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自由
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じゆう
ふりがな文庫
“
自由
(
じゆう
)” の例文
鳥は
自由
(
じゆう
)
になったのをよろこんで、空へのぼっていきました。そして、どこともなくとびさって、二度ともどってはきませんでした。
いさましい ちびの仕立屋さん
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
人間
(
にんげん
)
が、
生
(
い
)
かしておこうとしても、
自由
(
じゆう
)
がなければ、なんでお
父
(
とう
)
さんが
生
(
い
)
きていられるものか。ああ、あちらの
町
(
まち
)
がうらめしい!」
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
こんな
歌
(
うた
)
になると、
自由
(
じゆう
)
で
浮
(
うか
)
れるような
調子
(
ちようし
)
が、ぴったりともりを
衝
(
つ
)
く
鯨船
(
くぢらぶね
)
のすばやい
動作
(
どうさ
)
を
表
(
あらは
)
すに
適當
(
てきとう
)
してゐるではありませんか。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
いつものように
学校
(
がっこう
)
へ
行
(
い
)
ってみると、
袖子
(
そでこ
)
はもう
以前
(
いぜん
)
の
自分
(
じぶん
)
ではなかった。ことごとに
自由
(
じゆう
)
を
失
(
うしな
)
ったようで、あたりが
狭
(
せま
)
かった。
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
ある
時
(
とき
)
老人
(
ろうじん
)
が
口
(
くち
)
をすべらし、
金
(
きん
)
の
売買
(
ばいばい
)
が
自由
(
じゆう
)
になつた
話
(
はなし
)
をしたものだから、ハッキリとそれは
金塊
(
きんかい
)
だろうということがわかつたわけです。
金魚は死んでいた
(新字新仮名)
/
大下宇陀児
(著)
▼ もっと見る
ところが、こんど、キリスト
教
(
きょう
)
をしんずるアメリカが、
日本
(
にっぽん
)
に
国
(
くに
)
をひらかせて、
自由
(
じゆう
)
にぼうえきをやろうといってきたのです。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
「おーい、ヤッロー、いつでも飛べるように、できるだけ水ぎわに近よっているんだぜ。いますぐ
自由
(
じゆう
)
にしてやるよ。」
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
そして、
見物人
(
けんぶつにん
)
が
自分
(
じぶん
)
で
隨意
(
ずいい
)
にぼたんを
押
(
お
)
すときは、
電氣仕掛
(
でんきじか
)
けに
通
(
つう
)
じて
機械
(
きかい
)
が
動
(
うご
)
き
出
(
だ
)
し、
見物人自身
(
けんぶつにんじしん
)
で
實驗
(
じつけん
)
が
自由
(
じゆう
)
に
出來
(
でき
)
るようになつてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
法律
(
ほうりつ
)
に
照
(
てら
)
しても
明白
(
あきらか
)
だ、
何人
(
なにびと
)
と
雖
(
いえども
)
、
裁判
(
さいばん
)
もなくして
無暗
(
むやみ
)
に
人
(
ひと
)
の
自由
(
じゆう
)
を
奪
(
うば
)
うことが
出来
(
でき
)
るものか!
不埒
(
ふらち
)
だ!
圧制
(
あっせい
)
だ!
