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不仕合
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ふしあはせ
ふりがな文庫
“
不仕合
(
ふしあはせ
)” の例文
固
(
もと
)
より
己
(
おのれ
)
の至らん罪ではありますけれど、
抑
(
そもそ
)
も親の附いてをらんかつたのが非常な
不仕合
(
ふしあはせ
)
で、そんな薄命な者もかうして在るのですから
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
分てお
貰
(
もら
)
ひ申さにやならぬと
血眼
(
ちまなこ
)
になりて申にぞ安五郎は
當惑
(
たうわく
)
なし我等とても段々の
不仕合
(
ふしあはせ
)
折角
(
せつかく
)
連退
(
つれのい
)
たる白妙には
死別
(
しにわか
)
れ今は
浮世
(
うきよ
)
に
望
(
のぞ
)
みもなければ
信州
(
しんしう
)
の
由縁
(
ゆかり
)
の者を頼み
出家
(
しゆつけ
)
遁世
(
とんせい
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
そして、その上に、一度はある種の幼稚な優しい心を持つてゐたのです。私もあなた位の年頃にはまつたく多感な男で、未熟ものや、撫育されないものや、
不仕合
(
ふしあはせ
)
なものには心を惹かれました。
ジエィン・エア:02 ジエィン・エア
(旧字旧仮名)
/
シャーロット・ブロンテ
(著)
左
(
さ
)
のみ
珍
(
めづ
)
らしいとは
思
(
おも
)
ひませぬけれど
出際
(
でぎは
)
に
召物
(
めしもの
)
の
揃
(
そろ
)
へかたが
惡
(
わる
)
いとて
如何
(
いか
)
ほど
詫
(
わ
)
びても
聞入
(
きゝい
)
れがなく、
其品
(
それ
)
をば
脱
(
ぬ
)
いで
擲
(
たゝ
)
きつけて、
御自身
(
ごじゝん
)
洋服
(
ようふく
)
にめしかへて、
吁
(
あゝ
)
、
私位
(
わしぐらゐ
)
不仕合
(
ふしあはせ
)
の
人間
(
にんげん
)
はあるまい
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
そんな
徒爾
(
いたづら
)
な色恋は、為た者の
不仕合
(
ふしあはせ
)
、棄てた者も、棄てられた者も、互に
好
(
い
)
い事は無いのです。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
▼ もっと見る
大いに
叱
(
しか
)
り四郎右衞門來たらば
留守
(
るす
)
と云て歸せと申に若い者お
宿
(
やど
)
に居らるゝ旨申せしかば今更然樣には申されずと云故三郎兵衞
不承々々
(
ふしよう/″\
)
に面會なし何用有て來られしやと申ければ四郎右衞門
段々
(
だん/\
)
との
不仕合
(
ふしあはせ
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
假初
(
かりそめ
)
ならぬ三
世
(
ぜ
)
の
縁
(
えん
)
おなじ
乳房
(
ちぶさ
)
の
寄
(
よ
)
りし
身
(
み
)
なり
山川
(
さんせん
)
遠
(
とほ
)
く
隔
(
へだ
)
たりし
故郷
(
こきやう
)
に
在
(
あ
)
りし
其
(
そ
)
の
日
(
ひ
)
さへ
東
(
ひがし
)
の
方
(
かた
)
に
足
(
あし
)
な
向
(
む
)
けそ
受
(
う
)
けし
御恩
(
ごおん
)
は
斯々此々
(
かく/\しか/″\
)
母
(
はゝ
)
の
世
(
よ
)
にては
送
(
おく
)
りもあえぬに
和女
(
そなた
)
わすれてなるまいぞと
寐
(
ね
)
もの
語
(
がたり
)
に
云
(
い
)
ひ
聞
(
き
)
かされ
幼
(
をさ
)
な
心
(
ごゝろ
)
の
最初
(
そも/\
)
より
胸
(
むね
)
に
刻
(
きざ
)
みしお
主
(
しゆう
)
の
事
(
こと
)
ましてや
續
(
つゞ
)
く
不仕合
(
ふしあはせ
)
に
寄
(
よ
)
る
方
(
かた
)
もなき
浮草
(
うきくさ
)
の
我
(
わ
)
れ
孤子
(
みなしご
)
の
流浪
(
るらう
)
の
身
(
み
)
の
力
(
ちから
)
と
頼
(
たの
)
むは
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
何と
謂
(
い
)
つたら可いのだらう——私があんなに
不仕合
(
ふしあはせ
)
な身分にして
了
(
しま
)
つたとさう思つて、さぞ恨んでゐるだらうと、気の毒のやうな、
可恐
(
おそろし
)
いやうな、さうして、何と無く私は悲くてね。
金色夜叉
(新字旧仮名)
/
尾崎紅葉
(著)
扨も幸手宿の三五郎は藤澤宿の大津屋方へ
度々
(
たび/\
)
金の無心に來りし故に
此節
(
このせつ
)
は段右衞門も
厭倦果
(
あぐみはて
)
て居たりしが又或時三五郎來り
我等
(
われら
)
此節
(
このせつ
)
不仕合
(
ふしあはせ
)
打續
(
うちつゞ
)
き
殊
(
こと
)
の
外
(
ほか
)
困
(
こま
)
るにより金子三十兩
貸
(
かし
)
呉
(
くれ
)
よと頼みけるに段右衞門も
當惑
(
たうわく
)
の體にて我此家へ入夫に參りて
漸
(
やうや
)
く一年ばかりなれば
勿々
(
なか/\
)
然樣
(
さやう
)
に金子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
不
常用漢字
小4
部首:⼀
4画
仕
常用漢字
小3
部首:⼈
5画
合
常用漢字
小2
部首:⼝
6画
“不仕”で始まる語句
不仕鱈
不仕埒
不仕末