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しなもの
ふりがな文庫
“
品物
(
しなもの
)” の例文
恁
(
か
)
うして
買
(
か
)
つて
參
(
まゐ
)
ります
品物
(
しなもの
)
が
氣
(
き
)
に
入
(
い
)
らないと、
甚
(
ひど
)
いんですぜ、そりや、
踏
(
ふ
)
んだり、
蹴
(
け
)
つたり、ポカ/\でさ。
我又不善擇人參可否
(
われまたにんじんのかひをえらぶことをよくせず
)
。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
御蔭
(
おかげ
)
で
取
(
と
)
られた
品物
(
しなもの
)
が
又
(
また
)
戻
(
もど
)
りましたよ」と
云
(
い
)
ひながら、
白縮緬
(
しろちりめん
)
の
兵兒帶
(
へこおび
)
に
卷
(
ま
)
き
付
(
つ
)
けた
金鎖
(
きんぐさり
)
を
外
(
はづ
)
して、
兩葢
(
りやうぶた
)
の
金時計
(
きんどけい
)
を
出
(
だ
)
して
見
(
み
)
せた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「
正雄
(
まさお
)
や、もうこれからけっして、こんなものをおもらいでないよ。そして、さっそく
明日
(
あした
)
、この
品物
(
しなもの
)
をその
子供
(
こども
)
にお
返
(
かえ
)
しなさいよ。」
海の少年
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
手持
(
てもち
)
の
品物
(
しなもの
)
ならば
成
(
なる
)
たけ
早
(
はや
)
く
之
(
これ
)
を
捌
(
さば
)
かう、
又
(
また
)
手持
(
てもち
)
の
品物
(
しなもの
)
を
成
(
なる
)
たけ
少
(
すくな
)
くしよう、
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
ふことは
當然
(
たうぜん
)
の
結果
(
けつくわ
)
と
云
(
い
)
はなくてはならぬ。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
勘次
(
かんじ
)
は
例令
(
たとひ
)
品物
(
しなもの
)
が
有
(
あ
)
つた
處
(
ところ
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
現在
(
いま
)
の
力
(
ちから
)
では
到底
(
たうてい
)
それは
求
(
もと
)
められなかつたかも
知
(
し
)
れぬと
今更
(
いまさら
)
のやうに
喫驚
(
びつくり
)
して
懷
(
ふところ
)
へ
手
(
て
)
を
入
(
い
)
れて
見
(
み
)
た。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
▼ もっと見る
して
置
(
おく
)
女が
暮
(
くれ
)
の十三日に百兩の金を貰ひて
種々
(
いろ/\
)
品物
(
しなもの
)
を求めたりと申すではないか其の百兩の金子は
如何
(
いかゞ
)
して
所持
(
しよぢ
)
せしや主人の金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
博物館
(
はくぶつかん
)
には
皆
(
みな
)
さんの
知
(
し
)
つてゐるように、
種々
(
しゆ/″\
)
の
品物
(
しなもの
)
が
竝
(
なら
)
べてありますが、たいていはある
種類
(
しゆるい
)
のものばかりを
選
(
えら
)
んで、
陳列
(
ちんれつ
)
してあるのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
大ぜいの人びとの手をかけて、やっとのことでここまで
運
(
はこ
)
ばれてきたとおとい
品物
(
しなもの
)
がだれにもたべてもらえずにくさっていく。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
その
時分
(
じぶん
)
の
鎌倉
(
かまくら
)
は
武家
(
ぶけ
)
の
住居
(
やしき
)
の
建
(
た
)
ち
並
(
なら
)
んだ、
物静
(
ものしず
)
かな、そして
何
(
なに
)
やら
無骨
(
ぶこつ
)
な
市街
(
まち
)
で、
商家
(
しょうか
)
と
言
(
い
)
っても、
品物
(
しなもの
)
は
皆
(
みな
