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戴
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いたゞ
ふりがな文庫
“
戴
(
いたゞ
)” の例文
容易に夫人の警戒が
緩
(
ゆる
)
みそうもないのを
看
(
み
)
て取ると、河内介は懐から小さな錦の袋を取り出して、それを二三度押し
戴
(
いたゞ
)
きながら云った。
武州公秘話:01 武州公秘話
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
酉陽雑俎
(
いうやうざつそ
)
に、狐
髑髏
(
どくろ
)
を
戴
(
いたゞ
)
き
北斗
(
ほくと
)
を
拝
(
はい
)
し尾を
撃
(
うち
)
て火を出すといへり。かの国はともあれ我がまさしく見しはしからず、そは
下
(
しも
)
にいふべし。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
買に參りしと申せしは
僞
(
いつは
)
り今は何を
隱
(
かく
)
しませう去年
夜廻
(
よまは
)
りの節金八十兩拾ひたるを此程御番所より
戴
(
いたゞ
)
きし其夜此者が參り斯々申て其金を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
それだのに
同
(
おな
)
じ
雪
(
ゆき
)
を
戴
(
いたゞ
)
いたこゝの
庇
(
ひさし
)
は、
彼女
(
かのぢよ
)
にその
冷
(
ひ
)
え
切
(
き
)
つた
心
(
こゝろ
)
を
温
(
あたゝ
)
められて、
今
(
いま
)
は
惜
(
を
)
しげもなく
愛
(
あい
)
の
雫
(
しづく
)
を
滴
(
したゝ
)
らしてゐるのだ。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「
醫者
(
いしや
)
へ
行
(
い
)
つてね。
昨夜
(
ゆうべ
)
の
藥
(
くすり
)
を
戴
(
いたゞ
)
いてから
寐出
(
ねだ
)
して、
今
(
いま
)
になつても
眼
(
め
)
が
覺
(
さ
)
めませんが
差支
(
さしつかへ
)
ないでせうかつて
聞
(
き
)
いて
來
(
き
)
て
呉
(
く
)
れ」
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
鬼怒川
(
きぬがは
)
を
徃復
(
わうふく
)
する
高瀬船
(
たかせぶね
)
の
船頭
(
せんどう
)
が
被
(
かぶ
)
る
編笠
(
あみがさ
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて、
洗
(
あら
)
ひ
曝
(
ざら
)
しの
單衣
(
ひとへ
)
を
裾
(
すそ
)
は
左
(
ひだり
)
の
小褄
(
こづま
)
をとつて
帶
(
おび
)
へ
挾
(
はさ
)
んだ
丈
(
だけ
)
で、
飴
(
あめ
)
は
箱
(
はこ
)
へ
入
(
い
)
れて
肩
(
かた
)
から
掛
(
か
)
けてある。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
老叟
(
らうそう
)
は
靜
(
しづ
)
かに石を
撫
(
な
)
でゝ、『
我家
(
うち
)
の石が
久
(
ひさし
)
く
行方
(
ゆきがた
)
知
(
しれ
)
ずに居たが先づ/\
此處
(
こゝ
)
にあつたので
安堵
(
あんど
)
しました、それでは
戴
(
いたゞ
)
いて
歸
(
かへ
)
ることに
致
(
いた
)
しましよう。』
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
へい/\
有難
(
ありがた
)
う
存
(
ぞん
)
じます……(泣きながら伜に向つて)まア
八百膳
(
やほぜん
)
の
御料理
(
おれうり
)
なぞを
戴
(
いたゞ
)
きますといふのは、
是
(
これ
)
はお
前
(
まへ
)
なんぞはのう、
喫
(
た
)
べ
初
(
はじ
)
めの
喫
(
た
)
べ
納
(
をさ
)
めだ
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「いや。わたくしは
群生
(
ぐんしやう
)
を
福利
(
ふくり
)
し、
憍慢
(
けうまん
)
を
折伏
(
しやくぶく
)
するために、
乞食
(
こつじき
)
はいたしますが、
療治代
(
れうぢだい
)
は
戴
(
いたゞ
)
きませぬ。」
