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禁
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きん
ふりがな文庫
“
禁
(
きん
)” の例文
抜け駈けは
軍紀
(
ぐんき
)
の
禁
(
きん
)
だが、みすみす、目のまえに敵の首将がいる! 大隅は後日のとがめを覚悟で単騎斬り込みの
挙
(
きょ
)
に出たものだった。
私本太平記:11 筑紫帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
人びとがおのおの
黙
(
もく
)
して
仕事
(
しごと
)
をしてるのを見ると、自分はのけものにされてるのじゃないかという考えを
禁
(
きん
)
ずることができない。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
そこで、だれからの反対もなく、追放の刑が言いわたされました。こうして、ズルスケはスコーネに
住
(
す
)
むことを
禁
(
きん
)
じられました。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
他国にてもする事なり。
或人
(
あるひと
)
の
話
(
はなし
)
に、此事百余年前までは江戸にもありしが、
火災
(
くわさい
)
をはゞかるために
禁
(
きん
)
下
(
くだり
)
てやみたりとぞ。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
實
(
じつ
)
に
感謝
(
かんしや
)
に
堪
(
た
)
えません。』と
私
(
わたくし
)
は
不測
(
そゞろ
)
に
憘涙
(
うれしなみだ
)
の
流
(
なが
)
るゝを
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
無邪氣
(
むじやき
)
なる
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
は
眼
(
め
)
をまんまるにして、
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
の
肩上
(
かた
)
で
躍
(
をど
)
ると。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
▼ もっと見る
第四
長日
(
ちやうじつ
)
の
間
(
あひだ
)
は、
午後一時
(
ごゞいちじ
)
の
頃
(
ころ
)
半時計
(
はんじばかり
)
の
晝眠
(
ひるね
)
は
養
(
やしなひ
)
の
扶
(
たすけ
)
となることあれども、
其他
(
そのた
)
は
决
(
けつ
)
して
日中
(
につちゆう
)
睡臥
(
すゐぐわ
)
を
禁
(
きん
)
ず
可
(
べ
)
き
事
(
こと
)
。
養生心得草
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
(三六)
亢
(
かう
)
を
批
(
う
)
ち
虚
(
きよ
)
を
擣
(
つ
)
き、
(三七)
形
(
かたち
)
格
(
そむ
)
き
勢
(
いきほひ
)
禁
(
きん
)
ずれば、
則
(
すなは
)
ち
自
(
おのづか
)
ら
爲
(
た
)
めに
解
(
と
)
けん
耳
(
のみ
)
。
今
(
いま
)
梁
(
りやう
)
・
趙
(
てう
)
・
相攻
(
あひせ
)
む。
輕兵
(
けいへい
)
鋭卒
(
えいそつ
)
、
必
(
かなら
)
ず
外
(
そと
)
に
竭
(
つ
)
き、
(三八)
老弱
(
らうじやく
)
内
(
うち
)
に
罷
(
つか
)
れん。
国訳史記列伝:05 孫子呉起列伝第五
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
火
(
ひ
)
を
弄
(
いぢ
)
ることが
危
(
あぶな
)
いので
與吉
(
よきち
)
は
獨
(
ひと
)
りで
竈
(
かまど
)
へ
手
(
て
)
をつけることは
禁
(
きん
)
ぜられて
居
(
ゐ
)
る。
灰
(
はひ
)
の
中
(
なか
)
へ
入
(
い
)
れたばかりで
與吉
(
よきち
)
は
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
はたゞ
饗宴
(
きやうえん
)
に
招
(
まね
)
かれない
局外者
(
きよくぐわいしや