)
奥深
(
おくふか
)
く
仕舞
(
しま
)
い
込
(
こ
)
んでありました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
というのは、
江戸幕府
(
えどばくふ
)
は、それまで、およそ三百
年
(
ねん
)
ちかくのあいだ、
外国
(
がいこく
)
とのつきあいをせず、
品物
(
しなもの
)
のとりひきなどもしないことにしていました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
品物
(
しなもの
)
は
行
(
ゆ
)
けばわかります。だがね、そいつは
生
(
い
)
きてるから、
近
(
ちかづ
)
いたら
飛
(
と
)
びついて、すぐ
噛殺
(
かみころ
)
さないと
逃
(
に
)
げられますよ、よござんすか。では、さよなら
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
そこでそっと
物
(
もの
)
を
換
(
か
)
える
術
(
じゅつ
)
を
使
(
つか
)
って、お
三方
(
さんぽう
)
の中の
品物
(
しなもの
)
を
素早
(
すばや
)
く
換
(
か
)
えてしまいました。そしてすました
顔
(
かお
)
をしながら
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
『
品物
(
しなもの
)
ばかり
列
(
なら
)
べ
立
(
た
)
てたつて
何
(
なん
)
の
役
(
やく
)
に
立
(
た
)
つか?』と
海龜
(
うみがめ
)
は
遮
(
さへぎ
)
つて、『
幾
(
いく
)
ら
云
(
い
)
つても
説明
(
せつめい
)
しないから。こんなに
錯雜紛糾
(
ごたくさ
)
したことを
聞
(
き
)
いたことがない!』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
店の
品物
(
しなもの
)
はすっかり片づけられ、
灯
(
ひ
)
はけされて、あれほどにぎわっていたデパートも、しーんとなってしまった。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
それからヨハネスは、まえかけのなかに金で
細工
(
さいく
)
したいろいろの
品物
(
しなもの
)
をつつんで、
陸
(
りく
)
にあがりました。そして、まっすぐ王女のお
城
(
しろ
)
へむかっていきました。
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「とんでもないこと! この刀は貸すどころか、ちょっとでも
肌身
(
はだみ
)
をはなすことのできないだいじな
品物
(
しなもの
)
だよ」
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
そうでしょう、
道
(
みち
)
があるお
蔭
(
かげ
)
で、
方々
(
ほうぼう
)
の
土地
(
とち
)
に出来る
品物
(
しなもの
)
がどんどんわたしたちのところへ
運
(
はこ
)
ばれて来ますし、お
友
(
とも
)
だち
同士
(
どうし
)
も
楽
(
らく
)
に
往
(
い
)
ったり
来
(
き
)
たりすることが出来ます。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
真証
(
しんしょう
)
間違
(
まちが
)
いなしの、
立派
(
りっぱ
)
な
品物
(
しなもの
)
を
持
(
も
)
ってって、
若旦那
(
わかだんな
)
の
喜
(
よろこ
)
ぶ
顔
(
かお
)
を
見
(
み
)
ながら、
拝借
(
はいしゃく
)
に
及
(
およ
)
ぼうッてんだ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
国家事業であるから世間の人に私の
品物
(
しなもの
)
を買えと
叫
(
さけ
)
んで押売りするようなことになりはせぬか。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
大臣
(
だいじん
)
は
喜
(
よろこ
)
んで
品物
(
しなもの
)
を
見
(
み
)
ると、
皮衣
(
かはごろも
)
は
紺青色
(
こんじよういろ
)
で
毛
(
け
)
のさきは
黄金色
(
おうごんしよく
)
をしてゐます。
竹取物語
(旧字旧仮名)
/
和田万吉
(著)
其都度
(
そのつど
)
紛失物
(
ふんしつもの
)
が
出來
(
でき
)
ますやら
品物
(