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
「もちろんだよ。あとでやつは、さんざん
苦心
(
くしん
)
して
自由
(
じゆう
)
の
体
(
からだ
)
になっただろう。そうとうきつくしばってやったからな」
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
汝
(
そち
)
の
母人
(
ははびと
)
も
近頃
(
ちかごろ
)
は
漸
(
ようや
)
く
修行
(
しゅぎょう
)
が
積
(
つ
)
んで、
外出
(
そとで
)
も
自由
(
じゆう
)
にできるようになったので、
是非
(
ぜひ
)
一
度
(
ど
)
汝
(
そち
)
に
逢
(
あ
)
わそうかと
思
(
おも
)
っている。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
世界中
(
せかいじゅう
)
の
人々
(
ひとびと
)
がみなお
互
(
たがい
)
に
愛
(
あい
)
しあい、そして
力強
(
ちからづよ
)
く
生
(
い
)
きてゆくこと、それが
彼
(
かれ
)
の
理想
(
りそう
)
であり、そして
彼
(
かれ
)
はいつも
平和
(
へいわ
)
と
自由
(
じゆう
)
と
民衆
(
みんしゅう
)
との
味方
(
みかた
)
であります。
ジャン・クリストフ
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
この
夫人
(
ふじん
)
も
美
(
うつく
)
しいが、LI
子
(
こ
)
がゐたら、これも一
際
(
きわ
)
目
(
め
)
に
立
(
た
)
つであらうことを
想像
(
そうぞう
)
したりしたが、しかし
今夜
(
こんや
)
LI
子
(
こ
)
のゐないことは
反
(
かへ
)
つて
自由
(
じゆう
)
であつた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「それはくらげがよろしゅうございましょう。あれは
形
(
かたち
)
はみっともないやつでございますが、
四
(
よ
)
つ
足
(
あし
)
があって、
自由
(
じゆう
)
に
陸
(
おか
)
の上が
歩
(
ある
)
けるのでございます。」
くらげのお使い
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
其
(
その
)
我
(
わが
)
まゝの
徹
(
とほ
)
らぬ
事
(
こと
)
もあるまじきなれど、
愁
(
つ
)
らきは
養子
(
やうし
)
の
身分
(
みぶん
)
と
桂次
(
けいじ
)
はつく/″\
他人
(
たにん
)
の
自由
(
じゆう
)
を
羨
(
うら
)
やみて、これからの
行
(
ゆ
)
く
末
(
すゑ
)
をも
鎖
(
くさ
)
りにつながれたるやうに
考
(
かんが
)
へぬ。
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
口
(
くち
)
では
意志
(
ゐし
)
の
自由
(
じゆう
)
だとか、
個人
(
こじん
)
の
權威
(
けんゐ
)
だとか
立派
(
りつぱ
)
なことは云ツてゐるものゝ、
生活
(
せいくわつ
)
の
爲
(
た
)
めには
心
(
こゝろ
)
にもない
業務
(
ぎやうむ
)
を取ツたり、
下
(
さ
)
げなくても可い頭も下げなければならない。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
窃盗
(
せっとう
)
の
嫌疑
(
けんぎ
)
を
受
(
う
)
けて、
身体検査
(
しんたいけんさ
)
までされ、
半裸体
(
はんらたい
)
の
姿
(
すがた
)
で
立
(
た
)
ちながら、
職務
(
しょくむ
)
に
忠実
(
ちゅうじつ
)
すぎる男の
手
(
て
)
で
自由
(
じゆう
)
にされる——これがはずかしくないだろうか? しかし、これも
経験
(
けいけん
)
なのだ。
身体検査
(新字新仮名)
/
フョードル・ソログープ
(著)
愛
(
あい
)
ちやんは
先
(
ま
)
づ
裁判官
(
さいばんくわん
)
の
席
(
せき
)
を
見
(
み
)
、それから
大急
(
おほいそ
)
ぎで
蜥蜴
(
とかげ
)
を
逆
(
さか
)
さまに
置
(
お
)
きました。
憐
(
あは
)
れな
小
(
ちひ
)
さな
物
(
もの
)
は、
全
(
まつた
)
く
自由
(
じゆう
)
に
動
(
うご
)
くことが
出來
(
でき
)
ないので、
只
(
たゞ
)
悲
(
かな
)
しさうに
其尾
(
そのを
)
ばかり
振
(
ふ
)
つてゐました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
全然
(
ぜんぜん
)
進退
(
しんたい
)
の
自由
(
じゆう
)
を
失
(
うしな
)
つたら
夫
(
それ
)
こそ
大變
(
たいへん
)
、
自
(
みづか
)
ら
進
(
すゝ
)
んで
奇禍
(
きくわ
)
を
