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平和
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へいわ
ふりがな文庫
“
平和
(
へいわ
)” の例文
ほんとうに、
平常
(
へいぜい
)
は、そんな
不安
(
ふあん
)
も
感
(
かん
)
じないほど、このへやの
中
(
なか
)
は
平和
(
へいわ
)
で、お
嬢
(
じょう
)
さんの
笑
(
わら
)
い
声
(
ごえ
)
などもして、にぎやかであったのです。
風の寒い世の中へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
子
(
こ
)
どもたちには、
戦争
(
せんそう
)
というかなしいめにあわせたくない。
日本
(
にっぽん
)
が、一
日
(
にち
)
もはやく、
平和
(
へいわ
)
なあかるい
文明国
(
ぶんめいこく
)
になってくれるとよい。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
勿論
(
もちろん
)
、
今
(
いま
)
の
境涯
(
きやうがい
)
とて
决
(
けつ
)
して
平和
(
へいわ
)
な
境涯
(
きやうがい
)
ではないが、すでに
腹
(
はら
)
に
充分
(
じゆうぶん
)
の
力
(
ちから
)
があるので、
※
(
すぐ
)
る
日
(
ひ
)
よりは
餘程
(
よほど
)
元氣
(
げんき
)
もよく、
赫々
(
かく/\
)
たる
熱光
(
ねつくわう
)
の
下
(
した
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
その
心持
(
こころもち
)
は今、私をだん/\と
宗教的
(
しうけうてき
)
な
方面
(
はうめん
)
に
導
(
みちび
)
かうとし、
反動
(
はんどう
)
のやうに起つて來た
道徳的
(
だうとくてき
)
な心は、
日光
(
につくわう
)
となつて私の胸に
平和
(
へいわ
)
の芽を
育
(
そだ
)
てます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
近時盛んなパチンコの、五世も前の先祖のようなものである。閑父が、その台の前にしゃがんで、閑児に一銭を投ぜしむる図は、
平和
(
へいわ
)
な姿である。
親は眺めて考えている
(新字新仮名)
/
金森徳次郎
(著)
▼ もっと見る
わしらの間にはもう
平和
(
へいわ
)
は失われた。いっしょに暮らすことは互いの
重荷
(
おもに
)
になった。もはや何の
慰
(
なぐさ
)
めも
励
(
はげ
)
ましも互いに期待することはできないのか。
俊寛
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
世界中
(
せかいじゅう
)
の
人々
(
ひとびと
)
がみなお
互
(
たがい
)
に
愛
(
あい
)
しあい、そして
力強
(
ちからづよ
)
く
生
(
い
)
きてゆくこと、それが
彼
(
かれ
)
の
理想
(
りそう
)
であり、そして
彼
(
かれ
)
はいつも
平和
(
へいわ
)
と
自由
(
じゆう
)
と
民衆
(
みんしゅう
)
との
味方
(
みかた
)
であります。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
カピ長 モンタギューとても
右
(
みぎ
)
同樣
(
どうやう
)
の
懲罰
(
おとがめ
)
にて
謹愼
(
きんしん
)
を
仰附
(
おほせつ
)
けられた。したが、
吾々
(
われ/\
)
老人
(
らうじん
)
に
取
(
と
)
っては、
平和
(
へいわ
)
を
守
(
まも
)
ることはさまで
困難
(
むづか
)
しうはあるまいでござる。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
こういう
楽
(
たの
)
しい、
平和
(
へいわ
)
な
月日
(
つきひ
)
を
送
(
おく
)
り
迎
(
むか
)
えするうちに、
今年
(
ことし
)
は
子供
(
こども
)
がもう七つになりました。それはやはり
野面
(
のづら
)
にはぎやすすきの
咲
(
さ
)
き
乱
(
みだ
)
れた
秋
(
あき
)
の
半
(
なか
)
ばのことでした。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
はたまたいずれも勝負なしに円満なる
平和
(
へいわ
)
をもって解決さるるか、それは未来の事とし、
吾人
(
ごじん
)
の目下の務めは、男子は男子だけの性質を
忌憚
(
きたん
)
なく発揮することにある。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「あのう……
世間
(
せけん
)
では、あなたのことを
愛
(
あい
)
の
天使
(
みつかひ
)
だの、
平和
(
へいわ
)
の
表徴
(
シンボル
)
だのつて
言
(
ゆ
)
つてゐるんです」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「はてと、こんな
平和
(
へいわ
)
なときに、この
大力
(
だいりき
)
の
豪傑
(
ごうけつ
)
はここでなにをしようというのだろう。」
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
