“彼娘”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あれ77.8%
あのこ22.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「ねえ、源さま。なるほど、お亡くなりになった先生は、萩乃の父ですけれど、それなら、いくら後添えでも、このわたしは彼娘あれの母でございますよ」
丹下左膳:02 こけ猿の巻 (新字新仮名) / 林不忘(著)
それは勿論もちろん彼娘あれだッて口へ出してこそ言わないが何んでも来年の春を楽しみにしているらしいから、今唐突だしぬけに免職になッたと聞いたら定めて落胆するだろう。
浮雲 (新字新仮名) / 二葉亭四迷(著)
蓮華寺へ行つたお志保——彼娘あのこがまた母親にく似て居て、眼付なぞはもう彷彿そつくりさ。彼娘の顔を見ると、直にせんの家内が我輩の眼に映る。
破戒 (新字旧仮名) / 島崎藤村(著)
それからまたわたしたしかに松子まつこさんでもなくッてよ、だッて、わたしなんでもつてるけども、彼娘あのこは、あァ、彼娘あのこちつとしからしないわ!だい彼娘あのこ彼娘あのこわたしわたし
愛ちやんの夢物語 (旧字旧仮名) / ルイス・キャロル(著)