おお)” の例文
いろいろなめずらしいものを、できるだけおおたいとおもいます。それからわたしたちは、どうなるでしょうか……。ってはいられませんか?
雪くる前の高原の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし今日こんにちところでは病院びょういんは、たしか資力ちから以上いじょう贅沢ぜいたくっているので、余計よけい建物たてもの余計よけいやくなどで随分ずいぶん費用ひようおおつかっているのです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
どうしてあのすこしもじっとしていないで、どうかすると袖子そでこにおえないことがおおかった光子みつこさんをあそばせるとは大違おおちがいだ。
伸び支度 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
口頭くちさきですっかりさとったようなことをもうすのはなんでもありませぬが、実地じっちあたってるとおもいのほかこころあかおおいのが人間にんげんつねでございます。
かれ、さちおおかれ、願はくば幸多かれ、オヽ神よ、神よ、かの友の清きラヴ、美しき無邪気なるラヴに願はくば幸多からしめよ、涙多きなんじの手を
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
そしていつも淡路あわじほうへ行ってあそんでいることがおおいので、夢野ゆめの牝鹿めじかはさびしがって、淡路あわじ牝鹿めじかをうらんでいました。
夢占 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
ところが、つかまえられる鳥よりは、つかまえられないで無事ぶじに天の川のすなの上にりるものの方がおおかったのです。
銀河鉄道の夜 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
片っぱしから火の粉を浴びて、それからそれへと燃えてしまうんです。したがって、怪我人なぞもおおござんしたよ。
半七捕物帳:49 大阪屋花鳥 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
巫女 (取次ぐ)お女中じょちゅう可恐おそろしい事はないぞな、はばかりおおや、かしこけれど、お言葉ぞな、あれへの、おんまえへの。
多神教 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
到来とうらいものやなんかがおおくって、おくでめし上がらなかったもんで、しまっといてくさらしちゃったのさ。」
水菓子屋の要吉 (新字新仮名) / 木内高音(著)
おそおおい。天地の神も御覧あれ。光秀、破衣孤剣はいこけんの身より、今日の重恩ちょうおんをいただきながら、なんとて」
新書太閤記:06 第六分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
だい四に、音楽おんがく文学ぶんがく社会問題しゃかいもんだいやそのほかにいろいろなものについておおくの評論ひょうろんがあります。
ジャン・クリストフ (新字新仮名) / ロマン・ロラン(著)
「あッ、そうか、それも……そうでした。ランチュウはあたまおもいせいか、およぎながらでも、しやつちよこちになることがおおいんですよ。——ええと、しかし、へんですねえ」
金魚は死んでいた (新字新仮名) / 大下宇陀児(著)
りやした。でげすが師匠ししょうなかにゃ馬鹿ばか野郎やろうおおいのにおどろきやしたよ。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
せっかく参って、すぐお別れになるのは残念ですね。ご出立しゅったつはいつです、是非浜までお見送りをしましょうと云ったら、うらなり君はいえご用おおのところ決してそれにはおよびませんと答えた。
坊っちゃん (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
御番退ごばんびけから御用おおでいらしって、彼方此方あちらこちらとお歩きになって、お帰り遊ばしてもすぐ御寝おげしなられますと宜しいが、矢張お帰りがあると、御新造ごしんぞ様と同じ様に御両親が話をしろなどと仰しゃると
敵討札所の霊験 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)
けだし当時南北戦争ようやみ、その戦争せんそうに従事したる壮年そうねん血気けっきはい無聊ぶりょうに苦しみたる折柄おりからなれば、米人にはおのずからこのしゅはいおおかりしといえども、あるいはその他の外国人にも同様どうようの者ありしならん。
「敬して遠ざかる」ような分子がずいぶんおおまじっていた。
阿Q正伝 (新字新仮名) / 魯迅(著)
おそれおおき申分には候えども
鬼桃太郎 (新字新仮名) / 尾崎紅葉(著)
さればみなとかずおおかれど
横浜市歌 (新字新仮名) / 森林太郎(著)
にまし、あつくなると、はえやが、だんだんおおてきました。はえは遠慮えんりょなく、おじいさんのはげたあたまうえにとまりました。
夏とおじいさん (新字新仮名) / 小川未明(著)
参拝者さんぱいしゃなかで一ばんにかずおおく、また一ばんにうつくしいのは、矢張やはなん註文ちゅうもんもなしに、御礼おれいらるる方々かたがたでございましょう。
患者かんじゃおおいのに時間じかんすくない、で、いつも簡単かんたん質問しつもんと、塗薬ぬりぐすりか、※麻子油位ひましあぶらぐらいくすりわたしてるのにとどまっている。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
夜討ようちなどということは、おまえなどの仲間なかまの二十か三十でやるけんか同様どうようぜりあいならばらぬこと、おそおおくも天皇てんのう上皇じょうこうのおあらそいから
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
さはれ木枯吹きすさむ夜半よわさいわいおおき友の多くを思ひては、またもこの里のさすがにさびしきかな、ままよ万事かからんのみ、奮励ふんれいばんび出でんかの思ひなきにあらねど
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)
「なにさま、其許そこ奏上そうじょうを伺っておると、其許は時局を思い病む余り、ちと気鬱きうつの症にかかっておられるようだ……。いたずらに、病者の進言などは、おそおおい。むしろお耳わずらわしかろうぞ」