寒山拾得
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
裁判官
(
さいばんくわん
)
は
序
(
つひ
)
でに、
王樣
(
わうさま
)
がなされました。
王樣
(
わうさま
)
は
鬘
(
かつら
)
の
上
(
うへ
)
に
其
(
そ
)
の
冠
(
かんむり
)
を
戴
(
いたゞ
)
き、
如何
(
いか
)
にも
不愉快
(
ふゆくわい
)
さうに
見
(
み
)
えました、それのみならず、それは
少
(
すこ
)
しも
似合
(
にあ
)
ひませんでした。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
わたしは
今
(
いま
)
、
此
(
こ
)
の
本
(
ほん
)
を、
小
(
ちひ
)
さい
兄弟姉妹
(
けうだいしまい
)
達
(
たち
)
である
日本
(
にほん
)
の
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
に
贈
(
おく
)
ります。また。その
子
(
こ
)
ども
達
(
たち
)
の
親
(
おや
)
であり、
先生
(
せんせい
)
である
方々
(
かた/″\
)
にも
是非
(
ぜひ
)
、
讀
(
よ
)
んで
戴
(
いたゞ
)
きたいのです。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
擧動に目を付け、口にする言葉を
考量
(
かうりやう
)
し、行爲を一々嚴重に審査して、彼女の魂を救ふ爲めに彼女の肉體を罰して
戴
(
いたゞ
)
きたい——もしも、斯の如き救ひが可能ならば。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
「いえ、お醫者樣にも及びません、
持藥
(
ぢやく
)
も用意してあります、少し休まして
戴
(
いたゞ
)
けば——」
銭形平次捕物控:296 旅に病む女
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
其時
在所
(
ざいしよ
)
の者が
真言
(
しんごん
)
の
道場
(
だうじやう
)
であつた旧地へ
肉食
(
にくじき
)
妻帯
(
さいたい
)
の
門徒坊
(
もんとぼん
)
さんを入れるのは面白く無い、御寺の建つ事は結構だが
何
(
ど
)
うか妻帯を
為
(
な
)
さらぬ
清僧
(
せいそう
)
を
住持
(
じうぢ
)
にして
戴
(
いたゞ
)
きたいと
掛合
(
かけあ
)
つた。
蓬生
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
(著)
「クンカンぢやありません。カンカンですよ。あれはタンゴ
踊
(
をどり
)
などと一緒に最新の流行ですが、もう日本に来てるとは驚きましたね。この次に往つたら是非見せて
戴
(
いたゞ
)
きませう。」
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
毎日
(
まいにち
)
/\
晨
(
あした
)
に
星
(
ほし
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて
大佐等
(
たいさら
)
と
共
(
とも
)
に
家
(
いへ
)
を
出
(
い
)
で、
終日
(
しうじつ
)
海底
(
かいてい
)
の
造船所
(
ざうせんじよ
)
の
中
(
なか
)
で
汗水
(
あせみづ
)
を
流
(
なが
)
して、
夕暮
(
ゆふぐれ
)
靜
(
しづ
)
かな
海岸
(
かいがん
)
を
歸
(
かへ
)
つて
來
(
く
)
ると、
日出雄少年
(
ひでをせうねん
)
と
猛犬
(
まうけん
)
の
稻妻
(
いなづま
)
とは
屹度
(
きつと
)
途中
(
とちう
)
まで
迎
(
むかへ
)
に
來
(
き
)
て
居
(
を
)
る
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
返す言葉の暇さえ惜しく、
其儘
(
そのまゝ
)
帽子を
戴
(
いたゞ
)
きて彼れに従い珈琲館を
走出
(
はしりいで
)
たり。
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
双鸞菊
(
とりかぶと
)
、毒の
兜
(
かぶと
)
を
戴
(
いたゞ
)
き、鳥の
羽根
(
はね
)
の飾を
揷
(
さ
)
した
女軍
(
ぢよぐん
)
の
勇者
(
つはもの
)
。
牧羊神
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
