“機械(きかい)” の例文
また、ばたんと機械(きかい)がまわって、ピリッピリッと鳴(な)ると、ゴウッと走(はし)ってきた車(くるま)が急(きゅう)に止(と)まって、止(と)まっていた車(くるま)が走(はし)り出(だ)すのです。
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
機械(きかい)の轟(とどろき)、勞働者(ろうどうしや)の鼻唄(はなうた)、工場(こうば)の前(まへ)を通行(つうかう)する度(たび)に、何時(いつ)も耳にする響と聲だ。決(けつ)して驚(おどろ)くこともなければ、不思議(ふしぎ)とするにも足(た)らぬ。
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
ナニ人間(にんげん)の世界(せかい)にも近頃(ちかごろ)電話(でんわ)だの、ラヂオだのという、重宝(ちょうほう)な機械(きかい)が発明(はつめい)されたと仰(お)っしゃるか……それは大(たい)へん結構(けっこう)なことでございます。
だが、あんまり威張(ゐば)れないて、此樣(こん)な車(くるま)を製造(こしらへ)ては如何(どう)でせうと、此處(こゝ)まで工夫(くふう)したのは此(この)私(わたくし)だが、肝心(かんじん)の機械(きかい)の發明(はつめい)は悉皆(みんな)大佐閣下(たいさかつか)だよ。
店の前には、赤い種(たね)まき機械(きかい)がおいてありました。ニールスは立ちどまって、それをながめていましたが、とうとうその上にはいあがりました。
かれはねんいりに機械(きかい)をしらべた。男がじっとながめているので、かれはなんとなく気味(きみ)がわるくて、仕事(しごと)をしている手が思うように動かなかった。
そして、見物人(けんぶつにん)が自分(じぶん)で隨意(ずいい)にぼたんを押(お)すときは、電氣仕掛(でんきじか)けに通(つう)じて機械(きかい)が動(うご)き出(だ)し、見物人自身(けんぶつにんじしん)で實驗(じつけん)が自由(じゆう)に出來(でき)るようになつてをります。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
ははゝゝそれはね 天体(たい)を見るには機械(きかい)にばかり頼(たよ)らないで『見るのに具(ぐ)合ひのいい調子(てうし)』にしておくことだよ
へい、芝居茶屋(しばゐぢやや)の若い衆(しゆ)さんのお世辞(せじ)だよ、うむ、其方(そのはう)が宜(よ)からう、エヽ此手(このて)では如何(いかゞ)でございます。と機械(きかい)へ手を掛(かけ)てギイツと巻(ま)くと中(なか)から世辞(せじ)が飛出(とびだ)しました。
世辞屋 (新字旧仮名) / 三遊亭円朝(著)
なほ人智(じんち)がいよ/\發達(はつたつ)し人口(じんこう)がどん/\増(ま)すにつれて、最後(さいご)には奧山(おくやま)の木(き)までも伐(き)つて家屋(かおく)、橋梁(きようりよう)、器具(きぐ)、機械(きかい)、汽車(きしや)、電車(でんしや)、鐵道(てつどう)の枕木(まくらぎ)、電信(でんしん)、電話(でんわ)の柱(はしら)といふように
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
英吉利(イギリス)の海岸(かいがん)へ行(ゆ)けば何所(どこ)にでも、海(うみ)の中(なか)に泳(およ)いでる澤山(たくさん)の機械(きかい)が見(み)られる、子供等(こどもら)は木(き)の鍬(くわ)で沙(すな)ッ掘(ぽじ)りをしてゐる、そして一列(れつ)に並(なら)んでる宿屋(やどや)、それから其(その)後(うし)ろには停車場(ステーシヨン)
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)
手は喜(よろこ)んでそれを受け取ろうとして開いたが、心はまるで開かなかった。ただもう機械(きかい)のように動いて、しいて頭におしこまれたことばを空(くう)にくり返しているというだけであった。
「そうか。丁度よかった。この人について行ってくれ。玉蜀黍(きみ)の脱穀(だっこく)をしてるんだ。機械(きかい)は八時半から動(うご)くからな。今からすぐ行くんだ。」農夫長は隣(とな)りで脚絆(きゃはん)を巻(ま)いている顔のまっ赤(か)な農夫を
耕耘部の時計 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
彼(かれ)は此(こ)の不順序(ふじゆんじよ)に對(たい)しては、さのみ氣(き)を留(と)めた樣子(やうす)はなく、唯(たゞ)看護婦(かんごふ)などの病室(びやうしつ)に寐(ね)ることを禁(きん)じ、機械(きかい)を入(い)れる戸棚(とだな)を二個(ふたつ)備付(そなへつ)けた計(ばか)りで、代診(だいしん)も、會計(くわいけい)も、洗濯婦(せんたくをんな)も、元(もと)の儘(まゝ)に爲(し)て置(お)いた。
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
「米屋(こめや)で米(こめ)を搗(つ)いてるのさ。機械(きかい)の音(をと)だよ」
ちるちる・みちる (旧字旧仮名) / 山村暮鳥(著)
眼(め)も痛(いた)ましき香(か)のけぶり、機械(きかい)とどろく。