これだけを
見
(
み
)
ても、この
村
(
むら
)
が
平和
(
へいわ
)
な
村
(
むら
)
であることが、
盗人
(
ぬすびと
)
たちにはわかりました。そして、こんな
村
(
むら
)
には、お
金
(
かね
)
やいい
着物
(
きもの
)
を
持
(
も
)
った
家
(
いえ
)
があるに
違
(
ちが
)
いないと、もう
喜
(
よろこ
)
んだのでありました。
花のき村と盗人たち
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
身
(
み
)
を
殺
(
ころ
)
して
霊魂
(
たましい
)
をころし
得
(
え
)
ぬ
者
(
もの
)
どもを
懼
(
おそ
)
るな、
身
(
み
)
と
霊魂
(
たましい
)
とをゲヘナにて
滅
(
ほろぼ
)
し
得
(
う
)
る
者
(
もの
)
をおそれよ。われ
地
(
ち
)
に
平和
(
へいわ
)
を
投
(
とう
)
ぜんために
来
(
きた
)
れりと
思
(
おも
)
うな、
平和
(
へいわ
)
にあらず、
反
(
かえ
)
って
剣
(
つるぎ
)
を
投
(
とう
)
ぜん
為
(
ため
)
に
来
(
きた
)
れり。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
其上
(
そのうへ
)
乘客
(
じようきやく
)
がみんな
平和
(
へいわ
)
な
顏
(
かほ
)
をして、どれもこれも
悠
(
ゆつ
)
たりと
落付
(
おちつ
)
いてゐる
樣
(
やう
)
に
見
(
み
)
えた。
宗助
(
そうすけ
)
は
腰
(
こし
)
を
掛
(
か
)
けながら、
毎朝
(
まいあさ
)
例刻
(
れいこく
)
に
先
(
さき
)
を
爭
(
あらそ
)
つて
席
(
せき
)
を
奪
(
うば
)
ひ
合
(
あ
)
ひながら、
丸
(
まる
)
の
内
(
うち
)
方面
(
はうめん
)
へ
向
(
むか
)
ふ
自分
(
じぶん
)
の
運命
(
うんめい
)
を
顧
(
かへり
)
みた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
榮燿
(
ええう
)
に
暮
(
くら
)
すやに
相見
(
あひみ
)
え
候
(
さふらふ
)
、さるにても
下男
(
げなん
)
下女
(
げぢよ
)
どもの
主人
(
しゆじん
)
を
惡
(
あし
)
ざまに
申
(
まを
)
し、
蔭言
(
かげごと
)
を
申
(
まを
)
さぬ
家
(
いへ
)
とては
更
(
さら
)
になく、また
親子
(
おやこ
)
夫婦
(
ふうふ
)
相親
(
あひしたし
)
み、
上下
(
しやうか
)
和睦
(
わぼく
)
して
家内
(
かない
)
に
波風
(
なみかぜ
)
なく、
平和
(
へいわ
)
に
目出度
(
めでた
)
きところは
稀
(
まれ
)
に
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
平和
(
へいわ
)
なお酒、樂しいお酒にわたしは醉いましたよ。
古事記:03 現代語訳 古事記
(旧字新仮名)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
黒馬旅館
(
くろうまりょかん
)
に
平和
(
へいわ
)
はなくなってしまった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
平和
(
へいわ
)
の
気温
(
けぬる
)
く
密
(
みつ
)
なる
しやうりの歌
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
かもめは、
都
(
みやこ
)
では、はとがみんなにかわいがられて、
子供
(
こども
)
らから
豆
(
まめ
)
をもらって、
平和
(
へいわ
)
にその
日
(
ひ
)
を
遊
(
あそ
)
び
暮
(
く
)
らしていることを
話
(
はな
)
しました。
馬を殺したからす
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
支那
(
シナ
)
の
如
(
ごと
)
き
朝鮮
(
テウセン
)
の
如
(
ごと
)
きは
絶
(
た
)
えず
其
(
その
)
侵害
(
しんがい
)
を
蒙
(
かふむ
)
りつゝある、
此時
(
このとき
)
に
當
(
あた
)
つて、
東洋
(
とうやう
)
の
覇國
(
はこく
)
ともいふ
可
(
べ
)
き
我
(
わが
)
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
は
其
(
その
)
負
(
お
)
ふ
處
(
ところ
)
實
(
じつ
)
に
重
(
おも
)
く一
方
(
ぱう
)
東洋
(
とうやう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
保
(
たも
)
たんが
爲
(
た
)
め
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
何事
(
なにごと
)
ぢゃ
此
(
この
)
血汐
(
ちしほ
)
は、これ、
此
(
この
)
廟舍
(
たまや
)
の
入口
(
いりくち
)
の
石
(
いし
)
を
染
(
そ
)
めた
此
(
この
)
血汐
(
ちしほ
)
は?
