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恋
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こひ
ふりがな文庫
“
恋
(
こひ
)” の例文
旧字:
戀
人間
(
にんげん
)
女房
(
にようぼう
)
の
恋
(
こひ
)
しく
成
(
な
)
るほど、
勇気
(
ゆうき
)
の
衰
(
おとろ
)
へる
事
(
こと
)
はない。それにつけても、それ、その
鞄
(
かばん
)
がいたはしい。
行
(
や
)
つた、
又
(
また
)
ばしやり、ばしやん。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「あの時
兄
(
にい
)
さんが
亡
(
な
)
くならないで、
未
(
ま
)
だ達者でゐたら、
今頃
(
いまごろ
)
私
(
わたくし
)
は
何
(
ど
)
うしてゐるでせう」と三千代は、其時を
恋
(
こひ
)
しがる様に云つた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
など
打返
(
うちかへ
)
し
其
(
その
)
むかしの
恋
(
こひ
)
しうて
無端
(
そゞろ
)
に
袖
(
そで
)
もぬれそふ
心地
(
こゝち
)
す、
遠
(
とほ
)
くより
音
(
おと
)
して
歩
(
あゆ
)
み
来
(
く
)
るやうなる
雨
(
あめ
)
、
近
(
ちか
)
き
板戸
(
いたど
)
に
打
(
うち
)
つけの
騒
(
さわ
)
がしさ、いづれも
淋
(
さび
)
しからぬかは。
雨の夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
斯
(
こ
)
のくらゐ
苟且
(
かりそめ
)
ならぬ
恋
(
こひ
)
の
紀念
(
きねん
)
が、
其後
(
そのゝち
)
唯
(
たゞ
)
忘
(
わす
)
られて
此背負揚
(
このしよいあげ
)
の
中
(
なか
)
に
遺
(
のこ
)
つてゐるものとは。
如何
(
どう
)
しても
受取
(
うけと
)
れぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
ひさかたの
天
(
あま
)
つみ
空
(
そら
)
に
照
(
て
)
れる
日
(
ひ
)
の
失
(
う
)
せなむ
日
(
ひ
)
こそ
吾
(
わ
)
が
恋
(
こひ
)
止
(
や
)
まめ 〔巻十二・三〇〇四〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
▼ もっと見る
芭蕉翁が
奥
(
おく
)
に
行脚
(
あんぎや
)
のかへるさ越後に入り、
新潟
(
にひがた
)
にて「海に
降
(
ふ
)
る雨や
恋
(
こひ
)
しきうき
身宿
(
みやど
)
」
寺泊
(
てらどまり
)
にて「
荒海
(
あらうみ
)
や
佐渡
(
さど
)
に
横
(
よこ
)
たふ天の川」これ夏秋の
遊杖
(
いうぢやう
)
にて越後の雪を見ざる事
必
(
ひつ
)
せり。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
牛
(
うし
)
の
角文字
(
つのもじ
)
といふのは、
隠
(
かく
)
し
題
(
だい
)
の
歌
(
うた
)
に「二ツ
文字
(
もじ
)
牛
(
うし
)
の
角文字
(
つのもじ
)
直
(
すぐ
)
な
文字
(
もじ
)
ゆがみ
文字
(
もじ
)
とぞ
君
(
きみ
)
は
覚
(
おぼ
)
ゆれ」
是
(
これ
)
は
恋
(
こひ
)
しくといふ
隠
(
かく
)
し
題
(
だい
)
の歌で、二ツ
文字
(
もじ
)
はこの字で、
牛
(
うし
)
の
角文字
(
つのもじ
)
は、いろはのいの字
牛車
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
恋
(
こひ
)
の
淵
(
ふち
)
・峯の薬師・百済の
千塚
(
ちづか
)
など、通ひなれては、そなたへ足むくるもうとましきに、折しも秋なかば、汗にじむまで晴れわたりたる日を、たゞ一人、小さき麦稈帽子うち傾けて、家を出でつ。
筬の音
(新字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
従兄妹
(
いとこ
)
同
志
(
し
)
で
恋
(
こひ
)
し合つて、青木さんの
境遇
(
きやうぐう
)
にすれば
多少
(
たせう
)
早過
(
はやす
)
ぎもしたのであつたが、
互
(
たがひ
)
に
思
(
おも
)
ひつめた
若々
(
わか/\
)
しい
熱情
(
ねつじやう
)
のまゝに
思
(
おも
)
ひ
切
(
き
)
つて
結婚生活
(
けつこんせいくわつ
)
