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壓
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おさ
ふりがな文庫
“
壓
(
おさ
)” の例文
新字:
圧
棟近
(
むねちか
)
き
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
かけて、
一陣
(
いちぢん
)
風
(
かぜ
)
が
渡
(
わた
)
つて、まだ
幽
(
かすか
)
に
影
(
かげ
)
の
殘
(
のこ
)
つた
裏櫺子
(
うられんじ
)
の
竹
(
たけ
)
がさら/\と
立騷
(
たちさわ
)
ぎ、
前庭
(
ぜんてい
)
の
大樹
(
たいじゆ
)
の
楓
(
かへで
)
の
濃
(
こ
)
い
緑
(
みどり
)
を
壓
(
おさ
)
へて
雲
(
くも
)
が
黒
(
くろ
)
い。
城崎を憶ふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
始終私の心を
壓
(
おさ
)
へつけてゐた不吉な塊がそれを握つた瞬間からいくらか
弛
(
ゆる
)
んで來たと見えて、私は街の上で非常に幸福であつた。
檸檬
(旧字旧仮名)
/
梶井基次郎
(著)
寢ても覺めても私の傍には、私の身を世界に唯一の頼りとする女一人が生きてゐるのだ。義務と責任の重さが
堪
(
たへ
)
られぬ程私の肩を
壓
(
おさ
)
へる。
歓楽
(旧字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
戀
(
こひ
)
は
力
(
ちから
)
である、
人
(
ひと
)
の
抵抗
(
ていかう
)
することの
出來
(
でき
)
ない
力
(
ちから
)
である。
此力
(
このちから
)
を
認識
(
にんしき
)
せず、
又
(
また
)
此力
(
このちから
)
を
壓
(
おさ
)
へ
得
(
う
)
ると
思
(
おも
)
ふ
人
(
ひと
)
は、
未
(
ま
)
だ
此力
(
このちから
)
に
觸
(
ふ
)
れなかつた
人
(
ひと
)
である。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
それは惡魔のやうな笑ひ聲だつた——低く、
壓
(
おさ
)
へつけられた、そして太いその聲は、ちやうど私の部屋の扉の
鍵穴
(
かぎあな
)
のところで聞えたやうだつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
▼ もっと見る
平次は二人を
壓
(
おさ
)
へました。路地の奧から、輕い人の跫音がして、近づくまゝに、サヤサヤと衣摺れの音も聞えるのです。
銭形平次捕物控:126 辻斬
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
船室
(
キヤビン
)
の
中央
(
ちゆうわう
)
に
吊
(
つる
)
してある
球燈
(
きゆうとう
)
の
光
(
ひかり
)
は
煌々
(
くわう/\
)
と
輝
(
かゞや
)
いて
居
(
を
)
るが、どうも
其邊
(
そのへん
)
に
何
(
なに
)
か
魔性
(
ませう
)
でも
居
(
を
)
るやうで、
空氣
(
くうき
)
は
頭
(
あたま
)
を
壓
(
おさ
)
へるやうに
重
(
おも
)
く、
實
(
じつ
)
に
寢苦
(
ねぐる
)
しかつた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
鼠
(
ねずみ
)
が二三
匹
(
びき
)
がた/\と
騷
(
さわ
)
いで、
何
(
なに
)
かで
壓
(
おさ
)
へつけられたかと
思
(
おも
)
ふやうにちう/\と
苦
(
くる
)
しげな
聲
(
こゑ
)
を
立
(
たて
)
て
鳴
(
な
)
いた。おつぎは
手探
(
てさぐ
)
りに
壁際
(
かべぎは
)
の
草刈鎌
(
くさかりがま
)
を
執
(
と
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
お葉はいま不意に心弱くもふさがつて來た胸を
壓
(
おさ
)
へて、火鉢の灰をかき上げた時、母の聲が靜かに言つたのである。
三十三の死
(旧字旧仮名)
/
素木しづ
(著)
ベンヺ
馬鹿
(
ばか
)
な! そこがそれ、
火
(
ひ
)
は
火
(
ひ
)
で
壓
(
おさ
)
へられ、
苦
(
く
)
は
苦
(
く
)
で
減
(
げん
)
ぜられる
例
(
ためし
)
ぢゃ。
逆
(
ぎゃく
)
に
囘轉
(
まは
)
ると
目
(
め
)
が
眩
(
ま
)
うたのが
癒
(
なほ
)
り、
死
(
し
)
ぬる
程
(
ほど
)
の
哀愁
(
かなしみ
)
も
別
(
べつ
)
の
哀愁
(
かなしみ
)
があると
忘
(
わす
)
れらるゝ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
かたく我等を
壓
(
おさ
)
ふ、正しき主の好みたまふ間は、我等いつまでも身を伸べて動かじ。 —一二六
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
繰返
(
くりかへ
)
して
三度
(
さんど
)
、また
跫音
(
あしおと
)
がしたが、
其時
(
そのとき
)
は
枕
(
まくら
)
が
上
(
あが
)
らなかつた。
室内
(
しつない
)
の
空氣
(
くうき
)
は
唯
(
たゞ
)
彌
(
いや
)
が
上
(
うへ
)
に
蔽重
(
おほひかさな
)
つて、おのづと
重量
(
ぢうりやう
)
が
出來
(
でき
)
て
壓
(
おさ
)
へつけるやうな!