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「ばか、あれは、機械(きかい)がいいのだ。この時計(とけい)なんかとくらべものにならぬほど正確(せいかく)なんだ。」と、兄(にい)さんは、自分(じぶん)の時計(とけい)をながめました。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
資本主(しほんぬし)と機械(きかい)と勞働(らうどう)とに壓迫(あつぱく)されながらも、社會(しやくわい)の泥土(でいど)と暗黒(あんこく)との底(そこ)の底に、僅(わづか)に其の儚(はかな)い生存(せいぞん)を保(たも)ツてゐるといふ表象(シンボル)でゞもあるやうな此(こ)の唄(うた)には
虚弱 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
さわぎはだんだん大きくなって、下宿(げしゅく)の人間(にんげん)はひとり残(のこ)らず、そのうえ出入(でい)りの商人(しょうにん)たちまでがぼくの部屋(へや)にはいりこんで、実験(じっけん)の機械(きかい)や薬品(やくひん)をいじりはじめたんだ
けれども、流れが段と段との間のところにきますと、とうとうと流れ落ちます。そのため、あわ立つ激流(げきりゅう)になるので、水車やいろんな機械(きかい)を動かす力をもつようになるのです。
僕(ぼく)もう火星の夢はみません こんどは機械(きかい)をのぞいてほんとうのことを沢山(たくさん)知るんです
今日(こんにち)のごとく機械(きかい)の力(ちから)がない時代(じだい)でありますから、たゞ多數(たすう)の人間(にんげん)が力(ちから)を合(あは)せて、時(とき)には牛馬(ぎゆうば)の力(ちから)を借(か)りたかもわかりませんが、多(おほ)くは人力(じんりよく)をもつてなされたものに相違(そうい)ありません。
博物館 (旧字旧仮名) / 浜田青陵(著)
艇(てい)の後端(こうたん)に裝置(さうち)されたる或(ある)緻密(ちみつ)なる機械(きかい)の作用(さよう)にて、大中小(だいちうせう)幾百條(いくひやくでう)とも知(し)れず、兩舷(りようげん)より海中(かいちゆう)に突出(つきだ)されたる、亞鉛管(あゑんくわん)及(および)銅管(どうくわん)を通(つう)じて、海水中(かいすいちゆう)より水素(すいそ)酸素(さんそ)を分析(ぶんせき)して大氣(たいき)筒中(たうちゆう)に導(みちび)き
彼(かれ)はこの不順序(ふじゅんじょ)に対(たい)しては、さのみ気(き)を留(と)めた様子(ようす)はなく、ただ看護婦(かんごふ)などの病室(びょうしつ)に寐(ね)ることを禁(きん)じ、機械(きかい)を入(い)れる戸棚(とだな)を二個(ふたつ)備付(そなえつ)けたばかりで、代診(だいしん)も、会計(かいけい)も、洗濯婦(せんたくおんな)も、元(もと)のままにして置(お)いた。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
このあいだリーズは灌水(かんすい)に使う水上(みずあ)げ機械(きかい)のそばに立っていた。
病(や)める機械(きかい)の羽(は)たたきにあるは沁み来(こ)し
邪宗門 (新字旧仮名) / 北原白秋(著)
「君(きみ)たちの時計(とけい)は、見(み)かけばかりで、すこし運動(うんどう)すると止(と)まるのだろう。形(かたち)などはどうでもいい。機械(きかい)は、このほうがずっといいんだ。」
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
十五分ほどたつと、時計(とけい)はすっかりなおったが、ヘンフリイは、いつまでもぐずぐずと機械(きかい)をいじっている。時(とき)がたつにつれて恐(おそ)ろしさがうすらいでくると、かれは
よくも斯(かゝ)る絶島(ぜつたう)にかく迄(まで)整然(せいぜん)たる凖備(じゆんび)の出來(でき)た事(こと)よと怪(あや)しまるゝばかりで、これ等(ら)の諸(しよ)機械(きかい)諸(しよ)材料(ざいりよう)は、すべて二年(ねん)以前(いぜん)に、櫻木大佐(さくらぎたいさ)が大帆船(だいはんせん)浪(なみ)の江丸(えまる)に搭載(たうさい)して、此(この)島(しま)に運搬(うんぱん)し來(きた)つたもので
「機械(きかい)もボイラーもないところへいくんだよォ!」
これは、わしが研究(けんきう)をうけもつてゐる機械(きかい)ですよ
「さあ上(あ)がって見(み)なさい。なかなか機械(きかい)のいい時計(とけい)なんだから、この時間(じかん)ばかりは安心(あんしん)していいのだ。」と、男(おとこ)はいいました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
精巧(せいこう)な機械(きかい)を持(も)っているし、また、おそろしい武器(ぶき)を持(も)っている。そう考(かんが)えると、少年(しょうねん)には、人間(にんげん)がひきょうに見(み)えました。
太陽と星の下 (新字新仮名) / 小川未明(著)
父親(ちちおや)の死後(しご)、少年(しょうねん)は、労働者(ろうどうしゃ)となって、工場(こうじょう)に働(はたら)きました。運命(うんめい)は、いろいろに、もてあそんだ。彼(かれ)は、機械(きかい)に触(ふ)れて、不具者(ふぐしゃ)になりました。
街の幸福 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だからおれの口(くち)から人生観(じんせいかん)などと、しゃれたことをいうのはおかしいが、人間(にんげん)の社会(しゃかい)は、組(く)み立(た)てられた機械(きかい)のようなものだと信(しん)じているのさ。