にはいつた二人は、まる三年
間
(
かん
)
を
※
(
へ
)
たその
頃
(
ころ
)
になつて
夢
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人ふたり
無才
(
ぶさい
)
の二字を歌に笑みぬ
恋
(
こひ
)
二万
年
(
ねん
)
ながき短き
みだれ髪
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
悲
(
かな
)
しくも
恋
(
こひ
)
しくも見え給ふわがわかきソフィヤの
君
(
きみ
)
。
邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
無言
(
むごん
)
を
辿
(
たど
)
る
恋
(
こひ
)
なかの深き
二人
(
ふたり
)
の
眼差
(
まなざし
)
も
海潮音
(新字旧仮名)
/
上田敏
(著)
恋
(
こひ
)
を
恋
(
こ
)
はれぬ
嫉妬
(
ねたみ
)
もて
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
恋
(
こひ
)
しき人の
迹
(
あと
)
ゆかし
寡婦の除夜
(新字旧仮名)
/
内村鑑三
(著)
いけ
年
(
どし
)
を
為
(
し
)
た
爺
(
ぢゞい
)
が、
女色
(
いろ
)
に
迷
(
まよ
)
ふと
思
(
おも
)
はつしやるな。
持
(
も
)
たぬ
孫
(
まご
)
の
可愛
(
かあい
)
さも、
見
(
み
)
ぬ
極楽
(
ごくらく
)
の
恋
(
こひ
)
しいも、これ、
同
(
おな
)
じ
事
(
こと
)
と
考
(
かんが
)
えたゞね。……
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
話
(
はなし
)
は
段々
(
だん/\
)
進
(
すゝ
)
んだ。
私
(
わたし
)
の
詰問
(
きつもん
)
に
対
(
たい
)
して、
妻
(
つま
)
は一と
通
(
とほり
)
の
弁解
(
べんかい
)
をしてから、
其
(
それ
)
は
恋
(
こひ
)
と
云
(
い
)
ふほどでは
無
(
なか
)
つたと
説明
(
せつめい
)
する。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
天意には叶ふが、人の
掟
(
おきて
)
に背く
恋
(
こひ
)
は、其
恋
(
こひ
)
の
主
(
ぬし
)
の死によつて、始めて社会から
認
(
みと
)
められるのが常であつた。
彼
(
かれ
)
は万一の悲劇を
二人
(
ふたり
)
の間に
描
(
ゑが
)
いて、覚えず慄然とした。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
じ
思
(
おも
)
ひてなるべき
恋
(
こひ
)
かあらぬか
云
(
い
)
ひ
出
(
だ
)
して
爪
(
つま
)
はじきされなん
恥
(
はづ
)
かしさには
再
(
ふたゝ
)
び
合
(
あは
)
す
顔
(
かほ
)
もあらじ
妹
(
いもと
)
と
思
(
おぼ
)
せばこそ
隔
(
へだ
)
てもなく
愛
(
あい
)
し
給
(
たま
)
ふなれ
終
(
つひ
)
のよるべと
定
(
さだ
)
めんにいかなる
人
(
ひと
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
わたつみの
海
(
うみ
)
に
出
(
い
)
でたる
飾磨河
(
しかまがは
)
絶
(
た
)
えむ日にこそ
吾
(
あ
)
が
恋
(
こひ
)
止
(
や
)
まめ 〔巻十五・三六〇五〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
芭蕉翁が
奥
(
おく
)
に
行脚
(
あんぎや
)
のかへるさ越後に入り、
新潟
(
にひがた
)
にて「海に
降
(
ふ
)
る雨や
恋
(
こひ
)
しきうき
身宿
(
みやど
)
」
寺泊
(
てらどまり
)
にて「
荒海
(
あらうみ
)
や
佐渡
(
さど
)
に
横
(
よこ
)
たふ天の川」これ夏秋の
遊杖
(
いうぢやう
)
にて越後の雪を見ざる事
必
(
ひつ
)
せり。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
『
恋
(
こひ
)
』は
華厳
(
けごん
)
の
寂寞
(
じやくまく
)
に蒸し照る空気うち
煽
(
あふ
)
る。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
よきこゑの『
恋
(
こひ
)
の
辻占
(
つじうら
)
』
霜夜
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
非情
(
ひじやう
