝろよい暖氣だんきくははつたことをつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
代助と平岡とは中学時代からの知り合で、殊に学校を卒業してのち、一年間といふものは、殆んど兄弟の様に親しく往来した。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
藩士の入門ねがいにはその藩の留守居るすいと云うものが願書に奥印おくいんをしてしかのちに入門を許すと云う。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
抽斎がいつ池田京水けいすいの門をたたいたかということは今考えることが出来ぬが、恐らくはこれよりのちの事であろう。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
◇悪人の手…………その名刺を裏返したりヒネクッタリして困惑した表情ののち「こちらへお通し申せ」という手つきをする。
吾々の生涯に積んだ悪業善行は、こうして子々孫々ののちまでも鼻の表現の中を流転して、その運命を支配して行くのであります。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
さきに昔播磨はりま国で主人を救うた犬のために寺を建てた話を出したが、そののち外国にも同例あるを見出したから述べよう。
のち皇后寵ついに衰え驕恣きょうしますます甚だし、女巫楚服なる者自ら言う、術ありく上の意をかえらしむと。
孝「仰せに及ばず、もとより敵討の覚悟でございます、此ののち万事に付きよろしくお心添こゝろぞえの程を願います」
をしへいはく、なんぢまづまたゝきせざることをまなんでしかのち可言射しやをいふべし
術三則 (旧字旧仮名) / 泉鏡花(著)
かの光かく、是に於てか我これに心をとめ、のち目をめぐらしてわが淑女を見れば、わが驚きは二重ふたへとなりぬ 三一―三三
神曲:03 天堂 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)
で、自然しぜん私達わたくしたち対話はなしんでからのち事柄ことがらかぎられることになりました。
そののちいたつて、この三時代さんじだいさらこまかくわける學者がくしやました。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
日本につぽんにもおほくありますが、日本につぽん貝塚かひづかについては、のちにおはなしいたしませう。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
その頃の学生は、七八分通りはのちに言う壮士肌で、まれに紳士風なのがあると、それは卒業直前すぐまえの人達であった。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
のちまた数旬をて、先生予を箱根はこねともな霊泉れいせんよくしてやまいを養わしめんとの事にて
あるいは一時間乃至ないし半時間ののちには、残酷な犬殺しの獲物えものとなってその皮をがれてしまうかも知れない。
一日一筆 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
くて約二十分ののちには、大きい枝を組み合わせ、長い蔓を巻き付けて、人をるるに足るほどの畚を作り上げた。
飛騨の怪談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
その謡い方はいかにも勇壮活発で、たおれてのちむの気概きがいが充分に充ち満ちて実に勇ましく聞こえるです。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
のちに、奧州あうしう平泉ひらいづみ中尊寺ちうそんじまうでたかへりに、松島まつしま途中とちう
木菟俗見 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
さっき便所へ往った時に十二時と思われる時計の音を聞いたが、それからのちは時間に対する意識は朦朧もうろうとなっていた。
雨夜草紙 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
山中さんちゅう暦日れきじつなし、彼はこうした仙人生活を続けたのちに、ビルマから印度いんどにまで往ったのであった。
仙術修業 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
同じ路次ろじへ入ったり出たりしたのちに、やっと人通りの多い賑やかな街路とおりへ出て、やや心を落つけることができた。
水魔 (新字新仮名) / 田中貢太郎(著)
反對はんたいみじか休息きゆうそくしたのち場合ばあひ噴火ふんか比較的ひかくてきよわい。
火山の話 (旧字旧仮名) / 今村明恒(著)
もしかの場合の覚悟も大切なことではあろうが、それは常の日の常の役目が、相当に用意せられてからのちの話でなければならぬ。
木綿以前の事 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
時代からいうと、鎌倉かまくらまいみちにというのよりは、また少しばかりのちのことだったろうと思われる。
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
増田屋金兵衞、その晩は明るい内から庭に縁臺を持出させ、九月十三夜ののちの月を、たつた一人で眺めることにきめました。
かねて見置きし硯の引出しより、束のうちを唯二枚、つかみしのちは夢ともうつつとも知らず、三之助に渡して帰したる始終を
