“五音”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ごいん87.5%
ごおん12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「——わかたなは、あんやたい——」若旦那は、ありがたいか、暖かな、あの屋台か、五音ごいんが乱れ、もう、よいよい染みて呂律ろれつが廻らぬ。
開扉一妖帖 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
見ていると、寂然としずまりかえっていた霊媒の上体がゆらゆらと揺れだし、どこから出るのかと思われるような、人間の五音ごいんをはずした妙な声で、うむうむと唸りだした。
雲の小径 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
これが、われ/\でれるかぎりの、うたふるかたちで、このように五音ごおんでなく、四音しおんであるのと反對はんたいに、五音ごおん七音しちおんであるところを、音數おんすうおほくしたものもあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
片歌かたうたは、三句さんくから出來できてゐて、一番いちばんめの五音ごおん二番にばんめの七音しちおん第三だいさんがまた七音しちおん、といふふうになつてゐるのが普通ふつうで、その音數おんすうには、多少たしよう變化へんかがあります。
歌の話 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)