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名高
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なだか
ふりがな文庫
“
名高
(
なだか
)” の例文
『
矢張
(
やは
)
り
歴史
(
れきし
)
に
名高
(
なだか
)
い
御方
(
おかた
)
だけのことがある。』
私
(
わたくし
)
は
心
(
こころ
)
の
中
(
なか
)
で
独
(
ひと
)
りそう
感心
(
かんしん
)
しながら、
誘
(
さそ
)
わるるままに
岩屋
(
いわや
)
の
奥深
(
おくふか
)
く
進
(
すす
)
み
入
(
い
)
りました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
あゝ、
海賊船
(
かいぞくせん
)
か、
海賊船
(
かいぞくせん
)
か、
若
(
も
)
しもあの
船
(
ふね
)
が
世界
(
せかい
)
に
名高
(
なだか
)
き
印度洋
(
インドやう
)
の
海賊船
(
かいぞくせん
)
ならば、
其
(
その
)
船
(
ふね
)
に
睨
(
にら
)
まれたる
我
(
わが
)
弦月丸
(
げんげつまる
)
の
運命
(
うんめい
)
は
最早
(
もはや
)
是迄
(
これまで
)
である。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
独逸
(
どいつ
)
の
名高
(
なだか
)
い作者レツシングと
云
(
い
)
ふ人は、
至
(
いた
)
つて
粗忽
(
そそつか
)
しい
方
(
かた
)
で、
其上
(
そのうへ
)
法外
(
ばか
)
に忘れツぽいから、
無闇
(
むやみ
)
に
金子
(
かね
)
や
何
(
なに
)
かゞ
失
(
な
)
くなる
(洋)金の勘定を仕ずに来た
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
その
中
(
うち
)
でも
名高
(
なだか
)
いものには、ドレスデンの
繪畫博物館
(
かいがはくぶつかん
)
、ミュンヘンの
繪畫館
(
かいがかん
)
、
同彫刻館
(
どうちようこくかん
)
などを
擧
(
あ
)
げなくてはなりますまい。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
この人の
何代
(
なんだい
)
か
前
(
まえ
)
の
先祖
(
せんぞ
)
は
阿倍
(
あべ
)
の
仲麻呂
(
なかまろ
)
という
名高
(
なだか
)
い
学者
(
がくしゃ
)
で、シナへ
渡
(
わた
)
って、
向
(
む
)
こうの
学者
(
がくしゃ
)
たちの中に
交
(
まじ
)
ってもちっとも
引
(
ひ
)
けをとらなかった人です。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
▼ もっと見る
「ほんとうに、ありがたい
神
(
かみ
)
さまだ。」という
評判
(
ひょうばん
)
は、
世間
(
せけん
)
にたちました。それで、
急
(
きゅう
)
にこの
山
(
やま
)
が
名高
(
なだか
)
くなりました。
赤いろうそくと人魚
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
平安朝
(
へいあんちよう
)
のたくさんの
歌人
(
かじん
)
のうち、ことに
名高
(
なだか
)
く、また
實際
(
じつさい
)
ねうちもあつた
人
(
ひと
)
の
一人
(
ひとり
)
は、
在原業平
(
ありはらのなりひら
)
といふ
人
(
ひと
)
であります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
で、
高尾
(
たかを
)
、
薄雲
(
うすぐも
)
、
芳野
(
よしの
)
など
云
(
い
)
ふ
絶世
(
ぜつせい
)
の
美人
(
びじん
)
の
身代金
(
みのしろきん
)
、
即
(
すなは
)
ち
人參
(
にんじん
)
一兩
(
いちりやう
)
の
値
(
あたひ
)
は、
名高
(
なだか
)
い
遊女
(
おいらん
)
一人
(
いちにん
)
に
相當
(
さうたう
)
するのであるから、
蓋
(
けだ
)
し
容易
(
ようい
)
なわけのものではない。
人参
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わたしが
搦