怪談女の輪
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
彼
(
かれ
)
は
幾度
(
いくたび
)
投
(
な
)
げても
徒勞
(
むだ
)
であつた。
身
(
み
)
を
切
(
き
)
るやうな
北風
(
きたかぜ
)
が
田圃
(
たんぼ
)
を
渡
(
わた
)
つて、それを
隔
(
へだ
)
てようとする
後
(
うしろ
)
の
林
(
はやし
)
をごうつと
壓
(
おさ
)
へては
吹
(
ふ
)
き
落
(
お
)
ちて、
彼
(
かれ
)
の
手
(
て
)
の
運動
(
うんどう
)
を
全
(
まつた
)
く
鈍
(
にぶ
)
くして
畢
(
しま
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
皆
(
みんな
)
が
壓
(
おさ
)
へても、
震
(
ふる
)
へ
上
(
あが
)
るやうに、
寢臺
(
ねだい
)
の
上
(
うへ
)
から、
天井
(
てんじやう
)
を
見
(
み
)
て、あれ/\
彼處
(
あすこ
)
に
變
(
へん
)
なものが
居
(
ゐ
)
て、
睨
(
にら
)
みます、とつて
頂戴
(
ちやうだい
)
、よう、とつて
頂戴
(
ちやうだい
)
。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
おつぎも
其
(
そ
)
の
心部
(
しんぶ
)
に
見
(
み
)
える
蕾
(
つぼみ
)
であつた。
然
(
しか
)
し
其
(
その
)
蕾
(
つぼみ
)
はさし
扛
(
あ
)
げられないのみではなく
壓
(
おさ
)
へる
手
(
て
)
の
強
(
つよ
)
い
力
(
ちから
)
が
加
(
くは
)
へられてある。
勘次
(
かんじ
)
は
寸時
(
すんじ
)
もおつぎを
自分
(
じぶん
)
の
側
(
そば
)
から
放
(
はな
)
すまいとして
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
目
(
め
)
をつむつて、
耳
(
みゝ
)
を
壓
(
おさ
)
へて、
發車
(
はつしや
)
を
待
(
ま
)
つのが、三
分
(
ぷん
)
、五
分
(
ふん
)
、十
分
(
ぷん
)
十五
分
(
ふん
)
——やゝ三十
分
(
ぷん
)
過
(
す
)
ぎて、やがて、
驛員
(
えきいん
)
に
其
(
そ
)
の
不通
(
ふつう
)
の
通達
(
つうたつ
)
を
聞
(
き
)
いた
時
(
とき
)
は!
