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大丈夫
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だいぢやうぶ
ふりがな文庫
“
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)” の例文
然
(
しか
)
し
崖丈
(
がけだけ
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
です。どんな
事
(
こと
)
があつたつて
壞
(
く
)
えつこはねえんだからと、
恰
(
あたか
)
も
自分
(
じぶん
)
のものを
辯護
(
べんご
)
でもする
樣
(
やう
)
に
力
(
りき
)
んで
歸
(
かへ
)
つて
行
(
い
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
私
(
わたし
)
は、
霜
(
しも
)
に
睡
(
ねむり
)
をさました
劍士
(
けんし
)
のやうに、
付
(
つ
)
け
燒
(
や
)
き
刃
(
ば
)
に
落
(
お
)
ちついて
聞
(
き
)
きすまして、「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ。
火
(
ひ
)
が
近
(
ちか
)
ければ、あの
音
(
おと
)
が
屹
(
きつ
)
とみだれる。」
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
急いで來た處に今樣子を見れば
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
にて
煩
(
わづら
)
ひし樣子は一
向
(
かう
)
見
(
み
)
えぬか那の手紙は如何なる譯でありしやと云ければ清兵衞は
天窓
(
あたま
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
ナニ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ、決して
左様
(
さやう
)
な心配はない
良
(
よ
)
く
喉
(
のど
)
が
潰
(
つぶ
)
れても病気さへ
癒
(
なほ
)
れば
夫
(
それ
)
で
宜
(
よ
)
からう。登「イエ
喉
(
のど
)
が
潰
(
つぶ
)
れては困ります。 ...
華族のお医者
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
そのうちに
復
(
ま
)
た
父
(
とう
)
さんは
出掛
(
でか
)
けて
行
(
ゆ
)
きました。『
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、
榎木
(
えのき
)
の
實
(
み
)
はもう
紅
(
あか
)
くなつて
居
(
ゐ
)
る。』と
安心
(
あんしん
)
して、ゆつくり
構
(
かま
)
へて
出掛
(
でか
)
けて
行
(
ゆ
)
きました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
▼ もっと見る
三四
日
(
か
)
どうもなかつたから
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だとは
思
(
おも
)
つて
見
(
み
)
ても、
恁
(
か
)
う
凝然
(
ぢつ
)
として
居
(
ゐ
)
ると
遠
(
とほ
)
くの
方
(
ほう
)
へ
滅入
(
めい
)
つて
畢
(
しま
)
ふ
樣
(
やう
)
な
心持
(
こゝろもち
)
がして
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
一般字典の
訓
(
をし
)
ふる所によれば、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
は男の義なり、女を
抱
(
いだ
)
いて死せんのみ。何で死んでも広告代は同額也。
青眼白頭
(新字旧仮名)
/
斎藤緑雨
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ、
水
(
みづ
)
は
淺
(
あさ
)
い‥‥」と、
高岡軍曹
(
たかをかぐんそう
)
はまた
呶鳴
(
どな
)
つた。「おい
田中
(
たなか
)
、
早
(
はや
)
く
銃
(
じう
)
を
取
(
と
)
つてやれ‥‥」
一兵卒と銃
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
人車
(
じんしや
)
へ
乘
(
の
)
ると
最早
(
もはや
)
半分
(
はんぶん
)
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
に
着
(
つ
)
いた
氣
(
き
)
になつた。
此
(
この
)
人車鐵道
(
じんしやてつだう
)
の
目的
(
もくてき
)
が
熱海
(
あたみ
)
、
伊豆山
(
いづさん
)
、
湯
(
ゆ
)
ヶ
原
(
はら
)
の
如
(
ごと
)
き
温泉地
(
をんせんち
)
にあるので、これに
乘
(
の
)
れば
最早
(
もはや
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
といふ
氣
(
き
)
になるのは
温泉行
(
をんせんゆき
)
の
人々
(
ひと/″\
)
皆
(
み
)
な
同感
(
どうかん
)
であらう。
湯ヶ原より
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
此鼻緒
(
このはなを
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だよといふに、
夫
(
そ
)
れでもお
前
(
まへ
)
が
困
(
こま
)
るだらう。
