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墓
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はか
ふりがな文庫
“
墓
(
はか
)” の例文
女の子は、まい日、おかあさんのお
墓
(
はか
)
のところへいっては、
泣
(
な
)
いてばかりいました。でも、神さまを
信
(
しん
)
じて、すなおな心でいました。
灰かぶり
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
村
(
むら
)
の
人
(
ひと
)
は、べつに、たたるものもないが、おばあさんが
死
(
し
)
んだけれど、だれも、
墓
(
はか
)
を
建
(
た
)
ててやるものがないということを
告
(
つ
)
げました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
どるめんといふ
語
(
ご
)
も、
石
(
いし
)
の
机
(
つくゑ
)
といふ
意味
(
いみ
)
の
言葉
(
ことば
)
であります。このてーぶるの
下
(
した
)
に
人間
(
にんげん
)
を
葬
(
はうむ
)
つたので、これは
疑
(
うたが
)
ひもなく
墓
(
はか
)
であります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
りょうしはつくづくかわいそうなことをしたと
思
(
おも
)
って、
涙
(
なみだ
)
をこぼしながら、
死
(
し
)
んだ
犬
(
いぬ
)
のために、りっぱなお
墓
(
はか
)
をこしらえてやりました。
忠義な犬
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
半年ばかり
經
(
たつ
)
と
何者
(
なにもの
)
とも知れず、
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
いて石を
盜
(
ぬす
)
み
去
(
さつ
)
たものがある。子は
手掛
(
てがかり
)
がないので
追
(
お
)
ふことも出來ず其まゝにして二三日
經
(
たつ
)
た。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
▼ もっと見る
御
墓
(
はか
)
は府にちかき四ツ辻といふ所に定め、 御
棺
(
くわん
)
をいだしけるに
途中
(
とちう
)
にとゞまりてうごかず、
則
(
すなはち
)
その所に葬り奉る、今の
神庿
(
しんべう
)
是なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
若
(
も
)
しもあの
懐剣
(
かいけん
)
が、
私
(
わたくし
)
の
墓
(
はか
)
に
収
(
おさ
)
めてあるものなら、どうぞこちらに
取寄
(
とりよ
)
せて
戴
(
いただ
)
きたい。
生前
(
せいぜん
)
と
同様
(
どうよう
)
あれを
守刀
(
まもりがたな
)
に
致
(
いた
)
し
度
(
と
)
うございます……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
お
隣
(
となり
)
の
方
(
かた
)
は
身代
(
みがは
)
りに
立
(
た
)
つて
下
(
くだ
)
すつたやうなものだから、
此方
(
こちら
)
が
治
(
なほ
)
つたら、お
墓
(
はか
)
を
尋
(
たづ
)
ねて、
私
(
わたし
)
も
參
(
まゐ
)
る、お
前
(
まへ
)
も
一所
(
いつしよ
)
に
日參
(
につさん
)
しようね。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
番甲 これにをりまする
老僧
(
らうそう
)
、また
殺
(
ころ
)
されましたるロミオの
僕
(
しもべ
)
一
人
(
にん
)
、
何
(
いづ
)
れも
墓
(
はか
)
を
發
(
あば
)
きまするに
屈竟
(
くっきゃう
)
の
道具
(
だうぐ
)
をば
携
(
たづさ
)
へてをりまする。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
『
俺
(
おれ
)
も、あの
市來知
(
いちぎしり
)
にある、
野菊
(
のぎく
)
の
咲
(
さ
)
いてる
母親
(
マザー
)
の
墓
(
はか
)
にだけは
行
(
ゆ
)
きたいと
思
(
おも
)
つてゐる。
本當
(
ほんたう
)
に
市來知
(
いちぎしり
)
はいゝ
所
(
ところ
)
だからなあ。』
追憶
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
お
墓
(
はか
)
へ
行
(
い
)
く
道
(
みち
)
は、
村
(
むら
)
のものだけが
通
(
とほ
)
る
道
(
みち
)
です。
旅人
(
たびびと
)
の
知
(
し
)
らない
道
(
みち
)
です。
田畠
(
たはたけ
)
に
出
(
で
)
て
働
(
はたら
)
く
人達
(
ひとたち
)
の
見
(
み
)
える
樂
(
たの
)
しい
靜
(
しづ
)
かな
道
(
みち
)
です。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そうしたらあいつの事だから、まさかおらが亡くなったっておらの
