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五
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いつ
ふりがな文庫
“
五
(
いつ
)” の例文
椿
(
つばき
)
の
梢
(
こずゑ
)
には、つい
此
(
こ
)
のあひだ
枯萩
(
かれはぎ
)
の
枝
(
えだ
)
を
刈
(
か
)
つて、その
時
(
とき
)
引殘
(
ひきのこ
)
した
朝顏
(
あさがほ
)
の
蔓
(
つる
)
に、
五
(
いつ
)
つ
六
(
む
)
つ
白
(
しろ
)
い
實
(
み
)
のついたのが、
冷
(
つめた
)
く、はら/\と
濡
(
ぬ
)
れて
行
(
ゆ
)
く。
湯どうふ
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
五
(
いつ
)
子モ出テ来ルッテ云ッテマシタカラ固ク止メテアルンデス。デスガ颯子ハイヽジャアリマセンカ、ドウシテ颯子ヲオ嫌イニナルンデス」
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
山中
(
さんちゆう
)
といふ
題
(
だい
)
です。
山中
(
さんちゆう
)
目
(
め
)
に
見
(
み
)
、
耳
(
みゝ
)
に
聞
(
きこ
)
えるものを
五
(
いつ
)
とほり
竝
(
なら
)
べて、そしてもの
靜
(
しづ
)
かな
山
(
やま
)
の
樣子
(
ようす
)
を
考
(
かんが
)
へさせようとしたのです。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
きたない きものを きた こじきの
母
(
はは
)
おやが、
五
(
いつ
)
つか
六
(
むっ
)
つぐらいの
子
(
こ
)
どもを そばに すわらせて、おもちゃを やっているのでした。
一休さん
(新字新仮名)
/
五十公野清一
(著)
そして、仮死したままうごかない
黛
(
まゆずみ
)
と、
五
(
いつ
)
つ
衣
(
ぎぬ
)
につつまれた高貴さとに、女性美の極致を見たように茫然と打たれながら
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
五
(
いつ
)
ツ
衣
(
ぎぬ
)
で
檜扇
(
おうぎ
)
をさしかざしたといったらよいでしょうか、王朝式といっても、丸いお顔じゃありません、ほんとに輪郭のよくととのった、
瓜実顔
(
うりざねがお
)
です。
九条武子
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
急に彼はその姿をとらへようと
五
(
いつ
)
足
六
(
む
)
足追ひすがつた。がすぐに棒立ちにそこに立ちすくんでしまつた。ふと思ひあたるところが彼にはあつたのである。
黎明
(旧字旧仮名)
/
島木健作
(著)
右の
掛
(
かゝ
)
りに鼠色のペンキで塗つた
五
(
いつ
)
坪
位
(
ぐらゐ
)
の
平家
(
ひらや
)
がある。
硝子
(
がらす
)
窓が広く
開
(
あ
)
けられて入口に石膏の白い粉が
散
(
ちら
)
ばつて居るので、一
見
(
けん
)
製作室
(
アトリエ
)
である事を自分達は知つた。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
真鍮の
大
(
だい
)
の燭台を
三
(
み
)
組、
中
(
ちう
)
を
五
(
いつ
)
組、銅の燭台を
三
(
み
)
組、
大大
(
だいだい
)
のおらんだの皿を
三
(
さん
)
枚、
錦手
(
にしきで
)
の皿を三十枚、ぎやまんの皿を百人前、
青磁
(
せいじ
)
の茶碗を百人前、煙草盆を
十個
(
とを
)
。
住吉祭
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
五
(
いつ
)
たび目に尼提の曲った路にも、——尼提は狭い路を
七
(
なな
)
たび曲り、七たびとも如来の歩いて来るのに出会った。殊に七たび目に曲ったのはもう逃げ道のない
袋路
(
ふくろみち
)
である。
尼提
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
盲
(
めしひ
)
の牡牛は盲の
羔
(
