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反對
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はんたい
鐵車は
其樣な
事ではビクともしない、
反對に
獸を
彈飛すと、
百獸の
王樣も
團子のやうに
草の
上を
七顛八倒。
吾等一同はドツと
笑つた。
ト
火入れに
燻べた、一
把三
錢がお
定りの、あの、
萌黄色の
蚊遣香の
細い
煙は、
脈々として、そして、
空行く
雲とは
反對の
方へ
靡く。
話は
夫から
前の
家を
離れて、
家主の
方へ
移つた。
是は、
本多とは
丸で
反對で、
夫婦から
見ると、
此上もない
賑やかさうな
家庭に
思はれた。
またその
反對にデンマルクなどのように、
海が
陸地ををかして
來たので、
今日では
海中に
貝塚が
浸つてゐるところもあります。
それを
晩秋の
空が
悉皆持ち
去るので
滅切と
冴える
反對に
草木は
凡てが
乾燥したりくすんだりして
畢ふのに
相違ないのである。
それは
太陽の
強烈な
光線が
私の
瞳を
射つたからではなかつた。
反對に、
光は
柔かに
私の
胸に
滲み
入つたのである……。
これが、われ/\で
知れる
限りの、
歌の
古い
形で、このように
五音でなく、
四音であるのと
反對に、
五音・
七音であるところを、
音數多くしたものもあります。
混亂が
隊伍の
中に
起つた。
寢呆けて
反對に
駈け
出す
兵士もゐた。ポカンと
空を
見上げてゐる
兵士もゐた。
隊列の
後尾にゐた
分隊長の
高岡軍曹は
直ぐに
岸に
駈け
寄つた。
予はこれに
對して
全く
反對の
意見をもつてゐる。
今試みにこれを
述べて
世の
批評を
乞ひたいと
思ふ
ちと
御呵り
遊ばして
下さりませと
極り
文句に
花を
持たすれど
學士は
更に
氣にも
止めず、その
幼なきが
尊ときなり、
反對に
跳かへられなばお
民どのにも
療治が六ツかしからん
以上のわけで
一國の
山全部が
青々としてゐる
間はその
國は
盛んになるのですが、
反對に、いくら、
必要だからと
言つて、やたらに
樹木を
伐るばかりで、
荒しつくしてしまへば
又反對に
爲替相場が
騰貴の
道程にある
場合には
日本品の
賣値を
下げずに
同一としておくには
輸入國の
貨幣買値を
段々引上げて
高く
買はすことになるのであるから
商賣がし
惡くなることは
事實である。
然し
又極く
腹立易い
男で、
誰か
郵便局に
來た
者で、
反對でもするとか、
同意でも
爲ぬとか、
理屈でも
並べやうものなら、
眞赤になつて、
全身を
顫はして
怒立ち、
雷のやうな
聲で、
默れ! と一
喝する。
ハツと
呼吸を
引く。
目口に
吹込む
粉雪に、ばツと
背を
向けて、そのたびに、
風と
反對の
方へ
眞俯向けに
成つて
防ぐのであります。
初期微動は
主要動に
比較して
大なる
速さを
持つてゐるが、
然しながら
振動の
大いさは、
反對に
主要動の
方が
却つて
大である。
實際斯んな
發明は、
宗助から
見ると、
本當の
樣でもあり、
又嘘の
樣でもあり、
愈それが
世間に
行はれる
迄は、
贊成も
反對も
出來かねたのである。
凄い
程冴えた
夜の
空は
忙しげな
雲が
月を
呑んで
直に
後へ
吐き
出し/\
走つた。
月は
反對に
遁げつゝ
走つた。
秋風だ。
またこれとは
反對に、
一尺にも
近い
斧がありますが、これもまだどうも
實用には
不適當です。おそらく
寶物か、あるひは
石斧を
造る
家の
看板であつたかも
知れません。
ところが、
物質の
進化の
方面と、
精神上のことゝは
反對で、
複雜なものをだんだん
整頓して、
簡單にして
行く
能力の
出來て
來ることが、
文明の
進んでゆくありさまであります。
彼女はその
時自分の
境遇をふりかへつて、
再婚に
心の
動くのは
無理もないことだと
自ら
裁いた。それを
非難する
人があつたならば、
彼女は
反對にその
人を
責めたかもしれない。
反對に
落葉樹や
松林などがふえて
來ました。
何となれば、これ
等の
材料は
家屋各部の
結束に
無能力なるが
上に、
地震のとき、
自分の
惰性を
以て
家屋が
地面と
一緒に
動くことに
反對するからである。
今度は
前と
反對に、
足音が
段々遠くの
方へ
去るに
從つて、
微かになつた。さうして
一番仕舞にぴたりと
何處かで
留まつた。
宗助は
坐ながら、はつとした。
「そんでも、
俺がにも
困んべな」お
品は
投げ
掛けるやうにいふのである。
勘次はお
品が
恁うする
積だときつぱりいつて
畢へば
決して
反對をするのではない。
で、
何時何處から
乘組んだか、つい、それは
知らなかつたが、
丁ど
私たちの
並んで
掛けた
向う
側——
墓地とは
反對——の
處に、二十三四の
色の
白い
婦人が
居る……
また
平均よりも
大きな
噴火をなした
後は
休息期が
長く、
反對に
小さな
噴火をなした
後は
休息期が
短い。
螢一つ、すらりと
反對の
窓より
入りて、
細き
影を
捲くと
見る
間に、
汗埃の
中にして、
忽ち
水に
玉敷ける、
淺葱、
藍、
白群の
涼しき
草の
影、
床かけてクシヨンに
描かれしは
此を
反對にすると、
虎杖の
方へ
行くのであります。