)
のものが、
恋
(
こひ
)
をした
咎
(
とがめ
)
を
受
(
う
)
けて、
其
(
そ
)
の
時
(
とき
)
から、
唯
(
たゞ
)
一人
(
ひとり
)
で、
今
(
いま
)
までも
双六巌
(
すごろくいは
)
の
番
(
ばん
)
をして、
雨露
(
あめつゆ
)
に
打
(
う
)
たれても、……
貴下
(
あなた
)
の
事
(
こと
)
が
忘
(
わす
)
れられぬ。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
今
(
いま
)
一つ
招魂社
(
せうこんしや
)
の
後
(
うしろ
)
の
木立
(
こだち
)
のなかにも、
媚
(
なまめ
)
かしい
此物語
(
このものがたり
)
は
迹
(
あと
)
つけられてあるが、
其後
(
そのゝち
)
の
関係
(
くわんけい
)
は一
切
(
さい
)
解
(
わか
)
らぬ。
今
(
いま
)
も
此
(
こ
)
の
恋
(
こひ
)
なかは
続
(
つゞ
)
いてゐるか
否
(
いな
)
か、
其
(
それ
)
も
判然
(
はんぜん
)
せぬ。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
凡てあの時代の
人間
(
にんげん
)
は男女に限らず非常に窮屈な
恋
(
こひ
)
をした様だが、
左様
(
さう
)
でもなかつたのかい。——まあ、どうでも
好
(
い
)
いから、成る
可
(
べ
)
く
年寄
(
としより
)
を
怒
(
おこ
)
らせない様に
遣
(
や
)
つてくれ
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
人
(
ひと
)
も
無
(
な
)
き
古
(
ふ
)
りにし
郷
(
さと
)
にある
人
(
ひと
)
を
愍
(
めぐ
)
くや
君
(
きみ
)
が
恋
(
こひ
)
に
死
(
し
)
なする 〔巻十一・二五六〇〕 作者不詳
万葉秀歌
(新字新仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
さば
尋
(
と
)
めむ、
恋
(
こひ
)
の
歓楽
(
よろこび
)
。
第二邪宗門
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
わたづみ
底
(
ぞこ
)
の
恋
(
こひ
)
なれば
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
思
(
おも
)
ひ
給
(
たま
)
ふぞとさしのぞかれ
君様
(
きみさま
)
ゆゑと
口元
(
くちもと
)
まで
現
(
うつゝ
)
の
折
(
をり
)
の
心
(
こゝろ
)
ならひにいひも
出
(
い
)
でずしてうつむけば
隠
(
かく
)
し
給
(
たま
)
ふは
隔
(
へだ
)
てがまし
大方
(
おほかた
)
は
見
(
み
)
て
知
(
し
)
りぬ
誰
(
た
)
れゆゑの
恋
(
こひ
)
ぞうら
山
(
やま
)
しと
憎
(
に
)
くや
知
(
し
)
らず
顔
(
がほ
)
のかこち
事
(
ごと
)
余
(
よ
)
の
人
(
ひと
)
恋
(
こ
)
ふるほどならば
思
(
おも
)
ひに
身
(
み
)
の
痩
(
や
)
せもせじ
御覧
(
ごらん
)
ぜよやとさし
出
(
だ
)
す
手
(
て
)
を
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
高信
(
たかのぶ
)
さんは、
南祖坊
(
なんそばう
)
の
壇
(
だん
)
の
端
(
はし
)
に一
息
(
いき
)
して
向
(
むか
)
うむきに
煙草
(
たばこ
)
を
吸
(
す
)
つた。
私
(
わたし
)
は、
龍神
(
りうじん
)
に
謝
(
しや
)
しつゝも、
大白樺
(
おほしらかば
)
の
幹
(
みき
)
に
縋
(
すが
)
つて、
東
(
ひがし
)
が
恋
(
こひ
)
しい、
東
(
ひがし
)
に
湖
(
みづうみ
)
を
差覗
(
さしのぞ
)
いた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
其
一人
(
ひとり
)
が
一人
(
ひとり
)
に向つて、口答試験を都々逸で負けて置いて呉れると、いくらでも
唄
(
うた
)
つて見せるがなと云ふと、
一人
(
ひとり
)
が
小
(
こ
)
声で、
粋
(
すい
)
な
捌
(
さば
)
きの博士の前で、
恋
(
こひ
)
の試験がして見たいと
唄
(
うた
)
つてゐた。
三四郎
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
あららぎのくれなゐの
実
(
み
)
を
食
(
は
)
むときはちちはは
恋