こひつじ
)
よりも
疾
(
と
)
く倒る、
一
(
ひとつ
)
の
劒
(
つるぎ
)
五
(
いつ
)
にまさりて
切味
(
きれあぢ
)
よきことしば/\是あり 七〇—七二
神曲:03 天堂
(旧字旧仮名)
/
アリギエリ・ダンテ
(著)
與吉
(
よきち
)
が
五
(
いつ
)
つの
春
(
はる
)
に
成
(
な
)
つた。ずん/\と
生長
(
せいちやう
)
して
行
(
ゆ
)
く
彼
(
かれ
)
の
身體
(
からだ
)
はおつぎの
手
(
て
)
に
重量
(
ぢうりやう
)
が
過
(
す
)
ぎて
居
(
ゐ
)
る。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
交詢社
(
こうじゅんしゃ
)
の広間に行くと、
希臘風
(
ギリシヤふう
)
の人物を描いた「
神の森
(
ボアサクレエ
)
」の壁画の
下
(
もと
)
に、
五
(
いつ
)
ツ
紋
(
もん
)
の紳士や
替
(
かわ
)
り
地
(
じ
)
のフロックコオトを着た紳士が幾組となく対座して、
囲碁仙集
(
いごせんしゅう
)
をやっている。
銀座
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
中
(
なか
)
には、
煉瓦
(
れんが
)
で
造
(
つく
)
つた
五
(
いつ
)
つの
室
(
しつ
)
のある
漢時代
(
かんじだい
)
の
墓
(
はか
)
がありました。それを
今
(
いま
)
から
二十年
(
にじゆうねん
)
ほど
前
(
まへ
)
に、
私
(
わたし
)
が
掘
(
ほ
)
りにまゐりましたが、
鏡
(
かゞみ
)
だとか
土
(
つち
)
で
作
(
つく
)
つた
家
(
いへ
)
の
形
(
かたち
)
だとかゞ
出
(
で
)
て
來
(
き
)
ました。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
すると向うから、
襷
(
たすき
)
がけの女が駈けて来て、いきなり
塩瀬
(
しおぜ
)
の
五
(
いつ
)
つ
紋
(
もん
)
をつらまえた。
野分
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小劍は、親友の、徳田秋聲より
三
(
みつ
)
つ
下
(
した
)
であり、正宗白鳥より
五
(
いつ
)
つ
上
(
うへ
)
であつた。
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
五木
(
ごぼく
)
とは、
五
(
いつ
)
つの
主
(
おも
)
な
木
(
き
)
を
指
(
さ
)
して
言
(
い
)
ふのですが、まだその
他
(
ほか
)
に
栗
(
くり
)
の
木
(
き
)
、
杉
(
すぎ
)
の
木
(
き
)
、
松
(
まつ
)
の
木
(
き
)
、
桂
(
かつら
)
の
木
(
き
)
、
欅
(
けやき
)
の
木
(
き
)
なぞが
生
(
は
)
えて
居
(
ゐ
)
ます。
樅
(
もみ
)
の
木
(
き
)
、
栂
(
つげ
)
の
木
(
き
)
も
生
(
は
)
えて
居
(
ゐ
)
ます。それから
栃
(
とち
)
の
木
(
き
)
も
生
(
は
)
えて
居
(
ゐ
)
ます。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
二十年
(
はたとせ
)
にあまる
五
(
いつ
)
とせになるといふみ
祝
(
ほぎ
)
のにはに差せる光や
瑞
(
うづ
)
のみひかり
つゆじも
(新字旧仮名)
/
斎藤茂吉
(著)
「
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。」
湖水の女
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
五
(
いつ
)
月ののち、司馬遷はふたたび筆を
執
(
と
)
った。
歓
(
よろこ
)
びも
昂奮
(
こうふん
)
もない・ただ仕事の完成への意志だけに
鞭打
(
むちう
)
たれて、傷ついた脚を
引摺
(
ひきず
)
りながら目的地へ向かう旅人のように、とぼとぼと稿を継いでいく。
李陵
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
