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整
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とゝの
ふりがな文庫
“
整
(
とゝの
)” の例文
忘
(
わす
)
れてゐることはないかと
考
(
かんが
)
へて見るが、萬事手
筈
(
はづ
)
は
整
(
とゝの
)
つてゐる。そこで金太郎は、二時間といふ
僅
(
わづ
)
かな時間をもてあましてしまふ。
坂道
(旧字旧仮名)
/
新美南吉
(著)
さてまたわれらの情は、たゞ聖靈の
意
(
こゝろ
)
に
適
(
かな
)
ふものにのみ
燃
(
もや
)
さるゝが故に、その立つる秩序によりて
整
(
とゝの
)
へらるゝことを悦ぶ 五二—五四
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
で、鼻は
夷
(
ひしや
)
げて、唇も厚かつたし、顔の輪廓も
整
(
とゝの
)
つた方ではなかつたにしても、決して悪い感じの顔ではないことに気がついた。
復讐
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
其後
(
そのご
)
雲飛
(
うんぴ
)
は
壮健
(
さうけん
)
にして八十九歳に
達
(
たつ
)
した。我が
死期
(
しき
)
來
(
きた
)
れりと自分で
葬儀
(
さうぎ
)
の
仕度
(
したく
)
などを
整
(
とゝの
)
へ
又
(
ま
)
た
子
(
こ
)
に
遺言
(
ゆゐごん
)
して石を
棺
(
くわん
)
に
收
(
おさ
)
むることを
命
(
めい
)
じた。
石清虚
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
あんなに喰ひ附いてゐた
狼
(
おほかみ
)
連は薄情にも顏を見せず、町内附合ひで仕樣事なしの老人達が、型通りの仕度を
整
(
とゝの
)
へて檢屍を待つて居るのでした。
銭形平次捕物控:143 仏喜三郎
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
思
(
おも
)
ふに
男心
(
をとこごゝろ
)
の
頼
(
たの
)
みがたさよ
我
(
わ
)
れ
周旋
(
とりもち
)
する
身
(
み
)
として
事
(
こと
)
整
(
とゝの
)
ふは
嬉
(
うれ
)
しけれど
優子
(
いうこ
)
どのゝ
心
(
こゝろ
)
宜
(
よ
)
く
見
(
み
)
えたり三
郎
(
らう
)
喜
(
よろ
)
こびしと
傳
(
つた
)
へ
給
(
たま
)
へとは
餘
(
あま
)
りといへど
昔
(
むか
)
しを
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
眼鼻立
(
めはなだ
)
ちも同じやうに
整
(
とゝの
)
つてゐた。けれども彼女の表情には、何處となく打ち解けない所があり、態度にも
淑
(
しと
)
やかな
裡
(
うち
)
にいくらか隔てがあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
門口
(
かどぐち
)
に
誰
(
だれ
)
の
所有
(
しよいう
)
とも
付
(
つ
)
かない
柳
(
やなぎ
)
が一
本
(
ぽん
)
あつて、
長
(
なが
)
い
枝
(
えだ
)
が
殆
(
ほとん
)
ど
軒
(
のき
)
に
觸
(
さは
)
りさうに
風
(
かぜ
)
に
吹
(
ふ
)
かれる
樣
(
さま
)
を
宗助
(
そうすけ
)
は
見
(
み
)
た。
庭
(
には
)
も
東京
(
とうきやう
)
と
違
(
ちが
)
つて、
少
(
すこ
)
しは
整
(
とゝの
)
つてゐた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
ミュンヘンには、また
自然科學
(
しぜんかがく
)
、(
理科
(
りか
)
)に
關
(
かん
)
する
方面
(
ほうめん
)
の
博物館
(
はくぶつかん
)
で、
世界中
(
せかいじゆう
)
で
一番
(
いちばん
)
よく
整
(
とゝの
)
ふたものが
近頃
(
ちかごろ
)
建
(
た
)
てられました。ドイツ
博物館
(
はくぶつかん
)
といふのがそれです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
此方
(
こなた
)
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
は、
我
(
われ
)
に
敵抗
(
てきこう
)
する
艦隊
(
かんたい
)
ありと
知
(
し
)
らば、
戰鬪凖備
(
せんとうじゆんび
)
を
整
(
とゝの
)
ふる
間
(
ま
)
も
疾
(
と
)
しや
遲
(
おそ
)
しや、
敵艦
(
てきかん
)
若
(
も
)
し
非裝甲軍艦
(
ひさうかうぐんかん
)
ならば、
併列水雷發射機
(
へいれつすいらいはつしやき
)
を
使用
(
しよう
)
する
迄
(
まで
)
もなく
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
でも、こゝには、
金銀如山
