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不幸
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ふかう
ふりがな文庫
“
不幸
(
ふかう
)” の例文
何故
(
なぜ
)
そう
急
(
きふ
)
に
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
したかとの
君
(
きみ
)
の
質問
(
しつもん
)
は
御尤
(
ごもつとも
)
である。
僕
(
ぼく
)
は
不幸
(
ふかう
)
にして
之
(
これ
)
を
君
(
きみ
)
に
白状
(
はくじやう
)
してしまはなければならぬことに
立到
(
たちいた
)
つた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
不幸
(
ふかう
)
にも、
此
(
この
)
心配
(
しんぱい
)
が
暮
(
くれ
)
の
二十日過
(
はつかすぎ
)
になつて、
突然
(
とつぜん
)
事實
(
じじつ
)
になりかけたので、
宗助
(
そうすけ
)
は
豫期
(
よき
)
の
恐怖
(
きようふ
)
に
火
(
ひ
)
が
點
(
つ
)
いた
樣
(
やう
)
に、いたく
狼狽
(
らうばい
)
した。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
蜥蜴
(
とかげ
)
の
鉛筆
(
えんぴつ
)
を
軋
(
きし
)
らす
音
(
おと
)
、
壓潰
(
おしつぶ
)
されて
窒息
(
ちつそく
)
した
豚
(
ぶた
)
、
不幸
(
ふかう
)
な
海龜
(
うみがめ
)
の
絶
(
た
)
えざる
歔欷
(
すゝりなき
)
とがゴタ/\に
其處
(
そこ
)
いらの
空中
(
くうちゆう
)
に
浮
(
うか
)
んで
見
(
み
)
えました。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
始めとして富澤町の
實父
(
じつぷ
)
にも兄にも
先立
(
さきだつ
)
不幸
(
ふかう
)
の罪お
許
(
ゆる
)
し
成
(
なさ
)
れて下されよ是皆前世の定業と
斷念
(
あきらめ
)
られて
逆樣
(
さかさま
)
ながら只一
遍
(
ぺん
)
の御回向を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
あゝ僕等は何うして恁う
不幸
(
ふかう
)
なんだらう。
精神上
(
せいしんじよう
)
にも
肉躰上
(
にくたいじよう
)
にも、毎も
激
(
はげ
)
しい苦痛ばかりを感じて、少しだツて安らかな
時
(
とき
)
はありやしない。
虚弱
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
▼ もっと見る
我々
(
われ/\
)
の
町
(
まち
)
に
話
(
はなし
)
の
面白
(
おもしろ
)
い、
知識
(
ちしき
)
のある
人間
(
にんげん
)
の
皆無
(
かいむ
)
なのは、
實
(
じつ
)
に
遺憾
(
ゐかん
)
なことぢや
有
(
あ
)
りませんか。
是
(
これ
)
は
我々
(
われ/\
)
に
取
(
と
)
つて
大
(
おほい
)
なる
不幸
(
ふかう
)
です。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
モン長 なう、
情
(
なさけ
)
なや、
我君
(
わがきみ
)
!
我子
(
わがこ
)
の
追放
(
つゐはう
)
を
歎悲
(
なげき
)
の
餘
(
あま
)
りに
衰
(
おとろ
)
へて、
妻
(
つま
)
は
昨夜
(
やぜん
)
相果
(
あひはて
)
ました。
尚
(
なほ
)
此上
(
このうへ
)
にも
老人
(
らうじん
)
をさいなむは
如何
(
いか
)
なる
不幸
(
ふかう
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
さるゆゑに
不幸
(
ふかう
)
ありて日のたゝぬいへにては、
行者
(
ぎやうじや
)
のきたるをまちてものくはせんなど、いかにも清くして
待
(
まつ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
お
歳暮
(
せいぼ
)
には
何
(
なに
)
ほど
下
(
くだ
)
さりますかと、
朝
(
あさ
)
より
寢込
(
ねこ
)
みて
父
(
ちゝ
)
の
歸
(
かへ
)
りを
待
(
ま
)
ちしは
此金
(
これ
)
なり、
子
(
こ
)
は三
界
(
がい
)
の
首械
(
くびかせ
)
といへど、まこと
放蕩
(
のら
)
を
子
(
こ
)
に
持
(
も
)
つ
親
(
