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御用
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ごよう
ふりがな文庫
“
御用
(
ごよう
)” の例文
もしも私にもう
御用
(
ごよう
)
がなければ、部屋の通風や窓の締りがちゃんと出来ているかどうかを見とどけて来たいと、僕は船長に言った。
世界怪談名作集:13 上床
(新字新仮名)
/
フランシス・マリオン・クラウフォード
(著)
それぞれ
御用
(
ごよう
)
が
異
(
ちが
)
うので、
平生
(
へいぜい
)
は
別々
(
べつべつ
)
になってお
働
(
はたら
)
きになり、
偶
(
たま
)
にしか
御
(
ご
)
一
緒
(
しょ
)
になって、お
寛
(
くつろ
)
ぎ
遊
(
あそ
)
ばすことがないと
申
(
もう
)
します……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
「
何
(
ど
)
うしたんです、
何
(
なに
)
か
急
(
きふ
)
の
御用
(
ごよう
)
ですか」「いや、
改
(
あらた
)
まつてお聞き
申
(
まう
)
したいのだが、お
前
(
まへ
)
は
塩原
(
しほばら
)
といふ
炭問屋
(
すみどんや
)
へ
嫁
(
よめ
)
になつた事が
有
(
あ
)
るさうだ」
塩原多助旅日記
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
娯樂
(
ごらく
)
ものの
講談
(
かうだん
)
に、
近頃
(
ちかごろ
)
大立
(
おほだて
)
ものの、
岡引
(
をかつぴき
)
が、つけて、
張
(
は
)
つて、
見
(
み
)
さだめて、
御用
(
ごよう
)
と、
捕
(
と
)
ると、
其
(
そ
)
の
幽靈
(
いうれい
)
は……
女
(
わか
)
い
女
(
をんな
)
とは
見
(
み
)
たものの
慾目
(
よくめ
)
だ。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
か
存
(
ぞん
)
じませんが、一
刻
(
こく
)
も
早
(
はや
)
くお
師匠
(
ししょう
)
さんにお
目
(
め
)
にかかって、お
願
(
ねが
)
いしたいことがあると、それはそれは、
急
(
いそ
)
いでおりますんで。……」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
▼ もっと見る
「実は、あなたの
御用
(
ごよう
)
に立つようなおとなしい馬が、まだ見つかりませんでね」と
彼
(
かれ
)
は、つっけんどんな声で言った。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
茄子
(
なすび
)
大根
(
だいこ
)
の
御用
(
ごよう
)
をもつとめける、
薄元手
(
うすもとで
)
を
折
(
をり
)
かへすなれば、
折
(
をり
)
から
直
(
ね
)
の
安
(
やす
)
うて
嵩
(
かさ
)
のある
物
(
もの
)
より
外
(
ほか
)
は
棹
(
さほ
)
なき
舟
(
ふね
)
に
乘合
(
のりあひ
)
の
胡瓜
(
きうり
)
、
苞
(
つと
)
に
松茸
(
まつたけ
)
の
初物
(
はつもの
)
などは
持
(
も
)
たで
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
ある
時
(
とき
)
宰相
(
さいしょう
)
は、
天子
(
てんし
)
さまの
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めて
手柄
(
てがら
)
を
立
(
た
)
てたので、ごほうびに
大和
(
やまと
)
、
河内
(
かわち
)
、
伊賀
(
いが
)
の三
箇国
(
かこく
)
を
頂
(
いただ
)
きました。
鉢かつぎ
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
僧
(
そう
)
は
默
(
だま
)
つて
立
(
た
)
つてゐるので
閭
(
りよ
)
が
問
(
と
)
うて見た。「わたしに
逢
(
あ
)
ひたいと
云
(
い
)
はれたさうだが、なんの
御用
(
ごよう
)
かな。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
状使のこれは
極
(
きは
)
めて急なれば、車に乗りて
行
(
ゆ
)
けと
命
(
めい
)
ぜられたる
抱車夫
(
かゝへしやふ
)
の、
御用
(
ごよう
)
となれば
精限
(
せいかぎ
)
り
駈
(
か
)
けて
駈
(
か
)
けて
必
(
かなら
)
ずお
間
(
ま
)
は
欠
(
か
)
かざるべし、されど車に乗ると
