トップ
>
五音
>
ごいん
ふりがな文庫
“
五音
(
ごいん
)” の例文
「——わかたなは、あんやたい——」若旦那は、ありがたいか、暖かな、あの屋台か、
五音
(
ごいん
)
が乱れ、もう、よいよい染みて
呂律
(
ろれつ
)
が廻らぬ。
開扉一妖帖
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見ていると、寂然としずまりかえっていた霊媒の上体がゆらゆらと揺れだし、どこから出るのかと思われるような、人間の
五音
(
ごいん
)
をはずした妙な声で、うむうむと唸りだした。
雲の小径
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
空を見あげてホツと息をつくさま、堪へかねたる樣子は
五音
(
ごいん
)
の調子にあらはれぬ。
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
取つた女のやうであつたと言ひ、猪之松は、若い女に違ひないと言つてゐたやうに思ふ。いづれにしても、
狐狸妖怪
(
こりえうくわい
)
だとすると、
五音
(
ごいん
)
をはづれてゐるから、聲が若くも、年寄にも聽えやう
銭形平次捕物控:314 美少年国
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
熊野神社
(
くまのじんじゃ
)
のそばまで来ると、暗闇の中から、
五音
(
ごいん
)
をはずした妙なふくみ声で
顎十郎捕物帳:17 初春狸合戦
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
五音
(
ごいん
)
の外れた声、あまりの事に二人は顔を見合せるばかりです。
銭形平次捕物控:042 庚申横町
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
戯画
(
ざれえ
)
に描く公卿面にそのままで、いっこうに威儀がなく、気魄薄げな人体であった。冠もつけず、円座のうえに足を組んで坐ると、
五音
(
ごいん
)
をはずしたうつろな声で、いきなりこんなことをいった。
奥の海
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
“五音”の解説
五音(ごいん)とは、伝統的な音韻学において声母(頭子音)のこと、またはその分類を示す。声母の発音を調音部位・調音方法によって分類したもので、唇音・舌音・歯音・牙音・喉音がある。また半舌音と半歯音を分けて七音とも称する。五音は朝鮮や日本においても頭子音の分類に利用された。
(出典:Wikipedia)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
音
常用漢字
小1
部首:⾳
9画
“五”で始まる語句
五月雨
五月蠅
五
五月
五歳
五色
五位鷺
五日
五分刈
五分