「
戴
(
いたゞ
)
いて
置
(
お
)
け。
礼
(
れい
)
を
言
(
い
)
へい。」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
一
錢
(
せん
)
も
戴
(
いたゞ
)
きませぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
へば
取
(
とつ
)
て
戴
(
いたゞ
)
き
鬼桃太郎
(旧字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
申位なら去年
紛失
(
ふんじつ
)
の節訴へて
戴
(
いたゞ
)
きますが私しは奉公の身の上なれば金は入らねど
只
(
たゞ
)
老母
(
らうぼ
)
の病を治し度一心にて出ましたに名前を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
彼は三十分と立たないうちに、
吾家
(
わがいへ
)
の
門前
(
もんぜん
)
に
来
(
き
)
た。けれども
門
(
もん
)
を
潜
(
くゞ
)
る気がしなかつた。
彼
(
かれ
)
は高い
星
(
ほし
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて、
静
(
しづ
)
かな
屋敷町
(
やしきまち
)
をぐる/\徘徊した。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
露「米や、
私
(
わたし
)
ゃ何うしても諦める事は出来ないから、
百目
(
ひゃくめ
)
の
金子
(
きんす
)
を伴藏さんに上げて御札を剥がして
戴
(
いたゞ
)
き、何うぞ萩原様のお側へやっておくれヨウ/\」
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「
此
(
こ
)
れから
屹度
(
きつと
)
やらないなら
今日
(
けふ
)
の
處
(
ところ
)
だけは
大目
(
おほめ
)
に
見
(
み
)
て
戴
(
いたゞ
)
いて
警察
(
けいさつ
)
へ
連
(
つ
)
れて
行
(
ゆ
)
かれないやうに
伺
(
うかゞ
)
つて
見
(
み
)
てあげるがね、どうしたもんだね」と
勘次
(
かんじ
)
へいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
所が親戚のものは
憚
(
はゞかり
)
があつて葬式をいたすことが出來ませんでした。其時眞志屋の先祖が
御用達
(
ごようたし
)
をいたしてゐますので、内々お許を
戴
(
いたゞ
)
いて
死骸
(
しがい
)
を引き取りました。
寿阿弥の手紙
(旧字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
其
袂
(
たもと
)
を
捉
(
とら
)
へて『
餘
(
あんま
)
りじやアありませんか、
何卒
(
どうか
)
返却
(
かへ
)
して
戴
(
いたゞ
)
きたいもんです』と
泣聲
(
なきごゑ
)
になつて
訴
(
うつた
)
へた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
忠朝の墓前に小さな壺があつていつも
蓋
(
ふた
)
がしてあるが、中には銀のやうな水が溢れてゐる。酒を断たうとする者は、その水を
戴
(
いたゞ
)
いて飲むと、
何日
(
いつ
)
の間にか
酒嫌
(
さけきら
)
ひになるといふ事だ。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
大佐
(
たいさ
)
や
少年
(
せうねん
)
や
其他
(
そのほか
)
三十
有餘名
(
いうよめい
)
の
水兵等
(
すいへいら
)
が
趣味
(
しゆみ
)
ある
日常
(
にちじやう
)
の
生活
(
せいくわつ
)
のさま/″\、
晨
(
あした
)
には
星
(
ほし
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて
起
(
お
)
き、
夕
(
ゆふべ
)
には
月
(
つき
)
を
踏
(
ふ
)
んで
歸
(
かへ
)
る、
其
(
その
)
職務
(
しよくむ
)
の
餘暇
(
よか
)
には、
睦
(
むつ
)
まじき
茶話會
(
ちやわくわい
)
、
面白
(
おもしろ
)
き
端艇競漕
(
たんていきようそう
)
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