主
(
ぬし
)
もない
此
(
この
)
劍
(
つるぎ
)
は?
此樣
(
このやう
)
な
平和
(
へいわ
)
の
場所
(
ばしょ
)
に
血
(
ち
)
まぶれにして
棄
(
す
)
てゝあるは、こりゃ
何
(
なん
)
としたことであらう?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
けれど、そのときの
自然
(
しぜん
)
と、いまの
自然
(
しぜん
)
とどこにちがいがあろう。そう
思
(
おも
)
ってふり
向
(
む
)
くと、
花壇
(
かだん
)
には
平和
(
へいわ
)
な
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
が
満
(
み
)
ちていました。
黒いちょうとお母さん
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平和
(
へいわ
)
を
亂
(
みだ
)
す
暴人
(
ばうじん
)
ども、
同胞
(
どうばう
)
の
血
(
ち
)
を
以
(
もっ
)
て
刃金
(
はがね
)
を
穢
(
けが
)
す
不埓奴
(
ふらちやつ
)
……
聽
(
き
)
きをらぬな?……やア/\、
汝等
(
おのれら
)
、
邪
(
よこし
)
まなる
嗔恚
(
しんに
)
の
炎
(
ほのほ
)
を
己
(
おの
)
が
血管
(
けっくわん
)
より
流
(
なが
)
れ
出
(
いづ
)
る
紫
(
むらさき
)
の
泉
(
いづみ
)
を
以
(
もっ
)
て
消
(
け
)
さうと
試
(
こゝろ
)
むる
獸類
(
けだもの
)
ども
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
たゞ二つ三つ
記臆
(
きおく
)
に
留
(
とゞま
)
つて
居
(
を
)
るのは
斯
(
かゝ
)
る
平和
(
へいわ
)
の
間
(
あひだ
)
にも
不運
(
ふうん
)
の
神
(
かみ
)
は
此
(
この
)
船
(
ふね
)
の
何處
(
いづこ
)
にか
潜伏
(
ひそ
)
んで
居
(
を
)
つたと
見
(
み
)
え、
船
(
ふね
)
のメシナ
海峽
(
かいけう
)
を
出
(
いで
)
んとする
時
(
とき
)
、
一人
(
ひとり
)
の
船客
(
せんきやく
)
は
海中
(
かいちゆう
)
に
身
(
み
)
を
投
(
な
)
げて
無殘
(
むざん
)
の
最後
(
さいご
)
を
遂
(
と
)
げた
事
(
こと
)
と
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
また
同時
(
どうじ
)
に、どうかそんなことが
起
(
お
)
こらぬように、そして、おじさんも
自分
(
じぶん
)
も、
平和
(
へいわ
)
な
春
(
はる
)
が
楽
(
たの
)
しまれるようにと、
祈
(
いの
)
ったのでした。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
本箱
(
ほんばこ
)
の
上
(
うえ
)
に、
平和
(
へいわ
)
で、
雨
(
あめ
)
や、
風
(
かぜ
)
から
遁
(
のが
)
れて、まったく
安心
(
あんしん
)
していられた
時分
(
じぶん
)
のことを
思
(
おも
)
い
出
(
だ
)
して、なつかしくてなりませんでした。
風の寒い世の中へ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
朕
(
ちん
)
は、もっとそれ
以上
(
いじょう
)
のもの、
永久
(
えいきゅう
)
の
平和
(
へいわ
)
を
求
(
もと
)
めているのじゃ。
早
(
はや
)
く、
朕
(
ちん
)
を
石
(
いし
)
になり、
草
(
くさ
)
になり、
汝
(
なんじ
)
の
魔法
(
まほう
)
でしてもらいたい。」
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
大
(
おお
)
きな
国
(
くに
)
と、それよりはすこし
小
(
ちい
)
さな
国
(
くに
)
とが
隣
(
とな
)
り
合
(
あ
)
っていました。
当座
(
とうざ
)
、その二つの
国
(
くに
)
の
間
(
あいだ
)
には、なにごとも
起
(
お
)
こらず
平和
(
へいわ
)
でありました。
野ばら
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
町
(
まち
)
は
静
(
しず
)
かな、なんとなく、なつかしい
町
(
まち
)
でありました。
気候
(
きこう
)
もよく、
住
(
す
)
んでいる
人々
(