(
から
)
め
取
(
と
)
つた
男
(
をとこ
)
でございますか? これは
確
(
たし
)
かに
多襄丸
(
たじやうまる
)
と
云
(
い
)
ふ、
名高
(
なだか
)
い
盜人
(
ぬすびと
)
でございます。
藪の中
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
利
(
きく
)
に物事能分別し太七を
船乘
(
ふなのり
)
にして船を
補理
(
こしら
)
へ名を勘兵衞と
改
(
あらた
)
めさせ
其頃
(
そのころ
)
名高
(
なだか
)
き女にありしとかや
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
心意氣氣
(
こゝろいきゝ
)
に
入
(
い
)
らねば
姉
(
あね
)
さま
嫌
(
きら
)
ひてお
受
(
う
)
けはせざりしが、
彼
(
あ
)
の
方
(
かた
)
とても
世
(
よ
)
には
名高
(
なだか
)
きお
人
(
ひと
)
と
遣手衆
(
やりてしゆ
)
の
言
(
い
)
はれし、
嘘
(
うそ
)
ならば
聞
(
き
)
いて
見
(
み
)
よ、
大黒
(
だいこく
)
やに
大卷
(
おほまき
)
の
居
(
い
)
ずば
彼
(
あ
)
の
樓
(
いゑ
)
は
闇
(
やみ
)
とかや
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
同勢
(
どうせい
)
六
人
(
にん
)
で
行
(
ゆ
)
つて
見
(
み
)
ると、それは
我等
(
われら
)
の
間
(
あひだ
)
に
既
(
すで
)
に
名高
(
なだか
)
き、
嶺千鳥窪
(
みねちどりくぼ
)
の
遺跡
(
ゐせき
)
である。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
これがかの
夕日
(
ゆうひ
)
の
森
(
もり
)
に
名高
(
なだか
)
く、
齢
(
とし
)
若
(
わか
)
き
閨秀
(
をんな
)
樂師
(
がくし
)
のなれの
果
(
はて
)
であらうとは!
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
先方
(
せんぱう
)
では
大
(
おほい
)
に
恐縮
(
きようしゆく
)
して、いろ/\
相談
(
さうだん
)
の
末
(
すゑ
)
、
或
(
あ
)
る
名高
(
なだか
)
い
針醫
(
はりい
)
が
亡
(
なくな
)
つて、
其
(
そ
)
の
藥箱
(
くすりばこ
)
の
不用
(
ふよう
)
になつてゐたのを
買
(
か
)
ひ
取
(
と
)
り、それを
療法
(
れうはふ
)
の
禮
(
れい
)
として
贈
(
おく
)
つて
來
(
き
)
たのが、この
藥箱
(
くすりばこ
)
で、
見事
(
みごと
)
な
彫刻
(
てうこく
)
がしてあつて
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
寢覺
(
ねざめ
)
といふところには
名高
(
なだか
)
い
蕎麥屋
(
そばや
)
がありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
『
義母
(
おつかさん
)
此處
(
こゝ
)
は
梅
(
うめ
)
で
名高
(
なだか
)
ひ
蒲田
(
かまた
)
ですね。』
湯ヶ原ゆき
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
して
見
(
み
)
ると、
我
(
わ
)
が
端艇
(
たんてい
)
は、
何時
(
いつ
)
の
間
(
ま
)
にか
印度洋
(
インドやう
)
で
名高
(
なだか
)
い
大潮流
(
だいてうりう
)
に
引込
(
ひきこ
)
まれたのであらう。
私
(
わたくし
)
は
何
(
なん
)
となく
望
(
のぞみ
)
のある
樣
(
やう
)
に
感
(
かん
)
じて
來
(
き
)
たよ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
ちょうどその
時
(
とき
)
、このお
屋敷
(
やしき
)
にその
時分
(
じぶん
)
学者
(
がくしゃ
)
で
名高
(
なだか
)
かった
大江匡房
(
おおえのまさふさ
)
という人が
来合
(
きあ
)
わせていて、やはり
感心
(
かんしん
)
して
聞
(
き
)
いていましたが、
帰
(
かえ
)
りがけに
一言