頭に蝋燭は
戴
(
いたゞ
)
かねど見る人毎を呪うとは恐ろしくも忌わしき職業なり立派と云う所を云えば斯くまで人に憎まるゝを厭わず悪人を
看破
(
みやぶ
)
りて其種を尽し以て世の人の安きを計る
所謂
(
いわゆる
)
身を殺して仁を
無惨
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
馬来
(
マレイ
)
人やヒンヅ人が
黒光
(
くろびかり
)
のする
体
(
からだ
)
に
黄巾赤帽
(
くわうきんせきばう
)
を
戴
(
いたゞ
)
き、赤味の勝つた
腰巻
(
サロン
)
を
纒
(
まと
)
つて居る
風采
(
ふうさい
)
は、
極𤍠
(
ごくねつ
)
の気候と、朱の色をした土と、常に新緑と
嫩紅
(
どんこう
)
とを絶たない𤍠帯植物とに調和して
中中
(
なかなか
)
悪くない。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「
是非
(
ぜひ
)
御返事を
戴
(
いたゞ
)
きたいと、云ってくれたゞろうね」
少将滋幹の母
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
能々
拜見
(
はいけん
)
して
偖
(
さて
)
申やう此御短刀は私し
望
(
のぞみ
)
御座なく候何卒君の
常々
(
つね/″\
)
御
手馴
(
てなれ
)
し方を
戴
(
いたゞ
)
き度
旨
(
むね
)
願ひければ君も
御祕藏
(
ごひざう
)
の短刀を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
斯
(
か
)
ういふお
慈悲
(
なさけ
)
深
(
ぶか
)
い
旦那様
(
だんなさま
)
がおありなさるから、
八百膳
(
やほぜん
)
の
料理
(
れうり
)
を
無宿者
(
やどなし
)
に
下
(
くだ
)
されるのだ、お
礼
(
れい
)
を
申
(
まう
)
して
戴
(
いたゞ
)
けよ、お
膳
(
ぜん
)
で
戴
(
いたゞ
)
くことは、
最
(
も
)
う
汝
(
きさま
)
生涯
(
しやうがい
)
出来
(
でき
)
ないぞ。
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
彼
(
かれ
)
はそれから
隣
(
となり
)
の
主人
(
しゆじん
)
へ
挨拶
(
あいさつ
)
に
出
(
で
)
たが、
自分
(
じぶん
)
の
喉
(
のど
)
の
底
(
そこ
)
で
物
(
もの
)
をいうて
逃
(
に
)
げるやうに
歸
(
かへ
)
つた。
彼
(
かれ
)
は
其
(
そ
)
の
夜
(
よ
)
は三
人
(
にん
)
が
凍
(
こほ
)
つた
空
(
そら
)
を
戴
(
いたゞ
)
いて
燒趾
(
やけあと
)
の
火氣
(
くわき
)
を
手頼
(
たよ
)
りに
明
(
あ
)
かした。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
「
何
(
なに
)
私
(
わたくし
)
から
云
(
い
)
ふと、
實
(
じつ
)
はあの
文庫
(
ぶんこ
)
の
方
(
はう
)
が
寧
(
むし
)
ろ
大切
(
たいせつ
)
な
品
(
しな
)
でしてね。
祖母
(
ばゞ
)
が
昔
(
むか
)
し
御殿
(
ごてん
)
へ
勤
(
つと
)
めてゐた
時分
(
じぶん
)
、
戴
(
いたゞ
)
いたんだとか
云
(
い
)
つて、まあ
記念
(
かたみ
)
の
樣
(
やう
)
なものですから」と
云
(
い
)
ふ
樣
(
やう
)
な
事
(
こと
)
も
説明
(
せつめい
)
して
聞
(
き
)
かした。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
穿
(
うが
)
ちたる
最
(
いと
)
立派なる服を
被
(
き
)
かざり胸には「レジョン、ドノル」の勲章を
燦
(
きら
)
めかせて
外
(
ほか
)
より帰ると見たるに
其
(
その
)
僅
(
わず
)
か数日後に彼れは最下等の職人が
纏
(
まと
)
う
如
(
ごと
)
き
穢
(
きたな
)
らしき
仕事衣
(
しごとぎ
)
に破れたる帽子を
戴
(
いたゞ
)
きて家を
血の文字
(新字新仮名)
/
黒岩涙香
(著)
エヘヽヽ
此手
(
このて
)
では
如何
(
いかゞ
)
でございます。婦人「
成程
(
なるほど
)
是
(
これ
)
は
頓
(
とん
)
だ
宜
(
よ
)
うございますね、ぢやア
之
(
これ
)
を一つ
戴
(
いたゞ
)
きませうか。 ...
