“ふしあは”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
不仕合60.0%
不為合40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
もう昔のことですが、わたしは相当に財産ももつてゐて、不仕合ふしあはせな人たちをたすけてやるのが、なによりのたのしみでした。たづねてくる人にはみな、いくらかのお金かパンかを恵んでやりました。
エミリアンの旅 (新字旧仮名) / 豊島与志雄(著)
押へしまゝ七轉八倒のた打廻るに流石の三次もこゝろよわりヱヽ氣の毒な不便だが殺さにや成らぬ事が有る是と云ふのもお前の因果長庵と云ふ惡者を兄に持たが不仕合ふしあはせ必ずわし
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
あの男は不為合ふしあはせになつた今日、平生の御交際を思つて、丁度親類中の目上の人に依頼するやうに、あなたに相談相手になつて戴きたいといふのです。
わたくし共一が立ち行かなくなるのは、あの新聞のお蔭でございます。宅は検閲官といふものになりました、あの日から不為合ふしあはせになつたのでございます。毎日々々喧嘩があります。大声を立てる。
板ばさみ (新字旧仮名) / オイゲン・チリコフ(著)