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
『
最
(
も
)
う
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ。
諸君
(
しよくん
)
、
來給
(
きたま
)
へ』と
呼
(
よば
)
はつた。
探検実記 地中の秘密:29 お穴様の探検
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ、大丈夫だ、大丈夫だ。
畑の祭
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
テン太郎さん
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
かしら
小熊秀雄全集-22:火星探険―漫画台本
(新字旧仮名)
/
小熊秀雄
(著)
彼
(
かれ
)
は
色々
(
いろ/\
)
な
事情
(
じじやう
)
を
綜合
(
そうがふ
)
して
考
(
かんが
)
へた
上
(
うへ
)
、まあ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だらうと
腹
(
はら
)
の
中
(
なか
)
で
極
(
き
)
めた。さうして
爪
(
つめ
)
の
先
(
さき
)
で
輕
(
かる
)
く
鐵瓶
(
てつびん
)
の
縁
(
ふち
)
を
敲
(
たゝ
)
いた。
其時
(
そのとき
)
座敷
(
ざしき
)
で
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、
往復
(
わうふく
)
の
分
(
ぶん
)
と、
中二日
(
なかふつか
)
、
何處
(
どこ
)
かで
一杯
(
いつぱい
)
飮
(
の
)
めるだけ。……
宿
(
やど
)
は
何
(
ど
)
うせ
矢太
(
やた
)
さんの
高等御下宿
(
かうとうおんげしゆく
)
にお
世話樣
(
せわさま
)
に
成
(
な
)
るんでせう。
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
おやまア
是
(
これ
)
に
御座
(
ござ
)
います、
遂
(
つひ
)
私
(
わたし
)
の
方
(
はう
)
でも
心附
(
こゝろづ
)
きませんでした。客「ナニ
是
(
これ
)
さへあれば
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
。と
行
(
い
)
つて
了
(
しま
)
つた。 ...
(和)茗荷
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
「そんでもまあ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
になつた、
櫟
(
くぬぎ
)
根
(
ね
)
つ
子
(
こ
)
なくつて
助
(
たす
)
かつた」
勘次
(
かんじ
)
はげつそりと
力
(
ちから
)
なくいつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
斯
(
かく
)
て藤八はお節を
同道
(
どうだう
)
して島田宿の我が家へ歸り
宿場
(
しゆくば
)
の
用向
(
ようむき
)
萬事の儀は弟岡崎屋藤五郎へ頼み
置
(
おき
)
寄場
(
よせば
)
へ人を走らせ雲助
頭
(
がしら
)
信濃
(
しなの
)
の幸八を
呼寄
(
よびよせ
)
駕籠
(
かご
)
二
挺
(
ちやう
)
人足三人づつ尤も通し駕籠なれば
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
な者を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
北八
(
きたはち
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だ、と
立直
(
たちなほ
)
つて
悠然
(
いうぜん
)
となる。
此邊
(
このあたり
)
小
(
こ
)
ぢんまりとしたる
商賣
(
あきなひや
)
の
軒
(
のき
)
ならび、しもたやと
見
(
み
)
るは、
産婆
(
さんば
)
、
人相見
(
にんさうみ
)
、お
手紙
(
てがみ
)
したゝめ
處
(
どころ
)
なり。
弥次行
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
よ」と
云
(
い
)
つた。
此
(
この
)
答
(
こたへ
)
を
得
(
え
)
た
時
(
とき
)
、
宗助
(
そうすけ
)
は
猶
(
なほ
)
の
事
(
こと
)
安心
(
あんしん
)
が
出來
(
でき
)
なくなつた。
所
(
ところ
)
が
不思議
(
ふしぎ
)
にも、
御米
(
およね
)
の
氣分
(
きぶん
)
は、
小六
(
ころく
)
が
引越
(
ひつこ
)
して
來
(
き
)
てから、ずつと
引立
(
ひきた
)
つた。
門
(旧字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
「お
品
(
しな
)
、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だとよ、
夫
(
それ
)
から
我慢
(
がまん
)
して
確乎
(
しつかり
)
してろとよ」
勘次
(
かんじ
)
は
病人
(
びやうにん
)
の
耳
(
みゝ
)
で
呶鳴
(
どな
)
つた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
それに
私
(
わたくし
)
が
危
(
あやふ
)
ければ、
此
(
こ
)
の
弟
(
おとうと
)
が
助
(
たす
)
けてくれます、
私
(
わたくし
)
もまた
弟
(
おとうと
)
一人
(
ひとり
)
は
殺
(
ころ
)
しません。
其
(
それ
)
で
二人
(
ふたり
)
とも