)
として、
醉
(
よ
)
ふ
事
(
こと
)
を
禁
(
きん
)
じられた
如
(
ごと
)
くに、
又
(
また
)
醉
(
よ
)
ふ
事
(
こと
)
を
免
(
まぬ
)
かれた
人
(
ひと
)
であつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
しかし、さすがに
喜
(
よろこ
)
びを
禁
(
きん
)
じられなかったのです。そして、そこに、やっと十二、三の
少年
(
しょうねん
)
が、ぬれねずみになって
立
(
た
)
っているのを
見
(
み
)
ると、
目頭
(
めがしら
)
が
熱
(
あつ
)
くなりました。
風雨の晩の小僧さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
置き番人は
麻上下
(
あさがみしも
)
の者と下役は
黒羽織
(
くろはおり
)
を着し者を
詰
(
つめ
)
させ
檀家
(
だんか
)
の者たりとも表門の
通行
(
つうかう
)
を
禁
(
きん
)
じ
裏門
(
うらもん
)
より出入させ墓場への
參詣
(
さんけい
)
をば許せども
本堂
(
ほんだう
)
への參詣は
堅
(
かた
)
く相成ざる由を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
若い男は、クレーンが
独
(
ひと
)
りで動き出す
大恐怖
(
だいきょうふ
)
の前に、永い間、ひき
据
(
す
)
えられていた。
更
(
さら
)
に、
戦慄
(
せんりつ
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
ないクレーンの上へ、引張り上げられたり、又降ろされたりした。
夜泣き鉄骨
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
保安上
(
ほあんじやう
)
容易
(
ようい
)
ならぬ
問題
(
もんだい
)
であるといふので(それに
濫
(
みだ
)
りに
神社呼
(
じんじやよば
)
はりを
爲
(
す
)
る
事
(
こと
)
は
法律
(
はふりつ
)
の
許
(
ゆる
)
さぬ
處
(
ところ
)
でもあるので)
奉納
(
ほうのう
)
の
旗幟
(
はたのぼり
)
、
繪馬等
(
ゑまとう
)
を
撤
(
てつ
)
せしめ、
窟
(
いはや
)
から
流出
(
りうしゆつ
)
する
汚水
(
をすい
)
を
酌取
(
くみと
)
るを
禁
(
きん
)
じ
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
福島正則の如きまで
禁
(
きん
)
を承知で家康と婚を結ぼうとする、いわんや黒田如水などはわざわざ九州から出ばってきて家康を護衛する、名目は三成の天下の
野望
(
やぼう
)
を
封
(
ふう
)
ずるためとあるのだが
家康
(新字新仮名)
/
坂口安吾
(著)
昔
(
むかし
)
支那
(
しな
)
において
塞外
(
さくぐわい
)
の
鮮卑族
(
せんひぞく
)
の一
種
(
しゆ
)
なる
拓拔氏
(
たくばつし
)
は
中國
(
ちうごく
)
に
侵入
(
しんにふ
)
し、
黄河流域
(
こうかりうゐき
)
の
全部
(
ぜんぶ
)
を
占領
(
せんれう
)
して
國
(
くに
)
を
魏
(
き
)
と
稱
(
せう
)
したが、
魏
(
き
)
は
漢民族
(
かんみんぞく
)
の
文化
(
ぶんくわ
)
に
溺惑
(
できわく
)
して、
自
(
みづか
)
ら
自國
(
じこく
)
の
風俗
(
ふうぞく
)
慣習
(
くわんしふ
)
をあらため、
胡語
(
こご
)
を
禁
(
きん
)
じ
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
連盟員は発砲を
禁
(
きん
)
じられている、それなのにラマは銃丸でたおれている。
海蛇
(
うみへび
)
らのしわざにちがいない! 敵はもうこの付近をさまよっているのだ。こう思うとドノバンはがくぜんとした。
少年連盟
(新字新仮名)
/
佐藤紅緑
(著)
弓杖
(
ゆんづゑ
)
で
炎天
(
えんてん
)
の
火
(
ひ
)
を
吐
(
は
)
く
巌
(
いはほ
)
を
裂
(
さ
)
いて、
玉
(
たま
)
なす
清水
(
しみづ
)
をほとばしらせて、
渇
(
かわき
)
に
喘
(
あへ
)
ぐ一
軍
(
ぐん
)
を
救
(
すく
)
つたと
言
(
い
)
ふのは、
蓋
(
けだ
)
し
名将
(