(
ひとこと
)
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
私
(
わたくし
)
も
時々
(
ときどき
)
こちらの
世界
(
せかい
)
で、
現世生活中
(
げんせせいかつちゅう
)
に
大
(
たい
)
へん
名高
(
なだか
)
かった
方々
(
かたがた
)
にお
逢
(
あ
)
いすることがございますが、そうきれいに
魂
(
みたま
)
が
磨
(
みが
)
かれた
方
(
かた
)
ばかりも
見当
(
みあた
)
りませぬ。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
この
頃
(
ころ
)
の
先輩
(
せんぱい
)
に、
名高
(
なだか
)
い
西行法師
(
さいぎようほうし
)
といふ
人
(
ひと
)
があります。
御存
(
ごぞん
)
じのとほり、
世捨
(
よす
)
て
人
(
びと
)
として
一風
(
いつぷう
)
變
(
かは
)
つた、
靜
(
しづ
)
かな、さびしい
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
つたといはれてゐます。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
北国
(
ほっこく
)
のさびしい
村
(
むら
)
は、こうしていつしか
名高
(
なだか
)
い
薬
(
くすり
)
の
産地
(
さんち
)
と
知
(
し
)
れ、
富
(
と
)
んだ
町
(
まち
)
となりました。
おばあさんと黒ねこ
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
今日
(
こんにち
)
世界
(
せかい
)
で
一番
(
いちばん
)
名高
(
なだか
)
いものはイギリスのすとんへんじといふものでありまして、いま
飛行場
(
ひこうじよう
)
となつてゐるソールスベリーの
廣
(
ひろ
)
い
野原
(
のはら
)
に
圓
(
まる
)
く
巨石
(
きよせき
)
を
廻
(
まは
)
した
不思議
(
ふしぎ
)
な
姿
(
すがた
)
が
立
(
た
)
つてをります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
中
(
なか
)
で
最
(
もつと
)
も
名高
(
なだか
)
いのは、
埼玉縣
(
さいたまけん
)
の
吉見村
(
よしみむら
)
の百
穴
(
あな
)
(
實數
(
じつすう
)
二百四十
餘
(
よ
)
)である。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
此
(
こ
)
の
度
(
たび
)
の
密月
(
みつゞき
)
の
旅
(
たび
)
の
第一夜
(
だいいちや
)
から、
附絡
(
つきまと
)
ふて、
隣
(
となり
)
の
部屋
(
へや
)
に
何時
(
いつ
)
も
宿
(
やど
)
る……
其
(
それ
)
さへも
恐
(
おそ
)
ろしいのに、つひ
言葉
(
ことば
)
のはづみから、
双六谷
(
すごろくだに
)
に
分入
(
わけい
)
つて、
二世
(
にせ
)
の
契
(
ちぎり
)
を
賭
(
か
)
けやうとする、
聞
(
き
)
けば
名高
(
なだか
)
い
神秘
(
しんぴ
)
の
山奥
(
やまおく
)
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
振
(
ふ
)
り本町通りの小西屋というては
名高
(
なだか
)
き藥種問屋江戸
指折
(
ゆびをり
)
の
豪商
(
かねもち
)
にて
誰
(
たれ
)
とて知ぬ者もなき
大身代
(
おほしんだい
)
の嫁に成とは娘が
出世
(
しゆつせ
)
此上なき喜びなれども
此方
(
こなた
)
はまた見る影もなき
浪人者
(
らうにんもの
)
釣合
(
つりあは
)
ざるは不縁の
基
(
もと
)
決して是を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
其處
(
そこ
)
に
米艦
(
べいかん
)
「オリンピヤ」
號
(
がう
)
の
投錨
(
とうべう
)
せるを
見
(
み
)
ば、
此方
(
こなた
)
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
を
投手
(
ピツチ
)
として、
彼方
(
かなた
)
音
(
おと
)
に
名高
(
なだか
)
きチヤーチの