云
(
い
)
ふは
もゝはがき
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
『
御用
(
ごよう
)
でございますか。』と、
紀
(
こつな
)
は
振
(
ふ
)
り
向
(
む
)
いて
跪
(
ひざまづ
)
いた。
但馬守
(
たじまのかみ
)
はヂッと
紀
(
こつな
)
の
顏
(
かほ
)
を
見詰
(
みつ
)
めてゐたが
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
だから、あいつが
御用
(
ごよう
)
になつて、茶屋の二階から
引立
(
ひつた
)
てられる時にや、
捕縄
(
とりなは
)
のかかつた手の上から、
桐
(
きり
)
に
鳳凰
(
ほうわう
)
の
繍
(
ぬひ
)
のある目のさめるやうな
綺麗
(
きれい
)
な
仕掛
(
しかけ
)
を
羽織
(
はお
)
つてゐたと云ふぢやないか。
南瓜
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
当時銀座の役人や
御用
(
ごよう
)
商人、芸人、大名、囲われ者などがここへ別荘を作った。
みやこ鳥
(新字新仮名)
/
佐藤垢石
(著)
けたゝましうお
叩
(
たゝ
)
きゃるは
何人
(
どなた
)
ぢゃ? どこから
見
(
み
)
えたぞ?
何
(
なん
)
の
御用
(
ごよう
)
ぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
卸
(
おろ
)
して
漕寄
(
こぎよせ
)
見れば當時
本店
(
ほんてん
)
にて日の出の
番頭
(
ばんとう
)
吉兵衞なれば
杢右衞門
(
もくゑもん
)
は
慇懃
(
いんぎん
)
に是は/\番頭樣には
何
(
なに
)
御用
(
ごよう
)
にて御
出
(
いで
)
成
(
なさ
)
れしやと尋ければ吉兵衞
答
(
こたへ
)
て
御前方
(
おまへがた
)
も兼て知らるゝ如く此吉兵衞は是迄
精心
(
せいしん
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
匡
(
きょう
)
では暴民の
凌辱
(
りょうじょく
)
を受けようとし、宋では
姦臣
(
かんしん
)
の
迫害
(
はくがい
)
に
遭
(
あ
)
い、
蒲
(
ほ
)
ではまた
兇漢
(
きょうかん
)
の
襲撃
(
しゅうげき
)
を受ける。諸侯の敬遠と
御用
(
ごよう
)
学者の嫉視と政治家連の
排斥
(
はいせき
)
とが、孔子を待ち受けていたもののすべてである。
弟子
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
同年、江戸の
奥平
(
おくだいら
)
の
邸
(
やしき
)
から、
御用
(
ごよう
)
があるから来いと
云
(
いっ
)
て、私を
呼
(
よび
)
に来た。
福翁自伝:02 福翁自伝
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
「そこで、あなたはどういう
御用
(
ごよう
)
でございますか」
世界怪談名作集:15 幽霊
(新字新仮名)
/
ギ・ド・モーパッサン
(著)
新発田藩
(
しばたはん
)
御用
(
ごよう
)
山浦清麿
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ
命様
(
みことさま
)
には
天津日継
(
あまつひつぎ
)
の
大切
(
たいせつ
)
な
御用
(
ごよう
)
がおありになるので、めったに
御夫婦
(
ごふうふ
)
揃
(
そろ
)
ってこの
竜宮界
(
りゅうぐうかい
)
にお
寛
(
くつろ
)
ぎ
遊
(
あそ
)
ばすことはありませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
殿
(
との
)
、
御覽
(
ごらう
)
じ、
早速
(
さつそく
)
の
伺候
(
しこう
)
過分々々
(
くわぶん/\
)
と
御召
(
おめ
)
しの
御用
(
ごよう
)
が
御用
(
ごよう
)
だけ、
一寸
(
ちよつと
)
お
世辭
(
せじ
)
を
下
(
くだ
)
し
置
(
お
)
かれ、
扨
(
さ
)
てしか/″\の
仔細
(
しさい
)
なり。
妙齢
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
ハテ
恵比寿麦酒
(
ゑびすびーる
)
の
会社長
(
くわいしやちやう
)
で、
日本
(
にほん
)
で
御用達
(
ごようたし
)
の
発
(
おこ
)
りは、
蛭子
(
ひるこ
)
の
神
(
かみ
)
が始めて
神武天皇
(
じんむてんのう
)
へ戦争の時
弓矢
(
ゆみや
)
と
酒
(
さけ
)
や
兵糧
(
ひやうろう
)
を
差上
(
さしあ
)
げたのが、