めいしやう
)
の
事
(
こと
)
だから、
今
(
いま
)
の
所謂
(
いはゆる
)
軍事衛生
(
ぐんじゑいせい
)
を
心得
(
こゝろえ
)
て、
悪水
(
あくすゐ
)
を
禁
(
きん
)
じた
反対
(
はんたい
)
の
意味
(
いみ
)
に
相違
(
さうゐ
)
ない。
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
彼
(
かれ
)
は
此
(
こ
)
の
不順序
(
ふじゆんじよ
)
に
對
(
たい
)
しては、さのみ
氣
(
き
)
を
留
(
と
)
めた
樣子
(
やうす
)
はなく、
唯
(
たゞ
)
看護婦
(
かんごふ
)
などの
病室
(
びやうしつ
)
に
寐
(
ね
)
ることを
禁
(
きん
)
じ、
機械
(
きかい
)
を
入
(
い
)
れる
戸棚
(
とだな
)
を
二個
(
ふたつ
)
備付
(
そなへつ
)
けた
計
(
ばか
)
りで、
代診
(
だいしん
)
も、
會計
(
くわいけい
)
も、
洗濯婦
(
せんたくをんな
)
も、
元
(
もと
)
の
儘
(
まゝ
)
に
爲
(
し
)
て
置
(
お
)
いた。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
さうして走つてゐると彼は何となく
胸
(
むね
)
のときめくのを
禁
(
きん
)
じえない。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
禁
(
きん
)
を
守
(
まも
)
りて
愚鈍者
(
ぐどんじや
)
に
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
運わるく、そのなかに、伊那丸の
容貌
(
かおかたち
)
を見おぼえていた者があった。かれらは、おもわぬ
大獲物
(
おおえもの
)
に、
武者
(
むしゃ
)
ぶるいを
禁
(
きん
)
じえない。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
他国にてもする事なり。
或人
(
あるひと
)
の
話
(
はなし
)
に、此事百余年前までは江戸にもありしが、
火災
(
くわさい
)
をはゞかるために
禁
(
きん
)
下
(
くだり
)
てやみたりとぞ。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
反
(
かへ
)
つて
(四八)
浮淫
(
ふいん
)
の
蠧
(
と
)
を
擧
(
あ
)
げて・
之
(
これ
)
を
(四九)
功實
(
こうじつ
)
の
上
(
うへ
)
に
加
(
くは
)
ふるを
疾
(
うれ
)
へ、
以爲
(
おも
)
へらく、
(五〇)
儒者
(
じゆしや
)
は
文
(
ぶん
)
を
用
(
もつ
)
て
法
(
はふ
)
を
亂
(
みだ
)
し、
而
(
しかう
)
して
(五一)
侠者
(
けふしや
)
は
武
(
ぶ
)
を
以
(
もつ
)
て
禁
(
きん
)
を
犯
(
をか
)
す。
国訳史記列伝:03 老荘申韓列伝第三
(旧字旧仮名)
/
司馬遷
(著)
『
無論
(
むろん
)
偶然
(
ぐうぜん
)
の
符合
(
ふがふ
)
ではありますまい。』と
私
(
わたくし
)
は
感嘆
(
かんたん
)
の
叫
(
さけび
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
は
前額
(
ぜんがく
)
を
撫
(
な
)
でゝ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
じゅうぶん
心得
(
こころえ
)
ている花前は、なんの
苦
(
く
)
もなくはね牛の乳をしぼってしまった。主人は
安心
(
あんしん
)
すると
同時
(
どうじ
)
に、つくづく花前の
容貌風采
(
ようぼうふうさい
)
を
注視
(
ちゅうし
)
して、一種の感じを
禁
(
きん
)
じえなかった。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
一先
(
ひとま
)
づ一
同
(
どう
)
は、
地主
(
ぢぬし
)
の一
人
(
にん
)
たる
秋山廣吉氏
(
あきやまひろきちし
)
の
宅
(
たく
)
に
着
(
つ
)
き、
其所
(
そこ
)
から
徒歩
(
とほ
)
で、
瓢簟山
(
ひようたんやま
)
へ
行
(
い
)
つて
見
(
み
)
ると、
山
(
やま
)
の
周圍
(
しうゐ