一軍
(
いちぐん
)
と
華々
(
はな/″\
)
しき
勝敗
(
しようはい
)
を
决
(
けつ
)
せんことを。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
この
京都
(
きょうと
)
の
町
(
まち
)
を
一目
(
ひとめ
)
に
見晴
(
みは
)
らす
高
(
たか
)
い山の上のお
墓
(
はか
)
に
埋
(
う
)
められている人は、
坂上田村麻呂
(
さかのうえのたむらまろ
)
という
昔
(
むかし
)
の
名高
(
なだか
)
い
将軍
(
しょうぐん
)
です。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
中
(
なか
)
でも、『
獨樂吟
(
どくらくぎん
)
』といふのは、
五十首
(
ごじつしゆ
)
からもあります。
名高
(
なだか
)
いものだから、そのうち、
六七首
(
ろくしちしゆ
)
竝
(
なら
)
べておきませう。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
『あの
人
(
ひと
)
はわたくしの
分霊
(
ぶんれい
)
を
受
(
う
)
けて
生
(
う
)
まれたものであるが、あれが一ばん
名高
(
なだか
)
くなって
居
(
お
)
ります……。』そう
言
(
い
)
われた
時
(
とき
)
には
大
(
たい
)
そうお
得意
(
とくい
)
の
御模様
(
おんもよう
)
が
見
(
み
)
えていました。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
マラソン
選手
(
せんしゅ
)
となって、オリンピックで
名
(
な
)
をあげるのも、
図画
(
ずが
)
がじょうずになって、
名高
(
なだか
)
い
画家
(
がか
)
となるのも、
自分
(
じぶん
)
一人
(
ひとり
)
だけの
名誉
(
めいよ
)
でなく、やはり
国
(
くに
)
の
名誉
(
めいよ
)
だと、
先生
(
せんせい
)
がいわれたよ。
空にわく金色の雲
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
これはたいてい
一
(
ひと
)
つところに
多
(
おほ
)
くの
穴
(
あな
)
が
群集
(
ぐんしゆう
)
して、なかには
蜂
(
はち
)
の
巣
(
す
)
のようにたくさんの
横穴
(
よこあな
)
が
遺
(
のこ
)
つてゐるのもあります。その
名高
(
なだか
)
いものには
埼玉縣
(
さいたまけん
)
の
吉見
(
よしみ
)
の
百穴
(
ひやくあな
)
といふのがあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
京都へ程近ければ
勿々
(
なか/\
)
危し何れにも
片田舍
(
かたゐなか
)
へ
引込
(
ひつこん
)
で外は工夫せんと思ひしが
兎角
(
とかく
)
心落付ず彼是と考へ居たる中主も歸り來りければ靱負は主に
對
(
むかひ
)
當地は斯土地
柄
(
がら
)
も能事ゆゑ上手なる
易者
(
えきしや
)
あらずやと云ひければ主は
點頭
(
うなづき
)
當所には
名高
(
なだか
)
き
易者
(
えきしや
)
にて
白水翁
(
はくすゐおう
)
と申あり
寔
(
まこと
)
に名人なりと云ひければ
靱負
(
ゆきへ
)
は大きに悦び然らば今日は
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ところがよほど
見分
(
みわ
)
けにくい
馬
(
うま
)
と
見
(
み
)
えて、
名高
(
なだか
)
いばくろうの
名人
(
めいじん
)
でも、やはり
首
(
くび
)
をかしげて
考
(
かんが
)
え
込
(
こ
)
むばかりでした。
姨捨山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ちょうど、
亜剌比亜
(
アラビア
)
から
名高
(
なだか
)
い
魔法使
(
まほうつか
)
いが
入
(
はい
)
ってきました。
北海の白鳥
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
このきこりと
見
(
み
)
せたのはじつは
碓井貞光
(
うすいのさだみつ
)
といって、その
時分
(
じぶん
)
日本一
(
にほんいち
)
のえらい
大将
(
たいしょう
)
で
名高
(
なだか
)
い
源頼光
(
