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笑顏
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ゑがほ
ふりがな文庫
“
笑顏
(
ゑがほ
)” の例文
新字:
笑顔
父なる卿の眼前に
此
(
これ
)
を見て
如何許
(
いかばか
)
り嬉しく思い給ふらんと、人々上座の方を打ち見やれば、入道相國の
然
(
さ
)
も喜ばしげなる
笑顏
(
ゑがほ
)
に
引換
(
ひきか
)
へて
滝口入道
(旧字旧仮名)
/
高山樗牛
(著)
と
笑顏
(
ゑがほ
)
して、いそ/\して、
優
(
やさ
)
しく
云
(
い
)
つた。——
何
(
なに
)
が
什
(
ど
)
うしても、「
歸
(
かへ
)
つた。」と
言
(
い
)
はせるやうにして
聞
(
き
)
いたのである。
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
十か二十か
悉皆
(
みな
)
とは
言
(
い
)
はず
唯
(
たゞ
)
二
枚
(
まい
)
にて
伯父
(
おぢ
)
が
喜
(
よろこ
)
び
伯母
(
おば
)
が
笑顏
(
ゑがほ
)
、三
之
(
の
)
助
(
すけ
)
に
雜煮
(
ぞうに
)
のはしも
取
(
と
)
らさるゝと
言
(
い
)
はれしを
思
(
おも
)
ふにも、
何
(
ど
)
うでも
欲
(
ほ
)
しきは
彼
(
あ
)
の
金
(
かね
)
ぞ
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
でもあの方たちは、好きな人達の
笑顏
(
ゑがほ
)
を受けようと自由勝手なんです。そんなことが、私にとつて大事件だなどゝ、私は考へようともしないのですから。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
女は默つて、又もや餘儀なさゝうに
笑顏
(
ゑがほ
)
をつくつた。わたしはどうかして、もすこし心やすくならうと思ひ
畦道
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
▼ もっと見る
成程
(
なるほど
)
、
一日
(
いちにち
)
の苦
闘
(
とう
)
に
疲
(
つか
)
れて
家
(
いへ
)
に
歸
(
かへ
)
ツて來る、
其處
(
そこ
)
には
笑顏
(
ゑがほ
)
で
迎
(
むか
)
へる
妻子
(
さいし
)
がある、
終日
(
しうじつ
)
の
辛勞
(
しんらう
)
は
一杯
(
いつぱい
)
の
酒
(
さけ
)
の
爲
(
ため
)
に、
陶然
(
たうぜん
)
として
酔
(
え
)
ツて、
全
(
すべ
)
て人生の
痛苦
(
つうく
)
を
忘
(
わす
)
れて了ふ。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
さう
思
(
おも
)
つて
私
(
わたし
)
はまだ
自分
(
じぶん
)
の
眼
(
め
)
には
隱
(
かく
)
されてゐる
太陽
(
たいやう
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
を
想像
(
さうざう
)
の
中
(
なか
)
に
探
(
さが
)
し
求
(
もと
)
めた。けれども
私
(
わたし
)
はそれをさう
長
(
なが
)
く
待
(
ま
)
つには
及
(
およ
)
ばなかつた。
小松
(
こまつ
)
は
刻々
(
こく/\
)
に
輝
(
かゞや
)
きを
増
(
ま
)
して
行
(
い
)
つた。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「それなら、安心だけれど——」
笑顏
(
ゑがほ
)
を見せて、かの女はその涙を袖の端で拭く。
泡鳴五部作:05 憑き物
(旧字旧仮名)
/
岩野泡鳴
(著)
僕
(
ぼく
)
はお
絹
(
きぬ
)
が
梨
(
なし
)
をむいて、
僕
(
ぼく
)
が
獨
(
ひとり
)
で
入
(
は
)
いつてる
浴室
(
よくしつ
)
に、そつと
持
(
もつ
)
て
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れたことを
思
(
おも
)
ひ、
二人
(
ふたり
)
で
溪流
(
けいりう
)
に
沿
(
そ
)
ふて
散歩
(
さんぽ
)
したことを
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
優
(
やさ
)
しい
言葉
(
ことば
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
無邪氣
