“仲間僧”の読み方と例文
読み方割合
ちゅうげんそう100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十年前に、彼奴きゃつと会った時は、俺は叡山の仲間僧ちゅうげんそうだったし、彼奴きゃつはすでに、授戒じゅかい登壇とうだんをゆるされた一院のあるじだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳打ちし合いながら、朽葉色くちばいろ頭巾ずきんや黒衣の影が、もうそこに近く見えて来た——武蔵と稚児ちご僧と、その二人を迎えに行った仲間僧ちゅうげんそうのすがたとへ、じっと、視線をそろえた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「私は、十数年前、当山にいて仲間僧ちゅうげんそうを勤めていたことのある朱王房しゅおうぼうといっていた者です。もっとも只今では、聖護院の印可いんかをうけ、名も播磨房はりまぼう弁円とかえて、山伏となっておりますが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)