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仲間
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なかま
ふりがな文庫
“
仲間
(
なかま
)” の例文
次
(
つぎ
)
の
日
(
ひ
)
の
夕
(
ゆふべ
)
。
道子
(
みちこ
)
はいつよりも
少
(
すこ
)
し
早目
(
はやめ
)
に
稼
(
かせ
)
ぎ
場
(
ば
)
の
吾妻橋
(
あづまばし
)
へ
出
(
で
)
て
行
(
ゆ
)
くと、
毎夜
(
まいよ
)
の
顔馴染
(
かほなじみ
)
に、
心
(
こゝろ
)
やすくなつてゐる
仲間
(
なかま
)
の
女達
(
をんなたち
)
の
一人
(
ひとり
)
が
吾妻橋
(新字旧仮名)
/
永井荷風
、
永井壮吉
(著)
『なあに、
柳川君
(
やながはくん
)
には
片附
(
かたづ
)
けるやうな
荷物
(
にもつ
)
もないのさ。』と
濱島
(
はまじま
)
は
聲
(
こゑ
)
高
(
たか
)
く
笑
(
わら
)
つて『さあ。』とすゝめた
倚子
(
ゐす
)
によつて、
私
(
わたくし
)
も
此
(
この
)
仲間
(
なかま
)
入
(
いり
)
。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
でもまあ
無事
(
ぶじ
)
でよかつた。
人間
(
にんげん
)
め! もうどれほど
俺達
(
おれたち
)
の
仲間
(
なかま
)
を
殺
(
ころ
)
しやがつたか。これを
不倶戴天
(
ふぐたいてん
)
の
敵
(
てき
)
とゆはねえで、
何
(
なに
)
を
言
(
ゆ
)
ふんだ。
ちるちる・みちる
(旧字旧仮名)
/
山村暮鳥
(著)
一人の
坑夫
(
こうふ
)
のことだって、あの二十人百人の
仲間
(
なかま
)
がけっして
見殺
(
みごろ
)
しにはしないじゃないか。おまえさん、それはよく知っているくせに
家なき子:02 (下)
(新字新仮名)
/
エクトール・アンリ・マロ
(著)
殺し金百兩奪ひ取りしとて
御所刑
(
おしおき
)
に成しとの噂を聞權三助十の兩人は
怪敷
(
あやしく
)
思ひ橋本町八右衞門
店
(
たな
)
にも
駕籠屋
(
かごや
)
仲間
(
なかま
)
有
(
あ
)
る故彦兵衞が樣子を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
▼ もっと見る
河水
(
かわみず
)
は、
行方
(
ゆくえ
)
も
知
(
し
)
らずに
流
(
なが
)
れてゆきました。
前
(
まえ
)
にも、また、
後
(
うし
)
ろにも、
自分
(
じぶん
)
たちの
仲間
(
なかま
)
は、ひっきりなしにつづいているのでした。
河水の話
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
六兵衛は、その生まれつきの馬鹿のために、
仲間
(
なかま
)
からしょっちゅうからかわれて、とんまの六兵衛というあだ名をつけられていました。
とんまの六兵衛
(新字新仮名)
/
下村千秋
(著)
足跡から
判
(
はん
)
ずると、ロボは
狼群
(
ろうぐん
)
の先に立ってわなへ近よると、
仲間
(
なかま
)
を止めて、自分ひとりでうまい
工合
(
ぐあい
)
にかきだしてしまうらしい。
動物物語 狼の王ロボ
(新字新仮名)
/
アーネスト・トンプソン・シートン
(著)
先生
(
せんせい
)
を
訪
(
と
)
ふた、
翌日
(
よくじつ
)
でした、
使者
(
しゝや
)
が
手紙
(
てがみ
)
を
持
(
もつ
)
て
來
(
き
)
て
今
(
いま
)
から
生徒
(
せいと
)
十
數名
(
すうめい
)
を
連
(
つ
)
れて
遠足
(
ゑんそく
)
にゆくが
君
(
きみ
)
も
仲間
(
なかま
)
に
加
(
くは
)
はらんかといふ
誘引
(
さそひ
)
です。
日の出
(旧字旧仮名)
/
国木田独歩
(著)
右の腕には十
字
(
じ
)
架
(
か
)
、左の腕には
呂宋文字
(
るそんもじ
)
のいれずみをしているところから、