ひとびと
)
の
気持
(
きも
)
ちも
平和
(
へいわ
)
でいるように
見受
(
みう
)
けられました。
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なかには、そうなるのを
望
(
のぞ
)
むものもありますが、
私
(
わたし
)
たちは、かくべつ
繁昌
(
はんじょう
)
しなくとも、いつまでも
平和
(
へいわ
)
に
暮
(
く
)
らしてゆくのを
望
(
のぞ
)
んでいます。
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「おかあさんも、
平和
(
へいわ
)
な
感
(
かん
)
じのするいい
時計
(
とけい
)
だとおっしゃったが、ほんとうにおしいことですね。」と、
父
(
ちち
)
にむかって、いうと
時計と窓の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
のさすところ、
水
(
みず
)
の
中
(
なか
)
は、うす
青
(
あお
)
く、
平和
(
へいわ
)
でありました。
子供
(
こども
)
は、うれしさを
我慢
(
がまん
)
していることができなくなったのであります。
魚と白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こうして、この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
は、みんなの
力
(
ちから
)
によって、
文明
(
ぶんめい
)
になり、つごうがよくゆき、そして
平和
(
へいわ
)
が
保
(
たも
)
たれてきたのでありました。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「なんて、わたしたちの
先祖
(
せんぞ
)
は、ばかだったのでしょう。わたしは、だれに
知
(
し
)
られなくてもいいから、
平和
(
へいわ
)
に
暮
(
く
)
らしたいのでございます。」
すみれとうぐいすの話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それで、いまは、お
人形
(
にんぎょう
)
もほかのおもちゃたちも、
平等
(
びょうどう
)
のもてなしを
受
(
う
)
けて、みんなは、
仲
(
なか
)
よく、
平和
(
へいわ
)
に
暮
(
く
)
らしています……。
三つのお人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
そして
永久
(
えいきゅう
)
に、ただ
愛
(
あい
)
と
恵
(
めぐ
)
みとしか
知
(
し
)
らない、
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
は、いつも、うららかで、
明
(
あか
)
るく、
平和
(
へいわ
)
で、
善
(
ぜん
)
と
美
(
び
)
に
満
(
み
)
ちていました。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
村
(
むら
)
は、
平和
(
へいわ
)
な
村
(
むら
)
でありましたけれど、そこに
住
(
す
)
んでいる
人々
(
ひとびと
)
は、みんな
幸福
(
こうふく
)
な
身
(
み
)
の
上
(
うえ
)
というわけではありませんでした。
愛は不思議なもの
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
私
(
わたし
)
が、もしあのお
人形
(
にんぎょう
)
であったら、どんなにしあわせだろう……。なんの
苦労
(
くろう
)
もなしに、ああして、
平和
(
へいわ
)
に、
毎日
(
まいにち
)
暮
(
く
)
らしていくことができる。
生きた人形
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
いままで、
平和
(
へいわ
)
であった
村
(
むら
)
が、
時計
(
とけい
)
のために、二つに
分
(
わ
)
かれてしまいました。
時計
(
とけい
)
は
神
(
かみ
)
さまのようになってしまったのです。
時計のない村
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
東雲
(
しののめ
)
の
空色
(
そらいろ
)
のような、また
平和
(
へいわ
)
な
入
(
い
)
り
日
(
ひ
)
の
空色
(
そらいろ
)
のような、うす
紅
(
あか
)
い
色
(
いろ
)
の
着物
(
きもの
)
をきた
少女
(
しょうじょ
)
が、この
楽園
(
らくえん
)
を
歩
(
