“ふしあわ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不倖33.3%
不為合27.8%
不幸22.2%
不仕合16.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「美男はいいが、第一、おれのかたきは弱すぎる! あんな逃げ下手な、腕の知れた男を、仇としてもったおれは、何という不幸の上の不倖ふしあわせだろう!」
八寒道中 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
近来不為合ふしあわせな事が続きまして、この老人が大層心寂しく存じている様子でして、名高い学者の方に泊ってお貰い申したら、何か心得になるような事が伺われるかも知れないと申すのです。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
「まあ、わたしの言ったことばをよく考えてごらん。おまえはわたしといれば不幸ふしあわせなことはないよ」と老人ろうじんは言った。
やがての果てに彼女はクーキンの不仕合ふしあわせに心を動かされて、彼を恋してしまった。
可愛い女 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)