野武士
(
のぶし
)
の
仲間
(
なかま
)
では門兵衛を呂宋兵衛とよびならわしていた。
神州天馬侠
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
又
(
また
)
かや
此頃
(
このごろ
)
折
(
をり
)
ふしのお
宿
(
とま
)
り、
水曜會
(
すゐようくわい
)
のお
人達
(
ひとたち
)
や、
倶樂部
(
ぐらぶ
)
のお
仲間
(
なかま
)
にいたづらな
御方
(
おかた
)
の
多
(
おほ
)
ければ
夫
(
そ
)
れに
引
(
ひ
)
かれて
自
(
おの
)
づと
身持
(
みもち
)
の
惡
(
わる
)
う
成
(
な
)
り
給
(
たま
)
ふ
われから
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
奈美子
(
なみこ
)
は
白
(
しろ
)
い
布
(
きれ
)
で
頭
(
あたま
)
をくる/\
捲
(
ま
)
いて、
寂
(
さび
)
しい
彼
(
かれ
)
の
送別
(
そうべつ
)
の
席
(
せき
)
につれ
出
(
だ
)
されて、
別室
(
べつしつ
)
に
待
(
ま
)
たされてゐたことなぞも、
仲間
(
なかま
)
の
話柄
(
わへい
)
に
残
(
のこ
)
された。
彼女の周囲
(新字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
「だがね、
君
(
きみ
)
が
僕達
(
ぼくたち
)
の
仲間
(
なかま
)
をお
嫁
(
よめ
)
にくれって
言
(
い
)
いさえしなけりゃ、まあ
君
(
きみ
)
の
顔
(
かお
)
つきくらいどんなだって、こっちは
構
(
かま
)
わないよ。」
醜い家鴨の子
(新字新仮名)
/
ハンス・クリスチャン・アンデルセン
(著)
「お前なんかいらないよ。今に
狐
(
きつね
)
が来たらお前たちの
仲間
(
なかま
)
をみんなひどい目にあわしてやるよ。見ておいで」と足ぶみをして
言
(
い
)
いました。
貝の火
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
このせつない
覊絆
(
きはん
)
を
脱
(
だっ
)
して、すこしでもかってなことをやるとなったらば、人間の
仲間
(
なかま
)
入りもできない
罪悪者
(
ざいあくしゃ
)
とならねばならぬ。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
うん、そうだ! ガチョウ番の女の子のオーサと小さいマッツは、あのときぼくの
仲間
(
なかま
)
だったっけ。あそこにまだいるだろうか。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
唯
(
たゞ
)
皆
(
みな
)
あまり
仲間
(
なかま
)
づきあひが
盛
(
さか
)
んに
行
(
おこな
)
はれたゝめに、
歌
(
うた
)
は、お
互
(
たが
)
ひによい
影響
(
えいきよう
)
ばかりでなく、わるい
流行
(
りゆうこう
)
を
起
(
おこ
)
すことになりました。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
一
緒
(
しよ
)
に
行
(
ゆ
)
かうとした
時
(
とき
)
に、
愛
(
あい
)
ちやんは
王樣
(
わうさま
)
が
小聲
(
こゞゑ
)
で、一
體
(
たい
)
に
其
(
そ
)
の
仲間
(
なかま
)
の
者
(
もの
)
どもに
斯
(
か
)
う
云
(
い
)
はれるのを
聞
(
き
)
きました、『
皆
(
みん
)
な
放免
(
はうめん
)
する』
愛ちやんの夢物語
(旧字旧仮名)
/
ルイス・キャロル
(著)
尤
(
もつと
)
も、
支那人
(
しなじん
)
は
麻雀
(
マアジヤン
)
を
親
(
した
)
しい
仲間
(
なかま
)
の
一組
(
ひとくみ
)
で
樂
(
たの
)
しむといふやうに
心得
(
こゝろえ
)
てゐるらしいが、
近頃
(
ちかごろ
)
の
日本
(
にほん
