“ちゅうげんそう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
仲間僧50.0%
中間僧50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二十年前に、彼奴きゃつと会った時は、俺は叡山の仲間僧ちゅうげんそうだったし、彼奴きゃつはすでに、授戒じゅかい登壇とうだんをゆるされた一院のあるじだった。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
耳打ちし合いながら、朽葉色くちばいろ頭巾ずきんや黒衣の影が、もうそこに近く見えて来た——武蔵と稚児ちご僧と、その二人を迎えに行った仲間僧ちゅうげんそうのすがたとへ、じっと、視線をそろえた。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
「私は、十数年前、当山にいて仲間僧ちゅうげんそうを勤めていたことのある朱王房しゅおうぼうといっていた者です。もっとも只今では、聖護院の印可いんかをうけ、名も播磨房はりまぼう弁円とかえて、山伏となっておりますが」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
無動寺の仲間僧ちゅうげんそうである。
宮本武蔵:05 風の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
叡山えいざんあたりでは、中間僧ちゅうげんそうや、堂衆どうしゅうをこきつかって、据膳すえぜん下げ膳で朝夕ちょうせきすんでいるか知らんが、当寺の学生寮がくしょうりょうでは、そんな惰弱な生活はゆるさん。
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
昔、比叡山ひえいざんの或る上人のもとに召使われている中間僧ちゅうげんそうがあった。
少将滋幹の母 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)