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
で、
町
(
まち
)
は
便
(
たより
)
なく、すうと
月夜
(
つきよ
)
に
空
(
そら
)
へ
浮
(
う
)
く。
上
(
うへ
)
から
覗
(
のぞ
)
いて、
山
(
やま
)
の
崖
(
がけ
)
が
處々
(
ところ/″\
)
で
松
(
まつ
)
の
姿
(
すがた
)
を
楔
(
くさび
)
に
入
(
い
)
れて、づツしりと
壓
(
おさ
)
へて
居
(
ゐ
)
る。
月夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
が
逃
(
に
)
げようと
起
(
た
)
ちます
裾
(
すそ
)
を、ドンと
杖
(
つゑ
)
の
尖
(
さき
)
で
壓
(
おさ
)
へました。
熊手
(
くまで
)
で
搦
(
から
)
みましたやうな
甚
(
ひど
)
い
力
(
ちから
)
で、はつと
倒
(
たふ
)
れる
處
(
ところ
)
を、ぐい、と
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つて
引
(
ひ
)
くのです。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
玲瓏
(
れいろう
)
つて
云
(
い
)
ふんですか、
自分
(
じぶん
)
の
手
(
て
)
も、
腕
(
うで
)
も、
胸
(
むね
)
なんぞは
乳
(
ちゝ
)
のなり、
薄掻卷
(
うすかいまき
)
へすつきりと
透
(
す
)
いて、
映
(
うつ
)
つて、
眞綿
(
まわた
)
は
吉野紙
(
よしのがみ
)
のやうに
血
(
ち
)
を
壓
(
おさ
)
へて、
骨
(
ほね
)
を
包
(
つゝ
)
むやうなんです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
莞爾
(
につこり
)
して、
風
(
かぜ
)
に
亂
(
みだ
)
れる
花片
(
はなびら
)
も、
露
(
つゆ
)
を
散
(
ち
)
らさぬ
身繕
(
みづくろひ
)
。
帶
(
おび
)
を
壓
(
おさ
)
へたパチン
留
(
どめ
)
を
輕
(
かる
)
く
一
(
ひと
)
つトンと
當
(
あ
)
てた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
これ
)
に、よれ/\と
身
(
み
)
を
絞
(
しぼ
)
つた、
美人
(
たをやめ
)
の
眞白
(
ましろ
)
な
指
(
ゆび
)
が、
胸
(
むね
)
を
壓
(
おさ
)
へて、ぶる/\と
震
(
ふる
)
へたのである。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「へい、お
待
(
ま
)
ちなさいまし、
石磈
(
いしころ
)
で
齒
(
は
)
が
軋
(
きし
)
みますで。」と
蹲
(
つくば
)
つて、ぐい、と
楫
(
かぢ
)
を
壓
(
おさ
)
へる。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
然
(
さ
)
まで
古
(
ふる
)
い
事
(
こと
)
でもない。いまの
院線
(
ゐんせん
)
がまだ
通
(
つう
)
じない
時分
(
じぶん
)
には、
土手
(
どて
)
の
茶畑
(
ちやばたけ
)
で、
狸
(
たぬき
)
が、ばつたを
壓
(
おさ
)
へたと
言
(
い
)
ふ、
番町邊
(
ばんちやうへん
)
に、いつでも
居
(
ゐ
)
さうな
蛇
(
へび
)
と
鼬
(
いたち
)
を、つひぞ
見
(
み
)
た
事
(
こと
)
がなかつたが。
間引菜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
すとんきような
聲
(
こゑ
)
を
出
(
だ
)
し、
螇蚸
(
ばつた
)
壓
(
おさ
)
へたり、と
云
(
い
)
ふ
手
(
て
)
つきで、
團扇
(
うちは
)
を
挾
(
はさ
)
んで、
仰向
(
あふむ
)
いた。
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
内
(
うち
)
にのら/\として
居
(
を
)
れば、
兩親
(
りやうしん
)
は
固
(
もと
)
より、
如何
(
いか
)
に
人
(
ひと
)
が
好
(
い
)
いわ、と
云
(
い
)
つて
兄
(
あに
)
じや
人
(
ひと
)
の
手前
(
てまへ
)
、
据膳
(
すゑぜん
)
を
突出
(
つきだ
)
して、
小楊枝
(
こやうじ
)
で
奧齒
(
おくば
)
の
加穀飯
(
かてめし
)
をせゝつては
居
(
を
)
られぬ
處
(
ところ
)
から、
色
(
いろ
)
ツぽく
胸
(
むね
)
を
壓
(
おさ
)
へて
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
然
(
さう
)
ぢや、
然
(
さう
)
ぢや、はあ
然
(
さう
)
ぢや。はあ
然
(
さう
)
ぢや。」と、
馬鹿囃子
(
ばかばやし
)
に
浮
(
うか
)
れたやうに、よいとこまかして、によいと
突立
(
つツた
)
ち、
腕
(
うで
)
に
抱
(
だ
)
いた
小兒
(
こども
)
の
胸
(