何時
(
いつ
)
かは
言
(
い
)
はふと
存
(
ぞん
)
じたれど、お
前
(
まへ
)
さまといふ
御人
(
おひと
)
には
呆
(
あき
)
れまする、
是
(
こ
)
れが
五
(
いつ
)
つや
十
(
とを
)
の
子供
(
こども
)
ではなし、十六といへばお
子樣
(
こさま
)
もつ
人
(
ひと
)
もありますぞや、まあ
考
(
かんが
)
へて
御覽
(
ごらん
)
なされお
母樣
(
はヽさま
)
がお
病沒
(
なくなり
)
から
此
(
この
)
かた
経つくゑ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
つきほなくかなしかるかなかがなべて年のへだたりは
三十
(
みそ
)
あまり
五
(
いつ
)
つ
白南風
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
この山中には
五
(
いつ
)
つ
葉
(
ば
)
のうつ
木
(
ぎ
)
ありて、その下に黄金を埋めてありとて、今もそのうつぎの
有処
(
ありか
)
を求めあるく者
稀々
(
まれまれ
)
にあり。この長者は昔の金山師なりしならんか、このあたりには鉄を吹きたる
滓
(
かす
)
あり。
遠野物語
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
五
(
いつ
)
つ
六
(
む
)
つ
越
(
こえ
)
たるが
子
(
こ
)
といふ者は長三郎とて今茲十九になる男子一
個
(
にん
)
然
(
さる
)
に此長三郎は
生
(
うま
)
れ附ての美男にて女の如き者なれば
誰
(
たれ
)
言
(
いふ
)
ともなく本町
業平
(
なりひら
)
又
(
また
)
小西屋の
俳優息子
(
やくしやむすこ
)
と評判殊に
高
(
たか
)
かるより夫婦は
何卒
(
なにとぞ
)
能
(
よき
)
嫁
(
よめ
)
取
(
とつ
)
て
樂隱居
(
らくいんきよ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
五
(
いつ
)
たび歳のめぐる中、豐かに鐵を用ゐ得む
イーリアス:03 イーリアス
(旧字旧仮名)
/
ホーマー
(著)
「
五
(
いつ
)
つ
半下
(
はんさが
)
り頃かの、婆さん」
南国太平記
(新字新仮名)
/
直木三十五
(著)
五
(
いつ
)
たび歌よみに与ふる書
歌よみに与ふる書
(新字旧仮名)
/
正岡子規
(著)
朝
五
(
いつ
)
つ
時
(
どき
)
、宙に
釣
(
つ
)
られて、少年が木曾
山中
(
さんちゅう
)
で鷲の爪を離れたのは同じ日の
夕
(
ゆうべ
)
。七つ時、
間
(
あいだ
)
は
五時
(
いつとき
)
十時間である。里数は
略
(
ほぼ
)
四百里であると言ふ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
露をもった草の上に、ふさふさとした黒髪と、
五
(
いつ
)
つ
衣
(
ぎぬ
)
の
裳
(
すそ
)
を流した、まだうら若い姫の顔がそっと横に寝かされた。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
下の入口から中は暗くて見
透
(
す
)
かされないが、やはり小さい卓の
四
(
よ
)
つ
五
(
いつ
)
つは土間に置かれてあるやうである。それから
門口
(
かどぐち
)
に藤棚のやうにして藪からしが
沢山
(
たくさん
)
這
(
は
)
はせてある。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
窓
(
まど
)
から
半身
(
はんしん
)
を
乘
(
の
)
り
出
(
だ
)
してゐた
例
(
れい
)
の
娘
(
むすめ
)
が、あの
霜燒
(
しもや
)
けの
手
(
て
)
をつとのばして、
勢
(
いきほひ
)
よく
左右
(
さいう
)
に
振
(
ふ
)
つたと
思
(
おも
)
ふと、
忽
(
たちま
)
ち
心
(
こころ
)
を
躍
(
をど
)
らすばかり
暖
(
あたたか
)
な
日
(
ひ
)
の
色
(
いろ
)
に
染
(
そ
)
まつてゐる
蜜柑
(
みかん
)
が
凡
(
およ
)
そ
五
(
いつ
)
つ
六
(
むつ
)
つ
蜜柑
