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旅
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たび
ふりがな文庫
“
旅
(
たび
)” の例文
この夏もお
互
(
たがひ
)
に
旅
(
たび
)
先や何かで久しく
顏
(
かほ
)
を合せなかつた二人、さて新秋になると、
向
(
むか
)
うは
熱
(
あた
)
海で
勉強
(
べんけう
)
して大に
強
(
つよ
)
くなつたと自
信
(
しん
)
を持ち
下手の横好き:―将棋いろいろ―
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
そうすればきもは、あの
旅
(
たび
)
の
薬屋
(
くすりや
)
に
高
(
たか
)
く
売
(
う
)
れるし、
肉
(
にく
)
は、
村
(
むら
)
じゅうのものでたべられるし、
皮
(
かわ
)
は
皮
(
かわ
)
で、お
金
(
かね
)
にすることができるのだ。
猟師と薬屋の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「それは、とんでもないことです。あなたのような
年
(
とし
)
のわかい、
旅
(
たび
)
になれないおぼっちゃんが、
一人
(
ひとり
)
で
江戸
(
えど
)
へおいでになるなんて。」
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
旅
(
たび
)
の
途中
(
とちゅう
)
で、
煙草畑
(
たばこばたけ
)
に葉をつんでいる少女に
会
(
あ
)
った。少女はついこのあいだ、
緋
(
ひ
)
おどし
谷
(
だに
)
から
里
(
さと
)
へ帰ってきた
胡蝶陣
(
こちょうじん
)
のなかのひとり。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
いまどき、めずらしい
客
(
きゃく
)
である。こんな冬の
季節
(
きせつ
)
に、しかもこんなへんぴな土地に、
旅
(
たび
)
の
商人
(
しょうにん
)
だってめったにきたことはないのだ。
透明人間
(新字新仮名)
/
ハーバート・ジョージ・ウェルズ
(著)
▼ もっと見る
それからまもなくして、
聖母
(
せいぼ
)
マリアは
旅
(
たび
)
からかえってきました。マリアは女の子をよんで、
天国
(
てんごく
)
のかぎをかえすようにいいました。
マリアの子ども
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
その
帽子
(
ぼうし
)
や
着物
(
きもの
)
や
靴
(
くつ
)
はもとより、
顔
(
かお
)
や
手先
(
てさき
)
まで、うすぐろくよごれていて、長年のあいだ
旅
(
たび
)
をしてあるいたようすが見えています。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
「わたしは
旅
(
たび
)
の
者
(
もの
)
ですから、
田
(
た
)
やお
米
(
こめ
)
をもらっても
困
(
こま
)
りますが、せっかくおっしゃることですから、
取
(
と
)
りかえっこをしましょう。」
一本のわら
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
まっ白な一
羽
(
わ
)
の若いオスのガチョウは、ガンのさけび声を聞いているうちに、どうしても
旅
(
たび
)
に出かけたくなってしまいました。そして
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
終
(
つひ
)
には元禄七年甲戊十月十二日「
旅
(
たび
)
に
病
(
やみ
)
て
夢
(
ゆめ
)
は
枯埜
(
かれの
)
をかけ
廻
(
めぐ
)
る」の一句をのこして浪花の花屋が
旅囱
(
りよさう
)
に
客死
(
かくし
)
せり。是
挙世
(
きよせい
)
の知る処なり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
「それは
俺
(
わし
)
の
方
(
ほう
)
からいふ
言葉
(
ことば
)
でさあ。こうして
此處
(
こゝ
)
で
生
(
うま
)
れて
此處
(
こゝ
)
でまた
死
(
し
)
ぬ
俺等
(
わしら
)
です。一つ
旅
(
たび
)
の
土産
(
みやげ
)
はなしでもきかせてくれませんか」
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
「空の
工兵大隊
(
こうへいだいたい
)
だ。どうだ、
鱒
(
ます
)
なんかがまるでこんなになってはねあげられたねえ。
僕
(
ぼく
)
こんな
愉快
(
ゆかい
)
な
旅
(
たび
)
はしたことない。いいねえ」
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
この人の書いた「ニールス・ホルゲルッソンのふしぎなスウェーデンの
旅
(
たび
)
」(「ニールスのふしぎな旅」と短くしておきました)