)
のやうにそれを
團隊的競技
(
だんたいてききやうぎ
)
にまで
進
(
すゝ
)
めて
來
(
き
)
て
麻雀を語る
(旧字旧仮名)
/
南部修太郎
(著)
五人の
仲間
(
なかま
)
はそんな
遠
(
とお
)
くまでは行きません。けれども、お
友
(
とも
)
だちのジャンの
家
(
いえ
)
へ行くのには、たっぷり一キロは歩かなければならないのです。
母の話
(新字新仮名)
/
アナトール・フランス
(著)
「それがわからなくて何うする——水に縁があつて土に縁がある場所、左吉松と
諜
(
しめ
)
し合せた
仲間
(
なかま
)
の惡者が、持出して溜池に沈めたに相違ない」
銭形平次捕物控:219 鐘の音
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
『
癪
(
しやく
)
にさわるけれど、
誰
(
だれ
)
か
仲間
(
なかま
)
を
誘
(
さそ
)
つてやらう。
仲間
(
なかま
)
と
飛
(
と
)
ぶなら
楽
(
らく
)
なもんだ、
何
(
なに
)
か
饒舌
(
しやべ
)
つてるうちには
着
(
つ
)
くだらうし。』
火を喰つた鴉
(新字旧仮名)
/
逸見猶吉
(著)
と
次郎君
(
じろうくん
)
と
森川君
(
もりかわくん
)
は思えたのですが、じつはにらみあったのではありません。これが犬の
仲間
(
なかま
)
ではあいさつであります。
決闘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
やしゃ子ねずみまで
何万
(
なんまん
)
何
(
なん
)
千という
仲間
(
なかま
)
が
残
(
のこ
)
らずぞろぞろ、ぞろぞろ、まっ
黒
(
くろ
)
になって、
猫
(
ねこ
)
の
陣取
(
じんど
)
っている
横町
(
よこちょう
)
の
原
(
はら
)
に
向
(
む
)
かって
攻
(
せ
)
めていきました。
猫の草紙
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
追付
(
おっつ
)
けクルトやズッコのお
仲間
(
なかま
)
が日本人の余り知らない傑作の複製を挿図した椿岳画伝を出版して欧洲読画界を動揺する事がないとも限られない。
淡島椿岳:――過渡期の文化が産出した画界のハイブリッド――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
客
(
きやく
)
のもてなしもしつくして
殆
(
ほとんど
)
倦果
(
うみはて
)
、
終
(
つひ
)
には役者
仲間
(
なかま
)
いひあはせ、川の
冰
(
こほり
)
を
砕
(
くだき
)
て水を
浴
(
あび
)
千垢離
(
せんごり
)
して
晴
(
はれ
)
を
祈
(
いの
)
るもをかし。
北越雪譜:06 北越雪譜二編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
勘次
(
かんじ
)
も
彼等
(
かれら
)
の
仲間
(
なかま
)
である。
然
(
しか
)
しながら
彼
(
かれ
)
は
境遇
(
きやうぐう
)
の
異常
(
いじやう
)
な
刺戟
(
しげき
)
から
寸時
(
すんじ
)
も
其
(
そ
)
の
身
(
み
)
を
安住
(
あんぢゆう
)
せしむる
餘裕
(
よゆう
)
を
有
(
も
)
たなかつた。
土
(旧字旧仮名)
/
長塚節
(著)
同じ
仲間
(
なかま
)
の
飴屋
(
あめや
)
が、大道で
飴細工
(
あめざいく
)
を
拵
(
こしら
)
えてゐると、
白服
(
しろふく
)
の巡査が、
飴
(
あめ
)
の
前
(
まへ
)
へ
鼻
(
はな
)
を
出
(
だ
)
して、邪魔になつて
仕方
(
しかた
)
がない。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで当然、落込んでいったのは、
市井
(
しせい
)
無頼
(
ぶらい
)
の徒のむらがっている、自由で放縦な場処だった。そんな
仲間
(
なかま
)
にはいるのに、なんの手間暇がいるであろう。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