おや
)
ばかり
不幸
(
ふかう
)
なるは
無
(
な
)
し
大つごもり
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そこで私は、かつて前に、
疲
(
つか
)
れた心をぼんやりとさせたやうに、今また
不幸
(
ふかう
)
に
疲
(
つか
)
れた心をぼんやりと
休
(
やす
)
めてみた。私は私の心の中から、
何
(
なに
)
か得がたい
感想
(
かんさう
)
が浮び出しはしないかと待ちながら。
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
不幸
(
ふかう
)
な
彼女
(
かのぢよ
)
は
拭
(
ぬぐ
)
ふことの
出來
(
でき
)
ない
汚點
(
しみ
)
をその
生涯
(
しやうがい
)
にとゞめた。さうしてその
汚點
(
しみ
)
に
對
(
たい
)
する
悔
(
くゐ
)
は、
彼女
(
かのぢよ
)
の
是
(
これ
)
までを、さうしてまた
此先
(
このさき
)
をも、かくて
彼女
(
かのぢよ
)
の一
生
(
しやう
)
をいろ/\に
綴
(
つゞ
)
つて
行
(
ゆ
)
くであらう。
悔
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
が、
想像
(
さうざう
)
は
矢張
(
やはり
)
悪
(
わる
)
い
方
(
はう
)
へばかり
走
(
はし
)
らうとする。
如何
(
どう
)
かすると、
恋人
(
こひゞと
)
の
有
(
あ
)
つたことを、
既
(
すで
)
に
動
(
うごか
)
すべからざる
事実
(
じゞつ
)
と
決
(
き
)
めて
了
(
しま
)
つてゐる。
而
(
さう
)
して、
其事実
(
そのじゞつ
)
のうへに、
色々
(
いろ/\
)
の
不幸
(
ふかう
)
な
事実
(
じゞつ
)
をさへ
築
(
きづき
)
あげてゐる。
背負揚
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
若
(
も
)
し、
吾等
(
われら
)
が
不幸
(
ふかう
)
にして、
此
(
この
)
深山
(
しんざん
)
の
露
(
つゆ
)
と
消
(
き
)
えもせば、
他日
(
たじつ
)
貴下
(
きか
)
が、
海底戰鬪艇
(
かいていせんとうてい
)
の
壯麗
(
さうれい
)
なる
甲板
(
かんぱん
)
より、
仰
(
あほ
)
いで
芙蓉
(
ふえう
)
の
峯
(
みね
)
を
望
(
のぞ
)
み
見
(
み
)
ん
時
(
とき
)
、
乞
(
こ
)
ふ
吾等
(
われら
)
五名
(
ごめい
)
の
者
(
もの
)
に
代
(
かわ
)
りて、
只
(
たゞ
)
一聲
(
いつせい
)
、
大日本帝國
(
だいにつぽんていこく
)
の
萬歳
(
ばんざい
)
を
唱
(
とな
)
へよ
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
不幸
(
ふかう
)
の
僧
(
そう
)
はつく/″\
此
(
この
)
状
(
さま
)
を
眗
(
みまは
)
し、
慨然
(
がいぜん
)
として
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかし
將來
(
このさき
)
これを
幸
(
さいはひ
)
であつたと
知
(
し
)
る
時
(
とき
)
と
雖
(
いへど
)
も、たしかに
不幸
(
ふかう
)
であると
感
(
かん
)
ずるに
違
(
ちが
)
いない。
僕
(
ぼく
)
は
知
(
し
)
らないで
宜
(
よ
)
い、
唯
(
た
)
だ
感
(
かん
)
じたくないものだ。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
何
(
なん
)
の
爲
(
ため
)
に
私
(
わたし
)
だの、そら
此處
(
こゝ
)
にゐる
此
(
こ
)
の
不幸
(
ふかう
)
な
人達計
(
ひとたちばか
)
りが
恰
(
あだか
)
も
獻祭
(
けんさい
)
の
山羊
(
やぎ
)
の
如
(
ごと
)
くに、
衆
(
しゆう
)
の
爲
(
ため
)
に
此
(
こゝ
)
に
入
(
い
)
れられてゐねばならんのか。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
それも
始
(
はじめ
)
から
宿
(
やど
)
る
種
(
たね
)
がなかつたのなら、まだしもだが、
育
(
そだ
)
つべきものを
中途
(
ちゆうと
)
で
取
(
と
)
り
落
(
おと
)
したのだから、
更
(
さら
)
に
不幸
(
ふかう
)
の
感
(
かん
)
が
深
(
ふか
)
かつた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
