“多謝”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
トーシェー16.7%
サンキュウ16.7%
メルシ16.7%
キュウ8.3%
ありがと8.3%
たしゃす8.3%
たしや8.3%
コウマブソ8.3%
メルシ・ボクウ8.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
僕たちは再び多謝トーシェーをくり返して、すぐに茶をこしらえる支度をして、その茶に砂糖を入れてがぶがぶと飲みはじめた。
青蛙堂鬼談 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
同時に相方そうほうで、Y・O・Rの旗を上げる。「多謝サンキュウ」である。そして、れ違う。
多謝メルシ」と私は言って、ポケットから手帳を出して書きとめた。
(新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
たとえそれが「多謝キュウ」のかわりに「地獄へ行け」であってもいっこうさしつかえないわけだけれど——だから
「エ多謝ありがとう、だがもうちっのちにしましょう」
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
多謝たしゃす水上石すいじょうのいし 教儂不沾裙われをしてくんをぬらさざらしむるを
郷愁の詩人 与謝蕪村 (新字新仮名) / 萩原朔太郎(著)
「本当に待つてゐてくれたのかい、みいさん。しや多謝たしや! もしそれが事実であるならばだ、僕はこのまま死んでも恨みません。こんなに酔されたのも、実はそれなのだ」
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
有難いっ。痛快だっ。イヤ多謝コウマブソ……多謝コウマブソ……とりあえず一杯こう。
爆弾太平記 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
おまけにこっちから「多謝メルシ・ボクウ」と言わなくちゃならないし、飾窓ウインデを叩き割って犬を蹴って、ついでに巡査も蹴って、それから大道にぐっすり寝込んでも