“ごいん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
語音34.4%
語韻31.3%
五音21.9%
五韻3.1%
御印3.1%
伍員3.1%
呉筠3.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
雨脚あめあしがややはげしくなり、空は暗くばかりなっていく。宿直とのいの侍が怪しい語音ごいんで家の外を見まわりに歩き
源氏物語:52 東屋 (新字新仮名) / 紫式部(著)
お初は、しつッこい口調で言ったが、平馬はそれには答えずに、じっと、上目づかいで、お初を、にらむようにみつめつづけていたが、モゾリとした語韻ごいん
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
見ていると、寂然としずまりかえっていた霊媒の上体がゆらゆらと揺れだし、どこから出るのかと思われるような、人間の五音ごいんをはずした妙な声で、うむうむと唸りだした。
雲の小径 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)
その音声おんじょうには、天井でも床下でも、十方の暗闇を見破っている人間の五韻ごいんが感じられて、その人間のいるすぐ下を通ることが、危険に思われてならないのであった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「よう分ります。あなたの五韻ごいん音声おんじょうが数年前とはまるで違っております」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
貫「それでは遊佐さん、これに御印ごいんを願ひませう。日限にちげんは十六日、よろしうございますか」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
「もう昔話は御免下さい。それでは遊佐さん、これに御印ごいんを願ひます」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
火遁の術は奇にしてあと尋ねかたし 荒芽山畔まさしずまんとす 寒光地にほとばしつて刀花乱る 殺気人を吹いて血雨りんたり 予譲よじよう衣を撃つ本意に非ず 伍員ごいん墓を
八犬伝談余 (新字新仮名) / 内田魯庵(著)
剡中えんちゅう呉筠ごいんという道士がいた。
岷山の隠士 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)