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
思
(
おも
)
ひますから。
少
(
すこ
)
しも
恐
(
こは
)
くはござらぬ。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
そのにほひが
籠
(
こも
)
つたんですよ。
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
です。——
爺
(
ぢい
)
さんにいひますとね、(
氣
(
き
)
の
毒
(
どく
)
でがんしたなう。)といつてゐました。
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
お
連
(
つれ
)
の
方
(
かた
)
は
皆
(
みんな
)
通過
(
とほりす
)
ぎて
了
(
しま
)
つたやうでござりますで、
大概
(
たいがい
)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でござりませう。
徐々
(
そろ/\
)
曳出
(
ひきだ
)
して
見
(
み
)
ませうで。いや、
何
(
ど
)
うも
其
(
そ
)
の、あれでござりますよ。
月夜車
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
上段
(
じやうだん
)
づきの
大廣間
(
おほひろま
)
、
正面
(
しやうめん
)
一段
(
いちだん
)
高
(
たか
)
い
處
(
ところ
)
に、
疊
(
たゝみ
)
二疊
(
にでふ
)
もあらうと
思
(
おも
)
ふ、
恰
(
あたか
)
も
炎
(
ほのほ
)
の
池
(
いけ
)
の
如
(
ごと
)
き
眞鍮
(
しんちう
)
の
大火鉢
(
おほひばち
)
、
炭火
(
たんくわ
)
の
烈々
(
れつ/\
)
としたのを
前
(
まへ
)
に
控
(
ひか
)
へて、
唯
(
たゞ
)
見
(
み
)
る
一個
(
いつこ
)
の
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
。
麦搗
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
手
(
て
)
の
半帕
(
ハンケチ
)
が
屋根
(
やね
)
を
斜
(
なゝめ
)
に、
山
(
やま
)
の
端
(
は
)
へかゝつて
颯
(
さつ
)
と
靡
(
なび
)
いた。「
此
(
こ
)
の
模樣
(
もやう
)
では
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
です。」
私
(
わたし
)
は
嬉
(
うれ
)
しかつた。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
日
(
ひ
)
に
増
(
ま
)
し……
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
云
(
い
)
ふ
時
(
とき
)
に、
主人
(
あるじ
)
が、
鉦
(
かね
)
たゝきの
事
(
こと
)
から、
裏門
(
うらもん
)
を
入
(
はひ
)
つた
事
(
こと
)
など
話
(
はな
)
しましたツけ、——
心
(
こゝろ
)
も
確
(
たしか
)
で、
何
(
なん
)
にも
氣
(
き
)
に
掛
(
かゝ
)
らないほど、よく
成
(
な
)
つたんです。
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「もし、
些
(
ちつ
)
と
急
(
いそ
)
がないと、
平常
(
ふだん
)
なら、
何
(
なに
)
、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですが、
此
(
こ
)
の
吹降
(
ふきぶり
)
で、
途中
(
とちう
)
手間
(
てま
)
が
取
(
と
)
れますから。」
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
昨日
(
きのふ
)
一昨日
(
おとゝひ
)
と三
日
(
か
)
続
(
つゞ
)
けて
鳴
(
な
)
つたですで、まんづ、
今日
(
けふ
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でがせうかな。」一
行
(
かう
)
五
人
(
にん
)
と、
運転手
(
うんてんしゆ
)
、
助手
(
じよしゆ
)
を
合
(
あ
)
はせて八
人
(
にん
)
犇
(
ひし
)
と
揉
(
も
)
んで
乗
(
の
)
つた、
真中
(
まんなか
)
に
小
(
ちひ
)
さくなつた
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
よ——かみゆひさんは、きれい
好
(
ずき
)
で、それは
消毒
(
せうどく
)
が
入
(
はひ
)
つて
居
(
ゐ
)
るんですから。」
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
御安心
(
ごあんしん
)
なさいまし、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
でせう。」といふ
所
(
ところ
)
へ、
濱野
(
はまの
)
さんが、
下駄
(
げた
)
を
鳴
(
なら
)
して
飛
(
と
)
んで
戻
(
もど
)
つて、「づか/\
庭
(
には
)
から
入
(
はひ
)
りますとね、それ、あの
爺
(
ぢい
)
さん。」といふ、
某邸
(
ぼうてい
)
の
代理
(
だいり
)
に
夜番
(
よばん
)
に
出
(
で
)
て
十六夜
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
船
(
ふね
)
が
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