戦友 (新字新仮名) / 小川未明(著)
三人(にん)は、うす暗(ぐら)い、建物(たてもの)の壁(かべ)にそって歩(ある)いていました。そこの電信柱(でんしんばしら)の下(した)にも、長(なが)い機械(きかい)のねているように、大(おお)きな鉄管(てっかん)が転(ころ)がっていたのです。
石段に鉄管 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「この時計(とけい)こそ合(あ)っているのだ。上等(じょうとう)の機械(きかい)で、町(まち)の時計(とけい)にちゃんと合(あ)わしてきたのだ。」と、他(た)の金持(かねも)ちがいいました。
時計のない村 (新字新仮名) / 小川未明(著)
へちまの芽(め)が出(で)て、銀色(ぎんいろ)のなよなよとしたつるが、姉(あね)の立(た)てた棒(ぼう)にはい上(のぼ)るころには、正雄(まさお)は、町(まち)の工場(こうば)で、機械(きかい)のそばに立(た)って、働(はたら)いていました。
へちまの水 (新字新仮名) / 小川未明(著)
たとえ、食(く)うために、身(み)を機械(きかい)にしてアナウンスしても、あの女(おんな)までが、いい仕事(しごと)をしているように見(み)えて、ぼくは、自分(じぶん)を恥(は)ずかしく思(おも)ったのだ。
アパートで聞いた話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
二人(ふたり)の少年(しょうねん)の姿(すがた)は、見(み)えなくなってしまったのでした。そのつぎのピリッピリッを鳴(な)らし、機械(きかい)をまわすと、巡査(じゅんさ)は
はととりんご (新字新仮名) / 小川未明(著)
「埼玉(さいたま)や、茨城(いばらき)の方(ほう)からくるんだ。大(おお)きな石(いし)を機械(きかい)にかけて、こんなに細(こま)かにして、電車道(でんしゃみち)や、河川工事(かせんこうじ)に使(つか)うのさ。」と、その男(おとこ)は、答(こた)えました。
白い雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「なるほど、いくらいい機械(きかい)でも、長(なが)い間(あいだ)には、はがねがすれて、へってしまうだろう。」と、父(ちち)は、持(も)って帰(かえ)った時計(とけい)をながめて、いっていました。
時計と窓の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ、男(おとこ)が、そんなことを口(くち)の中(なか)でいったときに、偶然(ぐうぜん)、機械(きかい)に故障(こしょう)を生(しょう)じたのがふしぎだったのであります。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
すると、いままで、威勢(いせい)よく、きらきらと燈火(あかり)が輝(かがや)いて、荘厳(そうごん)に見(み)えた都会(とかい)が、たちまち真(ま)っ暗(くら)となって、すべての機械(きかい)の鳴(な)る音(おと)が、止(と)まってしまいました。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
だから、ぼくは正(しょう)ちゃんは、マラソン選手(せんしゅ)になるので、三輪車(りんしゃ)なんかに負(ま)けられないのだと話(はな)したら、先生(せんせい)は、人間(にんげん)の足(あし)と機械(きかい)と、いっしょになるかと笑(わら)った。
空にわく金色の雲 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「人間(にんげん)の造(つく)った、機械(きかい)には狂(くる)いがあるが、お日(ひ)さまのお歩(ある)きなさる道(みち)にちがいはない。」といって、おじいさんだけは、日時計(ひどけい)を置(お)いて、時刻(じこく)を見(み)たので、万事(ばんじ)
幸福の鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ただ一つの機械(きかい)にはされなかったので、鉄(てつ)と銀(ぎん)とで、できた一筋(ひとすじ)の線(せん)は、この音楽家(おんがくか)の手(て)で鍛(きた)えられるよりは、ほかに、だれも造(つく)ることができなかったからです。
楽器の生命 (新字新仮名) / 小川未明(著)
機械(きかい)の力(ちから)で動(うご)いている汽車(きしゃ)が、機械(きかい)に故障(こしょう)を生(しょう)じた時分(じぶん)に止(と)まるのは、なんのふしぎもないことでした。
窓の下を通った男 (新字新仮名) / 小川未明(著)
この河(かわ)のふちは、一帯(たい)に貧民窟(ひんみんくつ)が建(た)て込(こ)んでいて、いろいろの工場(こうじょう)がありました。どの工場(こうじょう)の窓(まど)も赤(あか)くなって、その中(なか)からは機械(きかい)の音(おと)が絶(た)え間(ま)なく聞(き)こえてきました。
星の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
新型(しんがた)で、いかにも機械(きかい)が精巧(せいこう)そうです。正二(しょうじ)は、それを腕(うで)にはめて、喜(よろこ)んで飛(と)びまわりました。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)