(
きんぎんやまのごとく
)
、
綾羅
(
りようら
)
、
錦繍
(
きんしう
)
、
嘉肴
(
かかう
)
、
珍菓
(
ちんくわ
)
、あり
餘
(
あま
)
つて、
尚
(
な
)
ほ、
足
(
た
)
りないものは、お
使者
(
ししや
)
の
鬼
(
おに
)
が
手
(
て
)
を
敲
(
たゝ
)
くと
整
(
とゝの
)
へるんです、それに
不足
(
ふそく
)
はありません。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
雖然お房は、周三が
是迄
(
これまで
)
使つたモデルのうちで
優
(
すぐ
)
れて美しい………全て肉體美の
整
(
とゝの
)
つてゐる女である。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
申入るゝ者多かりしが
今度
(
このたび
)
同宿
(
どうしゆく
)
の
杉戸屋
(
すぎとや
)
富
(
とみ
)
右衞門が
媒人
(
なかうど
)
にて
關宿
(
せきやど
)
在
(
ざい
)
坂戸村
(
さかとむら
)
の名主是も
分限
(
ぶんげん
)
の聞えある
柏木庄左衞門
(
かしはぎしやうざゑもん
)
の
悴
(
せがれ
)
庄之助に
配偶
(
めあは
)
せんとて
既
(
すで
)
に
約束
(
やくそく
)
整
(
とゝの
)
ひ
双方
(
さうはう
)
の
結納
(
ゆひなふ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
また源氏物語の「綜合」に、「いとど心をつくして、軸、表紙、紐の飾り、いよいよ
整
(
とゝの
)
へ給ふ」
物語の絵画化についてなど
(新字旧仮名)
/
亀井勝一郎
(著)
いよ/\といふ
日
(
ひ
)
が
來
(
き
)
た。
荷物
(
にもつ
)
といふ
荷物
(
にもつ
)
は、すつかり
送
(
おく
)
られた。まづ
男
(
をとこ
)
が
一足
(
ひとあし
)
先
(
さ
)
きに
出發
(
しゆつぱつ
)
して
先方
(
せんぱう
)
の
都合
(
つがふ
)
を
整
(
とゝの
)
へ、それから
電報
(
でんぱう
)
を
打
(
う
)
つて
彼女
(
かのぢよ
)
と
子供
(
こども
)
を
招
(
よ
)
ぶといふ
手筈
(
てはず
)
であつた。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
「御指揮に及ばず、其証拠を御覧に入れるのです」と松本は手を揚げて之を制しつ「彼は
愈々
(
いよ/\
)
山木剛造の長女梅子と結婚の内約
整
(
とゝの
)
ひ、伊藤侯爵が其
媒酌人
(
ばいしやくにん
)
たることを承諾したのである、 ...
火の柱
(新字旧仮名)
/
木下尚江
(著)
ロレ さゝ、
嫁御寮
(
よめごれう
)
の
教會行
(
けうくわいゆき
)
の
身支度
(
みじたく
)
は
整
(
とゝの
)
ひましたかの?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
萬物
(
ばんぶつ
)
凡
(
なべ
)
て
整
(
とゝの
)
ふり、折りめ正しく、ぬめらかに
海潮音
(旧字旧仮名)
/
上田敏
(著)
整
(
とゝの
)
ひきよき妻がさね
この日
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
善美
(
ぜんび
)
まつたく
整
(
とゝの
)
へば
全都覚醒賦
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
出づれば、その道まさり、その伴ふ星またまさる、
而
(
しか
)
してその己が
性
(
さが
)
に從ひて世の蝋を
整
(
とゝの
)
へ
象
(
かた
)
を
捺
(
お
)
すこといよ/\
著
(
いちじる
)
し 四〇—四二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
まことに狹い家ですが、よく
整
(
とゝの
)
つて、何から何まで一と目に見られるやうになつて居り、商賣柄の大金などは、此處には置いてない樣子です。
銭形平次捕物控:307 掏られた遺書
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
寢室の窓を開けて、何も
彼
(
か
)
もすつかり、きちんと
整
(
とゝの
)
へて、化粧臺の上に置いてあるのを見ると、私は
勇
(
いさ
)
んで室を出た。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
十四
日
(
か
)
の
朝
(
あさ
)
僕
(
ぼく
)
は
支度
(
したく
)
も
匆々
(
そこ/\
)
に
宿
(
やど
)
を
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
した。
銀座
(
ぎんざ
)
で
半襟
(
はんえり
)
、
簪
(
かんざし
)
、
其他
(
そのた
)
娘
(
むすめ
)
が
喜
(
よろこ
)
びさうな
品
(
しな
)
を
買
(
か
)
ひ
整
(
とゝの
)
へて
汽車
(
きしや
)
に
乘
(
の
)