(
むじやき
)
な
態度
(
たいど
)
を
思
(
おも
)
ひ、
其
(
その
)
笑顏
(
ゑがほ
)
を
思
(
おも
)
ひ
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
曙色
(
あけぼのいろ
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、「時」の色「
無
(
む
)
」の色を浮べて、
獅身女面獸
(
スフインクス
)
の
微笑
(
ほゝゑみ
)
を思はせる
暗色
(
あんしよく
)
の
薔薇
(
ばら
)
の花、
虚無
(
きよむ
)
に向つて開いた
笑顏
(
ゑがほ
)
、その嘘つきの所が今に好きになりさうだ、
僞善
(
ぎぜん
)
の花よ、
無言
(
むごん
)
の花よ。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
御米
(
およね
)
は
如何
(
いか
)
な
場合
(
ばあひ
)
にも
夫
(
をつと
)
の
前
(
まへ
)
に
忘
(
わす
)
れなかつた
笑顏
(
ゑがほ
)
さへ
作
(
つく
)
り
得
(
え
)
なかつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
今
(
こ
)
の日
笑顏
(
ゑがほ
)
の
乳母
(
うば
)
を見て
秋の日
(旧字旧仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
笑顏
(
ゑがほ
)
をまづ
見
(
み
)
する
庭男
(
にはをとこ
)
に、
其
(
その
)
まヽ
縋
(
すが
)
りて
箒木
(
はヽき
)
の
手
(
て
)
を
動
(
うご
)
かせず、
吾助
(
ごすけ
)
お
前
(
まへ
)
は
畫
(
ゑ
)
がかけるかと
突然
(
とつぜん
)
に
問
(
と
)
ふ
可笑
(
をか
)
しさ。
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
輕
(
かる
)
く
言
(
い
)
ふ……
瞼
(
まぶち
)
がふつくりと
成
(
な
)
つて、
異
(
ことな
)
つた
意味
(
いみ
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
を
見
(
み
)
せた、と
同時
(
どうじ
)
に
著
(
いちじる
)
しく
眉
(
まゆ
)
を
寄
(
よ
)
せた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「私や子供のために、こんなに
痩
(
や
)
せながら
働
(
はたら
)
かなければならないのだなんて、
恩
(
おん
)
にばつかり
被
(
き
)
せてゐるのよ。」と仰言つたあなたの美しい寂しい
笑顏
(
ゑがほ
)
を、私は今思ひ
浮
(
うか
)
べてゐます。
冬を迎へようとして
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
青柳家
(
あをやぎけ
)
の
門
(
かど
)
踏
(
ふ
)
まぬ
時
(
とき
)
なり、
糸子
(
いとこ
)
が
愛
(
あい
)
らしき
笑顏
(
ゑがほ
)
に
喜
(
よろ
)
こび
迎
(
むか
)
へて、
愛
(
あひ
)
らしき
言葉
(
ことば
)
かけらるゝ
時
(
とき
)
には、
道
(
みち
)
に
背
(
そむ
)
かば
背
(
そむ
)
け
世
(
よ
)
の
嗤笑
(
ものわらひ
)
にならばなれ、
君故
(
きみゆへ
)
捨
(
す
)
つる
名
(
な
)
眞
(
しん
)
ぞ
惜
(
を
)
しからず
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
日
(
ひ
)
の
光
(
ひかり
)
は
今
(
いま
)
頑固
(
かたくな
)
な
朝
(
あさ
)
の
心
(
こゝろ
)
を
解
(
と
)
いて、その
晴
(
はれ
)
やかな
笑顏
(
ゑがほ
)
のうちに
何物
(
なにもの
)
をも
引
(
ひ
)
きずり
込
(
こ
)
まないでは
置
(
お
)
かないやうに、こゝを
開
(
あ
)
けよとばかり
閉
(
と
)
ぢられた
障子
(
しやうじ
)
の
外
(
そと
)
を
輝
(
かゞや
)
きをもつて
打
(
う
)
つてゐる。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
と
寂
(
さび
)
しい
笑顏
(
ゑがほ
)
が、
戸袋
(
とぶくろ
)
へひつたりついて、ほの
白
(
しろ
)
く
此方
(
こなた
)
を
覘
(
のぞ
)
いて
打傾
(
うちかたむ
)