(旧字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
どう
考
(
かんが
)
へても、この
五
(
いつ
)
つの
現象
(
げんしよう
)
が、
一
(
ひと
)
つの
完全
(
かんぜん
)
な
山
(
やま
)
のありさまに
組
(
く
)
み
立
(
た
)
てゝ
感
(
かん
)
じられては
來
(
き
)
ません。こんな
人
(
ひと
)
ですから、
時々
(
とき/″\
)
おどけた
歌
(
うた
)
を
作
(
つく
)
つて、
人
(
ひと
)
を
笑
(
わら
)
はせようとしました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
曰
(
いわ
)
く
佃島
(
つくだじま
)
、
深川万年橋
(
ふかがわまんねんばし
)
、
本所竪川
(
ほんじょたてかわ
)
、同じく本所
五
(
いつ
)
ツ
目
(
め
)
羅漢寺
(
らかんじ
)
、
千住
(
せんじゅ
)
、目黒、
青山竜巌寺
(
あおやまりゅうがんじ
)
、青山
穏田水車
(
おんでんすいしゃ
)
、
神田駿河台
(
かんだするがだい
)
、
日本橋橋上
(
にほんばしきょうじょう
)
、
駿河町越後屋店頭
(
するがちょうえちごやてんとう
)
、
浅草本願寺
(
あさくさほんがんじ
)
、
品川御殿山
(
しながわごてんやま
)
日和下駄:一名 東京散策記
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
五
(
いつ
)
子モ陸子モ予トハ反リガ合ワナイデ喧嘩バカリシテイタガ、ヤハリ声ヲ挙ゲテ泣ク。颯子ハキット平気ダロウナ。ソレトモ案外泣クカ知ラ。セメテ真似グライハシテミセルカ知ラ。
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
「
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。
一
(
ひい
)
、
二
(
ふう
)
、
三
(
みい
)
、
四
(
よう
)
、
五
(
いつ
)
。」
湖水の女
(新字新仮名)
/
鈴木三重吉
(著)
つきほなくかなしかるかなかがなべて年のへだたりは
三十
(
みそ
)
あまり
五
(
いつ
)
つ
白南風
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
三
(
み
)
たび
五
(
いつ
)
たび
甲板
(
でつき
)
の上を
繞
(
めぐ
)
れど
晶子詩篇全集
(新字旧仮名)
/
与謝野晶子
(著)
『は、は、は、』と
形
(
かたち
)
も
定
(
さだ
)
めず、むや/\の
海鼠
(
なまこ
)
のやうな
影法師
(
かげぼふし
)
が、
案山子
(
かゝし
)
の
脚
(
あし
)
もとを
四
(
よ
)
ツ
五
(
いつ
)
ツむら/\と
纒
(
まと
)
ふて
進
(
すゝ
)
む。
神鑿
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わけても、新婦は、まだ
華燭
(
かしょく
)
のかがやきの
褪
(
あ
)
せない
金色
(
こんじき
)
の
釵子
(
さいし
)
を黒髪に
簪
(
さ
)
し、
五
(
いつ
)
つ
衣
(
ぎぬ
)
のたもとは
薫々
(
くん
)
と高貴なとめ
木
(
き
)
の香りを歩むたびにうごかすのだった。
親鸞
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
五
(
いつ
)
子トウマク行ク筈ガナイカラ、ドウセホンノ泊メテ貰ウダケダロウ。………
瘋癲老人日記
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
五
(
いつ
)
つ
追
(
お
)
ひ
出
(
だ
)
そ。
とんぼの眼玉
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
五
(
いつ
)
つださうで。……
其
(
それ
)
を
持參
(
ぢさん
)
で、
取極
(
とりき
)
めた。たつたのは、
日曜
(
にちえう
)
に
當
(
あた
)
つたと
思
(
おも
)
ふ。
念
(
ねん
)
のため、
新聞
(
しんぶん
)
の
欄外
(
らんぐわい
)
を
横
(
よこ
)
に
覗
(
のぞ
)
くと、その