(
こひ
)
し
信濃路
(
しなのぢ
)
にして
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
雉
(
きじ
)
は
子
(
こ
)
の
雉
(
きじ
)
、
父
(
ちゝ
)
恋
(
こひ
)
し
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
珊瑚
(
さんご
)
の
宮
(
みや
)
に
恋
(
こひ
)
を
得
(
え
)
て
友に
(新字旧仮名)
/
末吉安持
(著)
昨日
(
きのふ
)
は
何方
(
いづかた
)
に
宿
(
やど
)
りつる
心
(
こゝろ
)
とてかはかなく
動
(
うご
)
き
初
(
そ
)
めては
中々
(
なか/\
)
にえも
止
(
と
)
まらずあやしや
迷
(
まよ
)
ふぬば
玉
(
たま
)
の
闇
(
やみ
)
色
(
いろ
)
なき
声
(
こゑ
)
さへ
身
(
み
)
にしみて
思
(
おも
)
ひ
出
(
い
)
づるに
身
(
み
)
もふるはれぬ
其人
(
そのひと
)
恋
(
こひ
)
しくなると
共
(
とも
)
に
恥
(
はづ
)
かしくつゝましく
恐
(
おそ
)
ろしくかく
云
(
い
)
はゞ
笑
(
わら
)
はれんかく
振舞
(
ふるま
)
はゞ
厭
(
いと
)
はれんと
仮初
(
かりそめ
)
の
返答
(
いらへ
)
さへはか/″\しくは
闇桜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
お
懐
(
なつか
)
しい。
私
(
わたし
)
は
貴下
(
あなた
)
が
七歳
(
なゝつ
)
の
年紀
(
とし
)
、お
傍
(
そば
)
に
居
(
ゐ
)
たお
友達
(
ともだち
)
……
過世
(
すぐせ
)
の
縁
(
えん
)
で、
恋
(
こひ
)
しう
成
(
な
)
り、いつまでも/\、
御一所
(
ごいつしよ
)
にと
思
(
おも
)
ふ
心
(
こゝろ
)
が、
我知
(
われし
)
らず
形
(
かたち
)
に
出
(
で
)
て、
都
(
みやこ
)
の
如月
(
きさらぎ
)
に
雪
(
ゆき
)
の
降
(
ふ
)
る
晩
(
ばん
)
。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
鳩
(
はと
)
は
子
(
こ
)
の
鳩
(
はと
)
、
母
(
はゝ
)
恋
(
こひ
)
し。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
御勝手
(
ごかつて
)
になさい、
膠
(
にべ
)
のないこと
夥
(
おびたゞ
)
しい。
然
(
さ
)
やうでございませうとも、
成程
(
なるほど
)
晴
(
は
)
れたのではない。
窓
(
まど
)
をたよるほど
暗
(
くら
)
さが
増
(
ま
)
して
気
(
き
)
の
滅入
(
めい
)
る
事
(
こと
)
又
(
また
)
夥
(
おびたゞ
)
しい。
私
(
わたし
)
は
家
(
いへ
)
が
恋
(
こひ
)
しくなつた。
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
園
(
その
)
は、もの
狂
(
ぐる
)
はしく、
面影
(
おもかげ
)
の
白
(
しろ
)
い、
髪
(
かみ
)
の
黒
(
くろ
)
い、
裳
(
もすそ
)
の、
胸
(
むね
)
の、
乳
(
ちゝ
)
のふくらみのある
友染
(
いうぜん
)
を、
端坐
(
たんざ
)
した
膝
(
ひざ
)
に
寝
(
ね
)
かして、うちつけに、
明白
(
めいはく
)
に、
且
(
か
)
つ
夢
(
ゆめ
)
に
遠慮
(
ゑんりよ
)
のないやうに
恋
(
こひ
)
を
語
(
かた
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
愛
(
あい
)
も、
恋
(
こひ
)
も、
憧憬
(
あこがれ
)
も、ふつゝかに、
唯
(
たゞ
)
、
思
(
おもふ
)
とのみ、
血
(
ち
)
を
絞
(
しぼ
)
つて
言
(
い
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
恋
(
こひ
)
の
仇
(
あだ
)
は、
双方
(
さうはう
)
で
手
(
て
)
を
取
(
と
)
つた。
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“恋”の意味
《名詞》
(こい)ある人に強く惹かれること。
(出典:Wiktionary)
恋
常用漢字
中学
部首:⼼
10画
“恋”を含む語句
恋人
恋歌
恋愛
恋慕
恋仇
妻恋
恋文
片恋
初恋
恋女
嬬恋
恋女房
恋々
妻恋坂
恋中
係恋
恋情
恋煩
恋病
恋風
...