つた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
彼女
(
かのぢよ
)
はその
方面
(
はうめん
)
に、
是
(
これ
)
といふ
程
(
ほど
)
判然
(
はつきり
)
した
凝
(
こ
)
り
整
(
とゝの
)
つた
何物
(
なにもの
)
も
有
(
も
)
つてゐなかつたからである。
二人
(
ふたり
)
は
兎角
(
とかく
)
して
會堂
(
くわいだう
)
の
腰掛
(
べんち
)
にも
倚
(
よ
)
らず、
寺院
(
じゐん
)
の
門
(
もん
)
も
潛
(
くゞ
)
らずに
過
(
す
)
ぎた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『クロマニヨン』
人
(
じん
)
は、
頭腦
(
ずのう
)
も
大
(
おほ
)
きく
恰好
(
かつこう
)
も
整
(
とゝの
)
うてをり、けっして
野蠻人
(
やばんじん
)
といふことの
出來
(
でき
)
ない
體格
(
たいかく
)
の
持
(
も
)
ち
主
(
ぬし
)
でありますからこそ、かようなものが
造
(
つく
)
り
得
(
え
)
られたのです。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
夫は何故なりやと尋るに然れば
豫
(
かね
)
て
御門跡樣
(
ごもんぜきさま
)
へ百兩
上
(
あげ
)
たいと思ひ御屋敷より
頂戴
(
ちやうだい
)
の
御目録
(
おもくろく
)
又は入ぬ物を
賣拂
(
うりはらひ
)
漸々
(
やう/\
)
百兩
整
(
とゝの
)
へし故此
御講
(
おかう
)
の
内
(
うち
)
に上る願ひ是を見給へと百兩包を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
巨額
(
きよがく
)
の
金銀貨
(
きんぎんくわ
)
の
積込
(
つみこ
)
みも
終
(
をは
)
ると、
私
(
わたくし
)
と
武村兵曹
(
たけむらへいそう
)
とは
身輕
(
みがる
)
に
旅裝
(
たびじたく
)
を
整
(
とゝの
)
へて
搖籃
(
ゆれかご
)
の
中
(
なか
)
へと
乘込
(
のりこ
)
んだ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
足の
形
(
かたち
)
でも
腰
(
こし
)
の
肉付
(
にくつき
)
でも、または
胴
(
どう
)
なら
乳
(
ちゝ
)
なら胸なら肩なら、
總
(
す
)
べて
何處
(
どこ
)
でもむツちりとして、
骨格
(
こつかく
)
でも
筋肉
(
きんにく
)
でも
姿勢
(
しせい
)
でも
好
(
よ
)
く
整
(
とゝの
)
ツて
發育
(
はついく
)
してゐた。
加之
(
それに
)
肌
(
はだ
)
が
眞
(
ま
)
ツ
白
(
しろ
)
で
滑々
(
すべ/″\
)
してゐる。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
彼
(
かれ
)
はしばらく
奈美子
(
なみこ
)
と
同棲
(
どうせい
)
してゐた
郷里
(
きやうり
)
の
世帯
(
しよたい
)
をたゝんで、
外国
(
ぐわいこく
)
へわたる
準備
(
じゆんび
)
を
整
(
とゝの
)
へるために、その
時
(
とき
)
二人
(
ふたり
)
で
上京
(
じやうきやう
)
して、
竹村
(
たけむら
)
の
近
(
ちか
)
くに
宿
(
やど
)
を
取
(
と
)
つてゐた。
彼
(
かれ
)
は
何
(
なん
)
となくいら/\してゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
時
(
とき
)
に、
一歩
(
いちぶ
)
の
路用
(
ろよう
)
を
整
(
とゝの
)
へて、
平吉
(
へいきち
)
がおはむきに、
最
(
も
)
う
七
(
なゝ
)
ツさがりだ、
掘立小屋
(
ほつたてごや
)
でも
一晩
(
ひとばん
)
泊
(
とま
)
んねな
兄哥
(
あにい
)
、と
云
(
い
)
つてくれたのを、いや、
瓜井戸
(
うりゐど
)
の
娼妓
(
おいらん
)
が
待
(
ま
)
つて
居
(
ゐ
)
らと、
例
(
れい
)
の
己
(
おれ
)
が、でから
見得
(
みえ
)
を
張
(
は
)
つた。
一席話
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
さま/″\の聲下界にて
麗
(
うる
)
はしき
節
(
ふし
)
となるごとく、さま/″\の
座
(
くらゐ
)
わが世にてこの諸〻の球の間のうるはしき
詞
(
しらべ
)
を
整
(
とゝの
)
ふ 一二四—一二六
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
そんな問答のうちに、平次は支度を
整
(
とゝの
)
へて外へ出ました。明神下から本郷一丁目まで、八五郎との問答は續きます。
銭形平次捕物控:196 三つの死
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
絨毯は敷かれ、
寢臺
(
ベッド
)
の掛布は花綵で飾られ、かゞやくやうに眞白な寢臺の上掛は擴げられ、化粧臺も