だがおれは
期待
(
きたい
)
する、
他
(
た
)
の
多
(
おほ
)
くのお
前
(
まへ
)
の
仲間
(
なかま
)
は、やがて
銃
(
じう
)
を×
(20)
に×
(21)
ひ、
剣
(
けん
)
を
後
(
うしろ
)
に×
(22)
へ
生ける銃架:――満洲駐屯軍兵卒に――
(新字旧仮名)
/
槙村浩
(著)
事によるとまだ
小娘
(
こむすめ
)
であった私の母や、その友だち
仲間
(
なかま
)
などがそう言い始めたくらいがもとであるかもしれぬ。
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
入営者の弟の沢ちゃんも、銀笛を吹く
仲間
(
なかま
)
である。次ぎに送入営の
幟
(
のぼり
)
が五本行く。入営者の附添人としては、岩公の兄貴の村さんが弟と並んで歩いて居る。
みみずのたはこと
(新字新仮名)
/
徳冨健次郎
、
徳冨蘆花
(著)
いつの
頃
(
ころ
)
からか、山に
大蛇
(
おろち
)
がでてきまして、いろんな
獣
(
けだもの
)
を取っては
食
(
た
)
べ、
猿
(
さる
)
の
仲間
(
なかま
)
までも
食
(
た
)
べ初めました。
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
ぼくたちをむかえに来てくれた人足はその
仲間
(
なかま
)
の所にいって、「おい、ちょっとそこをどきな」といったらみんな立ち上がった。そこにポチがまるまって
寝
(
ね
)
ていた。
火事とポチ
(新字新仮名)
/
有島武郎
(著)
私達
(
わたくしたち
)
がその
時
(
とき
)
面会
(
めんかい
)
した
天狗
(
てんぐ
)
さんの
頭目
(
かしら
)
というのは、
仲間
(
なかま
)
でもなかなか
力
(
ちから
)
のある
傑物
(
えらもの
)
だそうでございまして、お
爺
(
じい
)
さんが
何
(
なに
)
か
一
(
ひと
)
つ
不思議
(
ふしぎ
)
な
事
(
こと
)
を
見
(
み
)
せてくれと
依
(
たの
)
みますと
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
と
訊
(
ただ
)
したら、お茶をひいて
仲間
(
なかま
)
に笑われることだと答えたそうであるが、彼らは日々の飯さえ遠慮して食い、終夜一
睡
(
すい
)
もせぬことしばしばなるに、
身体
(
からだ
)
の苦しきよりは
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
そうして、
仲間
(
なかま
)
の一人が、どろぼうでないような風をして町へ行って、あの切りきざんだからだをぬすんで行った者を、見つけて来ることにしようと相談がきまりました。
アラビヤンナイト:03 三、アリ・ババと四十人のどろぼう
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
あいつァ七八つの
時分
(
じぶん
)
から、
手習
(
てならい
)
ッ
子
(
こ
)
の
仲間
(
なかま
)
でも、一といって二と
下
(
さが
)
ったことのねえ
手筋自慢
(
てすじじまん
)
。
おせん
(新字新仮名)
/
邦枝完二
(著)
其所
(
そこ
)
へ
來合
(
きあは
)
せた一
紳士
(
しんし
)
が、
貴君方
(
あなたがた
)
は
何
(
なに
)
をするんですかと
咎
(
とが
)
めたので、
水谷氏
(
みづたにし
)
は
得意
(
とくい
)
の
考古學研究
(
かうこがくけんきう
)
を
振舞
(
ふりま
)
はした。
其紳士
(
そのしんし
)
連
(
しき
)
りに
傾聽
(
けいちやう
)
して
居
(
ゐ
)
たが、それでは
私
(
わたくし
)
も
仲間
(
なかま
)
に
入
(
い
)
れて
貰
(
もら
)
ひたい。
探検実記 地中の秘密:03 嶺の千鳥窪
(旧字旧仮名)
/
江見水蔭
(著)
もし
其野宿
(
そののじゆく
)
が
何
(
なに
)
かの
練習
(
れんしゆう
)
として