墓
(
はか
)
を草ん中に
転
(
ころ
)
げさせてしまいもすめえと思うのさ。
雁坂越
(新字新仮名)
/
幸田露伴
(著)
「
一寸
(
ちよつと
)
伺
(
うかゞ
)
ひますが、アノ、アノ、
田村
(
たむら
)
と
云
(
い
)
ふ
女
(
をんな
)
のお
墓
(
はか
)
で
御在
(
ござい
)
ますが、アノ、それはこちらのお
寺
(
てら
)
で
御在
(
ござい
)
ませうか。」と
道子
(
みちこ
)
は
滞
(
とゞこほ
)
り
勝
(
が
)
ちにきいて
見
(
み
)
た。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
彼等
(
かれら
)
はさういふ
仕事
(
しごと
)
があるので
墓
(
はか
)
へ
行
(
ゆ
)
くにも
人
(
ひと
)
よりも
先立
(
さきだ
)
つて
非常
(
ひじやう
)
に
急
(
いそ
)
いだのであつたが、それでも
米
(
こめ
)
が
蒸
(
む
)
せるまでには
家
(
いへ
)
の
内
(
うち
)
は
薄闇
(
うすくら
)
く
成
(
な
)
つて
居
(
ゐ
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
しかし、それではこまるというので、みんなよって
相談
(
そうだん
)
をして、
壇
(
だん
)
ノ
浦
(
うら
)
の近くの
赤間
(
あかま
)
ガ
関
(
せき
)
(今の
下関
(
しものせき
)
)に
安徳天皇
(
あんとくてんのう
)
のみささぎと
平家一門
(
へいけいちもん
)
の
墓
(
はか
)
をつくりました。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
お葬式でお
墓
(
はか
)
にいったときにね、あたしが
叔父
(
おじ
)
さんや
叔母
(
おば
)
さんたちの間で立ってたら、白いちょうちょうが舞ってきて、あたしの肩のこの花にとまったのよ。
病む子の祭
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
八津の
墓
(
はか
)
にもいなりずしもってってやろう。ぼく、
明日
(
あした
)
学校の帰りにK町のやみ市であぶらげ買ってきとく。
二十四の瞳
(新字新仮名)
/
壺井栄
(著)
三四郎は
返
(
かへ
)
さうと思つて、
持
(
も
)
つて
来
(
き
)
たハイドリオタフヒアを
出
(
だ
)
して読み始めた。ぽつぽつ拾ひ読をする。
中々
(
なか/\
)
解
(
わか
)
らない。
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
に花を
投
(
な
)
げる事が
書
(
か
)
いてある。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
カレンは、にがよもぎが生えている、貧乏人のお
墓
(
はか
)
に、腰をかけようとしました。けれどカレンは、おちつくこともできなければ、休むこともできませんでした。
赤いくつ
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
墓
(
はか
)
へ
這入
(
はい
)
るまで八
圓
(
ゑん
)
の
月給
(
げつきう
)
では
有
(
あ
)
るまいと
思
(
おも
)
ひますに、
其邊
(
そのへん
)
格別
(
かくべつ
)
の
御心配
(
ごしんぱい
)
なくと
見事
(
みごと
)
に
言
(
い
)
へば、
母親
(
はゝおや
)
はまだらに
殘
(
のこ
)
る
黒
(
くろ
)
き
齒
(
は
)
を
出
(
だ
)
して、
成
(
な
)
るほど/\
宜
(
よ
)
く
立派
(
りつぱ
)
に
聞
(
きこ
)
えました
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
なし父母の
墓
(
はか
)
へ
參詣
(
さんけい
)
し夫より村長
上臺憑司
(
かみだいひようじ
)
方へ行き妻子のことを
頼
(
たの
)
み置き其日
住馴
(
すみなれ
)
たる寶田村を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
先生の
宿志
(
しゆくし
)
、ここにおいてか足れり。すでにして
郷
(
きやう
)
に
還
(
かへ
)
り、即日、
収
(
ところ
)
を
瑞龍山
(
ずゐりゆうざん
)
先塋
(
せんえい
)
の
側
(
かたはら
)
に
相
(
さう
)
し、
歴任
(
れきにん
)
の
衣冠魚帯
(
いくわんぎよたい
)
を
瘞
(
うづ
)
め、
載
(
すなは
)
ち封し載ち
碑
(
ひ
)
し、自ら題して、
梅里先生
(
ばいりせんせい
)
の
墓
(
はか
)
と
曰
(
い
)
ふ。
梅里先生行状記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
案内して下さいと
云
(
い
)
ふと、「へい
畏
(
かしこま
)
りました」と
云
(
い
)
つて
墓
(
はか
)
へ案内して
掃除
(
さうぢ
)
してくれましたから、
墓
(
はか
)
の前に
向
(
むか
)
つて
私
(
わたし
)
は
縁類
(
えんるゐ
)
でも
何
(
なん
)
でもないが、
先祖代々
(
せんぞだい/\
)
と
囘向
(
ゑかう
)
をしながら、
只見
(
とみ
)
ると