「ニールスのふしぎな旅 上」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
其
(
そ
)
の
祖父殿
(
おんぢいどん
)
はの、
山伏
(
やまぶし
)
の
姿
(
すがた
)
した
旅
(
たび
)
の
修業者
(
しゆげふじや
)
が、
道陸神
(
だうろくじん
)
の
傍
(
そば
)
に
病倒
(
やみたふ
)
れたのを
世話
(
せわ
)
して、
死水
(
しにみづ
)
を
取
(
と
)
らしつけ……
其
(
そ
)
の
修業者
(
しゆげふじや
)
に
習
(
なら
)
つた
言
(
い
)
ひます。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
るか、
籠
(
かご
)
に
乘
(
の
)
るか、さもなければ
歩
(
ある
)
いて
旅
(
たび
)
をした
以前
(
いぜん
)
の
木曾街道
(
きそかいだう
)
の
時分
(
じぶん
)
には、
父
(
とう
)
さんの
生
(
うま
)
れた
神坂村
(
みさかむら
)
も
驛
(
えき
)
の
名
(
な
)
を
馬籠
(
まごめ
)
と
言
(
い
)
ひました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そこが
幽界
(
ゆうかい
)
の
旅
(
たび
)
と
現世
(
げんせ
)
の
旅
(
たび
)
との
大
(
たい
)
した
相違点
(
そういてん
)
でございますが、
兎
(
と
)
も
角
(
かく
)
も
私達
(
わたくしたち
)
は、
瞬
(
またた
)
く
間
(
ま
)
に
途中
(
とちゅう
)
を
通
(
とお
)
り
抜
(
ぬ
)
けて、
或
(
あ
)
る
一
(
ひと
)
つの
馬
(
うま
)
の
世界
(
せかい
)
へまいりました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
歌
(
うた
)
はどうかすれば、
馬
(
うま
)
に
乘
(
の
)
つて
旅
(
たび
)
をしてゐて、それをすぐさま
枕詞
(
まくらことば
)
として、
鞍
(
くら
)
の
高
(
たか
)
ねといつたようにも
思
(
おも
)
はれるが、さう
考
(
かんが
)
へてはいけません。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
引摩々々
(
ひきずり/\
)
來るは如何にも
旅
(
たび
)
馴
(
なれ
)
ぬ樣子なりしが夫婦
連
(
づれ
)
の者
此寶珠花屋
(
このはうじゆばなや
)
八五郎の見世に
腰
(
こし
)
を打懸やれ/\
草臥
(
くたびれ
)
たりと云て
息
(
いき
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
赤
(
あか
)
い
襠
(
しかけ
)
をきた
人形
(
にんぎやう
)
は、
白
(
しろ
)
い
手拭
(
てぬぐひ
)
のしたに
黒
(
くろ
)
い
眸
(
ひとみ
)
をみひらいて、
遠
(
とほ
)
くきた
旅
(
たび
)
をおもひやるやうに
顔
(
かほ
)
をふりあげました。
桜さく島:見知らぬ世界
(新字旧仮名)
/
竹久夢二
(著)
「ここに
井戸
(
いど
)
を
掘
(
ほ
)
って
旅
(
たび
)
の
人
(
ひと
)
にのんでもらおうと
思
(
おも
)
います。
志
(
こころざし
)
のある
方
(
かた
)
は一
銭
(
せん
)
でも五
厘
(
りん
)
でも
喜捨
(
きしゃ
)
して
下
(
くだ
)
さい。」
牛をつないだ椿の木
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
尾道は夏祭りの多い港であるが、住吉明神の祭礼は「お
旅
(
たび
)
」と言って、街はずれの「
御所
(
ごしょ
)
」という海べの草っぱのあき地に神輿が移って、一夜を仮泊されるのであった。
光り合ういのち
(新字新仮名)
/
倉田百三
(著)
されば
櫻木大佐
(
さくらぎたいさ
)
が
再
(
ふたゝ
)
び
日本
(
につぽん
)
へ
皈
(
かへ
)
つたものとすれば、
其
(
その
)
勳功
(
くんこう
)
は
日月
(
じつげつ
)
よりも
明
(
あきら
)
かに
輝
(
かゞや
)
きて、
如何
(
いか
)
に
私
(
わたくし
)
が
旅
(
たび
)
から
旅
(
たび
)
へと
經廻
(
へめぐ
)
つて
居
(
を
)
るにしても
其
(
その
)
風聞
(
ふうぶん
)
の
耳
(
みゝ
)
に
達
(
たつ
)
せぬ
事
(
こと
)
はあるまい
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
幅の広い、
粗天鵞絨
(
あらびろうど
)
の安楽椅子にレエスの
覆
(
おお
)
いを掛けた一等の車室で、或る
独
(
ひと
)
り
旅
(
たび
)
の客が身を起した——アルブレヒト・ファンクワアレンである。彼は眼を
醒
(
さ
)
ましたのである
冬日記
(新字新仮名)
/
原民喜
(著)
旅
(
たび
)
をするんですな。わたしは、この
夏
(
なつ
)
旅行