しなもの
)
の
破損
(
はそん
)
などは
夥
(
おびたゞ
)
しい
事
(
こと
)
で、
何
(
ど
)
うすれば
此樣
(
こん
)
なに
不人情
(
ふにんじやう
)
の
者
(
もの
)
ばかり
寄合
(
よりあ
)
ふのか、
世間一體
(
せけんいつたい
)
が
此樣
(
このやう
)
に
不人情
(
ふにんじやう
)
なものか、それとも
私
(
わたし
)
一人
(
ひとり
)
を
歎
(
なげ
)
かせやうといふので
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
土藏内
(
どぞうない
)
の
品物
(
しなもの
)
は
壁
(
かべ
)
から
一尺
(
いつしやく
)
以上
(
いじよう
)
離
(
はな
)
し
置
(
お
)
くこと。
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
代助は、一つ
店
(
みせ
)
で
別々
(
べつ/\
)
の
品物
(
しなもの
)
を買つた
後
(
あと
)
、平岡と
連
(
つ
)
れ
立
(
だ
)
つて
其所
(
そこ
)
の
敷居
(
しきゐ
)
を
跨
(
また
)
ぎながら互に顔を見合せて笑つた事を記憶してゐる。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
それほどくつが
必要
(
ひつよう
)
にせまられていたのだ。すると、たしかにほかの
店
(
みせ
)
よりは、よい
品物
(
しなもの
)
が
安
(
やす
)
く
買
(
か
)
えるので、
求
(
もと
)
めたのである。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
それ
以外
(
いぐわい
)
の
品物
(
しなもの
)
は
爲替回復
(
かはせくわいふく
)
の
影響
(
えいきやう
)
を
直接
(
ちよくせつ
)
には
受
(
う
)
けないのであるから、
此程度
(
このていど
)
の
物價
(
ぶつか
)
の
低落
(
ていらく
)
が
最
(
もつと
)
も
適當
(
てきたう
)
の
處
(
ところ
)
であらうと
思
(
おも
)
はれる。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
それで、
私共
(
わたしども
)
は、これから
西洋
(
せいよう
)
やその
他
(
た
)
外國
(
がいこく
)
のものはこれだけにして、
日本
(
につぽん
)
で
出
(
で
)
た
石器時代
(
せつきじだい
)
からの
古
(
ふる
)
い
品物
(
しなもの
)
を
見
(
み
)
に
行
(
ゆ
)
くことにいたしませう。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
衣服
(
いふく
)
調度類
(
ちょうどるい
)
でございますか——
鎌倉
(
かまくら
)
にもそうした
品物
(
しなもの
)
を
売
(
う
)
り
捌
(
さば
)
く
商人
(
あきうど
)
の
店
(
みせ
)
があるにはありましたが、さきほども
申
(
もう
)
した
通
(
とお
)
り、
別
(
べつ
)
に
人目
(
ひとめ
)
を
引
(
ひ
)
くように
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
品物
(
しなもの
)
は
佗
(
わび
)
しいが、なか/\の
御手料理
(
おてれうり
)
、
餓
(
う
)
えては
居
(
ゐ
)
るし
冥加
(
みやうが
)
至極
(
しごく
)
なお
給仕
(
きふじ
)
、
盆
(
ぼん
)
を
膝
(
ひざ
)
に
構
(
かま
)
へて
其上
(
そのうへ
)
を
肱
(
ひぢ
)
をついて、
頬
(
ほゝ
)
を
支
(
さゝ
)
えながら、
嬉
(
うれ
)
しさうに
見
(
み
)
て
居
(
ゐ
)
たわ。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
品物
(
しなもの
)
を
商
(
あきな
)
ひに
出
(
で
)
る
日
(
ひ
)
を
別
(
べつ
)
にしても
氣
(
き
)
が
乘
(
の
)
らないといつては
朝
(
あさ
)
からごろりと
轉
(
ころ
)
がつて
居
(
ゐ
)
ることもあるので
平均
(
へいきん
)
して
見
(
み
)
ると一
日
(
にち
)
が
幾
(
いく
)
らにも
成
(
な
)
らないのであつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
