トップ
>
不幸
>
ふしあはせ
ふりがな文庫
“
不幸
(
ふしあはせ
)” の例文
そら
雲
(
くも
)
が
日
(
ひ
)
を
隱
(
か
)
くした!
薄
(
うす
)
い
影
(
かげ
)
が
野
(
の
)
の
上
(
うへ
)
を、
海
(
うみ
)
の
上
(
うへ
)
を
這
(
は
)
う、
忽
(
たちま
)
ち
又
(
また
)
明
(
あか
)
るくなる、
此時
(
このとき
)
僕
(
ぼく
)
は
決
(
けつ
)
して
自分
(
じぶん
)
を
不幸
(
ふしあはせ
)
な
男
(
をとこ
)
とは
思
(
おも
)
はなかつた。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
ロミオ
師
(
し
)
の
御坊
(
ごばう
)
か、
消息
(
たより
)
は
何
(
なん
)
とぢゃ?
殿
(
との
)
の
宣告
(
いひわたし
)
は
何
(
なん
)
とあったぞ? まだ
知
(
し
)
らぬ
何樣
(
どのやう
)
な
不幸
(
ふしあはせ
)
が、
予
(
わし
)
と
知合
(
しりあひ
)
にならうといふのぢゃ?
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
四人の
同胞
(
きやうだい
)
、総領の母だけが女で、
残余
(
あと
)
は皆男。長男も次男も、
不幸
(
ふしあはせ
)
な事には皆二十五六で早世して、末ツ子の源作叔父が家督を継いだ。
刑余の叔父
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
この婦人は他の事でもつと聞えてもよいのだが、
幸
(
しあはせ
)
か
不幸
(
ふしあはせ
)
か、いつも男装をしてゐるので、それで一層名高くなつてゐる。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
あの
女
(
ひと
)
は
不幸
(
ふしあはせ
)
な一生で死んでしまつたが、私はあの
女
(
ひと
)
が志望を
遂
(
と
)
げてゐたらば、立派な働きをしてゐたであらうと思つて、
勿體
(
もつたい
)
ないことをしたと思つてゐる。
日本橋あたり
(旧字旧仮名)
/
長谷川時雨
(著)
▼ もっと見る
だとて我が今理屈を味方にするでもない、世間を味方にするでもない、汝が手腕の有りながら
不幸
(
ふしあはせ
)
で居るといふも知つて居る、汝が
平素
(
ふだん
)
薄命
(
ふしあはせ
)
を口へこそ出さね
五重塔
(新字旧仮名)
/
幸田露伴
(著)
不幸
(
ふしあはせ
)
は斯の屋根の下にもお志保を待受けて居た。来て見ると、もう継母も、
異母
(
はらちがひ
)
の
弟妹
(
きやうだい
)
も居なかつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
まあ嘘でも宜いさよしんば作り言にしろ、かういふ身の
不幸
(
ふしあはせ
)
だとか大底の
女
(
ひと
)
は言はねばならぬ、しかも一度や二度あふのではなし其位の事を發表しても子細はなからう
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
母は、人としてだれでもが心得て居なければならない大切な金言を知らないのだらうか? 母は子供の時あれを教はらなかつたのだらうか……あゝ俺は何といふ
不幸
(
ふしあはせ
)
だらう。
親孝行
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
仲善
(
なかよ
)
しの
象
(
ぞう
)
と
熊
(
くま
)
とは、
折
(
をり
)
ふし、こんな
悲
(
かな
)
しい
話
(
はなし
)
をしてはおたがひの
身
(
み
)
の
不幸
(
ふしあはせ
)
を
嘆
(
なげ
)
きました。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
私が、こんなに小さく、蒼白く、こんなに
整
(
とゝの
)
はない特徴のある顏をしてゐるのは、まつたく
不幸
(
ふしあはせ
)
だと思つてゐた。では何故、私は、こんなに
野心
(
やしん
)
を持つたり、殘念がつたりするのだらう。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
ロレ ロミオよ、
出
(
で
)
てござれ、
出
(
で
)
てござれよ、こりゃ
人目
(
ひとめ
)
を
怕
(
おそ
)
れ
憚
(
はゞか
)
る
男
(
をとこ
)
。あゝ、
卿
(
そなた
)
は
憂苦勞
(
うきくらう
)
に
見込
(
みこ
)
まれて、
不幸
(
ふしあはせ
)
と
縁組
(
えんぐみ
)
をお
爲
(
し
)
やったのぢゃわ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
自分の
霊魂
(
たましひ
)
と自分の
女房
(
かない
)
を信じない人も、懐中時計だけは信ずる。その懐中時計をすらお上手なしに報告出来ない人は、世にも
不幸
(
ふしあはせ
)
な技巧家である。
茶話:02 大正五(一九一六)年
(新字旧仮名)
/
薄田泣菫
(著)
明晩とは今夜である銀之助はしみ/″\
静
(
しづ
)
の
不幸
(
ふしあはせ
)
を思つた。
静
(
しづ
)
は男に
愛着
(
おも
)
はれ
又
(
ま
)
た男を
愛着
(
おも
)
ふ女である。
節操
(新字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
まあ
嘘
(
うそ
)
でも
宜
(
い
)
いさよしんば
作
(
つくり
)
り
言
(
ごと
)
にしろ、かういふ
身
(
み
)
の
不幸
(
ふしあはせ
)
だとか
大底
(
たいてい
)
の
女
(
ひと
)
はいはねばならぬ、しかも一
度
(
ど
)
や二
度
(
ど
)
あふのではなし
其位
(
そのくらゐ
)
の
事
(
こと
)
を
發表
(
はつぴやう
)
しても
子細
(
しさい
)
はなからう
にごりえ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
あの
不幸
(
ふしあはせ
)
な父親の為には、どんなにかお志保も泣いて居るとのことであつた。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
ロミオ けふの
此
(
この
)
惡運
(
あくうん
)
は
此儘
(
このまゝ
)
では
濟
(
す
)
むまい。これは
只
(
たゞ
)
不幸
(
ふしあはせ
)
の
手始
(
てはじめ
)
、つゞく
不幸
(
ふかう
)
が
此
(
この
)
結局
(
しまつ
)
をせねばならぬ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
まあ
嘘
(
うそ
)
でも
宜
(
い
)
いさよしんば作り言にしろ、かういふ身の
不幸
(
ふしあはせ
)
だとか大底の
女
(
ひと
)
はいはねばならぬ、しかも一度や二度あふのではなしその位の事を発表しても子細はなからう
にごりえ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
我輩はお志保や省吾のことを考へる度に、どの位あの二人の
不幸
(
ふしあはせ
)
を泣いてやるか知れない。
奈何
(
どう
)
して継母といふものは
彼様
(
あんな
)
邪推深いだらう。
此頃
(
こなひだ
)
も此頃で、ホラ君の御寺に説教が有ましたらう。
破戒
(新字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
“不幸”の解説
不幸
(出典:Wikipedia)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
幸
常用漢字
小3
部首:⼲
8画
“不幸”で始まる語句
不幸福
不幸者
不幸な者を