私本太平記:10 風花帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
髪結かみゆいのおたつと、豆腐屋とうふやむすめのおかめとが、いいのいけないのとあらそっているうちに、駕籠かごさらおおくの人数にんず取巻とりまかれながら、芳町通よしちょうどおりをひだりへ、おやじばしわたって、うしあゆみよりもゆるやかにすすんでいた。
おせん (新字新仮名) / 邦枝完二(著)
そして、最後さいごは、火花ひばならす、突撃戦とつげきせんでありました。てき散々さんざんのめにあわして潰走かいそうさしたが、こちらにもおおくの死傷者ししょうしゃしました。
とびよ鳴け (新字新仮名) / 小川未明(著)
そのぎがやま修行場しゅぎょうば、その時代じだい竜宮界りゅうぐうかいそのいろいろのめずらしいところれてかれ、また良人おっとをはじめおおくの人達ひとたちにもわせていただきました。
しかしわたくしうまれたそのより今日こんにちまで、えず苦痛くつうめているのです、それゆえわたくし自分じぶん貴方あなたよりもたかいもの、万事ばんじにおいて、よりおお精通せいつうしているものとみとめておるです。
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
大きなつめをおそおおくも御所ごしょのお屋根やねの上でといでいるのだということがわかりました。
(新字新仮名) / 楠山正雄(著)
そのとしは、りんごにむしがつかずよくみのって、予想よそうしたよりも、おおくの収穫しゅうかくがあったのであります。むら人々ひとびとは、たがいにかたらいました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
こうして為朝ためとも一人ひとりすくめられて、そのまもっているもんにはだれもちかづきませんでしたが、なんといってもこうは人数にんずうおおい上に、こちらの油断ゆだんにつけんで夜討ようちをしかけてたのですから
鎮西八郎 (新字新仮名) / 楠山正雄(著)
たとえば、一つのトンネルをるにも、どれほど、おおくのひとたちが、そのためにくるしみはたらいたかをかんがえなければならないのです。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
にんはかんじょうすると、いちばんちいさいいさむちゃんのが、一つおおかっただけで、三にんのゼリビンズのかずはまったくおんなじだったのです。
お母さんはえらいな (新字新仮名) / 小川未明(著)
にいた、おおくのどもたちにも、そのはなしがわかるので、みんなかがやかしながら、秀吉ひできちかおつめて、いていました。
さか立ち小僧さん (新字新仮名) / 小川未明(著)
おおくの人々ひとびとなかには、うみげてしまって、はたして、ふたたびまれわるだろうかといううたがいをもったものもおります。
明るき世界へ (新字新仮名) / 小川未明(著)
なによりよろこばしいことであるようにかんじられ、また、おおくのひとたちがしあわせになるのを、しんこころからのぞまれたのでありました。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
しかし、なにもはかずに、このけるような石塊いしころおおみちあるくよりは、どんなに子供こどもにとって、くつをはくことがよかったかしれません。
長ぐつの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにがそうさせるのか、とにかく、この苦痛くつうおおなかで、こうした人々ひとびと存在そんざいは、どんなになぐさめとなることでしょう。
兄の声 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「あすは、おてらのお開帳かいちょうで、どんなにかこのへん人通ひとどおりのおおいことだろう。お天気てんきであってくれればいいが。」といいました。
石をのせた車 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そして、また、それがむかしのようになるのには、どれほど、おおくの労力ろうりょく日数にっすうとがかからなければ、ならぬかということをったのであります。
子供と馬の話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
そればかりでない、このひろ野原のはらのそこここに、どれほどおおくのが、かみなりのために、たれてれてしまったことでしょう。
ぴかぴかする夜 (新字新仮名) / 小川未明(著)
みち両側りょうがわには、ゆきえかかって、あおくさているところもありました。けれど、だんだんとすすむにしたがって、ゆきおおくなったのであります。
角笛吹く子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
あの時分じぶんから、自分じぶんただしくきようとこころがけてきたが、かえりみればまだどれほど後悔こうかいされることのおおかったことかしれない。
いいおじいさんの話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
かれは、おおくのひとやとって、肥料ひりょうをやったり、ふゆになるとかこいをして、ゆきのためにれないようにをかけたりしました。
牛女 (新字新仮名) / 小川未明(著)
なにも、学校がっこうへいったら、みんながえらくなるというのでない。りっぱな商人しょうにんには、小僧こぞうからがるものがおおいのだよ。
子供はばかでなかった (新字新仮名) / 小川未明(著)
それから、幾日いくにちかたってから、あには、まちにりっぱな商店しょうてんしました。そして、そこの帳場ちょうばにすわって、おおくの奉公人ほうこうにん使つか身分みぶんとなりました。
くわの怒った話 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「まことにおそおおうございますが、陛下へいかのは、あそこにえる紅色あかいろちいさなほしでございます。」と、うらなしゃこたえました。
北海の白鳥 (新字新仮名) / 小川未明(著)
双方そうほうとも死力しりょくをつくしてたたかいましたから、容易ようい勝敗しょうはいはつきませんでしたが、おおくの犠牲ぎせいをはらって最後さいごに、ふじのはなくにったのでした。
ひすいを愛された妃 (新字新仮名) / 小川未明(著)