效能
(
こうのう
)
が
認
(
みと
)
められてのことならば、それも
結構
(
けつこう
)
であるけれども、
病人
(
びようにん
)
までも
其
(
その
)
仲間
(
なかま
)
に
入
(
い
)
れるか、
又
(
また
)
は
病氣
(
びようき
)
を
惹
(
ひ
)
き
起
(
おこ
)
してまでもこれを
施行
(
しこう
)
するに
於
(
おい
)
ては
地震の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
だんだんにガンの
仲間
(
なかま
)
や、いろいろなケモノたちと仲よしになることができました。
「ニールスのふしぎな旅 下」まえがき
(新字新仮名)
/
矢崎源九郎
(著)
客
(
きやく
)
から
極
(
き
)
めて
取
(
と
)
つた
賃銀
(
ちんぎん
)
を
頭
(
あたま
)
でつかちに
掴
(
つか
)
んで
尻
(
しり
)
つこけに
仲間
(
なかま
)
に
落
(
おと
)
すのである。
麻を刈る
(旧字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
わしらも、
後悔
(
こうかい
)
しておる。ちと悪ふざけの度が過ぎました。それも、
仲間
(
なかま
)
うち——と思えばこそ、まったく、貴殿のことは、
拙者
(
せっしゃ
)
など、失礼ながら、弟のように思っておりましたからな。
魔像:新版大岡政談
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
蓋
(
けだ
)
しその
由縁
(
ゆえん
)
は、下等士族が、やや
家産
(
かさん
)
の
豊
(
ゆたか
)
なるを得て、
仲間
(
なかま
)
の栄誉を取るべき路はただ小吏たるの一事にして、この
吏人
(
りじん
)
たらんには必ず算筆の技芸を要するが故に、
恰
(
あたか
)
も
毎家
(
まいか
)
教育の風を成し
旧藩情
(新字新仮名)
/
福沢諭吉
(著)
それはたゞ
一
(
ひと
)
つの
下顎骨
(
かがくこつ
)
でありますが、この
骨
(
ほね
)
は
顎
(
あご
)
が
内側
(
うちがは
)
に
引込
(
ひつこ
)
み、
今日
(
こんにち
)
の
人間
(
にんげん
)
とはよほど
違
(
ちが
)
つてゐますけれども、
類人猿
(
るいじんえん
)
とは
全
(
まつた
)
く
別種
(
べつしゆ
)
であり、もはや
人間
(
にんげん
)
の
仲間
(
なかま
)
であることは
明
(
あきら
)
かであります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
種馬として
名馬
(
めいば
)
の
仲間
(
なかま
)
に加はるのは甚だ光榮を感ずべきことかも知れぬ。
平民の娘
(旧字旧仮名)
/
三島霜川
(著)
給仕人
(
きふじにん
)
を
敵手
(
あひて
)
に
引
(
ひ
)
っこぬく
手合
(
てあひ
)
があるが、
足下
(
おぬし
)
が
其
(
その
)
仲間
(
なかま
)
ぢゃ。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
「野郎、
仲間
(
なかま
)
を突きやがったな、さあ承知ができねえ」
大菩薩峠:11 駒井能登守の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「……これは俺の柿や言うて、自分
一人
(
ひとり
)
のもんと勝手にきめたかて、柿の方では、そんなこと知りよれへん。……これは俺の柿やときめるのは嘘や。
誰
(
だれ
)
の柿でもない、柿は柿の柿や、そやなかつたら、みんなの人の
仲間
(
なかま
)
持ちや。」
「鱧の皮 他五篇」解説
(旧字旧仮名)
/
宇野浩二
(著)
仲間
(
なかま
)
の
石臼
(
いしうす
)
・
蜂
(
はち
)
に
栗
(
くり
)
赤い旗
(旧字旧仮名)
/
槙本楠郎
(著)
仲
常用漢字
小4
部首:⼈
6画
間
常用漢字
小2
部首:⾨
12画
“仲間”で始まる語句
仲間入
仲間体
仲間態
仲間僧
仲間衆
仲間外
仲間部屋
仲間中
仲間掟
仲間内