“ふしあはせ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不幸53.8%
不仕合19.2%
薄倖11.5%
薄命7.7%
不幸福3.8%
薄運3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ロミオ 御坊ごばうか、消息たよりなんとぢゃ? 殿との宣告いひわたしなんとあったぞ? まだらぬ何樣どのやう不幸ふしあはせが、わし知合しりあひにならうといふのぢゃ?
分ておもらひ申さにやならぬと血眼ちまなこになりて申にぞ安五郎は當惑たうわくなし我等とても段々の不仕合ふしあはせ折角せつかく連退つれのいたる白妙には死別しにわかれ今は浮世うきよのぞみもなければ信州しんしう由縁ゆかりの者を頼み出家しゆつけ遁世とんせい
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
薄倖ふしあはせなお歌ちやん。」
私の生ひ立ち (新字旧仮名) / 与謝野晶子(著)
だとて我が今理屈を味方にするでもない、世間を味方にするでもない、汝が手腕の有りながら不幸ふしあはせで居るといふも知つて居る、汝が平素ふだん薄命ふしあはせを口へこそ出さね
五重塔 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)
この八年の間、私の生活は、變化にとぼしいものではあつたが、不幸福ふしあはせではなかつた。何故なら、それは無爲むゐな生活ではなかつたから。私は自分の手の屆く限りのすぐれた教育を受ける道を講じた。
それが氣懸きがゝりゆゑ、おれゃもうけっしてこのやみやかたはなれぬ。そなた侍女こしもと蛆共うじどもと一しょにおれ永久いつまで此處こゝにゐよう。おゝ、いまこゝで永劫安處えいがふあんじょはふさだめ、憂世うきよてたこの肉體からだから薄運ふしあはせくびき振落ふりおとさう。