いた。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
母
(
かあ
)
さまが
何處
(
どこ
)
へ
行
(
ゆ
)
くにしろ
坊
(
ばう
)
は
必
(
かな
)
らず
置
(
お
)
いては
行
(
ゆ
)
かない、
私
(
わたし
)
の
物
(
もの
)
だ
私
(
わたし
)
のだとて
頬
(
ほゝ
)
を
吸
(
す
)
ひますと
何
(
なん
)
とも
言
(
い
)
はれぬ
解
(
と
)
けるやうな
笑顏
(
ゑがほ
)
をして、
莞爾々々
(
にこ/\
)
とします
樣子
(
やうす
)
の
可愛
(
かあい
)
い
事
(
こと
)
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
私
(
わたし
)
の
此子
(
このこ
)
は
言
(
い
)
はゞ
私
(
わたし
)
の
爲
(
ため
)
の
守
(
まも
)
り
神
(
がみ
)
で、
此樣
(
こん
)
な
可愛
(
かあい
)
い
笑顏
(
ゑがほ
)
をして、
無心
(
むしん
)
な
遊
(
あそび
)
をして
居
(
ゐ
)
ますけれど、
此無心
(
このむしん
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
が
私
(
わたし
)
に
教
(
をし
)
へて
呉
(
く
)
れました
事
(
こと
)
の
大層
(
たいそう
)
なは、
殘
(
のこ
)
りなく
口
(
くち
)
には
言
(
い
)
ひ
盡
(
つ
)
くされませぬ
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此子
(
このこ
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
のやうに
直接
(
ぢか
)
に、
眼前
(
まのあたり
)
、かけ
出
(
だ
)
す
足
(
あし
)
を
止
(
とゞ
)
めたり、
狂
(
くる
)
ふ
心
(
こゝろ
)
を
靜
(
しづ
)
めたはありませぬ、
此子
(
このこ
)
が
何
(
なん
)
の
氣
(
き
)
も
無
(
な
)
く
小豆枕
(
あづきまくら
)
をして、
兩手
(
りやうて
)
を
肩
(
かた
)
のそばへ
投出
(
なげだ
)
して
寢入
(
ねい
)
つて
居
(
ゐ
)
る
時
(
とき
)
の
其顏
(
そのかほ
)
といふものは
この子
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
彼
(
あ
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
みたしとても
及
(
およ
)
ぶ
事
(
こと
)
にあらず、
父君
(
ちヽぎみ
)
とても
左
(
さ
)
なりかし、
遠
(
とほ
)
く
離
(
はな
)
れて
面影
(
おもかげ
)
をしのばヽ、
近
(
ちか
)
きには十
倍
(
ばい
)
まして、
深
(
ふか
)
かりし
慈愛
(
じあい
)
の
聲
(
こゑ
)
この
耳
(
みヽ
)
を
離
(
はな
)
れざるべし、
是
(
こ
)
れによりてこそ
此處
(
こヽ
)
をも
捨
(
す
)
て
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
無邪氣
(
むじやき
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
いつも
愛
(
あい
)
らしく、
雪三
(
せつざう
)
よ
菊塢
(
きくう
)
の
秋草
(
あきくさ
)
盛
(
さか
)
りなりとかきくを、
此程
(
このほど
)
すぐさず
伴
(
ともな
)
ひては
給
(
たま
)
はらずやと
掻口説
(
かきくど
)
きしに、
何
(
なん
)
の
違背
(
ゐはい
)
のある
筈
(
はず
)
なく、お
前
(
まへ
)
さま
御都合
(
ごつがふ
)
にて
何時
(
いつ
)
にてもお
供
(
とも
)
すべしと
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此樣
(
こん
)
な
野郎
(
やらう
)
が
糸織
(
いとおり
)
ぞろへを
被
(
かぶ
)
つた
處
(
ところ
)
がをかしくも
無
(
な
)
いけれどもと
淋
(
さび
)
しさうな
笑顏
(
ゑがほ
)
をすれば、そんなら
吉
(
きつ
)
ちやんお
前
(
まへ
)
が
出世
(
しゆつせ
)
の
時
(
とき
)
は
私
(
わたし
)
にもしてお
呉
(
く
)
れか、
其約束
(
そのやくそく
)
も
極
(
き
)
めて
置
(
お
)
きたいねと
微笑
(
ほゝゑ
)
んで
言
(
い
)
