“羈旅(きりよ)” の例文
鉄道の便宜は近世に生れた吾々の感情から全く羈旅(きりよ)とよぶ純朴なる悲哀の詩情を奪去(うばひさ)つた如く、橋梁はまた遠からず近世の都市より渡船(わたしぶね)なる古めかしい緩(ゆるや)かな情趣を取除いてしまふであらう。
水 附渡船 (新字旧仮名) / 永井荷風(著)