招
(
まね
)
くやうなものです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
回々教
(
フイフイけう
)
の
旅行者
(
りよかうしや
)
たちはすつかり
面喰
(
めんくら
)
つて、ラランを
火
(
ひ
)
の
中
(
なか
)
から
引
(
ひ
)
き
出
(
だ
)
したが、やつと
正気
(
しやうき
)
づいたラランは
舌
(
した
)
の
自由
(
じゆう
)
がきかないほど、
口
(
くち
)
の
中
(
なか
)
を
火傷
(
やけど
)
してゐた。カラカラと
笑
(
わら
)
ふどころではなかつた。
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
年期
(
ねんき
)
があければ
身
(
み
)
は
自由
(
じゆう
)
、
身
(
み
)
は
自由
(
じゆう
)
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
「さあ、みんな
飛
(
と
)
んでごらん。あの
野原
(
のはら
)
の
高
(
たか
)
い
木
(
き
)
のところまで!」と、
母鳥
(
ははどり
)
は、三
羽
(
ば
)
の
子供
(
こども
)
たちに
自由
(
じゆう
)
に
飛
(
と
)
ぶことを
許
(
ゆる
)
したのでした。
平原の木と鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ことに
子
(
こ
)
どもらしい
氣持
(
きも
)
ちを
歌
(
うた
)
に
自由
(
じゆう
)
に
詠
(
よ
)
みこんだ
人
(
ひと
)
で、そんなのになると、つい/\よいわるいを
忘
(
わす
)
れて、
同感
(
どうかん
)
せずにゐられません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
しかし、
英語
(
えいご
)
をおしえるといっても、
諭吉
(
ゆきち
)
は、
字引
(
じびき
)
をたよりに、
一人
(
ひとり
)
で
勉強
(
べんきょう
)
したわけですから、
英語
(
えいご
)
を
自由
(
じゆう
)
によみこなすことはできません。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それで
狩獵
(
しゆりよう
)
でとつて
來
(
き
)
た
獸
(
けだもの
)
の
肉
(
にく
)
は、
壺
(
つぼ
)
の
中
(
なか
)
に
鹽漬
(
しほづ
)
けとして
保存
(
ほぞん
)
されるし、
水
(
みづ
)
やその
他
(
た
)
の
流動物
(
りゆうどうぶつ
)
を
瓶
(
かめ
)
に
入
(
い
)
れて、
自由
(
じゆう
)
に
運
(
はこ
)
ぶことも
出來
(
でき
)
るようになりました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
万一
(
まんいち
)
ねずみめのいうことが
取
(
と
)
り
上
(
あ
)
げられて、せっかく
自由
(
じゆう
)
になったわれわれが、またもとの
窮屈
(
きゅうくつ
)
な
身分
(
みぶん
)
に
追
(
お
)
い
込
(
こ
)
まれるようなことがあってはたいへんです。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
人生
(
じんせい
)
の
解悟
(
かいご
)
に
向
(
むか
)
っておる
自由
(
じゆう
)
なる
深
(
ふか
)
き
思想
(
しそう
)
と、この
世
(
よ
)
の
愚
(
おろか
)
なる
騒
(
さわぎ
)
に
対
(
たい
)
する
全然
(
ぜんぜん
)
の
軽蔑
(
けいべつ
)
、これ
即
(
すなわ
)
ち
人間
(
にんげん
)
のこれ
以上
(
いじょう
)
のものをいまだかつて
知
(
し
)
らぬ
最大幸福
(
さいだいこうふく
)
です。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
にいさんたちを見つけだして、たとえどんなことをしてでも、
自由
(
じゆう
)
にしてあげようというつもりなのです。
七羽のカラス
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
門柱
(
もんちゅう
)
その
他
(
た
)
はすべて
丹塗
(
にぬ
)
り、
別
(
べつ
)
に
扉
(
とびら
)
はなく、その
丸味
(
まるみ
)
のついた
入口
(
いりぐち
)
からは
自由
(
じゆう
)
に
門内
(
もんない
)
の
模様
(
もよう
)
が
窺
(
うかが
)
われます。あたりには
別
(
べつ
)
に
門衛
(
もんえい
)
らしいものも
見掛
(
みか
)
けませんでした。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
此身
(
このみ
)
は
雲井
(
くもゐ
)
の
鳥
(
とり
)
の
羽
(
は
)
がひ
自由
(
じゆう
)
なる