終列車
(
しうれつしや
)
は
糸崎行
(
いとざきゆき
)
としてある。
雨ふり
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
四つか
五
(
いつ
)
つ。
新頌
(旧字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
落
(
おつ
)
こちると
勢
(
いきほひ
)
よく
三
(
みつ
)
ツばかりくる/\とまつた
間
(
あひだ
)
に、
鮟鱇博士
(
あんかうはかせ
)
は
五
(
いつ
)
ツばかりおまはりをして、
手
(
て
)
をのばすと、ひよいと
横
(
よこ
)
なぐれに
風
(
かぜ
)
を
受
(
う
)
けて、
斜
(
なゝ
)
めに
飛
(
と
)
んで
化鳥
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
四つか
五
(
いつ
)
つ。
新頌
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
いつも松露の香がたつようで、実際、
初茸
(
はつたけ
)
、しめじ茸は、この落葉に生えるのである。入口に萩の
枝折戸
(
しおりど
)
、屋根なしに
網代
(
あじろ
)
の
扉
(
と
)
がついている。また松の樹を
五
(
いつ
)
株、
六
(
む
)
株。
古狢
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
朝
五
(
いつ
)
つ
時
(
どき
)
の事で、
侍町
(
さむらいまち
)
の人通りのない坂道を
上
(
のぼ
)
る時、
大鷲
(
おおわし
)
が一羽、
虚空
(
こくう
)
から
巌
(
いわ
)
の
落下
(
おちさが
)
るが如く落して来て、少年を
引掴
(
ひっつか
)
むと、
忽
(
たちま
)
ち雲を飛んで行く。少年は
夢現
(
ゆめうつつ
)
ともわきまへぬ。
妖魔の辻占
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
障子
(
しやうじ
)
を
透
(
す
)
かして、
疊
(
たゝみ
)
凡
(
およ
)
そ
半疊
(
はんでふ
)
ばかりの
細長
(
ほそなが
)
い
七輪
(
しちりん
)
に、
五
(
いつ
)
つづゝ
刺
(
さ
)
した
眞白
(
まつしろ
)
な
串團子
(
くしだんご
)
を、
大福帳
(
だいふくちやう
)
が
權化
(
ごんげ
)
した
算盤
(
そろばん
)
の
如
(
ごと
)
くずらりと
並
(
なら
)
べて、
眞赤
(
まつか
)
な
火
(
ひ
)
を、
四角
(
しかく
)
な
團扇
(
うちは
)
で、ばた/\ばた
松の葉
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
細君
(
さいくん
)
の
張氏
(
ちやうし
)
より、
然
(
しか
)
も、
五
(
いつ
)
つばかり
年少
(
としわか
)
き
一少女
(
いちせうぢよ
)
、
淡裝
(
たんさう
)
素服
(
そふく
)
して
婀娜
(
あだ
)
たるものであつた。
みつ柏
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
此
(
これ
)
だけを
心遣
(
こゝろや
)
りに、
女房
(
にようばう
)
は、
小兒
(
こども
)
たちに、まだ
晩
(
ばん
)
の
御飯
(
ごはん
)
にもしなかつたので、
坂
(
さか
)
を
駈
(
か
)
け
上
(
あが
)
るやうにして、
急
(
いそ
)
いで
行願寺内
(
ぎやうぐわんじない
)
へ
歸
(
かへ
)
ると、
路地口
(
ろぢぐち
)
に、
四
(
よつ
)
つになる
女
(
をんな
)
の
兒
(
こ
)
と、
五
(
いつ
)
つの
男
(
をとこ
)
の
兒
(
こ
)
と
夜釣
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
“五”の意味
《名詞》
五(ご)
5。四より一多い数。
(出典:Wiktionary)
五
常用漢字
小1
部首:⼆
4画
“五”を含む語句
五月蠅
五月
五十
菊五郎
五更
五合
五月幟
五百
五時
十五日
五郎兵衛
五十年
五百箇
四五日前
五色
五歳
五分
七五三
五間
五行
...