乃至
(
ないし
)
は
眞夜中
(
まよなか
)
に
馬
(
うま
)
の
鬣
(
たてがみ
)
を
紛糾
(
こぐらか
)
らせ、
又
(
また
)
は
懶惰女
(
ぶしゃうをんな
)
の
頭髮
(
かみのけ
)
を
滅茶滅茶
(
めちゃめちゃ
)
に
縺
(
もつ
)
れさせて、
解
(
と
)
けたら
不幸
(
ふかう
)
の
前兆
(
ぜんてう
)
ぢゃ、なぞと
氣
(
き
)
を
揉
(
も
)
まするもマブが
惡戲
(
いたづら
)
。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
恐
(
おそ
)
らくは
再
(
ふたゝ
)
び
其部屋
(
そのへや
)
から
出
(
で
)
られる
機會
(
きくわい
)
がないと
知
(
し
)
つた
時
(
とき
)
には、
何
(
ど
)
んなに
愛
(
あい
)
ちやんはつく/″\
身
(
み
)
の
不幸
(
ふかう
)
を
感
(
かん
)
じたでせう。
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
然
(
され
)
ば傳吉お
專
(
せん
)
が物語りを聞て
歎息
(
たんそく
)
し扨々世の中に
不幸
(
ふかう
)
の者我一人にあらずまだ
肩揚
(
かたあげ
)
の娘が孝行四年こしなる父の大病を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
此時七十
余
(
よ
)
の
老僧
(
らうそう
)
也しが、
前
(
まへ
)
にいへる
何村
(
なにむら
)
の人の
不幸
(
ふかう
)
に
比
(
くらぶ
)
れば万死に一生をえられたる
天幸
(
てんかう
)
といひつべし。
齢
(
よはひ
)
も八十余まで
无病
(
むびやう
)
にして文政のすゑに
遷化
(
せんげ
)
せられき。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
此處
(
こゝ
)
の
主
(
あるじ
)
も
多辨
(
はなしずき
)
にや
咳
(
しわぶき
)
勿躰
(
もつたい
)
らしくして
長々
(
なが/\
)
と
物語
(
ものがた
)
り
出
(
いで
)
ぬ、
祖父
(
そふ
)
なりし
人
(
ひと
)
が
將軍家
(
しやうぐんけ
)
の
覺
(
おぼ
)
え
淺
(
あさ
)
からざりしこと、
今
(
いま
)
一
足
(
あし
)
にて
諸侯
(
しよかう
)
の
列
(
れつ
)
にも
加
(
くわ
)
へ
給
(
たま
)
ふべかりしを
不幸
(
ふかう
)
短命
(
たんめい
)
にして
病沒
(
びやうぼつ
)
せしとか
たま襻
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
一
番
(
ばん
)
「
彼女
(
かのぢよ
)
」を
不幸
(
ふかう
)
にしたことは、
彼
(
かれ
)
の
性格
(
せいかく
)
が
普通社会人
(
ふつうしやくわいじん
)
として
適当
(
てきたう
)
な
平衡
(
へいかう
)
を
保
(
たも
)
つてゐないことであつた。
無論
(
むろん
)
こんな
仕事
(
しごと
)
へ
入
(
はい
)
つてくる
人
(
ひと
)
のなかには、
性格
(
せいかく
)
の
平衡
(
へいかう
)
と
調和
(
てうわ
)
の
取
(
と
)
れない
人
(
ひと
)
も
偶
(
たま
)
にはあつた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
私達
(
わたしたち
)
も廻るであらう。今に、
不幸
(
ふかう
)
が亡くなるだらう。——
美しい家
(新字旧仮名)
/
横光利一
(著)
僕
(
ぼく
)
は
不幸
(
ふかう
)
にして
外國
(
ぐわいこく
)
に
留學
(
りうがく
)
することも
出來
(
でき
)
ず、
大學
(
だいがく
)
に
入
(
はひ
)
ることも
出來
(
でき
)
ず、ですから
僕
(
ぼく
)
の
教育
(
けういく
)
、
所謂
(
いはゆる
)
教育
(
けういく
)
なるものは
不完全
(
ふくわんぜん
)
なものでしよう。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
不幸
(
ふかう
)
にして
今
(
いま
)
の
小六
(
ころく
)
は、
此
(
この
)
嫂
(
あによめ
)
の
態度
(
たいど
)
に
對
(
たい
)
して
程
(
ほど
)
の
好
(
い
)
い
調子
(
てうし
)
を
出
(
だ
)
す
丈
(
だけ
)
の
餘裕
(
よゆう
)
と
分別
(
ふんべつ
)
を
頭
(
あたま
)
の
中
(
うち
)
に
發見
(
はつけん
)
し
得
(
え
