“ふかう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不幸76.0%
不孝20.0%
巫峽4.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
不幸ふかうにも、この心配しんぱいくれ二十日過はつかすぎになつて、突然とつぜん事實じじつになりかけたので、宗助そうすけ豫期よき恐怖きようふいたやうに、いたく狼狽らうばいした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
一方で家の爲といふのをたてにすれば、一方では個人主義しゆぎ振廻ふりまはす。軈がては親は子に對つて、不孝ふかうなるやくざ者とのゝしる、子は親に對つて、無慈悲じひかたりだとどく吐く。
平民の娘 (旧字旧仮名) / 三島霜川(著)
さては恩ある忘れがたみに切めては露の情もあるべきを、荒れゆく門に馬車あとたえて、行かば恐ろし世上の口と、きたなき物は人心ならずや、巫峽ふかうみづの木の葉舟かゝる流れに乘りたるお蘭が
暗夜 (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)