といって、二つの
品物
(
しなもの
)
を
保名
(
やすな
)
に
渡
(
わた
)
しますと、そのまますうっと
狐
(
きつね
)
の
姿
(
すがた
)
はやみの中に
消
(
き
)
えてしまいました。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
店の
品物
(
しなもの
)
の中から、いたみかけたのや、くさりがひどくって、とても売りものにならないようなものを、よりわけて、それぞれ箱とかごとへべつべつにいれるのです。
水菓子屋の要吉
(新字新仮名)
/
木内高音
(著)
おせんにゃもとより、
内所
(
ないしょ
)
で
貸
(
か
)
して
渡
(
わた
)
した
品物
(
しなもの
)
、
今更
(
いまさら
)
急
(
きゅう
)
に
返
(
かえ
)
す
程
(
ほど
)
なら、あれまでにして、
持
(
も
)
って
行
(
い
)
きはしなかろう。お
上
(
かみ
)
さん。お
前
(
まえ
)
、つまらない
料簡
(
りょうけん
)
は、
出
(
だ
)
さないほうがいいぜ
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
「よい
品物
(
しなもの
)
がありますが、お買いになりませんか。」
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「それでは、おさしずどおり、さっそく
国
(
くに
)
へかえりますが、お
父上
(
ちちうえ
)
さまにおことづてはございませんか。いずれかえりましたら、お
目
(
め
)
にかかります。また、なにかおとどけする
品物
(
しなもの
)
がありましたら、もってまいります。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
させたりける或時彦兵衞隱居の方へ來り淺草觀音地内の小間物屋に
品物
(
しなもの
)
有る故仲間内の
直踏
(
ねぶみ
)
には十五兩から九十兩まで
付上
(
つけあげ
)
たれども
能々
(
よく/\
)
見るに百兩に買ても二十兩位は利の有る
代物
(
しろもの
)
なれば私し百兩と
入札
(
にふさつ
)
致
(
いたし
)
落札
(
おちふだ
)
になりたる故十兩
手附
(
てつけ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
べいなら、その
負
(
ま
)
けたこまを、
勝
(
か
)
ったものが
取
(
と
)
るというふうに、
勝負
(
しょうぶ
)
の
後
(
あと
)
が、
品物
(
しなもの
)
のやりとりになるからいけないというのだ。
赤土へくる子供たち
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
皆
(
みな
)
さんは、
博物館
(
はくぶつかん
)
といふ
所
(
ところ
)
を
見
(
み
)
たことがありますか。
博物館
(
はくぶつかん
)
にはいろ/\の
美
(
うつく
)
しいものや
珍
(
めづら
)
しい
品物
(
しなもの
)
が
竝
(
なら
)
べてあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
其癖
(
そのくせ
)
彼
(
かれ
)
は
一々
(
いち/\
)
絹糸
(
きぬいと
)
で
釣
(
つ
)
るした
價格札
(
ねだんふだ
)
を
讀
(
よ
)
んで、
品物
(
しなもの
)
と
見較
(
みくら
)
べて
見
(
み
)
た。さうして
實際
(
じつさい
)
金時計
(
きんどけい
)
の
安價
(
あんか
)
なのに
驚
(
おど
)
ろいた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
外國
(
ぐわいこく
)
から
直接
(
ちよくせつ
)
日本
(
にほん
)
に
輸入
(
ゆにふ
)
するものは一
割
(
わり
)
一
分
(
ぶ
)
皆
(
みな
)
高
(
たか
)
く
買
(
か
)
はなければならぬのである。
同時
(
どうじ
)
に
外國
(
ぐわいこく
)
から
直接
(
ちよくせつ
)
輸入
(
ゆにふ
)
される
物
(
もの
)
の
競爭品
(
きやうさうひん
)
或
(
あるひ
)
は
類似
(
るゐじ
)
の
品物
(
しなもの
)
も
皆
(
みな
)
大同小異
(
だいどうせうい
)
騰貴
(
とうき
)
するのである。
金解禁前後の経済事情
(旧字旧仮名)
/
井上準之助
(著)
今
(
いま
)
の
世
(
よ
)
の
方々
(
かたがた
)
には
守刀
(
