運動うんどう)” の例文
第二 毎日まいにち食餌しよくじ三度さんどかぎり、分量ぶんりやうさだし。夜中やちゆう飮食いんしよくせざるをもつともよしとす。たゞし食後しよくご少時間しばらく休息きうそく運動うんどうはじむべきこと
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
きみたちの時計とけいは、かけばかりで、すこし運動うんどうするとまるのだろう。かたちなどはどうでもいい。機械きかいは、このほうがずっといいんだ。」
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
土器の中には此石錐いしきりにてけたるに相違無き圓錐形のあな有る物有り。すでに錐の用を知る、焉ぞ錐揉きりもみの如き運動うんどうねつを用ゆる事をらざらん。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
勘次かんじ萬能まんのうをぶつりとんではぐつとおほきなつちかたまり引返ひきかへす。おつぎはやうやちひさなかたまりおこす。勘次かんじすみやかに運動うんどうしてずん/\とさきすゝむ。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そこに球突塲たまつきばがあつたので聊のまゝ運動うんどうがてら二十てんといふところあたりからならひ出したのが、病みつきのはじめだつた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
しかしながら、白状はくじやうする。此時代このじだいには、研究けんきうだい四かだいで、だい三は好奇心かうきしんであつた。だい二は弄古的ろうこてき慾心よくしん?であつた。だい一はじつ運動うんどう目的もくてきであつた。
たがひ身體しんたい丈夫じようぶでなければ何事なにごと出來できませんから、あたらしい空氣くうき呼吸こきゆうと、十分じゆうぶん日光浴につこうよくと、運動うんどうとによつて食物しよくもつをうまくべることが一番いちばん大切たいせつです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
B ところが、のごろチラといたはなしだが、みぎのハガキ運動うんどう選擧權擴張せんきよけんくわくちやう要求えうきう應用おうようしかけてゐるものがあるさうだ。
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
てき米國軍艦べいこくぐんかんわれ帝國軍艦ていこくぐんかん水雷すいらい砲火ほうくわならぬ陸上りくじやう運動うんどうをもつてたがひいどたゝかふも一興いつきようであらうとおもふ。
其上そのうへ宗助そうすけ安之助やすのすけが、不足ふそくところ分擔ぶんたんすること出來できたらと小六ころくつてかしたのは、宗助そうすけ自身じしんであつた。小六ころくあに運動うんどうたずに、すぐ安之助やすのすけ直談判ぢきだんぱんをした。
(旧字旧仮名) / 夏目漱石(著)
「さあ早くおかおをあらって、今日は少し運動うんどうをするんですよ。どれちょっとお見せ。まあ本当に奇麗きれいだね。お前がおかおをあらっている間おっかさんが見ていてもいいかい」
貝の火 (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
Sとは、極度きよくどめた生活せいくわつをして、献身的けんしんてき運動うんどうをしてゐた、わか一人ひとり鬪士とうしだつた。
彼女こゝに眠る (旧字旧仮名) / 若杉鳥子(著)
かれひと自分じぶん窘逐きんちくするとことにしてゐる瘋癲患者ふうてんくわんじやつね寐臺ねだいうへまるくなつててゐたり、あるひ運動うんどうためかのやうに、へやすみからすみへとあるいてたり、すわつてゐることほとんまれ
六号室 (旧字旧仮名) / アントン・チェーホフ(著)
日光につくわうやはらかにみちびかれ、ながれた。そのひかりやうや蒲團ふとんはしだけにれるのをると、わたしかゞんでその寢床ねどこ日光につくわう眞中まなかくやうにいた。それだけの運動うんどうで、わたしいきははづみ、ほゝがのぼつた。
日の光を浴びて (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
しか熊手くまでつめすみやかに木陰こかげつちあとつける運動うんどうさへ一は一みじかきざんでやうふゆ季節きせつあまりにつめたく彼等かれらこゝろめてる。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
そして、せう病膏肓やまひこうこうに入つたかなとやましくなると、なあに運動うんどうのためだといふ風に分で分にいひわけしてゐた。
文壇球突物語 (旧字旧仮名) / 南部修太郎(著)
もつとひろく行はるるは摩擦發火法まさつはつくわはうなるが是に又一へんの木切れに他の木切れをててのこぎりの如くに運動うんどうさする仕方しかたも有り
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
此蠻勇このばんゆうちから、それがつもつもつてると、運動うんどうためとか、好奇かうきよくとか、そればかりで承知しやうち出來できなくなつて、はじめて研究けんきうといふことおもきをおくやうになり