(
りょこう
)
をやりますが、いっしょにいかがです。わたしも道づれをひとりほしいところだ。あなたはわたしの影になって
同行
(
どうこう
)
してください。
影
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
茶代
(
ちゃだい
)
の多少などは第二段の論にて、最大大切なるは、服の和洋なり。
旅
(
たび
)
せんものは心得置くべきことなり。されど
奢
(
おご
)
るは益なし、洋服にてだにあらば、
帆木綿
(
ほもめん
)
にてもよからん。
みちの記
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
夏
(
なつ
)
の
初
(
はじめ
)
の
旅
(
たび
)
、
僕
(
ぼく
)
は
何
(
なに
)
よりも
是
(
これ
)
が
好
(
すき
)
で、
今日
(
こんにち
)
まで
數々
(
しば/\
)
此
(
この
)
季節
(
きせつ
)
に
旅行
(
りよかう
)
した、
然
(
しか
)
しあゝ
何等
(
なんら
)
の
幸福
(
かうふく
)
ぞ、
胸
(
むね
)
に
樂
(
たの
)
しい、
嬉
(
う
)
れしい
空想
(
くうさう
)
を
懷
(
いだ
)
きながら、
今夜
(
こんや
)
は
彼
(
あ
)
の
娘
(
むすめ
)
に
遇
(
あ
)
はれると
思
(
おも
)
ひながら
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
家
(
いへ
)
にあれば
笥
(
け
)
に
盛
(
も
)
る
飯
(
いひ
)
を
草枕
(
くさまくら
)
旅
(
たび
)
にしあれば
椎
(
しひ
)
の
葉
(
は
)
に
盛
(
も
)
る 〔巻二・一四二〕 有間皇子
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
東京に居ても、田舎に居ても、何処までも
旅
(
たび
)
の人、宿れる人、見物人なのである。然しながら生年百に満たぬ
人
(
ひと
)
の
生
(
いのち
)
の六年は、決して短い月日では無い。儂は其六年を已に村に過して居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
それでこの前の時のように、品物を買いあつめて、商売の
旅
(
たび
)
に出ました。
アラビヤンナイト:04 四、船乗シンドバッド
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
帯
(
おび
)
のなかに
金
(
きん
)
・
銀
(
ぎん
)
または
銭
(
ぜに
)
を
持
(
も
)
つな。
旅
(
たび
)
の
嚢
(
ふくろ
)
も、
二枚
(
にまい
)
の
下衣
(
したぎ
)
も、
鞋
(
くつ
)
も、
杖
(
つえ
)
も
持
(
も
)
つな。
視
(
み
)
よ、
我
(
われ
)
なんじらを
遣
(
つかわ
)
すは、
羊
(
ひつじ
)
を
豺狼
(
おおかみ
)
のなかに
入
(
い
)
るるが
如
(
ごと
)
し。この
故
(
ゆえ
)
に
蛇
(
へび
)
のごとく
慧
(
さと
)
く、
鴿
(
はと
)
のごとく
素直
(
すなお
)
なれ。
斜陽
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
お
礼
(
れい
)
に、なにかよいものをおあげしたいが、
旅
(
たび
)
のことで、なにもなくお気のどくです。けれどこれからあと六日の
滞在
(
たいざい
)
ちゅう、毎夜来て、こよいの物語を聞かしてくだされば、ありがたいことです。
壇ノ浦の鬼火
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
はた
旅
(
たび
)
の夕まぐれ、
栄
(
は
)
えのこる
雲
(
くも
)
の
湿
(
しめり
)
に
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
九七
わすれても汲みやしつらん
旅
(
たび
)
人の
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
旅
(
たび
)
に
寝
(
い
)
ね
旅
(
たび
)
にねざめて
おもひで
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
旅
(
たび
)
の
八百日
(
やほか
)
の
寂
(
さび
)
しさ。
白羊宮
(旧字旧仮名)
/
薄田泣菫
、
薄田淳介
(著)
哀
(
あは
)
れなる
旅
(
たび
)
の
男
(
をとこ
)
は
孔雀船
(旧字旧仮名)
/
伊良子清白
(著)
不思議
(
ふしぎ
)
の
旅
(
たび
)
小坂部姫
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
旅
(
たび
)
は
道
(
みち
)
づれ
丹下左膳:03 日光の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
旅
(
たび
)
七日
(
なのか
)
一握の砂