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めたのが
恵比須
(
えびす
)
の
神
(
かみ
)
であるからさ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
それも
其筈
(
そのはず
)
昔
(
むか
)
しをくれば
系圖
(
けいづ
)
の
卷
(
まき
)
のこと
長
(
なが
)
けれど、
徳川
(
とくがは
)
の
流
(
なが
)
れ
末
(
すゑ
)
つかた
波
(
なみ
)
まだ
立
(
た
)
たぬ
江戸時代
(
えどじだい
)
に、
御用
(
ごよう
)
お
側
(
そば
)
お
取次
(
とりつぎ
)
と
長銘
(
ながめい
)
うつて、
席
(
せき
)
を八
萬
(
まん
)
騎
(
ぎ
)
の
上坐
(
じやうざ
)
に
占
(
し
)
めし
青柳右京
(
あをやぎうきやう
)
が
三世
(
さんぜ
)
の
孫
(
まご
)
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
道翹
(
だうげう
)
は
不審
(
ふしん
)
らしく
閭
(
りよ
)
の
顏
(
かほ
)
を
見
(
み
)
た。「
好
(
よ
)
く
御存
(
ごぞん
)
じでございます。
先刻
(
せんこく
)
あちらの
厨
(
くりや
)
で、
寒山
(
かんざん
)
と
申
(
まを
)
すものと
火
(
ひ
)
に
當
(
あた
)
つてをりましたから、
御用
(
ごよう
)
がおありなさるなら、
呼
(
よ
)
び
寄
(
よ
)
せませうか。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「
御用
(
ごよう
)
の
筋
(
すじ
)
は
存
(
ぞん
)
じませぬが、
帯
(
おび
)
をどうとやらすると、いっておいででござりました」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
その石の
精
(
せい
)
がどうして
迷
(
まよ
)
って出て
来
(
き
)
たのです。
何
(
なに
)
かわたしに
御用
(
ごよう
)
があるのでしょうか。
偶然
(
ぐうぜん
)
ながら、こうして
一晩
(
ひとばん
)
のお
宿
(
やど
)
を
願
(
ねが
)
ったお
礼
(
れい
)
に、
何
(
なに
)
かして
上
(
あ
)
げることがあれば
何
(
なん
)
でもしましょう。
殺生石
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
「おやすい
御用
(
ごよう
)
ですとも」と、わたしは答えて、
椅子
(
いす
)
の
端
(
はし
)
に腰を下ろした。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
出さるれば
御用
(
ごよう
)
御取次是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
現世
(
げんせ
)
に
立派
(
りっぱ
)
なお
祠
(
やしろ
)
があるとおり、こちらの
世界
(
せかい
)
にも
矢張
(
やは
)
りそう
言
(
い
)
ったものがあり、
御用
(
ごよう
)
があればすぐそちらへお
出
(
で
)
ましになられるそうで……。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
御用
(
ごよう
)
の
趣
(
おもむき
)
餘
(
よ
)
の
儀
(
ぎ
)
にあらず、
其方達
(
そのはうたち
)
も
豫
(
かね
)
て
存
(
ぞん
)
ずる
如
(
ごと
)
く
豆州
(
づしう
)
御勝手許
(
おかつてもと
)
不如意
(
ふによい
)
につき、
此度
(
このたび
)
御改革
(
ごかいかく
)
相成
(
あひな
)
る
奉行
(
ぶぎやう
)
の
儀
(
ぎ
)
、
我等
(
われら
)
相談
(
さうだん
)
の
上
(
うへ
)
にて、
杢
(
もく
)
汝
(
なんぢ
)
に
申付
(
まをしつ
)
くるぞ
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
へい、
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
で。姫「これはお
前
(
まへ
)
の
莨入
(
たばこいれ
)
だらう。「へい、
是
(
これ
)
は
何
(
ど
)
うも
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます。姫「誠に
粗忽
(
そこつ
)
だノ、
已後
(
いご
)
気
(
き
)
を
附
(
つき
)
や。「へい
恐
(
おそ
)
れ
入
(
い
)
りました。どつちがお客だか
訳
(
わけ
)
が
分
(
わか
)
りませぬ。 ...