「なに、おまえさんがそのなら、わって運動うんどうをしてやってもいい。」と、わか助役じょやくは、相手あいて心持こころもちをみとろうと、するどく、おじいさんのかおました。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
A 仕樣しやうがないなア。イヤ、しかりがたう。おかげ色々いろ/\面白おもしろはなしいた。おれこれからモすこくハガキ運動うんどうについてかんがへてなくちや。左樣さやうなら。いづれまた
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
みんなは、蚕種取締所さんしゅとりしまりじょ設置せっち運動うんどうのことやなにか、いろいろ話し合いましたが、こころの中ではだれもみんな、山男がほんとうにやって来るかどうかを、大へん心配しんぱいしていました。
紫紺染について (新字新仮名) / 宮沢賢治(著)
かれわたくしよりは四つ五つの年長者としかさで、したがつくみちがつてつたので、始終しじうまぢはるでもなかつたが、其頃そのころ校内かうない運動うんどう妙手じやうずなのと無暗むやみ冐險的旅行ぼうけんてきりよかう嗜好すきなのとで、かれわたくしとはゆびられ
かれひと自分じぶん窘逐きんちくするとうことをにしている瘋癲患者ふうてんかんじゃつね寐台ねだいうえまるくなってていたり、あるい運動うんどうためかのように、へやすみからすみへとあるいてたり、すわっていることはほとんまれ
六号室 (新字新仮名) / アントン・チェーホフ(著)
自然主義しぜんしゆぎ風潮ふうてうたゞよはされた年若としわかい少女が(もつともこの自然主義は、新聞しんぶんの三面記事めんきじ術語化じゆつごくわされたものをしてゐません。その頃の生眞面目きまじめ文壇ぶんだん運動うんどうを言つてゐます。)從來じゆうらい習慣しふくわん束縛そくばく
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
これがために運動うんどうや、競技きようぎや、登山とざんなどいへそと生活せいかつすることがはやり、ひいては森林しんりん世人せじん休養きゆうよう保健ほけんのため利用りようすること、つまり森林しんりん公園こうえんとして利用りようすることがさかんになつたわけです。
森林と樹木と動物 (旧字旧仮名) / 本多静六(著)
養生やうじやう二には運動うんどうくすりそろうてやまひなをるものなり
養生心得草 (旧字旧仮名) / 関寛(著)
さらつぎはしくちまで悠長いうちやう運動うんどう待遠まちどほ口腔こうかう粘膜ねんまくからは自然しぜんうすみづのやうな唾液つばいてるのをおさへることが出來できないほどであつた。
(旧字旧仮名) / 長塚節(著)
同樣にしてかんなの如くに運動うんどうさする仕方も有り一片の木切れにほそぼうの先を當ててきりの如くに仕方しかたも有るなり。
コロボックル風俗考 (旧字旧仮名) / 坪井正五郎(著)
太郎たろうは、げたで、良二りょうじは、運動うんどうぐつをはいていました。やっと停車場ていしゃばくと、もう出征しゅっせい兵士へいしってしまったあととみえて、あたりは、しんとしていました。
昼のお月さま (新字新仮名) / 小川未明(著)
或學校あるがくかう學生間がくせいかん教頭排斥けうとうはいせきおこつて、すでにストライキをやらうとしたのだが、ストライキでは犧牲ぎせいおそれがあるとふので、ハガキ運動うんどうといふことだれかゞおもひついて
ハガキ運動 (旧字旧仮名) / 堺利彦(著)
このにち運動うんどうは、ほねずいまで疲勞ひろうするやうかんじるのであるが、そのあらげたる破片はへん食卓しよくたくの一ぐうならべて、うして、一ぱいやるとき心持こゝろもちといふものは、んともはれぬ愉快ゆくわいである。
なぜならば、少しもそれらの運動うんどう宣言せんこく共鳴きようめいを感ずることが出來ませんでしたから。ひそかに自分達じぶんたちの考へはもうふるいのだろうとうなづきました。さうしてその舊さに滿足まんぞくを感じ、光榮くわうえいを感じました。
冬を迎へようとして (旧字旧仮名) / 水野仙子(著)
運動うんどうするといいましても、なにぶん、この年寄としよりひとりではどこへもられません。」と、おじいさんは、かしこまってすわり、ひざのうえで、しなびたをこすっていました。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
ほかの子供こどもにも、母親ははおやや、あねなどが、なにぶんあがった当座とうざのことで、ついてきたけれど、たいていは、教室きょうしつそとにいたし、運動うんどうするときは、れつそとって、はなれてていたものです。
だれにも話さなかったこと (新字新仮名) / 小川未明(著)
ぼく時計とけいも、すこし運動うんどうするとまるんだよ。」と、小谷おたにが、いいました。
正二くんの時計 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「それも、運動うんどうするのはいまのうち、はやいほうがいいぜ。」といいました。
とうげの茶屋 (新字新仮名) / 小川未明(著)
まったく、まりは、いまはくもうえにいて安全あんぜんでありましたけれど、毎日まいにち毎日まいにち仕事しごともなく、運動うんどうもせず、単調たんちょういていました。そして、だんだんうえこいしくなりはじめたのでありました。
あるまりの一生 (新字新仮名) / 小川未明(著)