“品質”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
もの33.3%
ひんしつ22.2%
がら11.1%
しながら11.1%
たち11.1%
キャラクテール11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いえあるのよ。品質ものが悪いとどうしても損ね、そういう時には。親切なんかすぐどこかへ飛んでっちまうんだから」
明暗 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
この教会きょうかいからもらったクレオンは、品質ひんしつ上等じょうとうとみえて、あかいろはまったく鮮紅せんこうだったし、むらさきいろも、いつかともだちのいえ孔雀くじゃくはねのようにひかっているし、そしてあおいろ
天女とお化け (新字新仮名) / 小川未明(著)
難有ありがたいことには僕に馬鈴薯の品質がらが無かったのだ。
牛肉と馬鈴薯 (新字新仮名) / 国木田独歩(著)
十二三歳より太布ふとぬのをおりならはす、およそ十五六より二十四五歳までの女気力きりよくさかんなるころにあらざれば上ひんの縮は機工きかうよくせず、おいのぞんでは綺面はたづら光沢つやなくして品質しながらくだりて見ゆ。
この男は、自分が年齢の半分も子供に見られ度がる嗜好から、自ら『お雄坊』と名告っていると云う程の品質たちで、エミ子さんが結婚する前には、幾度か付け文をしたことのある男です。
四月馬鹿 (新字新仮名) / 渡辺温(著)
仏蘭西巴里はゲラン会社製の「花の夢レエヴドフルウル」というが如き高尚なる香水で扮飾した優なる毬栗頭であって、自からあの突兀たる総監のそれとは全然別な品質キャラクテールであった。
魔都 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)