まもりがたな
)
などと
申
(
もう
)
しても、
或
(
あるい
)
は
頭
(
あたま
)
に
力強
(
ちからづよ
)
く
響
(
ひび
)
かぬかも
存
(
ぞん
)
じませぬが、
私
(
わたくし
)
どもの
時代
(
じだい
)
には、
守刀
(
まもりがたな
)
はつまり
女
(
おんな
)
の
魂
(
たましい
)
、
自分
(
じぶん
)
の
生命
(
いのち
)
から二
番目
(
ばんめ
)
の
大切
(
たいせつ
)
な
品物
(
しなもの
)
だったのでございます。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
品物
(
しなもの
)
は
此
(
これ
)
だけなんでしたらうか」
内儀
(
かみ
)
さんは
巡査
(
じゆんさ
)
に
聞
(
き
)
いた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「よい
品物
(
しなもの
)
がありますが、お買いになりませんか。」
白雪姫
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「わたくしはお
金
(
かね
)
も
品物
(
しなもの
)
もいりません。」
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
する身の上なれば
在
(
あり
)
とあらゆる
品物
(
しなもの
)
は大小までも
質
(
しち
)
に入たるは
道理
(
もつとも
)
なり其日々々にさへ
差支
(
さしつかへ
)
る有樣ゆゑ如何に大切の品なり共
今
(
いま
)
は
勿々
(
なか/\
)
受出
(
うけだ
)
す事も成まじ
質屋
(
しちや
)
よりは流れの
催促
(
さいそく
)
嘸
(
さぞ
)
かし
難澁
(
なんじふ
)
の事ならんと己れが身分にも
競
(
くら
)
べて考へしが長八は
爰
(
こゝ
)
ぞと思ひて廿五兩の金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また、
商店
(
しょうてん
)
は、すこしでもよけいに
品物
(
しなもの
)
を
売
(
う
)
ろうと
思
(
おも
)
って、
店先
(
みせさき
)
をきれいに
飾
(
かざ
)
って、いたるところで
景気
(
けいき
)
をつけていました。
酔っぱらい星
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
其所
(
そこ
)
で
小聲
(
こごゑ
)
に
説明
(
せつめい
)
をして、
品物
(
しなもの
)
を
渡
(
わた
)
すと、
仲働
(
なかばたらき
)
はそれを
受取
(
うけと
)
つたなり、
一寸
(
ちよつと
)
宗助
(
そうすけ
)
の
方
(
はう
)
を
見
(
み
)
たがすぐ
奧
(
おく
)
へ
入
(
はひ
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
王女
(
おうじょ
)
は
品物
(
しなもの
)
を見ますと、それはそれはよろこんで
忠義者のヨハネス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「これはけっこうな
品物
(
しなもの
)
です。」
文福茶がま
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
じっさい、どこもかしこも、
人間
(
にんげん
)
ばかりだという
感
(
かん
)
じがした。
両
(
りょう
)
がわの
店
(
みせ
)
では、たがいにおなじような
品物
(
しなもの
)
をならべて、
競争
(
きょうそう
)
をしあっている。
アパートで聞いた話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
南
(
みなみ
)
の
国
(
くに
)
へさえ
持
(
も
)
ってゆけば、一つが
幾
(
いく
)
百
両
(
りょう
)
にもなる
品物
(
しなもの
)
ばかりだ。これをやるのは
惜
(
お
)
しい。こんなに
高価
(
こうか
)
なものをお
礼
(
れい
)
にする
必要
(
ひつよう
)
はないのだ。
宝石商
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
品
常用漢字
小3
部首:⼝
9画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
“品”で始まる語句
品
品川
品位
品行
品隲
品格
品評
品々
品質
品性