士族の商法
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
馬鹿野郎
(
ばかやらう
)
めと
罵
(
のゝし
)
りながら
袋
(
ふくろ
)
をつかんで
裏
(
うら
)
の
空地
(
あきち
)
へ
投出
(
なげいだ
)
せば、
紙
(
かみ
)
は
破
(
やぶ
)
れて
轉
(
まろ
)
び
出
(
で
)
る
菓子
(
くわし
)
の、
竹
(
たけ
)
のあら
垣
(
がき
)
打
(
うち
)
こえて
溝
(
どぶ
)
の
中
(
なか
)
に
落込
(
おちこ
)
むめり、
源
(
げん
)
七はむくりと
起
(
お
)
きてお
初
(
はつ
)
と一
聲
(
こゑ
)
大
(
おほ
)
きくいふに
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
かよ
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お安い
御用
(
ごよう
)
です……が、困りましたな。話すのはやめにしましょう。
はつ恋
(新字新仮名)
/
イワン・ツルゲーネフ
(著)
「どんな
御用
(
ごよう
)
か、
遠慮
(
えんりょ
)
なく、ずっとお
通
(
とお
)
りなさるがいい」
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
僧
(
そう
)
は
振
(
ふ
)
り
返
(
かへ
)
つた。「
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
で。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
「よし、よし、お
安
(
やす
)
い
御用
(
ごよう
)
だ。」
鬼六
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
立出たり然るに伊豆守殿御役宅は
西丸下
(
にしまるした
)
なり越前守の御役宅は
數寄屋橋
(
すきやばし
)
御門内なれば
其道筋
(
そのみちすぢ
)
も
隔
(
へだ
)
たれば伊豆守殿には越前守より
少
(
すこ
)
しく先に御登城あり
御用
(
ごよう
)
取次
(
とりつぎ
)
は未だ登城なく
御側衆
(
おそばしう
)
の泊番高木伊勢守のみ
相詰
(
あひつめ
)
たり
乃
(
すなは
)
ち伊豆守殿
芙蓉
(
ふよう
)
の
間
(
ま
)
に於て高木伊勢守を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
...
手前等
(
てまへら
)
より
役儀
(
やくぎ
)
申付
(
まをしつ
)
け
候
(
さふらふ
)
こと、お
易
(
やす
)
き
御用
(
ごよう
)
に
候
(
さふらふ
)
、
先
(
ま
)
づ
何
(
なに
)
はしかれ
其
(
その
)
杢
(
もく
)
とやらむ
御呼寄
(
およびよ
)
せあひなるべし」「
早速
(
さつそく
)
の
御承引
(
ごしよういん
)
難有候
(
ありがたくさふらふ
)
」と
其日
(
そのひ
)
は
館
(
やかた
)
に
歸
(
かへ
)
らせ
給
(
たま
)
ふ。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
さ
)
うですかえ、十
王様
(
わうさま
)
は。婆「十
王様
(
わうさま
)
は
宮様
(
みやさま
)
同様
(
どうやう
)
なお
家柄
(
いへがら
)
でございますから、
何
(
なに
)
も
御用
(
ごよう
)
はないのでございませう。岩「
銭札
(
ぜにふだ
)
を
付
(
つ
)
ける
奴
(
やつ
)
などは
何
(
ど
)
うして。婆「
彼
(
あれ
)
は
書記官
(
しよきくわん
)
に
成
(
な
)
つて
居
(
を
)
ります。 ...