書生
(
しよせい
)
の
境界
(
けうがい
)
に
今
(
いま
)
しばしは
遊
(
あそ
)
ばるゝ
心
(
こゝろ
)
なりしを、
先
(
さ
)
きの
日
(
ひ
)
故郷
(
ふるさと
)
よりの
便
(
たよ
)
りに
曰
(
いは
)
く、
大旦那
(
おほだんな
)
さまこと
其後
(
そのご
)
の
容躰
(
ようだい
)
さしたる
事
(
こと
)
は
御座
(
ござ
)
なく候へ
共
(
ども
)
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ナニ、ナニ、
决
(
けつ
)
して
其樣
(
そん
)
な
心配
(
しんぱい
)
は
御無用
(
ごむよう
)
です、
君
(
きみ
)
と
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
とは
此
(
この
)
島
(
しま
)
の
賓客
(
ひんきやく
)
であれば、たゞ
食
(
く
)
つて
寢
(
ね
)
て、
自由
(
じゆう
)
な
事
(
こと
)
をして、
電光艇
(
でんくわうてい
)
の
竣成
(
しゆんせい
)
する
日
(
ひ
)
まで、
氣永
(
きなが
)
く
待
(
ま
)
つて
居
(
を
)
れば
夫
(
そ
)
れでよいのです。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
『おい、ズルスケ、もうすぐ、ここへキツネを買いにくる人があるから、その人がきたら、おまえ、かくれたりしないで、おとなしくつかまるんだよ。そうすりゃ、また
自由
(
じゆう
)
になれるから。』
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
新聞には、透明人間は
狂人
(
きょうじん
)
になったにちがいないと書いてあるぞ。じっさいやつは、気がくるっているにちがいない。なにをやりだすか、わかったもんじゃない。しかも
空気
(
くうき
)
のように
自由
(
じゆう
)
な身だ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
いつまでも
子供
(
こども
)
で、
自分
(
じぶん
)
の
言
(
い
)
うなりに、
自由
(
じゆう
)
になるもののように……
伸び支度
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
彼女
(
かのじよ
)
は
比較的
(
ひかくてき
)
自由
(
じゆう
)
な
日本語
(
にほんご
)
で
色々
(
いろ/\
)
のことを
話
(
はな
)
しかけた。
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
だって、そうして、
自由
(
じゆう
)
に
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
べるのじゃありませんか。
私
(
わたし
)
たちは、
永久
(
えいきゅう
)
に、ここにじっとしていなければならない
運命
(
うんめい
)
にあります。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
ところが、つぎの
年
(
とし
)
の
正月
(
しょうがつ
)
ごろから、
兄
(
にい
)
さんがリューマチという
病気
(
びょうき
)
をわずらって、
右手
(
みぎて
)
の
自由
(
じゆう
)
がきかなくなりました。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
昔
(
むかし
)
はかういふことの
自由
(
じゆう
)
に
出來
(
でき
)
るのが
名人
(
めいじん
)
だと
思
(
おも
)
はれたのですが、
今
(
いま
)
ではかへって、
文學
(
ぶんがく
)
を
味
(
あぢは
)
ふ
上
(
うへ
)
の
足手纏
(
あしてまと
)
ひとして、
避
(
さ
)
けねばならぬことであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
幾
(
いく
)
ら
丁斑魚
(
めだか
)
でも
満足
(
まんぞく
)
を
得
(
え
)
られんなら、
哲学
(
てつがく
)
をせずにはおられんでしょう。いやしくも
智慧
(
ちえ
)
ある、
教育
(
きょういく
)
ある、
自尊
(
じそん
)
ある、
自由
(
じゆう
)
を
愛
(
あい
)
する、
即
(
すなわ
)
ち
神
(
かみ
)
の
像
(
ぞう
)
たる
人間
(
にんげん
)
が。
六号室
(新字新仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
これらのものは
大
(
おほ
)
きさも
限
(
かぎ
)
りがあり、
形
(
かたち
)
も
一定
(
いつてい
)
してをりますが、この
土器
(
どき
)
になりますと、
大
(
おほ
)
きい
容
(
い
)
れ
物
(
もの
)
でも
思
(
おも
)
ふような
形
(
かたち
)
のものでも
自由
(
