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左樣
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さやう
二
億圓の
正貨を
買ひ
得たことは、
輸入超過の
日本に
取つては
出來過ぎであると
云ふ
批評があるが、それは
正しく
左樣であらうと
思ふ。
下女は「
左樣で
御座いましたか、どうも」と
簡單に
禮を
述べて、
文庫を
持つた
儘、
板の
間の
仕切迄行つて、
仲働らしい
女を
呼び
出した。
左樣、
私は
君を
確信します、
若し
君は
我等の
同志の
士として、
永久に
此の
秘密を
守る
事を
約束し
玉はゞ、
請ふ
誠心より
三度天に
誓はれよ。
呼て只今
番頭樣より今日は
殊によき
日和ゆゑ
出帆すべしとの事なり我等も
左樣に存ずれば
急ぎ
出帆の用意有べしといふ
水差是を
『
左樣さ/\
其れは
然うだ。』と、イワン、デミトリチは
額の
汗を
拭く、『
其れは
然うだ、
然し
私は
如何したら
可からう。』
左樣ならばと
挨拶すれば
録之助は
紙づゝみを
頂いて、お
辭儀申す
筈なれど
貴孃のお
手より
下されたのなれば、あり
難く
頂戴して
思ひ
出にしまする
左樣でござります。
愚老の
頭を
草紙にして、
御城代樣のお
月代をする
稽古をなさいますので、
成るたけ
頭を
動かしてくれといふことでござりまして。
A
仕樣がないなア。イヤ、
然し
有りがたう。お
蔭で
色々面白い
話を
聞いた。
俺は
之からモ
少し
善くハガキ
運動について
考へて
見なくちや。
左樣なら。いづれ
又。
『
奇妙々々!』と
愛ちやんが
叫びました(
非常に
驚いた
爲に
何と
云つて
可いか
些と
解らず)『
今私は一
番大きい
望遠鏡のやうに、
何時も
外へ
向いたッきりだわ!
左樣なら、 ...
就ては
近頃御無心ながら、
各位御列席にて
杢に
大權を
御任せ
下されたし、さすれば、
各位の
御威徳に
重きを
置きて、
是非を
謂ふものあるまじければ、
何卒左樣御計らひ
下されたく
候
『
左樣、
殘念ながら、
西班牙や、
亞弗利加の
方は
今度は
斷念しました。』と、
私がキツパリと
答へると、
彼はポンと
膝を
叩いて
彼は
詮方なくお
眠みなさい、とか、
左樣なら、とか
云つて
出て
來やうとすれば、『
勝手にしやがれ。』と
怒鳴り
付ける
權幕。
申
募るに於ては是非に及ばず此
大勢にて半年又は一年
懸りても澤の井の
出所を
調ねばならぬぞ
左樣に心得よと
威猛高になりて
威すにぞ村中の者
肝を
自分の
收入以上の
暮しをして、
已むを
得ぬから
借金を
續けて
居ると
云ふ
事態であるからして、
左樣な
状態の
國には
金は
貸さぬと
云ふのが
英米の
立前である。
左樣、それと
反對で、
社會教育丈あつて
學校教育のないものは、
隨分複雜な
性情を
發揮する
代りに、
頭は
何時迄も
小供ですからね。
却つて
始末が
惡いかも
知れない
『
左樣、
無論、
彼娘が』と
愛ちやんを
指しながらドード
鳥が
云つたので、
其一
隊が
殘らず一
時に
愛ちやんの
周りを
取圍みました。『
褒美!
褒美!』とガヤ/\
叫びながら。
左樣ならとて
頭を
下げるに、あれ
美いちやんの
現金な、
最うお
送りは
入りませぬとかえ、そんなら
私は
京町で
買物しましよ、とちよこ/\
走りに
長屋の
細道へ
驅け
込むに
此路を
眞直に
參りますと、
左樣三河島と、
路を
行く
人に
教へられて、おや/\と、
引返し、
白壁の
見ゆる
土藏をあてに
他の
畦を
突切るに、ちよろ/\
水のある
中に
紫の
花の
咲いたる
草あり。
『
左樣さ、
不幸な
町です。』と、イワン、デミトリチは
溜息して
笑ふ。『
然し一
般には
奈何です、
新聞や、
雜誌は
奈何云ふ
事が
書いてありますか?』
濱島武文とは
私がまだ
高等學校に
居つた
時分、
左樣かれこれ十二三
年も
前の
事であるが、
同じ
學びの
友であつた。
日向守へ申
聞れば
此は
等閑ならぬ事なりとて又も
御城代堀田
相摸守殿へ申上らるれば
左樣の儀ならば
是非なし御城代
屋敷へ
呼寄對面せんと再び堀片岡の兩人を
濱口内閣の
出來る
以前に
左樣なことが
出來たらうか、
恐らくは
不可能であつたらうと
思はれる。
「
姉さん、
左樣なら」と
聲を
掛けたら、「おや
御歸り」と
云ひながら
漸く
立つて
來た。
強ても
止めず
然らばお
歸りか
好きお
返事お
待申しますと
送り
出す
玄關先左樣ならばを
『
不必要、
勿論、
左樣』と
王樣は
口早に
云つて、
尚ほも
低聲で
獨語を
申されました、『
不必要——
不必要——
不必要——
不必要——』と
宛も
何の
詞が
最も
善く
發音されるかを
試驗するやうに。
此御中に
何とてお
子の
無き、
相添ひて十
年餘り、
夢にも
左樣の
氣色はなくて、
清水堂のお
木偶さま
幾度空しき
願ひに
成けん、
旦那さま
淋しき
餘りに
貰ひ
子せばやと
仰しやるなれども
何うしてもお
前には
逢はないよ、
長々御世話さま
此處からお
禮を
申します、
人をつけ、もう
誰の
事も
當てにするものか、
左樣なら、と
言つて
立あがり
沓ぬぎの
草履下駄足に
引かくるを
お
母樣御機嫌よう
好い
新年をお
迎ひなされませ、
左樣ならば
參りますと、
暇乞わざとうやうやしく、お
峯下駄を
直せ、お
玄關からお
歸りでは
無いお
出かけだぞと
圖分/\しく
大手を
振りて
つと
立ちて
部やの
外へ
出給ふを、
追ひすがりて
袖をとれば、
放さぬか
不埒者と
振切るを、お
前樣どうでも
左樣なさるので
御座んするか、
私を
浮世の
捨て
物になさりまするお
氣か、
私は
一人もの