ある
)
いていたのです。
消えた美しい不思議なにじ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「
繁昌
(
はんじょう
)
すると、
平和
(
へいわ
)
にならないというのは、どういうわけですか?」と、またたずねました。
老人
(
ろうじん
)
はあいかわらず
笑
(
わら
)
って
船でついた町
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「あれを
吹
(
ふ
)
くのは、
弟
(
おとうと
)
か、
兄
(
あに
)
そっくりじゃないか。また、この
浜辺
(
はまべ
)
へも、
昔
(
むかし
)
のような
平和
(
へいわ
)
が、やってきたな。」と、ささやき
合
(
あ
)
っているのです。
たましいは生きている
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
南
(
みなみ
)
の
方
(
ほう
)
の
海
(
うみ
)
を、
航海
(
こうかい
)
している
船
(
ふね
)
がありました。
太陽
(
たいよう
)
はうららかに、
平和
(
へいわ
)
に、
海原
(
うなばら
)
を
照
(
て
)
らしています。もう、この
船
(
ふね
)
の
船長
(
せんちょう
)
は、
年
(
とし
)
をとっていました。
船の破片に残る話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
僕
(
ぼく
)
はね、
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
くん、
君
(
きみ
)
はいつも
地
(
ち
)
の
上
(
うえ
)
で
平和
(
へいわ
)
に
暮
(
く
)
らされてうらやましい。
美
(
うつく
)
しい
鳥
(
とり
)
が
止
(
と
)
まったり、
子供
(
こども
)
たちの
遊
(
あそ
)
ぶのを
見
(
み
)
たりして、
愉快
(
ゆかい
)
だろう。
町はずれの空き地
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
後
(
ご
)
いくばくもなくして、おばあさんは、
安
(
やす
)
らかに、
息子
(
むすこ
)
や、
孫
(
まご
)
たちに
見守
(
みまも
)
られて、
平和
(
へいわ
)
にこの
世
(
よ
)
から
去
(
さ
)
られました。
おばあさんとツェッペリン
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
なにか
思
(
おも
)
いがけないことでも
起
(
お
)
こらなければ、もう二
度
(
ど
)
と
昔
(
むかし
)
のように、
平和
(
へいわ
)
な
楽
(
たの
)
しい
太陽
(
たいよう
)
の
光
(
ひかり
)
は
見
(
み
)
られないだろう……。
縛られたあひる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こういうめにあいますと、いままで、
便利
(
べんり
)
な
生活
(
せいかつ
)
をなんでもなく
思
(
おも
)
っていた
人々
(
ひとびと
)
ははじめて、
平和
(
へいわ
)
な
日
(
ひ
)
のことにありがたみを
感
(
かん
)
じたのでありました。
子供と馬の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
その
平和
(
へいわ
)
をかき
乱
(
みだ
)
しはしないかと、
正吉
(
しょうきち
)
の
気
(
き
)
にかかったのは、このごろ、この
町
(
まち
)
へ
越
(
こ
)
してきた
青服
(
あおふく
)
の
男
(
おとこ
)
のことでした。
春はよみがえる
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
この
世
(
よ
)
の
中
(
なか
)
のおもしろいこと、はなやかなことを
見
(
み
)
もし、また、しつくされた
王
(
おう
)
さまは、どうか
永久
(
えいきゅう
)
に
平和
(
へいわ
)
な、
静
(
しず
)
かな
生活
(
せいかつ
)
を
送
(
おく
)
りたいと
思
(
おも
)
われました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“平和”の解説
和平
平和(へいわ、en: peace)は、戦争や暴力で社会が乱れていない状態のこと。
(出典:Wikipedia)
平
常用漢字
小3
部首:⼲
5画
和
常用漢字
小3
部首:⼝
8画
“平和”で始まる語句
平和人
平和来
平和裡
平和回復
平和演説
平和病院