信
(
しん
)
じたら
乘
(
の
)
つて
出
(
で
)
る、
出
(
で
)
た
上
(
うへ
)
では
甚麽
(
どんな
)
颶風
(
はやて
)
が
來
(
こ
)
ようが、
船
(
ふね
)
が
沈
(
しづ
)
まうが、
體
(
からだ
)
が
溺
(
おぼ
)
れようが、なに、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だと
思
(
おも
)
つてござれば、
些
(
ちつ
)
とも
驚
(
おどろ
)
くことはない。こりやよし
死
(
し
)
んでも
生返
(
いきかへ
)
る。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
それがしの
顔色
(
がんしよく
)
少
(
すくな
)
からず
憂鬱
(
いううつ
)
になつたと
見
(
み
)
えて、
博士
(
はかせ
)
が、
肩
(
かた
)
へ
軽
(
かる
)
く
手
(
て
)
を
掛
(
か
)
けるやうにして、「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですよ、ついて
居
(
ゐ
)
ますよ。」
熟々
(
つら/\
)
案
(
あん
)
ずれば、
狂言
(
きやうげん
)
ではあるまいし、
如何
(
いか
)
に
名医
(
めいい
)
といつても
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、よく
御覧
(
ごらん
)
なさい、あの
濡
(
ぬ
)
れたやうに
艶々
(
つや/\
)
と
黒
(
くろ
)
くすごい
中
(
なか
)
に……」
十和田湖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
二日
(
ふつか
)
——
此
(
こ
)
の
日
(
ひ
)
正午
(
しやうご
)
のころ、
麹町
(
かうぢまち
)
の
火
(
ひ
)
は
一度
(
いちど
)
消
(
き
)
えた。
立派
(
りつぱ
)
に
消口
(
けしぐち
)
を
取
(
と
)
つたのを
見屆
(
みとゞ
)
けた
人
(
ひと
)
があつて、もう
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
と
言
(
い
)
ふ
端
(
はし
)
に、
待構
(
まちかま
)
へたのが
皆
(
みな
)
歸支度
(
かへりじたく
)
をする。
家内
(
かない
)
も
風呂敷包
(
ふろしきづつみ
)
を
提
(
さ
)
げて
駈
(
か
)
け
戻
(
もど
)
つた。
露宿
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
何
(
なに
)
、
旦那
(
だんな
)
、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
で、
昨日
(
きのふ
)
も
此処
(
こゝ
)
を
通
(
とほ
)
つたゞね、
馴
(
な
)
れてるだよ。」
続銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いや、
誰方
(
どなた
)
もお
騷
(
さわ
)
ぎなさるな。もう
斯
(
か
)
うなつちや
神佛
(
かみほとけ
)
の
信心
(
しんじん
)
では
皆
(
みな
)
の
衆
(
しう
)
に
埒
(
らち
)
があきさうもないに
依
(
よ
)
つて、
唯
(
たゞ
)
私
(
わし
)
が
居
(
ゐ
)
なければ
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だと、
一生懸命
(
いつしやうけんめい
)
に
信仰
(
しんかう
)
なさい、
然
(
さ
)
うすれば
屹度
(
きつと
)
助
(
たす
)
かる。
宜
(
よろ
)
しいか/\。
旅僧
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「いや、
汽車
(
きしや
)
の
中
(
なか
)
は
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
——
所謂
(
いはゆる
)
白河夜船
(
しらかはよふね
)
ですな。」
銀鼎
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
「
先
(
ま
)
づ、
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、
女難
(
ぢよなん
)
はないとさ。」
浅茅生
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
、
中
(
なか
)
を
見
(
み
)
はしませんよ。」
艶書
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
だよ。
願
(
ねがひ
)
は
叶
(
かな
)
つたよ。
三尺角
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
(著)
「
大丈夫
(
だいぢやうぶ
)
ですよ。」
大阪まで
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
“大丈夫(
丈夫
)”の解説
丈夫(じょうふ、じょうぶ、ますらお)は、一人前の男子のことであり、転じて健康なさまやしっかりしていて壊れないさまをさす。また大丈夫(だいじょうふ、だいじょうぶ)は、「丈夫」にさらに物事が優れていることを意味する接頭語の「大」をつけたもので「一人前の男子のなかでも、とりわけ優れている者」をさし、転じて、「危なげがなく非常にしっかりした様や間違いのない様」を意味している。
(出典:Wikipedia)
大
常用漢字
小1
部首:⼤
3画
丈
常用漢字
中学
部首:⼀
3画
夫
常用漢字
小4
部首:⼤
4画
“大丈夫”で始まる語句
大丈夫だ
大丈夫々々
大丈夫当雄飛