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
俺
(
おれ
)
は
旅
(
たび
)
へゆこう。そして
雪
(
ゆき
)
のない、いい
国
(
くに
)
で
働
(
はたら
)
こう。
金
(
かね
)
がもうかり、おもしろいことがたくさんあって、いい
暮
(
く
)
らしができるだろう。
おかしいまちがい
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
終
(
つひ
)
には元禄七年甲戊十月十二日「
旅
(
たび
)
に
病
(
やみ
)
て
夢
(
ゆめ
)
は
枯埜
(
かれの
)
をかけ
廻
(
めぐ
)
る」の一句をのこして浪花の花屋が
旅囱
(
りよさう
)
に
客死
(
かくし
)
せり。是
挙世
(
きよせい
)
の知る処なり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
むすめは
旅
(
たび
)
のふたりに、
扉
(
とびら
)
という扉をのこらずあけて、なかにつみあげてあるたくさんの
宝
(
たから
)
ものを見せました。けれども王子は
なぞ
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
日
(
ひ
)
に
燒
(
や
)
けて
旅
(
たび
)
をして
歩
(
ある
)
く
斯
(
こ
)
の
飴屋
(
あめや
)
さんは、
何處
(
どこ
)
か
遠
(
とほ
)
いところからかついで
來
(
き
)
た
荷
(
に
)
を
復
(
ま
)
た
肩
(
かた
)
に
掛
(
か
)
けて、
笛
(
ふえ
)
を
吹
(
ふ
)
き/\
出掛
(
でか
)
けました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
それでも源次郎は謙遜無口で、よく大九郎のめんどうをみたり、才蔵に槍の教えをうけたりしながら、
順路
(
じゅんろ
)
東海道
(
とうかいどう
)
の
旅
(
たび
)
をはかどっていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
今度
(
こんど
)
の
旅
(
たび
)
は、
一體
(
いつたい
)
はじめは、
仲仙道線
(
なかせんだうせん
)
で
故郷
(
こきやう
)
へ
着
(
つ
)
いて、
其處
(
そこ
)
で、
一事
(
あるよう
)
を
濟
(
すま
)
したあとを、
姫路行
(
ひめぢゆき
)
の
汽車
(
きしや
)
で
東京
(
とうきやう
)
へ
歸
(
かへ
)
らうとしたのでありました。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
昔
(
むかし
)
のことで、
越後
(
えちご
)
から
都
(
みやこ
)
へ
上
(
のぼ
)
るといえば、
幾日
(
いくにち
)
も、
幾日
(
いくにち
)
も
旅
(
たび
)
を
重
(
かさ
)
ねて、いくつとなく
山坂
(
やまさか
)
を
越
(
こ
)
えて
行
(
い
)
かなければなりません。
松山鏡
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
お
日様
(
ひさま
)
はもえる
宝石
(
ほうせき
)
のように
東
(
ひがし
)
の
空
(
そら
)
にかかり、あらんかぎりのかがやきを
悲
(
かな
)
しむ
母親
(
ははおや
)
の
木
(
き
)
と
旅
(
たび
)
にでた
子
(
こ
)
どもらとに
投
(
な
)
げておやりなさいました。
いちょうの実
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
もう
旅
(
たび
)
は
懲々
(
こり/\
)
でした。そう
思
(
おも
)
ふと、
自分
(
じぶん
)
の
家
(
いへ
)
が
戀
(
こひ
)
しくつて
戀
(
こひ
)
しくつてたまりません。はやくかえらう。はやくかえらう。と、……………………
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
冒険
(
ぼうけん
)
や、自由や、空高く
旅
(
たび
)
をすることなどが、これからはできなくなることを思って、その
悲
(
かな
)
しみのために、泣いたのです。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
ターコール
僧正
(
そうじょう
)
がお
祈
(
いの
)
りをしてるとき、コスモとコスマとは、
故郷
(
こきょう
)
への
旅
(
たび
)
をいそいでいました。コスモはいいました。
活人形
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
“旅”の意味
《名詞》
(たび)普段居住するところから、遠距離に移動し起居すること、又はそのための移動。
(出典:Wiktionary)
旅
常用漢字
小3
部首:⽅
10画
“旅”を含む語句
旅人
旅館
旅宿
旅舎
旅客
旅行
旅籠
旅店
旅装
旅人宿
旅裝
旅商人
旅立
旅費
旅中
旅亭
旅籠屋
旅路
羈旅
覊旅
...