へば
わかれ道
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
稀
(
まれ
)
に
逢
(
あ
)
ひたる
嬉
(
うれ
)
しさに
左
(
さ
)
のみは
心
(
こゝろ
)
も付かざりしが、
聟
(
むこ
)
よりの
言傳
(
ことづて
)
とて
何
(
なに
)
一
言
(
こと
)
の
口上
(
こうじよう
)
もなく、
無理
(
むり
)
に
笑顏
(
ゑがほ
)
は
作
(
つく
)
りながら
底
(
そこ
)
に
萎
(
しほ
)
れし
處
(
ところ
)
のあるは
何
(
なに
)
か
子細
(
しさい
)
のなくては
叶
(
かな
)
はず、
父親
(
てゝおや
)
は
机
(
つくえ
)
の
上
(
うへ
)
の
置時計
(
おきどけい
)
を
眺
(
なが
)
めて
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
と
母親
(
はゝおや
)
怪
(
あや
)
しき
笑顏
(
ゑがほ
)
をして
少
(
すこ
)
し
經
(
た
)
てば
愈
(
なほ
)
りませう、いつでも
極
(
きま
)
りの
我
(
わが
)
まゝ
樣
(
さん
)
、
嘸
(
さぞ
)
お
友達
(
ともだち
)
とも
喧嘩
(
けんくわ
)
しませうな、
眞實
(
ほんに
)
やり
切
(
き
)
れぬ
孃
(
ぢよう
)
さまではあるとて
見
(
み
)
かへるに、
美登利
(
みどり
)
はいつか
小座敷
(
こざしき
)
に
蒲團
(
ふとん
)
抱卷
(
かいまき
)
持出
(
もちい
)
でゝ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
此儘
(
このまゝ
)
すぐにとそこ/\
身仕度
(
みじたく
)
して
庭口
(
にはぐち
)
出
(
い
)
でんとする
途端
(
とたん
)
孃
(
ぢやう
)
さま
今日
(
けふ
)
もお
出
(
で
)
かけか
何處
(
どこ
)
へぞと
勘藏
(
かんざう
)
がぎろ/\
目
(
め
)
恐
(
おそ
)
ろしけれど
臆
(
おく
)
してなるまじと
態
(
わざ
)
とつくる
笑顏
(
ゑがほ
)
愛
(
あい
)
らしく
今日
(
けふ
)
もとは
勘藏
(
かんざう
)
酷
(
ひど
)
いぞや
今日
(
けふ
)
はと
言
(
い
)
はねばてにを
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
澄
(
す
)
まさば
宜
(
よ
)
かるべけれど
夫
(
それ
)
すら
彼
(
か
)
の
人
(
ひと
)
見捨
(
みす
)
てゝは
入
(
い
)
り
難
(
がた
)
かるべしとてつく/″\と
打歎
(
うちなげ
)
けど
人
(
ひと
)
に
見
(
み
)
すべき
涙
(
なみだ
)
ならねば
作
(
つく
)
り
笑顏
(
ゑがほ
)
の
片頬
(
かたほ
)
さびしく
物案
(
ものあん
)
じの
主
(
しう
)
慰
(
なぐさ
)
めながら
我
(
わ
)
れ
先
(
ま
)
づ
乱
(
みだ
)
るゝ
蓴
(
ねぬなわ
)
の
戀
(
こひ
)
はくるしき
物
(
もの
)
なるにや
成
(
な
)
るとは
見
(
み
)
えて
覺束
(
おぼつか
)
なき
人
(
ひと
)
の
便
(
たよ
)
りを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ましてや
他人
(
たにん
)
の
底
(
そこ
)
ふかき
計略
(
けいりやく
)
の
淵
(
ふち
)
知
(
し
)
るべきならねば
陷
(
おとしい
)
れられて
後
(
のち
)
の
一悔恨
(
ひとくわいこん
)
空
(
むな
)
しく
呑
(
の
)
む
涙
(
なみだ
)
の
晴
(
は
)
れ
間
(
ま
)
は
無
(
な
)
くて
降
(
ふ
)
りかゝる
憂苦
(
いうく
)
と
繋
(
つな
)
がるゝ
情緒
(
じやうちよ
)
に
思慮
(
しりよ
)
分別
(
ぶんべつ
)
も
烏羽玉
(
ぬばたま
)
の
闇
(
やみ
)
くらき
中
(
なか
)
にも
星明
(
ほしあか
)
りに
目
(
め
)
と
目
(
め
)
見合
(
みあは
)
せて
莞爾
(
につこ
)
とばかり
名殘
(
なごり
)
の
笑顏
(
ゑがほ
)
うら
淋
(
さび
)
しくいざと
促
(
うなが
)
せばいざと
答
(
こた
)
へて
流石
(
さすが
)
にたゆたは
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
笑
常用漢字
小4
部首:⽵
10画
顏
部首:⾴
18画
“笑”で始まる語句
笑
笑顔
笑止
笑談
笑靨
笑声
笑窪
笑聲
笑止千万
笑味