みなもとのらいこう
)
の
家来
(
けらい
)
でした。
金太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
またある
時
(
とき
)
義家
(
よしいえ
)
が
時
(
とき
)
の
大臣
(
だいじん
)
の
御堂殿
(
みどうどの
)
のお
屋敷
(
やしき
)
へよばれて行きますと、ちょうどそこには
解脱寺
(
げだつじ
)
の
観修
(
かんしゅう
)
というえらい
坊
(
ぼう
)
さんや、
安倍晴明
(
あべのせいめい
)
という
名高
(
なだか
)
い
陰陽師
(
おんみょうじ
)
や
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
むかし
源頼光
(
みなもとのらいこう
)
という
大将
(
たいしょう
)
がありました。その
家来
(
けらい
)
に
渡辺綱
(
わたなべのつな
)
、
卜部季武
(
うらべのすえたけ
)
、
碓井貞光
(
うすいのさだみつ
)
、
坂田公時
(
さかたのきんとき
)
という四
人
(
にん
)
の
強
(
つよ
)
い
武士
(
ぶし
)
がいました。これが
名高
(
なだか
)
い、「
頼光
(
らいこう
)
の四
天王
(
てんのう
)
」
大江山
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
ある
時
(
とき
)
清原武則
(
きよはらたけのり
)
というこれも
弓
(
ゆみ
)
の
名人
(
めいじん
)
で
名高
(
なだか
)
かった人が、
義家
(
よしいえ
)
のほんとうの
弓勢
(
ゆんぜい
)
を
知
(
し
)
りたがって、
丈夫
(
じょうぶ
)
な
鎧
(
よろい
)
を
三重
(
みかさ
)
ねまで木の上にかけて、
義家
(
よしいえ
)
に
射
(
い
)
させました。
八幡太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
奥州
(
おうしゅう
)
へ
着
(
つ
)
いていよいよ
高丸
(
たかまる
)
と
戦
(
いくさ
)
をはじめてみますと、なるほど
向
(
む
)
こうは
名高
(
なだか
)
い
荒
(
あら
)
えびすだけのことはあって、一
度
(
ど
)
戦
(
いくさ
)
をしかけたら
勝
(
か
)
つまでは
決
(
けっ
)
してやめません。
田村将軍
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
後
(
のち
)
に
清明
(
せいめい
)
の
清
(
せい
)
の
字
(
じ
)
をかえて、
阿倍
(
あべ
)
の
晴明
(
せいめい
)
といった
名高
(
なだか
)
い
占
(
うらな
)
いの
名人
(
めいじん
)
はこの
童子
(
どうじ
)
のことです。
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
奥方
(
おくがた
)
がこのごろ
重
(
おも
)
い
病
(
やまい
)
にかかって、いろいろの
医者
(
いしゃ
)
に
見
(
み
)
せても
少
(
すこ
)
しも
薬
(
くすり
)
の
効
(
き
)
き
目
(
め
)
が
見
(
み
)
えないものですから、ちょうど
自分
(
じぶん
)
のにいさんが
芦屋
(
あしや
)
の
道満
(
どうまん
)
といって、その
時分
(
じぶん
)
名高
(
なだか
)
い
学者
(
がくしゃ
)
で
葛の葉狐
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
後白河天皇
(
ごしらかわてんのう
)
の
方
(
ほう
)
へは
源義朝
(
みなもとのよしとも
)
だの
平清盛
(
たいらのきよもり
)
だの、
源三位頼政
(
げんざんみのよりまさ
)
だのという、そのころ一ばん
名高
(
なだか
)
い
大将
(
たいしょう
)
たちが
残
(
のこ
)
らずお
味方
(
みかた
)
に
上
(
あ
)
がりましたから、
新院
(
しんいん
)
の
方
(
ほう
)
でも
負
(
ま
)
けずに
強
(
つよ
)
い
大将
(
たいしょう
)
たちをお
集
(
あつ
)
めになるつもりで
鎮西八郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
名
常用漢字
小1
部首:⼝
6画
高
常用漢字
小2
部首:⾼
10画
“名”で始まる語句
名
名残
名代
名告
名前
名誉
名人
名聞
名題
名主