“羈旅”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きりょ77.8%
きりよ11.1%
たびぢ11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
無季の句のうちに神祇じんぎ釈教しゃっきょう、恋、無常、疾病、羈旅きりょ等があって、人間生活を縦横に謡うが、それを点綴てんていして季の句が過半数を占めておる。
俳句への道 (新字新仮名) / 高浜虚子(著)
鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅きりよとよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去うばひさつた如く、橋梁はまた遠からず近世の都市より渡船わたしぶねなる古めかしいゆるやかな情趣を取除いてしまふであらう。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)
わがカゼルラよ、我のこの羈旅たびぢにあるは再びこゝに歸らんためなり、されど汝何によりてかく多く時を失へるや。 九一—九三
神曲:02 浄火 (旧字旧仮名) / アリギエリ・ダンテ(著)