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
ポチのお
墓
(
はか
)
は今でも、あの
乞食
(
こじき
)
の人の住んでいた、森の中の寺の庭にあるかしらん。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
わたしたちは生きながらうずめられて、地の下百尺(約三〇メートルだが、ここでは深いという意味)の
墓
(
はか
)
の中にいるのであった。わたしたちはみんなこの場合の
恐怖
(
きょうふ
)
を感じていた。
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
まして我は
寝
(
い
)
ねてだに、うれしき夢見るべき目あてもあらぬ
墓
(
はか
)
なき身なれば、むしろ眠らずして、この
儘
(
まま
)
一夜を闇黒の
中
(
うち
)
に過すべきか、むしろこの一夜の永久なる闇黒界にならんことを
一夜のうれい
(新字新仮名)
/
田山花袋
(著)
「ぼくらは今後この洞穴のなかで
生命
(
いのち
)
をつながなければならん、それはひっきょう山田先生のおかげである、ぼくらは礼として、まず山田先生の
墓
(
はか
)
に、おじぎをするのが
至当
(
しとう
)
じゃなかろうか」
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
公園の
赤土
(
あかつち
)
のいろ
奇兵隊
(
きへいたい
)
戦死
(
せんし
)
の
墓
(
はか
)
延命寺の春は
海潮音
(
かいてうおん
)
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
僕が
札幌
(
さっぽろ
)
の郊外に一
個
(
こ
)
の
墓
(
はか
)
をもっている。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
前世
(
さきのよ
)
の
亡
(
な
)
き
妻
(
つま
)
が
墓
(
はか
)
の
辺
(
べ
)
の
赤埴
(
あかはに
)
おもひ
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
墓
(
はか
)
の下から 出て来たようだ。
魔法の笛
(新字新仮名)
/
ロバート・ブラウニング
(著)
少女
(
をとめ
)
はうせしや
墓
(
はか
)
はいづこ
草わかば
(旧字旧仮名)
/
蒲原有明
(著)
野
(
の
)
こそは
吾家
(
わがや
)
、また
墓
(
はか
)
と
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
お
墓
(
はか
)
のうへに雨がふる。
どんたく:絵入り小唄集
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
何
(
なに
)
の
墓
(
はか
)
ぞも
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
「おまえは、
兄妹
(
きょうだい
)
、カフェーの
人
(
ひと
)
たちに、もう一
度
(
ど
)
あって、
話
(
はなし
)
をしたいと
思
(
おも
)
うか。それとも、あの
静
(
しず
)
かな
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
へ
帰
(
かえ
)
りたいと
思
(
おも
)
うか。」
銀のつえ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ぴらみっとや
古
(
ふる
)
い
墓
(
はか
)
から
出
(
で
)
たいろ/\の
寶物
(
ほうもつ
)
が
一
(
いつ
)
ぱいありまして、
今
(
いま
)
から
四五千年前
(
しごせんねんまへ
)
の
王樣
(
おうさま
)
のみいらも、そのまゝ
見
(
み
)
ることが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
御
墓
(
はか
)
は府にちかき四ツ辻といふ所に定め、 御
棺
(
くわん
)
をいだしけるに
途中
(
とちう
)
にとゞまりてうごかず、
則
(
すなはち
)
その所に葬り奉る、今の
神庿
(
しんべう
)
是なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「もしもわたくしがお
姫
(
ひめ
)
さまよりあとまで生きておりましたら、お姫さまといっしょに
墓
(
はか
)
のなかへはいらなければなりません。」
三枚のヘビの葉
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
と、
誘
(
さそ
)
はれた
彼
(
かれ
)
も、ぐら/\と
地震
(
なゐ
)
ふる
墓
(
はか
)
の
中
(
なか
)
に、
一所
(
いつしよ
)
に
住
(
す
)
んで
居
(
ゐ
)
るもののやうな
思
(
おも
)
ひがして、をかしいばかり
不安
(
ふあん
)
でならぬ。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
カピ妻 はい、
申
(
まう
)
しましたなれど、
有難
(
ありがた
)
うはござりますが、
望
(
のぞ
)
まぬと
言
(
い
)
うてゐます。
阿呆
(
あはう
)
めは
墓
(
はか
)
へ
嫁入
(
よめいり
)
したがようござります!