整
(
とゝの
)
へられ、家具も磨かれ、花瓶には花が
盛
(
も
)
られてあつた。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
悦
(
よろこ
)
び
禮
(
れい
)
もそこ/\
支度
(
したく
)
を
整
(
とゝの
)
へ
其日
(
そのひ
)
出立せしが日光と云は元來
虚
(
うそ
)
なれば夫より
芝邊
(
しばへん
)
へ行て四五日
身
(
み
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
日本
(
につぽん
)
においても
將來
(
しようらい
)
設
(
まう
)
けられる
博物館
(
はくぶつかん
)
は、かうした
設備
(
せつび
)
を
整
(
とゝの
)
へる
必要
(
ひつよう
)
があると
思
(
おも
)
ひます。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
丁度
(
ちやうど
)
此時
(
このとき
)
、
休憩所
(
きうけいしよ
)
では
乘船
(
のりくみ
)
の
仕度
(
したく
)
も
整
(
とゝの
)
つたと
見
(
み
)
へ、
濱島
(
はまじま
)
の
頻
(
しき
)
りに
私
(
わたくし
)
を
呼
(
よ
)
ぶ
聲
(
こゑ
)
が
聽
(
きこ
)
えた。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
列座
(
れつざ
)
の
方々
(
かた/″\
)
、いづれも
豫
(
かね
)
て
御存
(
ごぞん
)
じの
如
(
ごと
)
く、
某
(
それがし
)
勝手
(
かつて
)
不如意
(
ふによい
)
にて、
既
(
すで
)
に
先年
(
せんねん
)
公義
(
こうぎ
)
より
多分
(
たぶん
)
の
拜借
(
はいしやく
)
いたしたれど、なか/\
其
(
それ
)
にて
取續
(
とりつゞ
)
かず、
此際
(
このさい
)
家政
(
かせい
)
を
改革
(
かいかく
)
して
勝手
(
かつて
)
を
整
(
とゝの
)
へ
申
(
まを
)
さでは、
一家
(
いつか
)
も
終
(
つひ
)
に
危
(
あやふ
)
く
候
(
さふらふ
)
。
十万石
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
直
(
す
)
ぐチヨークを
買
(
か
)
ひ
整
(
とゝの
)
へ
畫板
(
ぐわばん
)
を
提
(
ひつさ
)
げ
直
(
す
)
ぐ
又
(
また
)
外
(
そと
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
した。
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
お里は二十歳といふにしては、少しふけて居りますが、これが一番美しく、やゝ淋しい感じのするのは、顏立ちの
整
(
とゝの
)
ひ過ぎてゐるせゐかもわかりません。
銭形平次捕物控:232 青葉の寮
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
此
(
これ
)
彼と結びてはたらき、まづ
凝固
(
こりかた
)
まらせ、後己が材としてその
固
(
かた
)
め
整
(
とゝの
)
へる物に
生命
(
いのち
)
を與ふ 四九—五一
神曲:02 浄火
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
つゝと
鷲
(
わし
)
が
片翼
(
かたつばさ
)
を
長
(
なが
)
く
開
(
ひら
)
いたやうに、
壇
(
だん
)
をかけて
列
(
れつ
)
が
整
(
とゝの
)
ふ。
雪霊続記
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
我嘗て騎兵の陣を進め、戰ひを開き、軍を
整
(
とゝの
)
へ、或時はまた逃げのびんとて退くを見き 一—三
神曲:01 地獄
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
格子戸の中、
灯
(
あかり
)
から遠い土間に立つたのは、二十三——四の年増、ガラツ八が言ふほどの美い
縹緻
(
きりやう
)
ではありませんが、
身形
(
みなり
)
も顏もよく
整
(
とゝの
)
つた、
確
(
しつか
)
り者らしい奉公人風の女です。
銭形平次捕物控:020 朱塗りの筐
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
身扮
(
みなり
)
が綺麗で、小商人の番頭か何んかのやうに
整
(
とゝの
)
つて居るばかりでなく、左右の足には少しの不揃ひはあるが、昆布卷のボロを取つてしまつて、ゐざりでも何んでもなく、それに色こそ黒けれ
銭形平次捕物控:254 茶汲み四人娘
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
整
常用漢字
小3
部首:⽁
16画
“整”を含む語句
整然
整理
均整
整頓
整々
整備
不整
整骨医師
整理掛
一整
耕地整理
整列
整理棚
整齊
整骨
整頓風呂敷
不整理
最小整理形体
正整
理路整然
...