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
る
外
(
ほか
)
御用
(
ごよう
)
はなき
筈
(
はず
)
御串戯
(
ごじやうだん
)
はお
措
(
お
)
き
下
(
くだ
)
されと
言
(
い
)
ひ
拂
(
はら
)
つてすつくと
立
(
た
)
てば
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
別
(
べつ
)
に
煩雜
(
わづらは
)
しき
御用
(
ごよう
)
のあるにあらず、
食
(
しよく
)
は
御好次第
(
おこのみしだい
)
寢
(
ね
)
るも
起
(
おき
)
るも
御心
(
おこゝろ
)
まかせ、さりとは
羨
(
うらや
)
ましき
御境遇
(
ごきやうぐう
)
に
候
(
さふらふ
)
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
馬鹿
(
ばか
)
だな、
苟且
(
かり
)
にも
主人
(
しゆじん
)
が呼んだら、
何
(
なに
)
か
御用
(
ごよう
)
でも
有
(
あ
)
りますかと手を突いて
云
(
い
)
ふもんだ、チヨツ(
舌打
(
したう
)
ち)大きな
体躯
(
なり
)
で、
汚
(
きたね
)
え手の
垢
(
あか
)
を手の
掌
(
ひら
)
でぐる/\
揉
(
も
)
んで出せば
何
(
ど
)
の
位
(
くらゐ
)
の
手柄
(
てがら
)
になる
にゆう
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
かならず
伴
(
とも
)
なひてお
茶
(
ちや
)
の
間
(
ま
)
の
御用
(
ごよう
)
にても
爲
(
さ
)
せ
給
(
たま
)
へ、お
分
(
わか
)
りに
成
(
な
)
りしかと
頬
(
ほヽ
)
ずりして
言
(
い
)
へば、しだらも
無
(
な
)
く
抱
(
だ
)
かれながら
口
(
くち
)
ばかりは
大人
(
おとな
)
らしく、それは
僕
(
ぼく
)
が
大將
(
たいしやう
)
に
成
(
な
)
りて、そしてお
邸
(
やしき
)
が
出來
(
でき
)
さへすれば
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それは
何
(
なん
)
ぞのお
間違
(
まちが
)
ひなるべし
私
(
わたくし
)
お
客樣
(
きやくさま
)
にお
懇親
(
ちかづき
)
はなし
池
(
いけ
)
の
端
(
はた
)
よりお
供
(
とも
)
せしに
相違
(
さうゐ
)
は
無
(
な
)
けれど
車代
(
しやだい
)
賜
(
たまは
)
るより
外
(
ほか
)
に
御用
(
ごよう
)
ありとは
覺
(
おぼ
)
えず
其譯
(
そのわけ
)
仰
(
おほ
)
せられて
車代
(
しやだい
)
の
頂戴
(
ちやうだい
)
お
願
(
ねが
)
ひ
下
(
くだ
)
されたしと
一歩
(
いつぽ
)
も
動
(
うご
)
かんとせぬ
芳之助
(
よしのすけ
)
を
別れ霜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“御用”の意味
《名詞》
「用事、入用」の尊敬語。
宮中やその政府の公務。
官命により犯人を捕縛すること。
権力や権限のあるものにおもねること。
(出典:Wiktionary)
御
常用漢字
中学
部首:⼻
12画
用
常用漢字
小2
部首:⽤
5画
“御用”で始まる語句
御用達
御用聞
御用人
御用窯
御用捨
御用提灯
御用向
御用状
御用召
御用心