)
に
鐵條網
(
てつでうもう
)
を
張
(
は
)
り、
警官
(
けいくわん
)
十
餘名
(
よめい
)
、
嚴重
(
げんぢゆう
)
に
警戒
(
けいかい
)
して、
徽章
(
きしやう
)
なき
者
(
もの
)
は
出入
(
しゆつにふ
)
を
禁
(
きん
)
じてある。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
二
本目
(
ほんめ
)
を
吸
(
す
)
ひつけた
時
(
とき
)
、
彼
(
かれ
)
は
不安
(
ふあん
)
の
念
(
ねん
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
ないのであつた。……
不思議
(
ふしぎ
)
な
伴侶
(
みちづれ
)
である。
姿
(
すがた
)
に
色
(
いろ
)
を
凝
(
こ
)
らした、
朦朧
(
もうろう
)
とした
女
(
をんな
)
の
抱合
(
だきあ
)
つた
影
(
かげ
)
は、
汽車
(
きしや
)
に
事變
(
じへん
)
のあるべき
前兆
(
ぜんてう
)
ではないのであらうか。
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「そんぢやまあ
善
(
よ
)
かつた、わし
等
(
ら
)
そんなこたあちつとも
分
(
わか
)
んねえから、
夫
(
それ
)
からはあお
内儀
(
かみ
)
さんに
聞
(
き
)
いてんべと
思
(
おも
)
つてたのせ」といつて
何處
(
どこ
)
となくそわ/\と
悦
(
よろこ
)
ばしさを
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
ないものゝ
如
(
ごと
)
くである。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
彼
(
かれ
)
はこの
不順序
(
ふじゅんじょ
)
に
対
(
たい
)
しては、さのみ
気
(
き
)
を
留
(
と
)
めた
様子
(
ようす
)
はなく、ただ
看護婦
(
かんごふ
)
などの
病室
(
びょうしつ
)
に
寐
(
ね
)
ることを
禁
(
きん
)
じ、
機械
(
きかい
)
を
入
(
い
)
れる
戸棚
(
とだな
)
を
二個
(
ふたつ
)
備付
(
そなえつ
)
けたばかりで、
代診
(
だいしん
)
も、
会計
(
かいけい
)
も、
洗濯婦
(
せんたくおんな
)
も、
元
(
もと
)
のままにして
置
(
お
)
いた。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
熱
(
あつ
)
い
涙
(
なみだ
)
が
玉砂利
(
たまじゃり
)
の
上
(
うえ
)
にあふれ
落
(
お
)
ちるのを
禁
(
きん
)
じえませんでした。
村へ帰った傷兵
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
點
(
てん
)
に
向
(
むか
)
つては
我輩
(
わがはい
)
は
衷心
(
ちうしん
)
歡喜
(
くわんき
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
ぬのである。
建築の本義
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
御米
(
およね
)
も
微笑
(
びせう
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
此玉栗を
作
(
つく
)
るに雪に
少
(
すこ
)
し
塩
(
しほ
)
を入るれば
堅
(
かたく
)
なること石の如し、ゆゑに小児
互
(
たがひ
)
に塩を入るを
禁
(
きん
)
ずるなり。こゝを以てみる時は、
塩
(
しほ
)
は物を
堅
(
かた
)
むる物なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
肋骨材等
(
ろくこつざいとう
)
諸般
(
しよはん
)
の
構造
(
こうざう
)
を
眺
(
なが
)
め、また
千變萬化
(
せんぺんばんくわ
)
なる
百種
(
ひやくしゆ
)
の
機關
(
きくわん
)
の
説明
(
せつめい
)
を
聽
(
き
)
いた
時
(
とき
)
は、
殆
(
ほと
)
んど
之
(
これ
)
が
人間
(
にんげん
)
の
業
(
わざ
)
かと
疑
(
うたが
)
はるゝばかりで、
吾知
(
われし