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
そしてそのなきがらを
埋
(
う
)
めたお
墓
(
はか
)
を
将軍塚
(
しょうぐんづか
)
といって、千
何年
(
なんねん
)
という
長
(
なが
)
い
間
(
あいだ
)
京都
(
きょうと
)
の
鎮守
(
ちんじゅ
)
の
神様
(
かみさま
)
のように
崇
(
あが
)
められて、
何
(
なに
)
か
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
に
災
(
わざわ
)
いの
起
(
お
)
こる
時
(
とき
)
には
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
墓
(
はか
)
にある
御先祖
(
ごせんぞ
)
さまは
永昌院殿
(
えいしやうゐんどん
)
と
言
(
い
)
ひました。
永昌寺
(
えいしやうじ
)
のお
寺
(
てら
)
と
同
(
おな
)
じ
名
(
な
)
でした。あの
御先祖
(
ごせんぞ
)
さまが
馬籠
(
まごめ
)
の
村
(
むら
)
も
開
(
ひら
)
けば、お
寺
(
てら
)
も
建
(
た
)
てたといふことです。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
昼寐
(
ひるね
)
の
夜具
(
やぐ
)
を
敷
(
し
)
きながら
墓地
(
ぼち
)
の
方
(
はう
)
を
見下
(
みおろ
)
すと、いつも
落葉
(
おちば
)
に
埋
(
うづも
)
れたまゝ
打棄
(
うちす
)
てゝある
古
(
ふる
)
びた
墓
(
はか
)
も
今日
(
けふ
)
は
奇麗
(
きれい
)
に
掃除
(
さうぢ
)
されて、
花
(
はな
)
や
線香
(
せんかう
)
が
供
(
そな
)
へられてゐる。
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
両親
(
りょうしん
)
は
怠
(
おこた
)
らず、
私
(
わたくし
)
の
墓
(
はか
)
へ
詣
(
もう
)
でて
花
(
はな
)
や
水
(
みず
)
を
手向
(
たむ
)
け、
又
(
また
)
十
日
(
か
)
祭
(
さい
)
とか、五十
日
(
にち
)
祭
(
さい
)
とか
申
(
もう
)
す
日
(
ひ
)
には、その
都度
(
つど
)
神職
(
しんしょく
)
を
招
(
まね
)
いて
鄭重
(
ていちょう
)
なお
祭祀
(
まつり
)
をしてくださるのでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
平家の
墓
(
はか
)
のそばにあるあみだ
寺
(
でら
)
の
坊
(
ぼう
)
さんが、それをきいて、たいへん
同情
(
どうじょう
)
をし、またじぶんはびわも
好
(
す
)
きだったので、この法師をお寺へひきとり、くらしには
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
雲飛
(
うんぴ
)
の
子
(
こ
)
は
許可
(
ゆるし
)
を得て其
片々
(
へんぺん
)
を
一々
(
ひとつ/\
)
拾
(
ひろ
)
つて家に
持歸
(
もちかへ
)
り、
再
(
ふたゝ
)
び
亡父
(
なきちゝ
)
の
墓
(
はか
)
に
收
(
をさ
)
めたといふことである。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
おつぎはもう十九の
秋
(
あき
)
であつた。おつぎは
其
(
そ
)
の
浴衣地
(
ゆかたぢ
)
を
着
(
き
)
てお
品
(
しな
)
の
墓
(
はか
)
へ
行
(
い
)
つたのである。
髮
(
かみ
)
は
晝
(
ひる
)
の
内
(
うち
)
に
近所
(
きんじよ
)
の
娘同士
(
むすめどうし
)
が
汗染
(
あせじ
)
みた
襦袢
(
じゆばん
)
一
(
ひと
)
つの
姿
(
すがた
)
で
互
(
たがひ
)
に
結
(
ゆ
)
ひ
合
(
あ
)
うたのである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
やぶの中のおじいさんのそばにお
墓
(
はか
)
があるよ。
川原
(
かわら
)
から、おとうさんが、このくらいのまるい石をひろってきて立ててある、それがアキコのお墓さ、まだ子どもだもんね。
うた時計
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
朽ちざる
墓
(
はか
)
に
眠
(
ねむ
)
り、
伝
(
つた
)
はる
事
(
こと
)
に
生
(
い
)
き、知らるる名に残り、しからずは
滄桑
(
そうそう
)
の変に任せて、
後
(
のち
)
の
世
(
よ
)
に
存
(
そん
)
せんと思ふ事、
昔
(
むかし
)
より人の
願
(
ねがひ
)
なり、此
願
(
ねがひ
)
のかなへるとき、人は天国にあり。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
“墓”の意味
《名詞》
(はか) 遺骸や遺骨を葬る所。また、そこにしるしとして立てた石、木など。塚。墳墓。
(出典:Wiktionary)
“墓”の解説
墓(はか、en: tombあるいはgrave)は、遺体や遺骨を葬ってある場所。「墳墓(ふんぼ)」「墳塋」(ふんえい)ともいう。
(出典:Wikipedia)
墓
常用漢字
小5
部首:⼟
13画
“墓”を含む語句
新墓
墳墓
墓所
墓参
墓石
墓詣
御墓
墓地
墓標
墓窟
墓場
墓穴
墓原
墓碣
墓碑
墓畔
墓守
墓參
墓前
墓掘
...