)
なかつたのである。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
『
左樣
(
さやう
)
さ、
不幸
(
ふかう
)
な
町
(
まち
)
です。』と、イワン、デミトリチは
溜息
(
ためいき
)
して
笑
(
わら
)
ふ。『
然
(
しか
)
し一
般
(
ぱん
)
には
奈何
(
どう
)
です、
新聞
(
しんぶん
)
や、
雜誌
(
ざつし
)
は
奈何云
(
どうい
)
ふ
事
(
こと
)
が
書
(
か
)
いてありますか?』
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
不幸
(
ふかう
)
なる
小
(
ちひ
)
さな
甚公
(
じんこう
)
は、
何
(
なん
)
にも
痕跡
(
あと
)
の
殘
(
のこ
)
らぬのを
知
(
し
)
つて、一
本指
(
ぽんゆび
)
で
石盤
(
せきばん
)
へ
書
(
か
)
くことを
止
(
や
)
めました、ところで、その
顏
(
かほ
)
からインキの
垂
(
た
)
れてるのを
幸
(
さいは
)
ひ
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
揉
(
もま
)
せ
不幸
(
ふかう
)
の上に
大不幸
(
だいふかう
)
と
異見
(
いけん
)
らしくも言散しサア
何處
(
いづこ
)
へなり勝手に行と
表
(
おもて
)
の方へ
突出
(
つきいだ
)
し
泣倒
(
なきたふ
)
れたる千太郎を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ロミオ けふの
此
(
この
)
惡運
(
あくうん
)
は
此儘
(
このまゝ
)
では
濟
(
す
)
むまい。これは
只
(
たゞ
)
不幸
(
ふしあはせ
)
の
手始
(
てはじめ
)
、つゞく
不幸
(
ふかう
)
が
此
(
この
)
結局
(
しまつ
)
をせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
不幸
(
ふかう
)
の
由來
(
もと
)
に
悟
(
さと
)
り
初
(
そ
)
めて、
父
(
ちヽ
)
戀
(
こひ
)
し
母
(
はヽ
)
戀
(
こひ
)
しの
夜半
(
よは
)
の
夢
(
ゆめ
)
にも、
咲
(
さ
)
かぬ
櫻
(
さくら
)
に
風
(
かぜ
)
は
恨
(
うら
)
まぬ
獨
(
ひと
)
りずみの
願
(
ねが
)
ひ
固
(
かた
)
くなり、
包
(
つヽ
)
むに
洩
(
もれ
)
ぬ
身
(
み
)
の
素性
(
すじやう
)
、
人
(
ひと
)
しらねばこそ
樣々
(
さま/″\
)
の
傳手
(
つて
)
を
求
(
もと
)
めて、
香山
(
かやま
)
の
令孃
(
ひめ
)
と
立
(
た
)
つ
名
(
な
)
くるしく
暁月夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
それほど「
彼女
(
かのぢよ
)
」は
不幸
(
ふかう
)
な
位置
(
ゐち
)
に
立
(
た
)
たせられてゐた。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
然
(
しか
)
し
或
(
あるひ
)
はこれが
僕
(
ぼく
)
の
幸
(
さいはひ
)
であるかも
知
(
し
)
れない、たゞ
僕
(
ぼく
)
の
今
(
いま
)
の
心
(
こゝろ
)
は
確
(
たし
)
かに
不幸
(
ふかう
)
と感じて
居
(
を
)
るのである、これを
幸
(
さいはひ
)
であつたと知ることは
今後
(
こんご
)
のことであらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
故郷
(
こきやう
)
の
風景
(
ふうけい
)
は
舊
(
もと
)
の
通
(
とほ
)
りである、
然
(
しか
)
し
自分
(
じぶん
)
は
最早
(
もはや
)
以前
(
いぜん
)
の
少年
(
せうねん
)
ではない、
自分
(
じぶん
)
はたゞ
幾歳
(
いくつ
)
かの
年
(
とし
)
を
増
(
ま
)
したばかりでなく、
幸
(
かう
)
か
不幸
(
ふかう
)
か、
人生
(
じんせい
)
の
問題
(
もんだい
)
になやまされ、
生死
(
せいし
)
の
問題
(
もんだい
)
に
深入
(
ふかい
)
りし
画の悲み
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
“不幸”の解説
不幸
(出典:Wikipedia)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
“不幸”で始まる語句
不幸福
不幸者
不幸な者を