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
若
(
も
)
しアヽー
何
(
ど
)
うも
此
(
この
)
お
襖
(
ふすま
)
は
何
(
なん
)
どす、
銀錆
(
ぎんさび
)
で時代が十
分
(
ぶん
)
に見えますな、
此方
(
こツちや
)
は
古渡更紗
(
こわたりさらさ
)
の
交貼
(
まぜはり
)
で、へえー
何
(
ど
)
うも
能
(
よ
)
く
此位
(
このくらゐ
)
お集めになりましたな、へい、
戴
(
いたゞ
)
きます
世辞屋
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
どうも誠に
有難
(
ありがた
)
うございます、
私
(
わたくし
)
は
最
(
も
)
う一
生涯
(
しやうがい
)
、お
薄茶
(
うす
)
一
服
(
ぷく
)
でも
戴
(
いたゞ
)
けることでないと
大仏餅。袴着の祝。新まへの盲目乞食
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
十一歳の時から
今日
(
きょう
)
まで剣術を覚えたいと心掛けて居りましたが、
漸々
(
よう/\
)
のことで御当家様にまいりまして、誠に嬉しゅうございます、是からはお剣術を教えて
戴
(
いたゞ
)
き、覚えました上は
怪談牡丹灯籠:04 怪談牡丹灯籠
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
五円
戴
(
いたゞ
)
いた内で、三円伯母さんにお返し申し、お厨子を返して貰いましたから、弐円の金子は棟梁さんにお返し申しますから、あと三円のところは、
何卒
(
どうぞ
)
お慈悲に親子三人
不憫
(
ふびん
)
と
思召
(
おぼしめ
)
し
西洋人情話 英国孝子ジョージスミス之伝
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
診
(
み
)
て
貰
(
もら
)
つたが、
橋本先生
(
はしもとせんせい
)
に
診
(
み
)
て
戴
(
いたゞ
)
いてもむづかしいと
云
(
い
)
はれた、さういふ
御名医方
(
ごめいゝがた
)
が
見放
(
みはな
)
すくらゐの
病気
(
びやうき
)
だから、
僕
(
ぼく
)
も
覚悟
(
かくご
)
をして
居
(
ゐ
)
たけれども、少し横になつてうと/\
眠
(
ね
)
られると思つたら
明治の地獄
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
此の
前
(
めえ
)
参
(
めえ
)
りました時、
巨
(
でけ
)
え御紋の附いたお菓子を戴きましたっけ、在所に居ちゃア
迚
(
とて
)
も見ることも出来ねえ、お屋敷様から
戴
(
いたゞ
)
えた、有りがたい事だって村中の子供のある処へ
些
(
ちっ
)
とずつ遣りましたよ
菊模様皿山奇談
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
“戴”の解説
戴(たい)は、漢姓のひとつ。『百家姓』の116番目。
2020年の中華人民共和国の第7回全国人口調査(国勢調査)に基づく姓氏統計によると中国で96番目に多い姓であり、262.03万人がいる。一方、台湾の2018年の統計では第50位で、82,988人がいる。
(出典:Wikipedia)
戴
常用漢字
中学
部首:⼽
17画
“戴”を含む語句
頂戴
押戴
頂戴物
推戴
頭戴烏帽子
頂戴仕
戴冠
戴宗
不倶戴天
奉戴
戴冠式
倶不戴天
指戴
即位推戴
項戴
頂戴金
頂戴致
命頂戴
大詔奉戴日
奉戴日
...