大つごもり (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
暗殺の籤を引いて、各〓めいめいの決行する仕事をさだめたのち、夜光の短刀のことについてもいろいろ打合せを済まして、
江戸三国志 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
それからトランプをまくって見たのち、「あなたはあの人よりも幸福ですよ。あなたの愛する人と結婚出来ます」と言った。
カルメン (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
広子ひろこは東京へ帰ったのち、何かと用ばかり多かったために二三日の間は妹とも話をする機会をとらえなかった。
(新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
三十分汽車にられたのち、さらにまた三十分足らず砂埃すなほこりの道を歩かせられるのは勿論永久の苦痛である。
十円札 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
しばらく無言むごんが続いたのち、お蓮がこう問い直すと、声はやっと彼女の耳に、懐しい名前をささやいてくれた。
奇怪な再会 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
「もう新しいのに換えて置きました」妻はそう答えたのち箪笥たんすの上の鏡をのぞき、ちょいと襟もとをき合せた。
子供の病気:一游亭に (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
あらゆる罪悪の行われたのち、とうとう鬼の酋長しゅうちょうは、命をとりとめた数人の鬼と、桃太郎の前に降参こうさんした。
桃太郎 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
そんな事を話し合ったのち、電話を切った洋一は、そこからすぐに梯子はしごあがって、例の通り二階の勉強部屋へ行った。
お律と子等と (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
が、それ等にも疲れたのち、中村は金口きんぐちに火をつけながら、ほとんど他人の身の上のようにきょうの出来事を話し出した。
早春 (新字新仮名) / 芥川竜之介(著)
店出し以来、たった一人の半九郎に取りすがって、今日まで何の苦も知らずに生きていたお染は、さてこののちどうするか。
鳥辺山心中 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
二年ののちには、あわただしく往返する牽挺まねき睫毛まつげかすめても、絶えて瞬くことがなくなった。
名人伝 (新字新仮名) / 中島敦(著)
御互に御互の顔を見て、御互の世は当世だと黙契して、自己の勢力を多数と認識したるのち家に帰って安眠するためである。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
けれども、それからのちの、あなたの勇作さんに対する、恩着せがましい横暴な仕うちは、イクラ恨んでも恨み切れません。
いなか、の、じけん (新字新仮名) / 夢野久作(著)
紅矢が王宮を駈け出ますと、直ぐに王は又鏡に向って、最前の美留藻みるもがお婆さんに化けたのちの有様を見せろと命じました。
白髪小僧 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
行者は六十以上かとも見える老人で、弥助夫婦からその娘のことを詳しく聴いたのちに、かれはしばらくをとぢて考へてゐた。
氣球きゝゆうがいよ/\大陸たいりく都邑とゆう降下かうかしてのち秘密藥品ひみつやくひん買收ばいしうから
二三分ののちとなりひとの迷惑さうなかほに気がいて、又もとの通りに硝子窓がらすまどげた。
それから (新字旧仮名) / 夏目漱石(著)
貴方はあの特一号室から出て来て、このへやに品物を隠されたのちに、あすこに行って手足の血痕を洗い落されました。
一足お先に (新字新仮名) / 夢野久作(著)
桂内閣の時、頭山満、杉山茂丸の依嘱を受けて憲政擁護運動のため九州に下り、玄洋社の二階に起居し、のち、大正六七年頃
近世快人伝 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
しかしそののち彼女かのぢよまへにもして一そう謹嚴きんげん生活せいくわつおくつた。
(旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
これをし見落していたならば、この怪事件の真相は、或いはいまだに解けていなかったかも知れません。それはのちの話です。
崩れる鬼影 (新字新仮名) / 海野十三(著)
警官けつけてのち、他は皆無事に起上り候に、うつくしき人のみは、そのままもすそをまげて、起たず横はり候。
凱旋祭 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)
そののち、宿へは無事に辿たどりついたが、当時の狐につままれたやうな心もちは、今日けふでもはつきり覚えてゐる。
京都日記 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
真蔵はなるべくのちの方に判断したいので、遂にそう心で決定きめてともかく何人だれにもこの事は言わんことにした。
竹の木戸 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
山「そののちは私の所へ来られて種々しゅ/″\頂戴もので…私も会所へばかり出ていてお目にかゝらんが何時いつも御無事で」
PR