むね
)
へ、
最一
(
もひと
)
つ
頤
(
おとがひ
)
を
壓
(
おさ
)
へに
置
(
お
)
くと、
勢
(
いきほひ
)
必然
(
ひつぜん
)
として
銭湯
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
洋杖
(
ステツキ
)
と
紙入
(
かみいれ
)
と、
蟇口
(
がまぐち
)
と
煙草入
(
たばこいれ
)
を、
外套
(
ぐわいたう
)
の
下
(
した
)
に
一所
(
いつしよ
)
に
確乎
(
しつか
)
と
壓
(
おさ
)
へながら、
恭
(
うや/\
)
しく
切符
(
きつぷ
)
と
急行劵
(
きふかうけん
)
を
二枚
(
にまい
)
持
(
も
)
つて、
餘
(
あま
)
りの
人混雜
(
ひとごみ
)
、あとじさりに
成
(
な
)
つたる
形
(
かたち
)
は、
我
(
われ
)
ながら、
扨
(
さ
)
て
箔
(
はく
)
のついたおのぼりさん。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
(
そ
)
のまゝ、六
疊
(
でふ
)
の
眞中
(
まんなか
)
の
卓子臺
(
ちやぶだい
)
の
前
(
まへ
)
に、
摚
(
どう
)
と
坐
(
すわ
)
ると、
早
(
は
)
や
目前
(
めさき
)
にちらつく、
濃
(
こ
)
き
薄
(
うす
)
き、
染色
(
そめいろ
)
の
葉
(
は
)
に
醉
(
よ
)
へるが
如
(
ごと
)
く、
額
(
ひたひ
)
を
壓
(
おさ
)
へて、ぐつたりと
成
(
な
)
つて、二
度目
(
どめ
)
に
火鉢
(
ひばち
)
を
持
(
も
)
つて
來
(
き
)
たのを、
誰
(
たれ
)
とも
知
(
し
)
らず
魔法罎
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鶯懷爐
(
うぐひすくわいろ
)
で
春
(
はる
)
めいた
處
(
ところ
)
へ、
膝栗毛
(
ひざくりげ
)
で
少
(
すこ
)
し
氣勢
(
きほ
)
つて、
熱燗
(
あつかん
)
で
蟲
(
むし
)
を
壓
(
おさ
)
へた。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
……
欄干
(
らんかん
)
に
胸
(
むね
)
を
壓
(
おさ
)
へて、
故郷
(
ふるさと
)
の
空
(
そら
)
とも
分
(
わ
)
かぬ、
遙
(
はる
)
かな
山
(
やま
)
の
頂
(
いたゞき
)
が
細
(
ほそ
)
い
煙
(
けむり
)
を
噴
(
は
)
くのを
見
(
み
)
れば、あれが
身
(
み
)
を
焚
(
や
)
く
炎
(
ほのほ
)
かと
思
(
おも
)
ひ、
石
(
いし
)
の
柱
(
はしら
)
に
背
(
せ
)
を
凭
(
もた
)
れて、
利鎌
(
とがま
)
の
月
(
つき
)
を
見
(
み
)
る
時
(
とき
)
は、それも
身
(
み
)
を
斬
(
き
)
る
刃
(
やいば
)
かと
思
(
おも
)
つたんです。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
持
(
も
)
つた
手巾
(
ハンケチ
)
の
裏透
(
うらす
)
くばかり、
唇
(
くちびる
)
を
輕
(
かる
)
く
壓
(
おさ
)
へて
伏目
(
ふしめ
)
に
成
(
な
)
つたが
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
とて、
夫人
(
ふじん
)
は
椅子
(
いす
)
なる
袖
(
そで
)
に
寄
(
よ
)
せた、
白鞘
(
しらさや
)
を
輕
(
かる
)
く
壓
(
おさ
)
へながら
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
學士
(
がくし
)
は
手巾
(
ハンケチ
)
で、
口
(
くち
)
を
蔽
(
おほ
)
うて、
一寸
(
ちよつと
)
額
(
ひたひ
)
を
壓
(
おさ
)
へた——
人魚の祠
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
言
(
い
)
つて、そつと
壓
(
おさ
)
へるやうにして
三尺角拾遺:(木精)
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
と
帽
(
ばう
)
の
庇
(
ひさし
)
を
壓
(
おさ
)
へたまゝ
云
(
い
)
つた。
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
と
襟
(
えり
)
を
壓
(
おさ
)
へた、
指
(
ゆび
)
の
先
(
さき
)
。
印度更紗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
私
(
わたし
)
は
耳
(
みゝ
)
まで
壓
(
おさ
)
へて
居
(
ゐ
)
た。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
壓
部首:⼟
17画
“壓”を含む語句
壓迫
壓倒
壓伏
氣壓
壓搾
壓力
威壓
壓付
壓制
壓迫感
壓附
壓潰
水壓打鋲機
抑壓
強壓
巖壓
空氣壓搾喞筒
威壓力
空氣壓搾喞筒等
血壓
...