)
らず
驚嘆
(
きやうたん
)
の
叫聲
(
さけび
)
を
發
(
はつ
)
する
事
(
こと
)
を
禁
(
きん
)
じ
得
(
え
)
なかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
かねてから謹慎中の赤橋殿が、無断、
禁
(
きん
)
をやぶってこれへ出仕してまいられ、しかも家の子郎党を連れた御出陣の
態
(
てい
)
である。「いかがしたもので?」と台下の命を仰ぐのだった。
私本太平記:08 新田帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
主人は
以上
(
いじょう
)
の話を
総合
(
そうごう
)
してみて、
残酷
(
ざんこく
)
な
悲惨
(
ひさん
)
な
印象
(
いんしょう
)
を自分の
脳裏
(
のうり
)
に
禁
(
きん
)
じえない。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
「さうか、そんぢや
誰
(
だれ
)
に
打
(
ぶ
)
たれたえ、まあだ
壯
(
さかり
)
だからそんでも
何處
(
どこ
)
へか
拵
(
こしら
)
えたかえ」
輕微
(
けいび
)
な
瘡痍
(
きず
)
を
餘
(
あま
)
りに
大袈裟
(
おほげさ
)
に
包
(
つゝ
)
んだ
勘次
(
かんじ
)
の
容子
(
ようす
)
を
心
(
こゝろ
)
から
冷笑
(
れいせう
)
することを
禁
(
きん
)
じなかつた
醫者
(
いしや
)
はかう
揶揄
(
からか
)
ひながら
口髭
(
くちひげ
)
を
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
胡服
(
こふく
)
を
禁
(
きん
)
じ、
姓名
(
せいめい
)
を
漢式
(
かんしき
)
にした。
国語尊重
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
此玉栗を
作
(
つく
)
るに雪に
少
(
すこ
)
し
塩
(
しほ
)
を入るれば
堅
(
かたく
)
なること石の如し、ゆゑに小児
互
(
たがひ
)
に塩を入るを
禁
(
きん
)
ずるなり。こゝを以てみる時は、
塩
(
しほ
)
は物を
堅
(
かた
)
むる物なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
いまの
現在
(
げんざい
)
の
位置
(
いち
)
すらも、そろそろゆれだしたような気がする。ものに
屈託
(
くったく
)
するなどいうことはとんと知らなかった糟谷も、にわかに
悔恨
(
かいこん
)
の
念
(
ねん
)
禁
(
きん
)
じがたく、しばしば
寝
(
ね
)
られない夜もあった。
老獣医
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
と思う
想像
(
そうぞう
)
が、みんなの顔に、
禁
(
きん
)
じえないほほえみをのぼせた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
我国
(
わがくに
)
頸城郡
(
くびきこほり
)
米山
(
よねやま
)
の
麓
(
ふもと
)
に
医王山
(
いわうさん
)
米山寺
(
べいさんじ
)
は和同年中の
創草
(
さう/\
)
なり。山のいたゞきに薬師堂あり、山中女人を
禁
(
きん
)
ず。此米山の腰を米山
嶺
(
たふげ
)
とて越後北海の
駅路
(
えきろ
)
なり、此
辺
(
ほとり
)
古跡
(
こせき
)
多し。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
我国
(
わがくに
)
頸城郡
(
くびきこほり
)
米山
(
よねやま
)
の
麓
(
ふもと
)
に
医王山
(
いわうさん
)
米山寺
(
べいさんじ
)
は和同年中の
創草
(
さう/\
)
なり。山のいたゞきに薬師堂あり、山中女人を
禁
(
きん
)
ず。此米山の腰を米山
嶺
(
たふげ
)
とて越後北海の
駅路
(
えきろ
)
なり、此
辺
(
ほとり
)
古跡
(
こせき
)
多し。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
禁
常用漢字
小5
部首:⽰
13画
“禁”を含む語句
禁厭
呪禁
禁呪
監禁
禁制
禁忌
重禁錮
呪禁師
女人禁制
口禁
禁物
禁錮
禁苑
霖禁
禁裡仙洞
禁酒
殺生禁断
禁軍
禁裡
檻禁
...