じゆう
)
に
造
(
つく
)
ることが
出來
(
でき
)
ます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
それで
猫
(
ねこ
)
が
自由
(
じゆう
)
にかけまわってねずみを
取
(
と
)
るということがありませんでしたから、とうとうねずみがそんな
風
(
ふう
)
に、たれはばからずあばれ
出
(
だ
)
すようになったのでした。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
その
曉
(
あかつき
)
に
何
(
なに
)
かいさゝか
仕損
(
しそこ
)
なゐでもこしらゆれば
我
(
わ
)
れは
首尾
(
しゆび
)
よく
離縁
(
りえん
)
になりて、一
本
(
ぽん
)
立
(
だち
)
の
野中
(
のなか
)
の
杉
(
すぎ
)
ともならば、
其
(
そ
)
れよりは
我
(
わ
)
が
自由
(
じゆう
)
にて
其時
(
そのとき
)
に
幸福
(
しやわせ
)
といふ
詞
(
ことば
)
を
與
(
あた
)
へ
給
(
たま
)
へと
笑
(
わら
)
ふに
ゆく雲
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
「そうすれば、どうしたらおまえが
自由
(
じゆう
)
になれるかをおしえてやるよ。」
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
最
(
もつと
)
も
自由
(
じゆう
)
に、
最
(
もつと
)
も
快活
(
くわいくわつ
)
に、
詩
(
し
)
を
吟
(
ぎん
)
ずるもある、
劍
(
けん
)
を
舞
(
ま
)
はすもある。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
「一
人
(
り
)
でおいで。その
方
(
ほう
)
が
話
(
はなし
)
も
自由
(
じゆう
)
でいゝよ。」
微笑の渦
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
なんといっても、
水
(
みず
)
の
底
(
そこ
)
は
暗
(
くら
)
いので、それに、そこばかりにいると
飽
(
あ
)
きてしまって、
早
(
はや
)
く、
自由
(
じゆう
)
に、
広
(
ひろ
)
い
世界
(
せかい
)
へ
出
(
で
)
てみたかったのです。
魚と白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
上には上の
強
(
つよ
)
いものがあって、ここでどちらが
勝
(
か
)
ったところで、それだけでもう
世
(
よ
)
の中に
何
(
なに
)
もこわいものがなくなるわけではないし、
世
(
よ
)
の中が
自由
(
じゆう
)
になるものでもない。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
廣
(
ひろ
)
き
園生
(
そのふ
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
四季
(
しき
)
の
色
(
いろ
)
をたゝかはし、
雅
(
みやび
)
やかなる
居間
(
ゐま
)
は
我
(
わ
)
が
爲
(
た
)
めに
起居
(
きゝよ
)
の
自由
(
じゆう
)
あり、
風
(
かぜ
)
に
鳴
(
な
)
る
軒
(
のき
)
ばの
風鈴
(
ふうりん
)
、
露
(
つゆ
)
のしたゝる
釣忍艸
(
つりしのぶ
)
、いづれをかしからぬも
無
(
な
)
きを、
何
(
なに
)
をくるしんでか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたさなけりゃならなくなって、じぶんは
自由
(
じゆう
)
になれるんだ。
三本の金の髪の毛をもっている鬼
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「ほんとうに、そうした
話
(
はなし
)
を
聞
(
き
)
くと、
自由
(
じゆう
)
に
空
(
そら
)
を
飛
(
と
)
べるあなたたちにも、いろいろな
苦労
(
くろう
)
があるのですね。」と、
木立
(
こだち
)
は
同情
(
どうじょう
)
しました。
美しく生まれたばかりに
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
“自由”の解説
自由(じゆう、el: ἐλευθερία、la: libertas、en: liberty, freedom)とは、他からの強制・拘束・支配などを受けないで、自らの意思や本性に従っていることをいう。哲学用語。自由な行動により生じた結果は本人が引き受けるべきという社会通念があり、自由と責任は併せて語られる事が多い。
(出典:Wikipedia)
自
常用漢字
小2
部首:⾃
6画
由
常用漢字
小3
部首:⽥
5画
“自由”で始まる語句
自由自在
自由画
自由主義
自由燈
自由心胸
自由性
自由軒
自由境
自由度
自由意志